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第482回 58キロ以上の実績馬の取捨は?

2011/3/31(木)

今週は日曜日に産経大阪杯が行われる。変則日程のため、阪神競馬場で多くの重賞が組まれているが、この産経大阪杯だけは例年通りの日程・条件下でのレースだ。同レースは天皇賞(春)へ向けてのステップレース。過去10年、産経大阪杯→天皇賞(春)と連勝を果たしたのは07年メイショウサムソンだけだが、例年実力馬が揃う一戦である。同レースで58キロ以上の斤量を背負う実績馬の取捨から考えて、今年の有力馬を探っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 産経大阪杯出走馬の斤量別成績(過去10年)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
平均着順
平均人気
55kg 0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
0
220
3.0着
4.0人気
56kg 1-  0-  0-  0/  1
100.0%
100.0%
100.0%
200
120
1.0着
1.0人気
57kg 7-  5-  4- 67/ 83
8.4%
14.5%
19.3%
148
72
7.1着
7.7人気
58kg 0-  2-  2- 17/ 21
0.0%
9.5%
19.0%
0
39
6.8着
5.6人気
59kg 2-  3-  3-  7/ 15
13.3%
33.3%
53.3%
24
114
4.5着
3.3人気

上の表1は過去10年の産経大阪杯出走馬の斤量別成績。斤量59キロの馬の成績は【2.3.3.7】。連対率33.3%、複勝率53.3%、複勝回収率114%と重い斤量ながらも、すでにG1を勝っている実績馬だけに地力を見せて好結果を残している。しかし、平均着順は4.5着。平均人気の3.3番人気よりも悪い数字で、人気になりながらも大きく負けてしまう馬も案外多いというわけだ。

58キロの馬は【0.2.2.17】。こちらもすでにG2を勝っている実績馬ではあるが、過去10年では未勝利。連対率・複勝率を考えても中心視するには細心の注意が必要だ。よって、最も好走馬を輩出しているのが57キロ。成績は【7.5.4.67】。出走頭数そのものも多いので勝率などは平凡だが、平均人気よりも平均着順は上。多くの年で、この斤量の馬から狙うのが正解となっている。

■表2 59キロで産経大阪杯に出走した全馬の成績(過去10年)

馬名
騎手
斤量
人気
着順
備考
10年 ドリームジャーニー
6
池添謙一
59
1
3
前年グランプリを2勝
09年 ディープスカイ
4
四位洋文
59
1
2
前年変則2冠
08年 アサクサキングス
4
四位洋文
59
4
3
 
メイショウサムソン
5
武豊
59
2
6
 
ヴィクトリー
4
藤岡佑介
59
8
9
 
07年 メイショウサムソン
4
石橋守
59
1
1
前年クラシック2冠
コスモバルク
6
五十嵐冬
59
3
8
 
06年 スズカマンボ
5
安藤勝己
59
5
3
 
05年 アドマイヤドン
6
安藤勝己
59
5
6
 
04年 ネオユニヴァース
4
デムーロ
59
1
1
前年クラシック2冠
03年 ヒシミラクル
4
角田晃一
59
8
7
 
02年 エアシャカール
5
デムーロ
59
3
2
 
01年 エアシャカール
4
蛯名正義
59
4
2
前年クラシック2冠
テイエムオペラオー
5
和田竜二
59
1
4
前年古馬G1・5勝
アグネスフライト
4
河内洋
59
3
10
 

2007/4/1 阪神11R 産経大阪杯(G2)1着 3番 メイショウサムソン

それでは斤量59キロの馬から少し詳しく見ていこう。上の表2は59キロで産経大阪杯に出走した全馬の成績(過去10年)だ。ちょうど昨年ドリームジャーニーが59キロを背負い1番人気に支持された。しかし、結果は3着。最低限の仕事は果たしたとはいえ、人気を考えると凡走に近い。09年ディープスカイも1番人気で2着。馬券圏内に入る確率は高くても、勝ち切るのは容易ではないことがわかる。最近勝利を果たしたのは07年メイショウサムソン。同馬は前年の牡馬クラシック2冠馬。その前に勝利を果たした04年ネオユニヴァースも前年の牡馬クラシック2冠馬。これぐらいの実績を持っていると59キロでも素直に中心視できそう。09年ディープスカイも2着ながら前年の変則2冠馬だった。01年エアシャカールは前年の皐月賞と菊花賞を制覇で、こちらも2冠馬。

一方で01年テイエムオペラオーは前年古馬G1を5勝しながらここでは1番人気で4着。昨年ドリームジャーニーも宝塚記念と有馬記念、グランプリ2冠の実績を保持しながら3着。この両馬は5歳以上であり、2冠以上の実績馬の中でも明け4歳馬でないと、意外と苦戦していることがわかる。

■表3 58キロ(牝馬56キロ)で産経大阪杯に出走した全馬の成績(過去10年)

馬名
騎手
斤量
人気
着順
備考
10年 ヤマニンキングリー
5
藤田伸二
58
2
7
 
09年 シャドウゲイト
7
田中勝春
58
10
6
 
マツリダゴッホ
6
武豊
58
2
7
 
ヴィクトリー
5
和田竜二
58
6
11
 
08年 ダイワスカーレット
4
安藤勝己
56
1
1
エリザベス女王杯1着
インティライミ
6
佐藤哲三
58
6
7
 
06年 シルクフェイマス
7
柴田善臣
58
4
4
 
05年 ハーツクライ
4
横山典弘
58
4
2
京都新聞杯1着
トーセンダンディ
7
デムーロ
58
8
9
 
04年 バランスオブゲーム
5
田中勝春
58
2
4
 
03年 マグナーテン
7
横山典弘
58
1
2
AJC杯1着
ツルマルボーイ
5
武豊
58
2
3
宝塚記念2着
マイソールサウンド
4
本田優
58
4
4
 
トップコマンダー
6
四位洋文
58
6
8
 
ロサード
7
池添謙一
58
10
9
 
02年 マチカネキンノホシ
6
横山典弘
58
2
6
 
テンザンセイザ
4
四位洋文
58
4
11
 
01年 アドマイヤボス
4
後藤浩輝
58
5
3
セントライト記念1着
スエヒロコマンダー
6
宝来城多
58
13
7
 
アメリカンボス
6
江田照男
58
2
9
 
オースミブライト
5
村本善之
58
14
11
 
サイレントハンター
8
吉田豊
58
10
12
 

続いて上の表3は58キロで産経大阪杯に出走した全馬の成績(過去10年)。56キロだった牝馬のダイワスカーレットも含めて考えてみる。前述した通り、こちらは59キロよりも好走確率が低い。最近勝利を果たしたのは08年ダイワスカーレット。過去10年でこの1頭だけだ。あとの好走馬は05年2着ハーツクライ、03年2着マグナーテン、同年3着ツルマルボーイ、01年3着アドマイヤボス。これらの5頭の共通点は前年に芝2200mのG2以上で連対を果たしていたこと。単純ながらこの点に重きを置いて考えてみたい。

■表4 57キロ(牝馬55キロ)で産経大阪杯に出走し、好走した馬(過去10年)

馬名
騎手
斤量
人気
着順
前走成績
10年 テイエムアンコール
6
浜中俊
57
6
1
中山記念2着
ゴールデンダリア
6
幸英明
57
9
2
AJC杯5着
09年 ドリームジャーニー
5
池添謙一
57
3
1
中山記念2着
  カワカミプリンセス
6
横山典弘
55
4
3
京都記念4着
08年 エイシンデピュティ
6
岩田康誠
57
7
2
東京新聞杯7着
07年 シャドウゲイト
5
安藤光彰
57
2
2
中山記念4着
メイショウオウテ
5
四位洋文
57
8
3
中山記念12着
06年 カンパニー
5
福永祐一
57
3
1
中山記念4着
マッキーマックス
6
藤田伸二
57
6
2
ダイヤモンドS1着
05年 サンライズペガサス
7
幸英明
57
1
1
中京記念2着
サイレントディール
5
岩田康誠
57
6
3
大阪城S9着
04年 マグナーテン
8
川原正一
57
8
2
香港C13着
カンファーベスト
5
藤田伸二
57
5
3
中京記念3着
03年 タガノマイバッハ
4
安藤勝己
57
3
1
中京記念1着
02年 サンライズペガサス
4
安藤勝己
57
1
1
大阪城S1着
ビッグゴールド
4
福永祐一
57
7
3
大阪城S5着
01年 トーホウドリーム
4
安藤勝己
57
9
1
京都記念5着

上の表4は57キロ(牝馬は55キロ)で、産経大阪杯を好走した馬たちの一覧。こちらは全馬だと数が多すぎるので、好走馬のみを表にまとめた。前走成績に基づいて傾向を考えると、年明けのAJC杯、京都記念、中山記念といった別定G2で掲示板に乗っていた馬が多い。昨年の連対馬テイエムアンコール、ゴールデンダリアも該当。01年9番人気で制したトーホウドリームも前走京都記念5着。このように基本的には前走重賞での好走馬を素直に狙えばいい。前走重賞で大きく負けていたのは08年エイシンデピュティ、07年メイショウオウテ、04年マグナーテン。ただ、エイシンデピュティは年明けの京都金杯を勝っていたし、マグナーテンは昨年の産経大阪杯2着馬。それなりの実績があった。前走オープン特別の大阪城Sからの好走馬も出てはいるが、数は少なく大きく狙えるタイプではない。

■表5 今年の産経大阪杯出走予定馬

順位
馬名
斤量
前走成績
2
エイシンフラッシュ
59
有馬記念7着  
5
ダノンシャンティ
59
京都記念4着  
1
ドリームジャーニー
58
有馬記念13着 オールカマー2着
4
ペルーサ
58
有馬記念4着  
6
キャプテントゥーレ
58
中山記念2着  
3
ミヤビランベリ
57
ダイヤモンドS12着 2走前AJC杯2着
7
ヒルノダムール
57
京都記念3着  
8
トーホウアラン
57
アル共杯9着  
9
トーセンクラウン
57
中山記念10着 昨年中山記念1着
10
タッチミーノート
57
アメジストS1着  
11
ダイワファルコン
57
スピカS1着  
12
イケドラゴン
57
ダイヤモンドS11着  
13
エーシンジーライン
57
白富士S4着  
14
オペラブラーボ
57
福島TVオープン6着  
15
スマートステージ
57
小倉大賞典4着  
16
スノークラッシャー
57
ダイヤモンドS8着  
※その他(17)コロンバスサークルなど9頭が登録。

2009/12/27 中山10R 有馬記念(G1)1着 9番 ドリームジャーニー

それでは今年の産経大阪杯を占っていこう。出走予定馬は上の表5の通り。まず59キロの出走馬はエイシンフラッシュとダノンシャンティ。それぞれ前年の日本ダービー、NHKマイルCの勝ち馬だ。お互いに昨春以降は順調さを欠いてしまった影響もあり、G1の勝ち鞍は1つ止まり。自信を持って押せる昨年2冠以上の4歳馬という条件には合致していない。表2のアサクサキングス、スズカマンボのようなケースもあるので全く軽視はできないが、ここでは押さえの評価だ。

次に58キロ勢。下馬評ではペルーサが上位かもしれないが、データではドリームジャーニー。一昨年の有馬記念以降は未勝利。連覇を狙った有馬記念は13着と一時のピークは過ぎている。が、昨年のオールカマーが2着。芝2200mのG2以上で連対という条件を満たしているので、今回は上位争いできる可能性が高いとみたい。

最後に57キロ勢。前走成績から考えると京都記念3着のヒルノダムールが有力馬の筆頭。その他はやや苦しいように見える。前走ダイヤモンドS12着でも2走前のAJC杯2着のミヤビランベリ。昨年の中山記念1着のトーセンクラウンあたりならば、過去の好走馬に近い買い材料があると言えるか。

【追記】

※トーセンクラウンとミヤビランベリは日経賞出走のため注目馬からは除外。なお、ペルーサも日経賞に出走。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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