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第465回 JRA通算600勝達成!松田博資厩舎を分析!

2011/1/31(月)

2011/1/23 小倉11R 関門橋ステークス 1着 2番 ラフォルジュルネ

今年1月23日、小倉11R関門橋Sをラフォルジュルネで優勝した栗東の松田博資調教師(以下、松田博)は、JRA通算600勝を達成した。この記録は中央競馬史上では77人目、現役では12人目の偉業。同調教師の管理馬といえば、近年はブエナビスタ、レーヴディソールが活躍。過去にはベガ、アドマイヤムーン、アドマイヤドン、タイムパラドックスなど、G1馬を続々と輩出。リーディング上位争いの常連でもあり、日本を代表するトップクラスの厩舎だ。そこで今回は、同厩舎について分析を行ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。データ集計期間は2006年から今年1月23日までとした。

まず、松田博厩舎を語る上で、ポイントとなるのは騎手との関係。同厩舎の騎手起用に関してのデータを1年ずつ区切って見ていきたい。

■表1 松田博資厩舎の騎手別成績(2006年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
安藤勝己 12- 8- 1-30/51
23.5%
39.2%
41.2%
103
67
2
岩田康誠 11- 7-13-19/50
22.0%
36.0%
62.0%
81
122
3
武豊 8- 2- 1- 6/17
47.1%
58.8%
64.7%
119
87
4
高田潤 5- 6- 3-43/57
8.8%
19.3%
24.6%
62
70
5
横山典弘 2- 2- 1- 3/ 8
25.0%
50.0%
62.5%
163
131

上の表1は、2006年の松田博厩舎の騎手別成績。勝ち鞍ごとにベスト5を並べてみた。1位が安藤勝己騎手、2位が岩田康誠騎手。彼らを中心に東西のトップジョッキーを起用している。4位の高田潤騎手は、元々松田博厩舎に所属。平地の活躍は目立たないが、障害の腕が一流で調教技術も長けていることで有名だ。

■表2 松田博資厩舎の騎手別成績(2007年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
安藤勝己 14- 8- 3-30/55
25.5%
40.0%
45.5%
146
85
2
岩田康誠 9- 9-11-34/63
14.3%
28.6%
46.0%
71
85
3
川田将雅 7- 3- 3-23/36
19.4%
27.8%
36.1%
120
81
4
橋本美純 3- 4- 0- 7/14
21.4%
50.0%
50.0%
53
93
5
武豊 2- 0- 0- 3/ 5
40.0%
40.0%
40.0%
114
50

上の表2は2007年の松田博厩舎の騎手別成績。トップ2は安藤、岩田で不動。3位に川田将雅騎手がランクインしてきた。まだ下級条件での勝利がほとんどだが、この頃から川田騎手を積極的に起用するようになってきた。一方、武豊騎手への騎乗依頼は激減。勝ち鞍は2位だが、トータルの騎乗回数が前年に比べてかなり減った。この年は、ヴィクトリアマイルでのアドマイヤキッス(3番人気7着)が最後の依頼。その後、松田博厩舎・武豊のコンビが実現したのはわずか1回。しかし、それは09年のワールドスーパージョッキーズシリーズ(ゴールデンスパーT)でのこと。このシリーズは抽選により騎乗馬が決まる。よって、この3年以上の間、両者のコンビは実質、実現していないのだ。そこにはさまざまな事情があると思われるが、日本のトップジョッキーが「降ろされる」という現実を目の当たりにさせられた。

■表3 松田博資厩舎の騎手別成績(2008年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
安藤勝己 20- 7-13-55/95
21.1%
28.4%
42.1%
63
65
2
川田将雅 7- 6- 3-24/40
17.5%
32.5%
40.0%
154
140
3
北村友一 3- 3- 0- 8/14
21.4%
42.9%
42.9%
118
108
4
岩田康誠 1- 3- 2-27/33
3.0%
12.1%
18.2%
5
34
5
高田潤 1- 1- 2-14/18
5.6%
11.1%
22.2%
23
46

続いて上の表3は2008年の成績。トップは安藤勝己騎手。近2年の倍近く騎乗数が増えて、阪神JFをブエナビスタで制覇。完全に主戦ジョッキーとして位置づけるようになった。

■表4 松田博資厩舎の騎手別成績(2009年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
安藤勝己 16- 8- 9-44/77
20.80%
31.20%
42.90%
71
76
2
福永祐一 5- 3- 3-11/22
22.70%
36.40%
50.00%
113
137
3
藤岡佑介 4- 2- 3-20/29
13.80%
20.70%
31.00%
74
62
4
岩田康誠 3- 5- 1-18/27
11.10%
29.60%
33.30%
70
82
5
横山典弘 2- 1- 2- 6/11
18.20%
27.30%
45.50%
50
70

上の表4は2009年の成績。主戦は相変わらず安藤勝己騎手。しかし、この年から福永祐一騎手、藤岡佑介騎手と関西の中堅・若手騎手も起用するようになってきた。

■表5 松田博資厩舎の騎手別成績(2010年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
田辺裕信 6- 2- 1- 8/17
35.30%
47.10%
52.90%
277
148
2
安藤勝己 4- 5- 2-17/28
14.30%
32.10%
39.30%
37
52
3
福永祐一 3- 5- 1-22/31
9.70%
25.80%
29.00%
16
43
4
川田将雅 3- 4- 2-20/29
10.30%
24.10%
31.00%
423
145
5
藤岡佑介 3- 3- 4-19/29
10.30%
20.70%
34.50%
56
94

そして昨年の成績が上の表5。驚くべきことがおきた。が、その予兆は前年からあった。ブエナビスタで主戦を務めていた安藤勝己騎手が、有馬記念で乗り替わったからだ。それを境に両者が微妙となったのは容易に想像がつく。武豊騎手の時ほど極端な関係ではないが、2010年の騎乗依頼数は大きく減った。安藤騎手に替わってトップに立ったのが田辺裕信騎手。関東の騎手で、なおかつ重賞は未勝利。今までの松田博厩舎の騎手起用例から考えると、異色に見える。福島や小倉など、ローカルでの依頼が中心だが、勝率は35.3%、連対率は47.1%とかなり高い。今、馬券になる強力なラインとして、ぜひとも覚えておきたい。

このようにわずか5年間であっても、騎手起用の傾向は1年ごとにかなり違うことがわかる。同期間のトータル勝ち鞍では断然に安藤勝己騎手。が、ブエナビスタ絡みの背景があっただけに、もはや堂々の主戦ジョッキーとは言い難い。レーヴディソールの主戦ジョッキーは福永祐一騎手だし、スミヨン騎手をはじめ、最近は外国人騎手の起用も目立ち始めた。松田博厩舎の騎手起用については、とても興味深いものがある。

■表6 松田博資厩舎の年齢別成績(2006年以降)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
2歳 30- 23- 14- 63/130
23.1%
40.8%
51.5%
204
117
3歳 101- 74- 62-404/641
15.8%
27.3%
37.0%
69
73
4歳 37- 25- 21-173/256
14.5%
24.2%
32.4%
75
70
5歳 17- 19- 18-117/171
9.9%
21.1%
31.6%
45
74
6歳 5- 11-  7- 83/106
4.7%
15.1%
21.7%
161
92
7歳以上 3-  5-  7- 27/ 42
7.1%
19.0%
35.7%
31
153

ここからは騎手以外の面で、松田博厩舎の特徴を見ていく。データの集計期間は同じで2006年以降。まず、上の表6は年齢別成績。連対率をみるときれいに若い順によいことがわかる。トップである2歳馬の成績は非常に優秀。勝率は23.1%、複勝率は51.5%。単・複回収率はともに100%以上だ。

■表7 松田博資厩舎のクラス別成績(2006年以降)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
新馬 18- 13-  9- 35/ 75
24.0%
41.3%
53.3%
138
94
未勝利 54- 39- 36-230/359
15.0%
25.9%
35.9%
62
73
500万下 44- 34- 18-211/307
14.3%
25.4%
31.3%
110
78
1000万下 35- 31- 35-116/217
16.1%
30.4%
46.5%
141
113
1600万下 12-  7-  3- 66/ 88
13.6%
21.6%
25.0%
73
56
OPEN特別 3- 13-  9- 65/ 90
3.3%
17.8%
27.8%
22
58
G3 9-  7-  8- 63/ 87
10.3%
18.4%
27.6%
54
73
G2 10-  3-  5- 46/ 64
15.6%
20.3%
28.1%
56
58
G1 8- 10-  6- 35/ 59
13.6%
30.5%
40.7%
46
119

2歳戦の中でも未勝利戦より新馬戦が狙いであることが上の表7でわかる。表7はクラス別成績。新馬の連対率は41.3%と高い。また、G1での好走率の高さも特筆すべきものがある。勝率、連対率、複勝率すべてでG2・G3を上回る。大舞台で実績を残している松田博厩舎らしい傾向が出ていると言えよう。

■表8 松田博資厩舎の間隔別成績(2006年以降)

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
連闘 2-  2-  4-  6/ 14
14.3%
28.6%
57.1%
899
292
中1週 30- 27- 20-122/199
15.1%
28.6%
38.7%
67
89
中2週 56- 40- 28-241/365
15.3%
26.3%
34.0%
72
67
中3週 30- 33- 25-169/257
11.7%
24.5%
34.2%
48
76
中4〜8週 27- 23- 24-129/203
13.3%
24.6%
36.5%
46
79
中9〜半年 22- 11- 16- 96/145
15.2%
22.8%
33.8%
88
81
半年以上 4-  5-  2- 39/ 50
8.0%
18.0%
22.0%
349
123

最後に間隔別成績。注目したいのは半年以上の長期休養明け。勝率、連対率などは他に比べて落ちるものの、単・複の回収率が高い。連闘での好成績も光る。難しそうに見えるローテーションでも、目標レースに対してはキッチリと仕上げてくる印象だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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