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第471回 中山競馬場の芝中距離を分析!

2011/2/21(月)

今週末に行われる中山記念の舞台は芝1800m。このコースでは3月にも中山牝馬S、フラワーC、スプリングSと計3つの重賞が組まれている。そして来週には皐月賞と同じ舞台の弥生賞があり、2回中山開催は芝中距離重賞が多い。そこで今回は同競馬場の芝1800mと芝2000mに注目。両コースの特徴を分析していきたい。集計期間は06年〜11年2月13日の約5年間。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中山芝1800mの枠番別成績(06年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
19- 17- 13-172/221
8.6%
16.3%
22.2%
67%
63%
2枠
23- 22- 24-174/243
9.5%
18.5%
28.4%
115%
111%
3枠
25- 22- 19-208/274
9.1%
17.2%
24.1%
69%
69%
4枠
19- 21- 19-231/290
6.6%
13.8%
20.3%
45%
81%
5枠
19- 22- 28-234/303
6.3%
13.5%
22.8%
46%
67%
6枠
23- 22- 27-244/316
7.3%
14.2%
22.8%
50%
71%
7枠
17- 19- 22-266/324
5.2%
11.1%
17.9%
34%
53%
8枠
25- 25- 18-264/332
7.5%
15.1%
20.5%
65%
53%

始めに表1では中山芝1800mの枠番別成績(06年以降)をまとめてみた。成績は単純に内枠のほうが優秀で、勝率8.0%以上をマークしているのは1〜3枠。連対率、複勝率で見ても、1〜3枠が高い数字を残している。中でも2枠は勝率、連対率、複勝率が枠番別で最も優秀な数字。また単・複回収率も高く、「中山芝1800m=2枠有利」は覚えておきたい。逆に成績が不振なのは7枠。2枠の成績と比較しても、その差は歴然としている。

■表2 中山芝1800mの脚質別成績(06年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
42-  21-  18- 104/ 185
22.7%
34.1%
43.8%
224%
140%
先行
75-  87-  64- 390/ 616
12.2%
26.3%
36.7%
79%
104%
差し
45-  47-  68- 658/ 818
5.5%
11.2%
19.6%
48%
68%
追い込み
6-  12-  16- 629/ 663
0.9%
2.7%
5.1%
10%
19%
マクリ
2-   3-   4-  11/  20
10.0%
25.0%
45.0%
33%
130%
参考:東京芝1800mの脚質別成績(06年以降)
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
29-  31-  22- 211/ 293
9.9%
20.5%
28.0%
141%
106%
先行
103-  80-  74- 621/ 878
11.7%
20.8%
29.3%
134%
98%
差し
93- 114- 110-1060/1377
6.8%
15.0%
23.0%
82%
69%
追い込み
25-  28-  44- 935/1032
2.4%
5.1%
9.4%
28%
30%
マクリ
2-   0-   1-   9/  12
16.7%
16.7%
25.0%
290%
125%

表2は中山芝1800mの脚質別成績(06年以降)で、圧倒的に逃げ馬が優秀。基本的にどのコースでも逃げ馬の成績は優秀だが、同じ距離の東京芝1800mと比較すれば、逃げ馬が特に強いのはわかるだろう。逆に追い込み馬は勝率わずか0.9。中山芝1800mを追い込んで勝利するのは至難の業といえる。

■表3 中山芝1800mの騎手別成績ベスト10(06年以降)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
蛯名正義
17- 12- 14- 62/105
16.2%
27.6%
41.0%
148%
102%
2
横山典弘
19- 10-  5- 51/ 85
22.4%
34.1%
40.0%
132%
81%
3
藤田伸二
7-  2-  3- 20/ 32
21.9%
28.1%
37.5%
116%
83%
4
内田博幸
10-  8-  8- 47/ 73
13.7%
24.7%
35.6%
57%
66%
5
後藤浩輝
11- 17- 10- 71/109
10.1%
25.7%
34.9%
51%
98%
6
田中勝春
12- 12- 11- 81/116
10.3%
20.7%
30.2%
80%
114%
7
吉田豊
9- 12- 11- 76/108
8.3%
19.4%
29.6%
61%
81%
8
北村宏司
14-  9-  7- 82/112
12.5%
20.5%
26.8%
84%
92%
9
三浦皇成
4-  3-  7- 39/ 53
7.5%
13.2%
26.4%
43%
96%
10
柴田善臣
14- 10-  6- 87/117
12.0%
20.5%
25.6%
60%
57%
※騎乗回数30回以上。複勝率に基づく順位。

2010/3/21 中山11R フジTVスプリングS(G2)1着 5番 アリゼオ

続いて表3が中山芝1800mの騎手別成績ベスト10(06年以降)。1位は蛯名正義騎手で勝率16.2%、連対率27.6%、複勝率41.0%をマーク。単・複回収率は100%を超えており、このコースをとても得意としているようだ。

2位の横山典弘騎手は複勝率でこそ蛯名正義騎手に見劣ったものの、勝率、連対率は同騎手のほうが上。勝率22.4%、連対率34.1%はベスト10入りした騎手の中で最も優秀な数字である。06年以降、同コースの重賞では06年フラワーC(キストゥヘヴン)、07年スプリングS(フライングアップル)、08年・09年中山記念(カンパニー)、09年中山牝馬S(キストゥヘヴン)、10年スプリングS(アリゼオ)と6勝をマーク。毎年、2回中山開催に重賞勝ちしており、今年も要注意だろう。

3位は藤田伸二騎手。ベスト10入りした騎手の中では唯一、関西所属の騎手だ。同騎手も横山典弘騎手同様に、複勝率では蛯名正義騎手に劣るものの、勝率・連対率では同騎手のほうが上。単・複回収率もかなり優秀で、同騎手がこのコースで騎乗した時は注意したい。

■表4 中山芝1800mの種牡馬別成績ベスト10(06年以降)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
キングカメハメハ 5- 3- 7-20/35
14.3%
22.9%
42.9%
119%
147%
2
ネオユニヴァース 5- 6- 6-31/48
10.4%
22.9%
35.4%
76%
88%
3
アグネスタキオン 7- 9- 8-49/73
9.6%
21.9%
32.9%
37%
83%
4
エルコンドルパサー 5- 3- 4-25/37
13.5%
21.6%
32.4%
85%
129%
5
ジャングルポケット 4- 6- 5-32/47
8.5%
21.3%
31.9%
36%
83%
6
タニノギムレット 6- 4- 6-35/51
11.8%
19.6%
31.4%
108%
72%
7
ブライアンズタイム 6- 3- 2-27/38
15.8%
23.7%
28.9%
127%
87%
8
シンボリクリスエス 7- 4- 6-46/63
11.1%
17.5%
27.0%
145%
72%
9
アドマイヤベガ 5- 4- 4-36/49
10.2%
18.4%
26.5%
121%
68%
10
オペラハウス 5- 5- 4-39/53
9.4%
18.9%
26.4%
123%
92%
※出走回数30回以上。複勝率に基づく順位。

次に中山芝1800mの種牡馬別成績ベスト10(06年以降)をまとめたのが表4。1位はキングカメハメハ産駒で、複勝率は断トツの42.9%をマーク。同種牡馬でこのコースの重賞を勝利した馬はいないが、昨年の12月のディセンバーSで6番人気のケイアイドウソジンが勝利を収めた。

2位以下になると、ほとんど横並びの状態だが、6〜10位の種牡馬(タニノギムレット、ブライアンズタイム、シンボリクリスエス、アドマイヤベガ、オペラハウス)は単回収率が100%を超えている。

■表5 中山芝2000mの枠番別成績(06年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
27- 18- 29-225/299
9.0%
15.1%
24.7%
56%
65%
2枠
21- 36- 27-218/302
7.0%
18.9%
27.8%
28%
104%
3枠
24- 22- 22-254/322
7.5%
14.3%
21.1%
99%
80%
4枠
23- 21- 19-270/333
6.9%
13.2%
18.9%
52%
52%
5枠
26- 27- 30-266/349
7.4%
15.2%
23.8%
66%
86%
6枠
25- 26- 23-291/365
6.8%
14.0%
20.3%
189%
87%
7枠
19- 24- 24-338/405
4.7%
10.6%
16.5%
27%
48%
8枠
32- 23- 23-351/429
7.5%
12.8%
18.2%
130%
76%

ここからは中山芝2000mについて分析していきたい。まず表5にまとめたのが中山芝2000mの枠番別成績(06年以降)。中山芝1800mは明らかに内枠優勢だったが、中山芝2000mはやや優勢という程度。そこまで内枠を重視する必要はないかもしれない。成績が悪いのは中山芝1800m同様で7枠。好走率は、ほかの枠と比べても明らかに劣っている。

■表6 中山芝2000mの脚質別成績(06年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
36-  30-  17- 122/ 205
17.6%
32.2%
40.5%
303%
152%
先行
89-  72-  78- 489/ 728
12.2%
22.1%
32.8%
101%
87%
差し
51-  72-  77- 814/1014
5.0%
12.1%
19.7%
54%
73%
追い込み
13-  16-  22- 760/ 811
1.6%
3.6%
6.3%
16%
37%
マクリ
8-   7-   3-  20/  38
21.1%
39.5%
47.4%
778%
246%
参考:東京芝2000mの脚質別成績(06年以降)
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
19-  28-  18- 122/ 187
10.2%
25.1%
34.8%
164%
147%
先行
71-  63-  61- 437/ 632
11.2%
21.2%
30.9%
89%
84%
差し
60-  59-  75- 698/ 892
6.7%
13.3%
21.7%
44%
76%
追い込み
26-  27-  23- 570/ 646
4.0%
8.2%
11.8%
37%
37%
マクリ
1-   0-   2-  14/  17
5.9%
5.9%
17.6%
14%
48%

中山芝2000mの脚質別成績(06年以降)をまとめたのが表6。中山芝1800mよりやや逃げ馬の好走率は落ちているものの、それでも逃げ馬は優秀な成績。差し馬は東京芝2000mとそれほど変わらない成績だが、追い込み馬は中山芝2000mのほうが明らかに成績は悪い

■表7 中山芝2000mの騎手別成績ベスト10(06年以降)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
蛯名正義
14- 17- 17- 80/128
10.9%
24.2%
37.5%
129%
120%
2
横山典弘
15- 20- 10- 77/122
12.3%
28.7%
36.9%
41%
60%
3
松岡正海
20- 13- 12- 82/127
15.7%
26.0%
35.4%
150%
110%
4
後藤浩輝
15- 14- 14- 86/129
11.6%
22.5%
33.3%
79%
78%
5
藤田伸二
3-  6-  5- 28/ 42
7.1%
21.4%
33.3%
32%
92%
6
安藤勝己
3-  4-  3- 20/ 30
10.0%
23.3%
33.3%
64%
65%
7
吉田豊
8- 12- 11- 85/116
6.9%
17.2%
26.7%
94%
80%
8
内田博幸
13-  4- 10- 76/103
12.6%
16.5%
26.2%
46%
58%
9
北村宏司
11-  8- 13- 99/131
8.4%
14.5%
24.4%
86%
84%
10
石橋脩
3-  1- 10- 44/ 58
5.2%
6.9%
24.1%
61%
110%
※騎乗回数30回以上。複勝率に基づく順位。

2011/1/5 中山11R 日刊スポ賞中山金杯(G3)1着 4番 コスモファントム

次に中山芝2000mの騎手別成績ベスト10(06年以降)をまとめたのが表7。1位は中山芝1800m同様に蛯名正義騎手。芝1800mの成績よりややトーンダウンしているものの、全体の騎手で見ると明らかに優秀な成績といえるだろう。

2位の横山典弘騎手は中山芝1800mでも2位にランクインしたが、同騎手も中山芝2000mの成績よりは落ちる。それでも好走率が悪いというわけではないが、単・複回収率はいまひとつとなっている。

オススメは3位の松岡正海騎手。勝率15.7%はベスト10入りした騎手の中で最も高く、連対率26.0%は2番目に高い数字。同コースでは今年の中山金杯でコスモファントムに騎乗して重賞制覇を成し遂げた。そのほかにも同コースでは07年京成杯(サンツェッペリン)、08年京成杯・弥生賞(マイネルチャールズ)を勝利している。

■表8 中山芝2000mの種牡馬別成績ベスト10(06年以降)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
アドマイヤベガ
7-  6-  5- 21/ 39
17.9%
33.3%
46.2%
112%
111%
2
アグネスタキオン
13- 22- 14- 65/114
11.4%
30.7%
43.0%
75%
102%
3
ブライアンズタイム
6-  5-  4- 23/ 38
15.8%
28.9%
39.5%
117%
79%
4
ネオユニヴァース
11-  8-  5- 40/ 64
17.2%
29.7%
37.5%
64%
75%
5
クロフネ
4-  5-  3- 20/ 32
12.5%
28.1%
37.5%
76%
137%
6
サンデーサイレンス
7-  6-  9- 37/ 59
11.9%
22.0%
37.3%
78%
72%
7
オペラハウス
12-  6-  5- 42/ 65
18.5%
27.7%
35.4%
392%
172%
8
フサイチコンコルド
3-  4-  3- 20/ 30
10.0%
23.3%
33.3%
244%
110%
9
ジャングルポケット
12-  2-  5- 46/ 65
18.5%
21.5%
29.2%
271%
112%
10
ロージズインメイ
2-  3-  4- 22/ 31
6.5%
16.1%
29.0%
37%
67%
※出走回数30回以上。複勝率に基づく順位。

最後に中山芝2000mの種牡馬別成績ベスト10(06年以降)を見ていこう。1位はアドマイヤベガだが、同産駒は現6歳以上の世代のみなので、今後にはそれほど生かせないか。2位アグネスタキオンは中山芝1800mでも3位にランクインした種牡馬。ただし、全ての数字で中山芝2000mのほうが優秀で、同コースは得意なようだ。今年に入ってからは同産駒のデボネアが京成杯に出走して、8番人気で2着に好走した。

そのほかの種牡馬で注目したいのは7位オペラハウス。勝率18.5%はベスト10入りした種牡馬の中でトップの数字で、単・複回収率もかなり優秀な成績を収めている。この回収率の高さには、06年新馬戦16番人気1着ラスカーラ(単勝17,900円、複勝3,200円)の影響が強いものの、同馬を除外した時の数字を見ても単・複回収率は100%を超えている。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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