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第479回 阪神芝1800mの特徴とは?

2011/3/21(月)

今週は土曜日に東北関東大震災の影響で1週繰り下がったスプリングSとフラワーCが阪神芝1800mで行われる。そして翌日の阪神最終レースには毎日杯が組まれており、今週は阪神芝1800mで3つの重賞が行われる。そこで今回は当コースの特徴を分析していきたい。集計期間は、阪神競馬場がリニューアルされた06年12月から11年3月6日(日)まで。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 阪神芝1800mの枠番別成績(06年12月以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
16- 21- 13-189/239
6.7%
15.5%
20.9%
53%
68%
2枠
19- 10- 22-199/250
7.6%
11.6%
20.4%
57%
65%
3枠
14- 23- 15-214/266
5.3%
13.9%
19.5%
67%
57%
4枠
13- 22- 24-221/280
4.6%
12.5%
21.1%
72%
78%
5枠
16- 19- 24-238/297
5.4%
11.8%
19.9%
42%
64%
6枠
38- 24- 14-236/312
12.2%
19.9%
24.4%
105%
90%
7枠
16- 20- 31-291/358
4.5%
10.1%
18.7%
120%
74%
8枠
34- 27- 24-285/370
9.2%
16.5%
23.0%
82%
85%

始めに表1では阪神芝1800mの枠番別成績(06年12月以降)をまとめてみた。注目したいのは6枠で、勝率12.2%、連対率19.9%、複勝率24.4%は、枠番別で最も優秀な数字である。理由は定かではないが、単・複回収率も優秀で「阪神芝1800m=6枠有利」といっていい成績だ。

6枠以外はほとんど差がないものの、1〜3枠より6〜8枠のほうが回収率は全体的に高い傾向。人気薄を狙うなら外枠重視で考えたい。

■表2 阪神芝1800mの脚質別成績(06年12月以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 17-  12-  20- 117/ 166
10.2%
17.5%
29.5%
156%
119%
先行 59-  67-  47- 441/ 614
9.6%
20.5%
28.2%
72%
83%
差し 75-  63-  70- 700/ 908
8.3%
15.2%
22.9%
100%
79%
追い込み 15-  23-  30- 607/ 675
2.2%
5.6%
10.1%
34%
47%
マクリ 0-   1-   0-   6/   7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
28%
参考:京都芝1800mの脚質別成績(06年12月以降)
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 27-  23-  13- 108/ 171
15.8%
29.2%
36.8%
177%
124%
先行 78-  74-  76- 438/ 666
11.7%
22.8%
34.2%
98%
105%
差し 54-  60-  61- 669/ 844
6.4%
13.5%
20.7%
68%
66%
追い込み 12-  14-  21- 617/ 664
1.8%
3.9%
7.1%
32%
36%
マクリ 0-   0-   0-   2/   2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2は阪神芝1800mの脚質別成績(06年12月以降)。参考として京都芝1800mの同成績もまとめてある。この2コースで比較すると、阪神芝1800mは差し・追い込みが決まりやすいコースといえる。京都芝1800mの逃げ・先行馬は複勝率34%以上をマークしているのに対し、阪神芝1800mの逃げ・先行馬の複勝率は29%前後。直線距離は京都より阪神のほうが長いので当然かもしれないが、逆にいえば阪神芝1800mのほうがスローペースに陥りやすい。それでも差し・追い込み馬が活躍しているので、力通りに決まりやすいコースなのだろう。

■表3 阪神芝1800mの騎手別成績ベスト10(06年12月以降)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
安藤勝己 10-  4-  9- 32/ 55
18.2%
25.5%
41.8%
62%
73%
2
岩田康誠 20- 15-  6- 58/ 99
20.2%
35.4%
41.4%
80%
90%
3
川田将雅 9- 11- 19- 56/ 95
9.5%
21.1%
41.1%
64%
116%
4
福永祐一 11- 18- 11- 61/101
10.9%
28.7%
39.6%
51%
98%
5
武豊 16-  9-  5- 55/ 85
18.8%
29.4%
35.3%
91%
62%
6
藤田伸二 6-  2-  5- 30/ 43
14.0%
18.6%
30.2%
223%
84%
7
藤岡佑介 7-  6- 10- 54/ 77
9.1%
16.9%
29.9%
105%
79%
8
佐藤哲三 5-  7-  6- 43/ 61
8.2%
19.7%
29.5%
51%
101%
9
後藤浩輝 3-  2-  1- 15/ 21
14.3%
23.8%
28.6%
75%
60%
10
和田竜二 8- 11-  9- 74/102
7.8%
18.6%
27.5%
148%
108%
※騎乗回数20回以上。複勝率に基づく順位。

2010/12/4 阪神11R 鳴尾記念(G3)1着 11番 ルーラーシップ

続いて表3は阪神芝1800mの騎手別成績ベスト10(06年12月以降)。1位は安藤勝己騎手で、勝率18.2%、連対率25.5%。複勝率41.8%をマーク。ただし、同騎手の昨年の総合成績は同15.9%、同30.6%、同41.6%。ほとんど昨年の総合成績と同じで、阪神芝1800mが得意とはいえない。

このコースを明らかに得意としているのは、2位の岩田康誠騎手。同騎手は昨年の総合成績が勝率11.9%、連対率23.7%、複勝率33.3%に対し、阪神芝1800mは同20.2%、同35.4%、同41.4%。すべての数字で阪神芝1800mのほうが上回っており、相性がいいのは明らかだろう。昨年、鳴尾記念でルーラーシップに騎乗して勝利したのは記憶に新しい。

3位は川田将雅騎手。複勝率41.1%は優秀だが、勝率と連対率はそれほど目立つ数字ではないか。回収率は単回収率64%に対し、複回収率116%。勝ち切れないが、2・3着なら狙える。

■表4 阪神芝1800mの厩舎別成績ベスト10(06年12月以降)

順位
厩舎
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
(栗)宮徹 3- 6- 5-18/32
9.4%
28.1%
43.8%
151%
124%
2
(栗)池江泰寿 6- 3- 3-17/29
20.7%
31.0%
41.4%
100%
111%
3
(栗)友道康夫 3- 9- 2-20/34
8.8%
35.3%
41.2%
21%
87%
4
(栗)音無秀孝 6- 6- 5-25/42
14.3%
28.6%
40.5%
56%
97%
5
(栗)橋田満 1- 2- 6-14/23
4.3%
13.0%
39.1%
17%
91%
6
(栗)中尾秀正 2- 2- 4-13/21
9.5%
19.0%
38.1%
155%
160%
7
(栗)平田修 6- 4- 2-20/32
18.8%
31.3%
37.5%
138%
105%
8
(栗)池江泰郎 8- 6- 9-40/63
12.7%
22.2%
36.5%
42%
70%
9
(栗)加用正 3- 0- 5-15/23
13.0%
13.0%
34.8%
79%
116%
10
(栗)佐々木晶 3- 3- 4-20/30
10.0%
20.0%
33.3%
54%
84%
※出走回数20回以上。複勝率に基づく順位。

次に阪神芝1800mの厩舎別成績をまとめたのが表4。1位は宮徹厩舎。同厩舎は昨年、JRAで19勝、地方で5勝を挙げて、全国レーティングは75位。それほど目立つ成績ではないが、同コースに関していえば、トップクラスの成績を残している。勝率はいまひとつでも、連対率28.1%、複勝率43.8%は極めて優秀な成績だ。

2位は池江泰寿厩舎で、勝率20.7%、連対率31.0%、複勝率41.4%と全体的に好走率が高い。また単・複回収率は100%を超えており、同コースと相性がいいのは間違いないだろう。今年に入ってからは、新馬戦でバルブバブル、アルメリア賞でトーセンレーヴがこのコースで勝利している。

3位の友道康夫厩舎は、勝率が8.8%といまひとつも、連対率35.3%、複勝率41.2%は優秀。狙うなら、2・3着付けがいいかもしれない。

■表5 阪神芝1800mの種牡馬別成績(06年12月以降)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
キングカメハメハ 7-  9-  8- 49/ 73
9.6%
21.9%
32.9%
87%
120%
2
グラスワンダー 6-  4-  5- 31/ 46
13.0%
21.7%
32.6%
70%
107%
3
シンボリクリスエス 7- 10- 10- 58/ 85
8.2%
20.0%
31.8%
31%
73%
4
フレンチデピュティ 3-  5-  3- 26/ 37
8.1%
21.6%
29.7%
47%
71%
5
タニノギムレット 2-  9-  6- 41/ 58
3.4%
19.0%
29.3%
43%
96%
6
オペラハウス 4-  1-  2- 17/ 24
16.7%
20.8%
29.2%
107%
86%
7
フジキセキ 10-  9-  5- 60/ 84
11.9%
22.6%
28.6%
98%
115%
8
アグネスタキオン 10-  8- 13- 80/111
9.0%
16.2%
27.9%
79%
74%
9
マンハッタンカフェ 16-  6-  4- 68/ 94
17.0%
23.4%
27.7%
173%
80%
10
ステイゴールド 6-  8-  4- 48/ 66
9.1%
21.2%
27.3%
83%
126%
※出走回数20回以上。複勝率に基づく順位。

最後に表5では阪神芝1800mの種牡馬別成績(06年12月以降)をまとめた。まず気づくのは、サンデーサイレンス系がいまひとつであること。同系統は7位フジキセキ、8位アグネスタキオン、9位マンハッタンカフェ、10位ステイゴールドがランクインしているものの、すべて7位以下だった。

上位を見ると、サンデーサイレンス系と同じヘイルトゥリーズン系でも2位グラスワンダー、3位シンボリクリスエス、5位タニノギムレットのロベルト系が上位にランクイン。当コースはスローペースで流れることが多く、上がり3ハロンで33秒台をマークすることも珍しくないが、数字以上にタフな競馬になりやすい印象がある。そのため、サンデーサイレンス系のような瞬発力に優れている種牡馬より、ある程度パワー型の種牡馬のほうが上位にランクインしているのではないだろうか。

1位はミスプロ系のキングカメハメハだが、同馬以外にミスプロ系でベスト10入りした馬はいない。そのほかではノーザンダンサー系のフレンチデピュティとオペラハウスがランクイン。ナスルーラ系の種牡馬は1頭もいないので、同系統には不向きなコースのようだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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