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第476回 桜花賞トライアル最終戦・フィリーズレビューを占う

2011/3/10(木)

2010/3/14 阪神11R フィリーズレビュー(G2)1着 5番 サウンドバリアー

昨年は9番人気のサウンドバリアーが優勝。さらには、09年が6番人気のワンカラット、08年も11番人気のマイネレーツェルが1着と穴馬の台頭が著しいフィリーズレビュー。同じ桜花賞トライアルである先週のチューリップ賞では単勝1.1番のレーヴディソールが危なげない勝利を収めただけに、穴党ファンにとっては待ちに待ったレースとも言えるのではないだろうか。そんなフィリーズレビューを過去10年の傾向から占ってみよう。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
3-  3-  1-  3/ 10
30.0%
60.0%
70.0%
62%
95%
2番人気
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
25%
31%
3番人気
1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
78%
106%
4番人気
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
31%
5番人気
0-  1-  5-  4/ 10
0.0%
10.0%
60.0%
0%
200%
6番人気
2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
340%
138%
7番人気
1-  2-  0-  7/ 10
10.0%
30.0%
30.0%
164%
135%
8番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
262%
50%
10番人気
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
151%
11番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
531%
100%
12番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
246%
16番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

しばしば穴馬が3着以内に入り、荒れるレースという印象が強いフィリーズレビュー。しかし、実際に過去10年の人気別成績を見てみると、10番人気以下で馬券に絡んだのは08年1着のマイネレーツェル、07年2着のアマノチェリーラン、09年3着のレディルージュの3頭のみ。また、1番人気も連対率60.0%、複勝率70.0%と軸馬としての信頼性は決して低いものではない。それでも荒れる印象があるのは、2〜4番人気の30頭が合わせて複勝率23.3%しかないのに対し、5番人気で複勝率60.0%、6、7番人気でもともに複勝率30.0%と、中穴クラスの馬の好走がしばしばあるためだろう。まとめると、「荒れるレース」という印象から無条件で1番人気を切るのは危険。しかし、2番人気以下に関しては7番人気あたりまではほとんど差がない。そんなふうに考えておくとよさそうだ。

■表2 枠順別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1枠 0- 3- 1-14/18
0.0%
16.7%
22.2%
0%
73%
2枠 0- 1- 4-15/20
0.0%
5.0%
25.0%
0%
60%
3枠 1- 2- 0-17/20
5.0%
15.0%
15.0%
131%
60%
4枠 4- 1- 1-14/20
20.0%
25.0%
30.0%
387%
131%
5枠 2- 0- 0-17/19
10.5%
10.5%
10.5%
91%
23%
6枠 2- 0- 1-17/20
10.0%
10.0%
15.0%
87%
35%
7枠 0- 0- 1-19/20
0.0%
0.0%
5.0%
0%
111%
8枠 1- 3- 2-14/20
5.0%
20.0%
30.0%
39%
142%

例年ほぼフルゲートとなるレースだが、複勝率5.0%の7枠を除けば極端に好走率が低い枠順は見当たらない。ただし、1、2枠から勝った馬はなく、7、8枠から勝ったのも1頭だけ。ここには1番人気が6頭、2番人気も7頭と上位人気馬も多く含まれているのだが、1、2番人気の計13頭は【0.3.2.8】と勝った例がなく、人気を裏切って凡走した例も多い。揉まれ込む危険がある内枠、あるいはコースロスが気になる外枠に入った上位人気馬を1着固定で狙うのは避けたほうが無難だろう。

■表3 前走距離別成績

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
今回延長 3-  0-  1- 40/ 44
6.8%
6.8%
9.1%
58%
20%
同距離 0-  4-  1- 25/ 30
0.0%
13.3%
16.7%
0%
96%
今回短縮 7-  6-  8- 62/ 83
8.4%
15.7%
25.3%
145%
105%

「今回延長」「同距離」「今回短縮」の3パターンによる前走距離別の成績を比較したものが表3。こうして見ると、3パターンのうち明らかに分が悪いのが「今回延長」である。勝ち馬が3頭出ているが、04年1着のムーヴオブサンデーと06年1着のダイワパッションは前者が2番人気、後者が3番人気とどちらも上位人気馬。また、01年1着のローズバドは元々1600mを中心に使われていた馬で、前走は2カ月ぶりで初めての1200m戦と、結果的には明らかな叩き台のレースだった。もう1頭の好走馬である03年のレイナワルツも3番人気馬。「今回延長」で好走があるのは基本的に上位人気馬のみで、穴馬の台頭はないと考えていいだろう。実際、回収率は単複ともに低調な数字となっている。対照的に、「今回短縮」は単複ともに回収率が100%を超えており、穴馬にも要注意。好走例が多いのはそもそも出走例が多いこともあるが、複勝率25.3%と3パターンのなかでは好走率もいちばん高い。

■表4 前走レース別成績

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
阪神JF・G1
4- 1- 3-11/19
21.1%
26.3%
42.1%
130%
217%
エルフィンS
2- 4- 4-15/25
8.0%
24.0%
40.0%
317%
152%
クイーンC・G3
1- 1- 1-21/24
4.2%
8.3%
12.5%
68%
34%
500万下
1- 0- 2-23/26
3.8%
3.8%
11.5%
59%
29%
フェアリーS・G3
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
111%
40%
萌黄賞(500万下)
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
62%
32%
若菜賞(500万下)
0- 2- 0- 2/ 4
0.0%
50.0%
50.0%
0%
512%
紅梅S
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
27%
雪割草特別(500万下)
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
400%

前走レースを見ると、阪神ジュベナイルフィリーズ組とエルフィンS組の好走例の多さが目立つ。前者の阪神JF組では、前走で掲示板に載っていれば【3.1.1.4】とさすがに好走率が高い。レース間隔はやや開くが、単純に力上位と考えていいだろう。逆に、後者のエルフィンS組は、1〜3着に好走していた馬が【0.1.3.8】、4着以下の馬が【2.3.1.7】と逆転現象が起こっている点に要注意。クイーンC組の好走例はすべて02年以前のもの。03年以降は好走例がなく、軽視してもいいかもしれない。フェアリーS組の出走例は、同レースが芝1200m時代のもので、現行の芝1600mになってからは出走例なし。なお、前走が500万下の平場戦だった馬は、その前走が牝馬限定戦だった馬に限ると【0.0.0.12】とまったく好走例がない。

■表5 ダート出走歴のある好走馬一覧

年度
着順
馬名
人気
ダート成績
03
2
モンパルナス
3
【0.1.0.0】※
3
レイナワルツ
2
【1.0.2.0】
04
2
マルターズヒート
1
【1.0.0.0】
06
1
ダイワパッション
3
【0.0.1.1】
07
2
アマノチェリーラン
10
【1.0.0.0】
08
2
ベストオブミー
7
【2.0.1.1】
09
2
アイアムカミノマゴ
3
【2.1.0.0】
3
レディルージュ
15
【1.0.0.0】
10
1
サウンドバリアー
9
【0.1.0.1】
※ほかに地方競馬でダート【1.0.1.2】

フィリーズレビューの好走馬の共通点として目立つのが、「ダート出走歴」を持つ馬が多いことである。特に、07年10番人気2着のアマノチェリーラン、08年7番人気2着のベストオブミー、09年15番人気3着のレディルージュ、10年9番人気1着のサウンドバリアーと、近年はダート出走歴があった馬の激走例が頻出しており、要注意のパターンとなっている。必ずしもダート戦で勝ち鞍がなくてもいいが、ダート戦で3着以内に入ったことがない馬も1頭もいない。ダート戦に出走したことはあるがすべて4着以下という馬は消して、ダート戦で3着以内に入ったことのある馬を狙っていきたい

■表6 芝1400m実績(オープン3着以内、500万下1着)のある好走馬一覧

年度
着順
馬名
人気
主な芝1400m戦実績
01
2
ハッピーパス
1
紅梅S・3着
3
テンザンデザート
5
ファンタジーS・2着
02
1
サクセスビューティ
7
菜の花賞・1着
2
キョウワノコイビト
5
紅梅S・3着
3
キタサンヒボタン
1
ファンタジーS・1着
03
2
モンパルナス
3
紅梅S・2着
04
2
マルターズヒート
1
ファンタジーS・3着
05
1
ラインクラフト
1
ファンタジーS・1着
2
デアリングハート
7
紅梅S・3着
06
2
ユメノオーラ
6
雪割草特別・1着
3
エイシンアモーレ
5
紅梅S・3着
07
1
アストンマーチャン
1
ファンタジーS・1着
3
ハギノルチェーレ
5
りんどう賞・1着
09
1
ワンカラット
6
ファンタジーS・2着
3
レディルージュ
15
ききょうS・3着
10
2
ラナンキュラス
1
りんどう賞・1着
3
レディアルバローザ
5
500万下・1着

もうひとつ、フィリーズレビュー好走馬の共通点として挙げられるのが「芝1400m実績」を持つ馬が多いことである。表6は、芝1400mのオープンクラスで3着以内か500万下で1着があった馬のフィリーズレビュー好走馬。過去10年では08年を除くすべての年で芝1400m実績馬が好走しており、その多くで複数の馬が3着以内に入っている。上位人気に推された馬も多いが、6番人気以下のダークホースの好走例も少なくない。要注意なのが、「2歳重賞のファンタジーSで好走後、阪神JFなどで凡走していた馬」や、「3歳1月のオープン特別・紅梅Sで好走後、エルフィンSなどで凡走した馬」の、ともに巻き返しパターンである。また、オープン実績に乏しいながらも、1400m実績(適性)だけで激走してくるようなパターンもあるので、こうした馬にもしっかりと注意を払いたい。

【結論】

■表7 フィリーズレビュー登録馬

馬名
前走
ダート成績
主な芝1400m戦実績
レース名
アイアムアクトレス 500万下・牝
1
【2.0.0.0】
 
エーシンハーバー 500万下
1
出走なし
500万下・1着
エリンコート 500万下
4
出走なし
 
オーシャンフリート 500万下・牝
1
【2.0.1.2】
 
カフェヒミコ 500万下
1
【2.0.0.0】
 
クエルクス 500万下
6
出走なし
 
クラウンリバー たんぽぽ賞(地方)
1
【0.0.0.1】※
 
クリアンサス 春菜賞(500万下)
1
出走なし
春菜賞・1着
コンプリート 500万下
2
出走なし
 
サクラベル ファンタジーS・G3
11
出走なし
 
サルココッカ 未勝利
1
【0.1.0.0】
 
セイルアゲン ツインマッチ特別(地方)
1
【0.0.0.2】※※
 
ツインテール 新馬
1
【1.0.0.0】
 
ツルマルワンピース エルフィンS
6
出走なし
りんどう賞・1着
ドナウブルー シンザン記念・G3
5
出走なし
 
ニシノステディー クイーンC・G3
7
出走なし
 
ハブルバブル 新馬・牝
1
出走なし
 
フォーエバーマーク クロッカスS
1
出走なし
クロッカスS・1着
フレンチカクタス クイーンC・G3
4
出走なし
 
マイネショコラーデ 函館2歳・G3
2
出走なし
 
メロウメロディ 未勝利・牝
1
【1.0.0.2】
 
モアグレイス 紅梅S
1
出走なし
紅梅S・1着
ラテアート クイーンC・G3
14
出走なし
 
※地方ダートで【2.0.0.0】
※※地方ダートで【1.1.0.0】

それでは今年のフィリーズレビュー登録馬23頭を、「前走レース」「ダート成績」「芝1400m戦実績」の3ファクターを中心に取捨していこう。「前走レース」については、好走例の多い「阪神JF5着以内」か「エルフィンS4着以下」をプラス材料とした。

その結果、◎としたのが「前走レース」と「芝1400m実績」の2項目を満たしたツルマルワンピースである。これまでのオープンクラス3戦はワンパンチが足りない結果に終わっているが、阪神JF5着など地力は確か。前走エルフィンSは6着に終わったものの、この組は4着以下に負けていた馬のほうがフィリーズレビューではかえって好成績を残しているのは前述したとおり。芝1400m戦では未勝利、りんどう賞と連勝しており、ファンタジーS6着も勝ち馬から0秒3差と差はわずか。それほど人気にはならなそうな点も考慮して、◎に抜擢した。

好走材料で2項目に該当したのはツルマルワンピースの1頭だけ。残る馬は「ダート成績」か「芝1400m実績」のどちらに該当する馬が10頭いるのだが、これではさすがに多いので、何頭かは消していきたいところだ。消しやすいのは「ダート成績」のほうで、「ダートで3着以内に入ったことのある馬」の好走例が多いのは事実だが、「ダートでしか実績がない馬」の好走がほとんどない点に注目。そこで、芝で3着以内に入ったことのないオーシャンフリートとメロウメロディを除外。また、新馬戦を勝ち上がったばかりの馬も【0.0.0.8】と非常に苦しく、ツインテールも買い目から外した。注目されるのは、牡馬に混じってシンザン記念で5着に入ったドナウブルーだろうが、力で負かされたら仕方がないとして、ここでは無印とする。

まとめると、◎ツルマルワンピースから流す対象としては、アイアムアクトレスエーシンハーバーカフェヒミコクリアンサスフォーエバーマークモアグレイスの6頭。1着固定で勝負せずとも、馬連や3連複で十分な配当が見込めるはずだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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