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第468回 豪華メンバーの競演!京都記念を分析する

2011/2/10(木)

ブエナビスタ、ジャガーメイル、ドリームジャーニーという豪華なメンバーが1〜3着を占めた昨年を上回るほど楽しみな馬が揃った今年の京都記念。強い4歳世代からはダノンシャンティ、ビッグウィークのG1馬2頭に加えて、実力馬のトゥザグローリー、ヒルノダムールが出走を予定。さらには6歳を迎えたオウケンブルースリ、メイショウベルーガも出走を予定している。いずれも例年なら上位人気に推されるだろう馬たちだが、メンバーが揃った今年は必然的にオッズが割れて意外な好配当も期待できそうだ。春の古馬G1路線を占ううえでも大事な一戦となりそうな京都記念。過去10年のデータから傾向を探ってみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気 4-  2-  1-  3/ 10
40.0%
60.0%
70.0%
83%
83%
2番人気 2-  2-  1-  5/ 10
20.0%
40.0%
50.0%
97%
78%
3番人気 2-  2-  1-  5/ 10
20.0%
40.0%
50.0%
140%
99%
4番人気 0-  2-  0-  8/ 10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
48%
5番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
60%
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
64%
7番人気 0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
128%
8番人気 1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
282%
68%
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
73%
10番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気 1-  0-  1-  6/  8
12.5%
12.5%
25.0%
711%
241%
12番人気 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気 0-  0-  1-  5/  6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
276%
14番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは人気別成績。1番人気が勝率40.0%、連対率60.0%。2、3番人気がともに複勝率50.0%と、1〜3番人気馬の信頼性が高い。特に、近5年は1番人気がすべて連対しており、馬連、馬単では手堅い決着となっている。ただし、その近5年でも、3着には7番人気、11番人気、9番人気が入った例があるので、穴党がまったく出番のないレースというわけではない。

■表2 斤量別成績

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
55キロ
1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
21%
15%
56キロ
3-  1-  1- 22/ 27
11.1%
14.8%
18.5%
321%
74%
57キロ
3-  6-  5- 58/ 72
4.2%
12.5%
19.4%
14%
81%
58キロ
1-  3-  1- 12/ 17
5.9%
23.5%
29.4%
52%
86%
59キロ
1-  0-  2-  2/  5
20.0%
20.0%
60.0%
80%
76%
60キロ
1-  0-  1-  0/  2
50.0%
50.0%
100.0%
255%
395%

表2は斤量別成績だが、負担重量が重いほど好走率が高くなる傾向が一目瞭然だ。60キロを背負った02年のナリタトップロード、05年のヒシミラクルもそれぞれ1、3着ときっちり馬券圏内に入った。他馬より重い58、59キロといった斤量を背負っていても、その馬自体が斤量に敏感なタイプでなければあまり気にする必要はないだろう。斤量の重い馬、すなわち実績上位馬から入るのが基本となる。

■表3 前走G2、G3出走馬・斤量増減別成績

斤量増減
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
増減なし
1- 3- 2-27/33
3.0%
12.1%
18.2%
10%
87%
今回増
2- 2- 2-27/33
6.1%
12.1%
18.2%
90%
51%
今回減
1- 2- 1- 2/ 6
16.7%
50.0%
66.7%
95%
235%

京都記念の出走馬は、日経新春杯やアメリカJCC、東西の金杯といったG2、G3から転戦してくるケースか、前年のジャパンCや有馬記念などの古馬G1路線を戦ってきた馬が年明け初戦に出走してくるケースのどちらかに当てはまることが多い。まずは、出走例の多い前走G2、G3の組から見ていこう。この組では前走との斤量差に注目したい。斤量増の馬、または斤量増減なしの馬はともに複勝率18.2%だが、斤量減の馬は複勝率66.7%と抜群の好走率を誇っているのだ。前走G2、G3の馬の具体的な前走で多いのが、東西の金杯や日経新春杯といったハンデ重賞。これらのレースで重い斤量を背負わされた実績馬たちが京都記念に斤量減で出走してきた場合は要注意だ。

■表4 前走G1出走馬・前走人気別成績

前走人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1番人気 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
75%
55%
前走2番人気 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
110%
前走3番人気 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
43%
前走4番人気 1- 1- 0- 0/ 2
50.0%
100.0%
100.0%
255%
175%
前走5番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9番人気 1- 1- 1- 5/ 8
12.5%
25.0%
37.5%
111%
118%
前走10番人気〜 0- 0- 1- 7/ 8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
16%

前走G1組はトータルで複勝率34.6%とそもそもの好走率が高い。ただし、人気に推されやすいこともあって複勝回収率は68%。格上馬だからといってなんでもかんでも買うのではなく、ある程度絞り込んでいく必要がある。わかりやすいのは当日の単勝人気。1〜5番人気なら【3.2.4.9】で複勝率50.0%、6番人気以下なら【0.0.0.8】で好走例なしと、素直に買っていけばいい。今年のような好メンバーだと実際のオッズを見ると意外な人気順になっている可能性もある。そこで参考にしたいのが前走人気。前走のG1でひとケタ人気に収まっていれば【3.2.3.10】で複勝率44.4%、ふたケタ人気だと【0.0.1.7】で複勝率12.5%と大きな差が出ているのだ。G1からG2に格が下がるとはいえ、前走であまりにも評価されていない場合は過信禁物だ。また、7歳以上の馬も【0.0.0.7】と好走例がない。ここまでをまとめると、前走G1組の好走条件は前走1〜9番人気の4〜6歳馬ということになる。この条件に合致していれば【3.2.3.5】で複勝率64.5%、複勝回収率126%とかなり信頼できそうだ。

■表5 7番人気以下の好走馬一覧

年度
着順
馬名
性齢
人気
京都外回り実績
通過順
前走
前々走
01
1
マックロウ
牡4
11
【0.2.0.0】
14-14-12
900万下・2着 900万下・2着
03
1
マイソールサウンド
牡4
8
【0.2.0.3】
2- 2- 2
G2・9着 G3・1着
2
イブキガバメント
牡7
7
【0.0.1.4】
6- 6- 7
G3・4着 G3・1着
3
トウカイパルサー
牡7
13
【1.1.3.3】
1- 1- 1
G3・12着 オープン・4着
04
3
タガノマイバッハ
牡5
7
【2.2.0.3】
1- 1- 1
G2・14着 G3・12着
06
3
マーブルチーフ
牡6
7
【1.2.0.8】※
3- 2- 2
G2・4着 G3・15着
08
3
シルクフェイマス
牡9
11
【3.0.1.7】※
1- 1- 1
G2・10着 G2・8着
09
3
ヴィクトリー
牡5
9
【0.0.0.2】
1- 1- 1
G3・15着 G2・14着
※は京都記念と同コースで重賞勝利あり

前述したように近年は堅い傾向の京都記念だが、穴馬の台頭が皆無というわけではない。表5は7番人気以下で3着に入った馬の一覧。該当するのは8頭だが、激走パターンは3つに大別することができる。まず、京都芝外回りコース(距離は問わず)で複勝率50.0%を上回っているか、京都記念と同じ芝2200mで重賞勝ちの実績があること。これに該当するのが、01年1着のマックロウ、03年2着のイブキガバメント、同年3着のトウカイパルサー、04年3着のタガノマイバッハ。06年3着のマーブルチーフと08年3着のシルクフェイマスはそれぞれ同条件の京都新聞杯、京都記念を勝った実績があった。また、逃げた馬も4頭が穴をあけ、03年のトウカイパルサー、04年のタガノマイバッハ、08年のシルクフェイマス、09年のヴィクトリーが該当する。この場合はすべて3着という共通項がある。そして、人気が示すように近走着順が振るわない馬が多いのだが、03年の1着マイソールサウンドと02年イブキガバメントは前々走で重賞を勝っていた。このなかでもっとも重視したいのが京都外回りコースで実績。穴馬に限らず、上位人気に応えた馬、裏切った馬の成績を見ると、京都外回りコースの実績はかなりリンクしている。

【結論】
■表6 京都記念登録馬

馬名
性齢
斤量
京都芝外回り実績
重賞逃げ実績
備考
オウケンブルースリ
牡6
58
【2.1.0.0】
×
前走G1・8番人気
シャドウゲイト
牡9
58
【0.0.0.1】
前走G2・57→58キロ
セラフィックロンプ
牝7
55
【0.0.0.4】
前走G3・55→55キロ
ダノンシャンティ
牡4
58
未出走
×
前走G1・10番人気
トーセンキャプテン
牡7
57
【2.0.1.1】
×
 
トゥザグローリー
牡4
56
【1.0.0.1】
×
前走G1・14番人気
ヒカルカザブエ
牡6
57
【2.0.0.3】
×
前走G3・56→57キロ
ヒルノダムール
牡4
56
【1.1.0.1】
×
前走G2・56→56キロ
ビッグウィーク
牡4
58
【1.3.0.0】
前走G1・7番人気
プロヴィナージュ
牝6
55
【0.0.1.0】
×
前走G2・55→55キロ
ホワイトピルグリム
牡6
57
【0.1.0.6】
×
前走G2・56→57キロ
メイショウベルーガ
牝6
56
【4.1.0.3】
×
前走G1・9番人気
ロードオブザリング
牡4
56
【3.1.0.0】
×
 

2009/10/11 京都11R 京都大賞典(G2)1着 2番 オウケンブルースリ
2010/10/24 京都11R 菊花賞(G1)1着 6番 ビッグウィーク

今年の登録馬13頭を見ると、京都芝外回り実績を持った馬が実に多い。過去1走のみのプロヴィナージュ、過去2走のみのトゥザグローリーを京都外回り巧者とまでは言えないだろうが、すべてG1、G2でオール連対のオウケンブルースリ、G2を2勝しG1でも2着のあるメイショウベルーガは間違いなく得意コースと言っていいはずだ。この2頭は前走G1組の好走条件である前走ひとケタ人気と4〜6歳馬ということもクリアしており甲乙つけがたいが、斤量が重いほど好走率が高いという京都記念の傾向も鑑みてオウケンブルースリを上位にとりたい。昨年の菊花賞馬であるビッグウィークも好走条件を十分にクリアしているのだが、外回り実績の内訳(菊花賞以外は未勝利戦)から3番手に落とした。

4番手に、特別な強調材料はないものの減点材料も見当たらないヒルノダムール。一方、同じ4歳でも前走G1でふたケタ人気に甘んじたダノンシャンティとトゥザグローリーもちろん、両馬の実力が見劣るというわけではないのだが、実際の馬券作戦としても有力馬を全部買ってプラス収支にもっていくのは難しい。データ的にアラのあるこの2頭は思い切って無印としてみたい。

穴馬としては、京都外回り実績があって京都大賞典3着と距離もこなしているトーセンキャプテン。また、明確な逃げ馬が見当たらないことも考慮して、重賞で逃げて好走実績のあるシャドウゲイトセラフィックロンプ。すべて条件戦ながら京都外回りでオール連対、芝2200mは2戦2勝のロードオブザリング。この4頭を挙げておきたいが、今年の分厚いメンバー構成をまとめて負かすまではどうか。近年の穴実績どおり、3着で少々押さえる程度としたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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