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第472回 高松宮記念の前哨戦・阪急杯を分析する

2011/2/24(木)

阪急杯は高松宮記念を占う意味で最も重要なレースといえるだろう。過去10年、高松宮記念の勝ち馬は10頭中6頭が前走阪急杯組。06年からは阪急杯が1400mに延長されたが、その後も06年オレハマッテルゼ、07年スズカフェニックス、09年ローレルゲレイロと勝ち馬を輩出しており、関連性に変化はない。さらに今年は高松宮記念が阪神競馬場の芝1200mで行われるため、例年以上に重要なステップレースとなりそうだ。今回は1400mに延長された06年以降の過去5年を対象に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 阪急杯の人気別成績(過去5年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
58%
2番人気
1- 0- 2- 2/ 5
20.0%
20.0%
60.0%
88%
108%
3番人気
2- 2- 0- 1/ 5
40.0%
80.0%
80.0%
146%
150%
4番人気
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
90%
42%
5番人気
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
90%
6番人気
0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
82%
7番人気
1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
222%
178%
8番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
760%
168%
12番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%
14番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%
15番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%
16番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%

始めに表1が阪急杯の人気別成績(過去5年)。1番人気は不振で、好走したのは06年3着オレハマッテルゼ、08年2着スズカフェニックスのみ。03年にショウナンカンプが勝利して以来、7連敗中である。相性がいいのは2・3番人気で、同人気から好走馬7頭を輩出。好走馬は基本的に7番人気以内。8番人気以下で好走したのは、06年11番人気1着ブルーショットガンしかいない。

■表2 阪急杯の年齢別成績(過去5年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
4歳
1- 2- 3-13/19
5.3%
15.8%
31.6%
24%
105%
5歳
3- 1- 1-14/19
15.8%
21.1%
26.3%
105%
56%
6歳
0- 1- 1-21/23
0.0%
4.3%
8.7%
0%
12%
7歳以上
2- 0- 0-16/18
11.1%
11.1%
11.1%
226%
56%

表2は阪急杯の年齢別成績(過去5年)。年齢は4・5歳が圧倒的に優秀。特に過去2年は、09年(5歳→5歳→4歳)、10年(5歳→4歳→4歳)と4・5歳勢が独占した。6歳以上で好走したのは、06年11番人気1着ブルーショットガン、同年1番人気3着オレハマッテルゼ、07年3番人気1着プリサイスマシーン、08年1番人気2着スズカフェニックス。4頭中3頭は3番人気以内に支持されており、人気薄の6歳以上が好走する可能性は低い。

■表3 阪急杯好走馬の芝1400m成績(過去5年)

着順
人気
馬名
芝1400m成績(複勝率)
10年
1
2
エーシンフォワード 3-0-1-1(80%)
2
5
ワンカラット 1-1-0-1(66.7%)
3
7
サンカルロ 1-1-0-0(100%)
09年
1
7
ビービーガルダン 0-0-0-1(0%)
2
3
ローレルゲレイロ 1-1-0-1(66.7%)
3
2
ドラゴンファング 2-3-0-0(100%)
08年
1
3
ローレルゲレイロ 0-0-0-1(0%)
2
1
スズカフェニックス 1-0-1-0(100%)
3
6
ローブデコルテ 1-0-0-0(100%)
07年
1
3
プリサイスマシーン 1-1-0-0(100%)
1
4
エイシンドーバー 1-1-0-0(100%)
3
2
スズカフェニックス 0-0-0-0(0%)
06年
1
11
ブルーショットガン 2-0-1-4(42.9%)
2
3
コスモシンドラー 1-0-0-1(50%)
3
1
オレハマッテルゼ 1-2-0-0(100%)
※07年は1着同着。

阪急杯好走馬の芝1400m成績(過去5年)をまとめたのが表3。好走馬15頭中11頭は芝1400mの複勝率で50%以上をマークしており、過去にこの距離で1勝以上を挙げていた。1400mは適性がはっきりしており、スズカフェニックス、ローレルゲレイロのように二度以上このレースで好走する馬もいる。重賞実績も大切だが、まずは1400mの適性があるかどうかを見極めたい。

■表4 過去5年の阪急杯好走馬(1)

着順
人気
馬名
芝1400mの重賞実績(過去1年以内)
10年
2
5
ワンカラット フィリーズレビュー1着
3
7
サンカルロ 阪神C2着
09年
2
3
ローレルゲレイロ スワンS2着
08年
2
1
スズカフェニックス 阪神C1着
07年
1
3
プリサイスマシーン スワンS1着
06年
3
1
オレハマッテルゼ 京王杯SC2着

過去5年の阪急杯好走馬15頭中12頭は、二つのグループにわけることができる。一つは表4でまとめた過去1年以内に芝1400mの重賞で連対実績があった馬。特に前年のスワンS・阪神Cで連対を果たした馬が、翌年のこのレースで好走するパターンは多い(07年1着プリサイスマシーンと09年2着ローレルゲレイロは前走スワンS、08年2着スズカフェニックスと 10年3着サンカルロは前走阪神C)。そのほかのレースでも過去1年以内に芝1400mの重賞で連対を果たしていたら注意が必要だ。

■表5 過去5年の阪急杯好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走
2走前
3走前
10年
1
2
エーシンフォワード 東京新聞杯3着 ニューイヤーS2着 ファイナルS1着
09年
1
7
ビービーガルダン 京阪杯6着 スプリンターズS3着 キーンランドC2着
3
2
ドラゴンファング 雲雀S1着 タイランドC1着 500万下1着
07年
1
4
エイシンドーバー 小倉大賞典2着 京都金杯2着 GホイップT1着
3
2
スズカフェニックス 東京新聞杯1着 京都金杯5着 富士S3着
06年
2
3
コスモシンドラー 山城S1着 帆柱山特別1着 中京日経賞2着

二つ目のグループは、一言でいうと近走成績がいい馬(表5参照)。まず07年1着エイシンドーバー、同年3着スズカフェニックス、09年1着ビービーガルダン、10年1着エーシンフォワードは、近3走で二度以上3着以内に入っており、一度は重賞で3着以内に好走していた。そして06年2着コスモシンドラー、09年3着ドラゴンファングは、重賞実績こそなかったものの、近3走連続で連対を果たしていた

<結論>
それでは今年の阪急杯を展望していこう。登録馬は34頭と多いが、出走予定の16頭を下の表6と表7にまとめた。

■表6 今年の阪急杯出走予定馬(1)

2010/8/29 札幌9R キーンランドカップ(G3)1着 10番 ワンカラット

馬名
年齢
芝1400m成績(複勝率)
ビービーガルダン
7
1-0-0-3(25%)
ワンカラット
5
1-2-0-2(60%)
スプリングソング
6
1-0-0-1(50%)
コスモセンサー
4
1-0-0-2(33.3%)
マイネルレーニア
7
5-0-2-9(43.8%)
ショウナンカザン
6
0-1-0-2(33.3%)
サワノパンサー
5
5-1-1-2(77.8%)
フラガラッハ
4
0-0-0-0(0%)
ガルボ
4
1-1-0-1(66.7%)
コパノオーシャンズ
7
1-1-0-6(25%)
テイエムカゲムシャ
7
0-0-0-1(0%)
サワヤカラスカル
6
4-2-0-8(42.9%)
ケイアイデイジー
4
0-1-1-2(50%)
サンカルロ
5
1-1-1-2(60%)
トシギャングスター
4
0-0-0-2(0%)
ゼットフラッシュ
8
1-1-1-4(42.9%)

表6は今年の阪急杯出走予定馬(1)。まずは年齢と芝1400m成績について見ていきたい。年齢が4・5歳なのはワンカラット(5歳)を始め8頭なので、残りの半分は6歳以上ということになる。そして芝1400m成績で1勝以上・複勝率50%以上に該当するのは、スプリングソングを始め5頭。両方の条件に合致したのは、ワンカラットサワノパンサーガルボサンカルロの4頭である。

■表7 今年の阪急杯出走予定馬(2)

馬名
前走
2走前
3走前
備考
ビービーガルダン 阪神C11着 スプリンターズS10着 キーンランドC4着  
ワンカラット スプリンターズS5着 キーンランドC1着 函館SS1着 阪急杯2着
スプリングソング シルクロードS7着 京阪杯1着 長岡京S1着  
コスモセンサー 小倉大賞典13着 ニューイヤーS1着 プロキオンS16着  
マイネルレーニア 東京新聞杯16着 スワンS14着 ポートアイランドS5着  
ショウナンカザン シルクロードS16着 淀短距離S1着 ラピスラズリS4着  
サワノパンサー 斑鳩S1着 1000万下1着 クリスマスC賞6着  
フラガラッハ 東京新聞杯11着 紅葉S1着 1000万下1着  
ガルボ 京都金杯2着 阪神C4着 マイルCS15着  
コパノオーシャンズ 淀短距離S4着 アンコールS4着 京阪杯13着  
テイエムカゲムシャ 洛陽S9着 小倉大賞典16着 淀短距離S16着  
サワヤカラスカル 道頓堀S1着 洛陽S5着 淀屋橋S8着  
ケイアイデイジー 京都牝馬S12着 淀短距離S3着 アンコールS5着  
サンカルロ 阪神C6着 霜月S11着 富士S8着 阪急杯3着
トシギャングスター すばるS12着 ギャラクシーS9着 太秦S10着  
ゼットフラッシュ 東京新聞杯13着 淀短距離S7着 アンコールS18着  

2009/4/11 中山11R ニュージーランドT(G2)1着 5番 サンカルロ

次に今年の阪急杯出走予定馬を過去の好走パターンに照らし合わせていこう(表7参照)。
まず過去1年以内に芝1400mの重賞で連対を果たしたことがあるのは、ワンカラットサンカルロのみ。この2頭は昨年の阪急杯2、3着馬で、この舞台で好走していることは素直に評価したい。

そして近3走で二度以上3着以内に入っており、一度は重賞で3着以内に好走しているのは、ワンカラットスプリングソング。ともに前走は敗れているが、2走前と3走前は勝利していた。特にワンカラットは、どちらの好走パターンにも合致しており、二年連続で好走する可能性は高いだろう。なお近3走連続で連対を果たしているような上がり馬は見当たらない。

今年はワンカラットサンカルロが中心。両馬ともに表6と表7で名前が挙がっており、最有力候補と見ていいだろう。1400mは適性が大きく左右するので、このコースで実績があるのも頼もしい。相手には表6と表7で名前が挙がったサワノパンサーガルボスプリングソングの3頭を推したい。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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