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第481回 阪神芝2400mの攻略ヒントは?

2011/3/28(月)

今週も阪神競馬場で4つの重賞が組まれた。土曜日には天皇賞(春)へ向けての前哨戦である日経賞が行われる。通常よりも1週繰り下がった上、舞台は中山芝2500mではなく阪神芝2400mで行われることとなった。阪神芝2400mで行われる重賞といえば、神戸新聞杯。通常はこの一つしかないのだが、大切な参考レースであると考えたい。同レースを中心に分析し、攻略のヒントを探ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 07年以降の神戸新聞杯好走馬の重賞実績

着順
馬名
2400m未満
2400m以上
10年
1
ローズキングダム 朝日杯FS1着ほか JC1着
2
エイシンフラッシュ 京成杯1着 日本ダービー1着
3
ビッグウィーク   菊花賞1着
09年
1
イコピコ    
2
リーチザクラウン マイラーズC1着ほか  
3
セイウンワンダー エプソムC1着ほか  
08年
1
ディープスカイ NHKマイルC1着ほか 日本ダービー1着
2
ブラックシェル    
3
オウケンブルースリ   菊花賞1着ほか
07年
1
ドリームジャーニー 宝塚記念1着ほか 有馬記念1着
2
アサクサキングス 京都記念1着ほか 菊花賞1着ほか
3
ヴィクトリー 皐月賞1着  

上の表1は阪神芝2400mで行われるようになった07年以降の神戸新聞杯の好走馬。その好走馬がレースの前後でどのような重賞を勝っているか、というのを表記したものだ。例えば、昨年優勝馬ローズキングダムは2400m未満の重賞としては朝日杯FSと東スポ杯2歳Sを勝利している。2400m以上の重賞としてはJC。このように2400m未満と2400m以上に分けても記載している。

2010/9/26 阪神10R 神戸新聞杯(G2)1着 3番 ローズキングダム

すると同じ3着以内の好走馬でも1、2着馬には芝1600〜2000mの実績が豊富である印象を受ける。昨年2着エイシンフラッシュは日本ダービーだけでなく京成杯1着の実績。ビッグウィークまだそれほど重賞を使っていないが、勝ち鞍は3000mの菊花賞だけ。09年2着のリーチザクラウンはマイラーズC勝ちの実績。日本ダービーで2着に好走しているものの、気性とその後の活躍を見ると、芝2400m以上がベストという感じではない。イコピコはその後不振だが、神戸新聞杯の前は1600〜1800mのレースで活躍していた馬。08年は後に菊花賞を制するなど、2400m以上の舞台で力を発揮するオウケンブルースリは神戸新聞杯では3着止まりだった。

まとめると、阪神芝2400mの神戸新聞杯では1600〜2000mの重賞で適性があり、実績を残せる馬の方が上位にきやすいのではないか。そんな考えが浮かぶ。ディープスカイとドリームジャーニーも過去にマイルのG1を勝つほど馬。実際には距離の融通性が高いオールラウンダーなのだが、今回の日経賞でもその点に注目しながら有力馬を考える手はあるだろう。

■表2 阪神芝2400mのOP特別勝ち馬(07年以降)

馬名
性別
年齢
人気
着順
2角
3角
4角
上り3F
10年 ニホンピロレガーロ
7
9
1
11
10
9
33.9
09年 ゼンノグッドウッド
6
3
1
10
10
9
33.6
08年 シルクネクサス
6
4
1
9
9
9
34.4
07年 ファストタテヤマ
8
6
1
10
9
7
33.2

上の表2では07年以降のOP特別に注目した。古馬のOP特別も実際に組まれているレース数が少ない。例年では大阪−ハンブルクCのみだ。昨年の勝ち馬はニホンピロレガーロ。同馬は後に小倉記念を制覇。08年優勝馬シルクネクサスも、芝2000m前後で実績を残していた。ファストタテヤマはステイヤー色が強いが、表1で指摘したことは、古馬にあてはめてもそう間違っているとは思えない。芝1600〜2000m前後でも強い馬を狙ってみたいところだ。

そして、もうひとつ注目したいのが表2の勝ち馬4頭の上がり3ハロン。すべてメンバー中最速の上がりを使っての勝利だったのだ。最後の直線勝負での決め手が勝敗に直結しているというわけだ。その仮説を証明するため、次は脚質のデータを示したい。

■表3 阪神芝2400m・OPクラスの脚質別成績(07年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
逃げ 0- 2- 1- 6/ 9
0.0%
22.2%
33.3%
0
76
先行 0- 1- 2-22/25
0.0%
4.0%
12.0%
0
43
差し 5- 5- 4-27/41
12.2%
24.4%
34.1%
137
82
追い込み 3- 0- 1-29/33
9.1%
9.1%
12.1%
116
34
マクリ 0- 0- 0- 0/ 0
3F 1位 7- 1- 1- 0/ 9
77.8%
88.9%
100.0%
1028
276
3F 2位 0- 4- 3- 6/13
0.0%
30.8%
53.8%
0
141
3F 3位 0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0
38
3F〜5位 1- 1- 3-13/18
5.6%
11.1%
27.8%
11
68
3F6位〜 0- 1- 1-61/63
0.0%
1.6%
3.2%
0
8

上の表3は大阪−ハンブルクCと神戸新聞杯の脚質別成績(07年以降)。傾向は一目瞭然。差し・追い込み馬が大活躍している。レースで上がり3ハロン1位をマークした馬の成績は【7-1-1-0】で、連対率88.9%、複勝率100%という結果が出ている。一方で、逃げ・先行馬が不振だ。ただし、注意したいのはこの脚質傾向はあくまでもOPクラスでのものということだ。

■表4 阪神芝2400m・1000万クラス以下の脚質別成績(07年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
逃げ 5-  2-  4- 27/ 38
13.2%
18.4%
28.9%
263
115
先行 10- 12- 10- 87/119
8.4%
18.5%
26.9%
60
94
差し 15- 11- 16-119/161
9.3%
16.1%
26.1%
67
88
追い込み 4-  9-  4-100/117
3.4%
11.1%
14.5%
24
60
マクリ 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
3F 1位 13- 12-  4- 10/ 39
33.3%
64.1%
74.4%
417
318
3F 2位 12- 10-  7- 10/ 39
30.8%
56.4%
74.4%
162
162
3F 3位 3-  2- 10- 19/ 34
8.8%
14.7%
44.1%
52
208
3F〜5位 3-  5- 10- 50/ 68
4.4%
11.8%
26.5%
21
112
3F6位〜 3-  5-  3-249/260
1.2%
3.1%
4.2%
20
13

上の表4は1000万クラス以下の阪神芝2400m脚質別成績。相変わらず差し馬の好走は多いものの、先行馬の好走馬が同じぐらい増えている。連対率も逃げ、先行、差し、追い込みはすべて10%台となっている。表には記載しなかったが、特に1000万クラスでは逃げ馬の好走が多くなっている。そのため回収率は高い。下級条件で差し・追い込み馬ばかりを狙うのは得策ではないのだ。今回に限り差し・追い込み馬に注目してみたい。

■表5 阪神芝2400mの馬番別成績(07年以降)

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
平均着順
平均人気
1番
9-  3-  5- 35/ 52
17.3%
23.1%
32.7%
194
101
6.4着
6.1人気
2番
7-  2-  3- 40/ 52
13.5%
17.3%
23.1%
111
79
7.3着
6.8人気
3番
10-  6-  3- 33/ 52
19.2%
30.8%
36.5%
80
86
6.0着
6.4人気
4番
4-  5-  6- 37/ 52
7.7%
17.3%
28.8%
138
145
6.5着
8.0人気
5番
2-  7-  7- 36/ 52
3.8%
17.3%
30.8%
28
92
6.5着
7.2人気
6番
0-  4-  6- 42/ 52
0.0%
7.7%
19.2%
0
36
7.7着
6.8人気
7番
4-  3-  4- 41/ 52
7.7%
13.5%
21.2%
60
71
7.6着
7.3人気
8番
2-  3-  0- 47/ 52
3.8%
9.6%
9.6%
19
22
7.1着
7.2人気
9番
3-  3-  5- 40/ 51
5.9%
11.8%
21.6%
32
50
7.5着
7.0人気
10番
3-  4-  3- 38/ 48
6.3%
14.6%
20.8%
41
112
7.7着
7.2人気
11番
2-  5-  5- 31/ 43
4.7%
16.3%
27.9%
90
181
6.9着
7.7人気
12番
2-  1-  3- 30/ 36
5.6%
8.3%
16.7%
61
60
8.8着
8.4人気
13番
0-  6-  0- 24/ 30
0.0%
20.0%
20.0%
0
42
8.4着
7.8人気
14番
2-  0-  1- 19/ 22
9.1%
9.1%
13.6%
50
24
8.5着
7.8人気
15番
0-  0-  1- 16/ 17
0.0%
0.0%
5.9%
0
18
9.9着
10.1人気
16番
1-  0-  0- 12/ 13
7.7%
7.7%
7.7%
68
19
8.2着
8.2人気
17番
1-  0-  0-  5/  6
16.7%
16.7%
16.7%
485
116
9.2着
11.7人気
18番
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
8.8着
11.0人気

最後に阪神芝2400mの馬番別成績(07年以降)を見て行こう。集計結果は全クラス通じてのもの。1番から3番ゲートの勝率・連対率・複勝率が軒並み高く、一見すると内が有利に見える。しかし、1番から2番ゲートの平均着順は平均人気よりも悪い。3番から5番ゲートは平均人気よりも平均着順がよい。6番から14番ゲートあたりまでは連対率や複勝率でそこそこの数字が出ているものの、平均着順が平均人気よりも悪いところが多かったりする。15番ゲートより外は実際、好走馬が出ている回数が少ない。が、平均着順は平均人気よりもよいゲートが多い。フルゲートになるケースが少ない条件ではあるが、大外枠に入ったからといって無条件に軽視するのは考えものかもしれない。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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