第453回 前走重賞好走馬の対決か?朝日杯FSを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第453回 前走重賞好走馬の対決か?朝日杯FSを分析する

2010/12/16(木)

今週は2歳チャンピオン決定戦・朝日杯FS。以前はナリタブライアンなど活躍馬を何頭も輩出していたこのレース。近年は一時より盛り返し、昨年優勝のローズキングダム、06年1、2着のドリームジャーニー、ローレルゲレイロなど、後のG1で活躍する馬も再び増えてきた印象だ。今年はどんな結末が待っているのか、データから分析してみたい。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
2-  3-  4-  1/ 10
20.0%
50.0%
90.0%
44%
120%
2
4-  2-  0-  4/ 10
40.0%
60.0%
60.0%
206%
101%
3
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
62%
44%
4
1-  0-  2-  7/ 10
10.0%
10.0%
30.0%
113%
79%
5
0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
103%
6
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
27%
8
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
213%
57%
9
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
66%
10
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
405%
208%
11〜
0-  0-  0- 56/ 56
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは過去10年の人気別の成績から。1番人気は【2.3.4.1で、07年5着のスズジュピター以外はすべて馬券圏内を確保。少々勝ち切れない面はあるものの、特に3連複の軸としてなら信頼性は高そうだ。2番人気は【4.2.0.4】で、勝率、連対率では1番人気を上回る。以下は、複勝率では5番人気までがまずまずの成績。また、11番人気以下は過去20年好走がなく、89年3着マイネルハイルが最後である。

■表2 1〜3着馬の人気と配当、脚質

1着馬
2着馬
3着馬
馬連
馬単
3連複
3連単
馬名
馬名
馬名
00 メジロベイリー
10
タガノテイオー
1
ネイティヴハート
4
8860
01 アドマイヤドン
1
ヤマノブリザード
2
スターエルドラード
9
760
02 エイシンチャンプ
8
サクラプレジデント
1
テイエムリキサン
5
4810
14610
9620
03 コスモサンビーム
4
メイショウボーラー
1
アポインテッドデイ
10
990
2920
6090
04 マイネルレコルト
2
ストーミーカフェ
3
ペールギュント
1
1530
3120
1560
8700
05 フサイチリシャール
2
スーパーホーネット
5
ジャリスコライト
1
2500
2820
1680
11090
06 ドリームジャーニー
2
ローレルゲレイロ
7
オースミダイドウ
1
3750
6730
2020
18250
07 ゴスホークケン
3
レッツゴーキリシマ
10
キャプテントゥーレ
4
8290
13340
23810
139620
08 セイウンワンダー
2
フィフスペトル
5
ブレイクランアウト
1
1960
3680
2580
17230
09 ローズキングダム
1
エイシンアポロン
2
ダイワバーバリアン
5
590
980
1820
6720

1番人気は2〜3着が多いため馬連、馬単は小波乱傾向。ただ、3連複では万馬券が1度、特に近年は2000円台までが多い。まだ、00〜03年は6番人気以下が毎年馬券に絡んでいたが、3連単導入後の6回にかぎれば、4回が3着まで5番人気以内の馬で決着。そして6回すべて3番人気以内が優勝しており、1番人気が消えた07年を除けば3連単も2万円未満になっている。

■表3 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
過去5年
5年連率
1枠
3- 1- 3-12/19
15.8%
21.1%
36.8%
103%
91%
1- 0- 1- 7/ 9
11.1%
2枠
3- 1- 1-14/19
15.8%
21.1%
26.3%
276%
113%
2- 1- 0- 6/ 9
33.3%
3枠
1- 1- 1-17/20
5.0%
10.0%
15.0%
106%
52%
0- 1- 1- 8/10
10.0%
4枠
2- 2- 2-14/20
10.0%
20.0%
30.0%
38%
52%
1- 0- 2- 7/10
10.0%
5枠
0- 2- 0-17/19
0.0%
10.5%
10.5%
0%
24%
0- 1- 0- 8/ 9
11.1%
6枠
1- 2- 1-16/20
5.0%
15.0%
20.0%
16%
29%
1- 2- 1- 6/10
30.0%
7枠
0- 0- 2-18/20
0.0%
0.0%
10.0%
0%
44%
0- 0- 0-10/10
0.0%
8枠
0- 1- 0-18/19
0.0%
5.3%
5.3%
0%
6%
0- 0- 0-10/10
0.0%

中山芝1600mといえば、コース形態の関係で外枠が不利と言われるコース。この朝日杯ではそれが顕著に出ており、特に近年は7、8枠から好走した馬は皆無。03年1番人気2着のメイショウボーラー以降は馬券圏内がなく、昨年は3番人気のトーセンファントムが14着、そして一昨年は2番人気のアポロドルチェが11着大敗を喫している。

■表4 脚質・上がり別成績

脚質・上がり
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
過去2年
逃げ
1-  2-  1-  9/ 13
7.7%
23.1%
30.8%
47%
53%
0- 0- 0- 3/ 3
先行
6-  2-  5- 20/ 33
18.2%
24.2%
39.4%
253%
148%
0- 0- 0- 6/ 6
中団
2-  6-  2- 52/ 62
3.2%
12.9%
16.1%
12%
31%
2- 2- 2- 7/13
後方
1-  0-  2- 44/ 47
2.1%
2.1%
6.4%
14%
11%
0- 0- 0-10/10
3F 1位
3-  2-  1-  5/ 11
27.3%
45.5%
54.5%
166%
125%
1- 0- 0- 1/ 2
3F 2位
3-  1-  2-  5/ 11
27.3%
36.4%
54.5%
491%
199%
1- 0- 1- 1/ 3
3F 3位
1-  2-  1-  7/ 11
9.1%
27.3%
36.4%
48%
71%
0- 0- 0- 1/ 1
3F〜5位
1-  2-  2- 17/ 22
4.5%
13.6%
22.7%
14%
36%
0- 2- 0- 3/ 5
3F6位〜
2-  3-  4- 91/100
2.0%
5.0%
9.0%
23%
28%
0- 0- 1-20/21
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別では「先行」が6勝8連対。「中団」の馬はなんとか2着まで来る馬は見られても、勝ち切るのは少々難しい結果に終わっている。ただ、過去2年の1〜3着馬はすべて「中団」の馬。一昨年に開催2週目から3週目へと1週繰り下げられた影響なのか、それとも過去10年の平均よりやや速いラップや、逃げ・先行に人気馬が少なかったためか判断しかねるが、もし1週繰り下げの影響なら、今後は以前ほど先行有利ではなくなっていく可能性がある

■表5 前走クラス/レース別成績

前走クラス/レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新馬
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
未勝利
1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
578%
115%
500万下
0-  1-  1- 38/ 40
0.0%
2.5%
5.0%
0%
15%
OPEN特別
2-  0-  2- 25/ 29
6.9%
6.9%
13.8%
80%
35%
G3
5-  3-  2- 19/ 29
17.2%
27.6%
34.5%
82%
56%
G2
2-  5-  5- 33/ 45
4.4%
15.6%
26.7%
36%
83%
東スポ杯2歳S
4- 1- 2-14/21
19.0%
23.8%
33.3%
87%
52%
京王杯2歳(3歳)S
2- 3- 2-25/32
6.3%
15.6%
21.9%
51%
70%
京都2歳S
2- 0- 0- 2/ 4
50.0%
50.0%
50.0%
585%
175%
新潟2歳S
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
135%
52%
デイリー杯2歳S
0- 2- 3- 8/13
0.0%
15.4%
38.5%
0%
116%
札幌2歳(3歳)S
0- 2- 0- 2/ 4
0.0%
50.0%
50.0%
0%
82%
萩S
0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
46%
いちょうS
0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
22%
※前走レースは好走馬輩出レースかつ出走馬3頭以上を抽出
※前走クラスは中央のみ(ほかに転厩初戦ヤマノブリザードが01年2着)

前走クラス別では、重賞組が優勢の傾向。出走数が多いのは東京スポーツ杯2歳S、京王杯2歳S、そしてデイリー杯2歳Sだが、この3レースでは特に東京スポーツ杯2歳S組の勝率、連対率が良い。
以下は表には記していないが、3着以内馬すべてが前走1400m以上(地方から転厩のヤマノブリザード以外は芝)。そして前々走以前も含め、30頭すべて1400m以上での連対実績を持っていた。また、前走500万組の好走馬2頭(05年2着スーパーホーネット、09年3着ダイワバーバリアン)は前々走でデイリー杯に出走し3〜4着。ともに矢作厩舎、というのは偶然かもしれないが、500万勝ち馬でも重賞実績皆無では苦しそうだ(今年は該当馬不在)。

■表6 前走クラス・着順別成績

前走クラス
前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新・未・500
前走1着
1- 1- 1-38/41
2.4%
4.9%
7.3%
98%
34%
(500万1着)
0- 1- 1-28/30
0.0%
3.3%
6.7%
0%
20%
前走2着以下
0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
オープン特別
前走1着
2- 0- 2-14/18
11.1%
11.1%
22.2%
130%
57%
(京都2歳S1着)
2- 0- 0- 0/ 2
100.0%
100.0%
100.0%
1170%
350%
前走2着以下
0- 0- 0-11/11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
重賞
前走1着
4- 5- 2-12/23
17.4%
39.1%
47.8%
96%
83%
(東スポ杯1着)
2- 1- 0- 0/ 3
66.7%
100.0%
100.0%
183%
130%
(京王杯1着)
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
125%
44%
前走2着
0- 2- 4-12/18
0.0%
11.1%
33.3%
0%
83%
前走3着
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
74%
100%
前走4着
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
124%
52%
前走5着
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
88%
26%
前走6〜9着
0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
220%

2009/12/20 中山11R 朝日フューチュリティステークス(Jpn1)1着 8番 ローズキングダム

前走着順との関係では、重賞以外なら勝っていることが条件。また、オープン特別組は京都2歳S優勝馬(今年のマーベラスカイザーは登録なし)以外、好走しても3着止まりに終わっている。
そして重賞組の注目は東京スポーツ杯2歳Sの優勝馬【2.1.0.0。10年以上前を見ても、98年にアドマイヤコジーンが優勝し、東京スポーツ杯2歳Sの創設以降、優勝馬が出走すればすべて連対を果たしている。一方で京王杯2歳S優勝馬は、重賞2〜5着あたりと比較して特筆するような成績ではない。また、重賞組の6着以下は苦戦傾向で3着1回のみ。なお、デイリー杯優勝馬は今年不出走(先週阪神JFを制したレーヴディソール)である。

■表7 前走重賞組の好走馬

前走レース名
馬名
朝日杯
前走
前々走
レース
東スポ杯
00 タガノテイオー
1
2
3
1
札幌3歳S
4
2
04 ペールギュント
1
3
2
2
デイリー杯
9
1
05 フサイチリシャール
2
1
1
1
萩S
5
1
06 ドリームジャーニー
2
1
2
3
芙蓉S
3
1
07 ゴスホークケン
3
1
1
4
新馬
1
1
08 ブレイクランアウト
1
3
1
2
いちょうS
1
4
09 ローズキングダム
1
1
1
1
新馬
1
1
京王杯
00 ネイティヴハート
4
3
1
2
アイビーS
1
1
03 コスモサンビーム
4
1
1
1
ききょうS
1
1
アポインテッドデイ
10
3
5
2
500万下
1
2
04 マイネルレコルト
2
1
1
5
新潟2歳S
1
1
07 レッツゴーキリシマ
10
2
4
3
かえで賞
1
1
08 フィフスペトル
5
2
1
2
函館2歳S
1
1
09 エイシンアポロン
2
2
3
1
デイリー杯
5
2
デイリー杯
01 スターエルドラード
9
3
2
13
新潟2歳S
1
2
03 メイショウボーラー
1
2
1
1
小倉2歳S
1
1
06 ローレルゲレイロ
7
2
2
2
函館2歳S
5
2
オースミダイドウ
1
3
1
1
野路菊S
1
1
07 キャプテントゥーレ
4
3
3
1
野路菊S
1
3
札幌2歳
02 サクラプレジデント
1
2
2
1
新馬
3
1
04 ストーミーカフェ
3
2
5
1
未勝利
1
1
新潟2歳
08 セイウンワンダー
2
1
1
1
未勝利
1
1

表7は前走重賞組について、前走、前々走の成績を調べたもの。この組のほとんどに共通するのが前々走で連対を果たしていたことで、22頭中20。そして、出走数の多い東京スポーツ杯2歳S、京王杯2歳S、デイリー杯2歳S組なら19頭中16頭を占める3着以内が目安4着以下の3頭は、前走、前々走ともに2番人気以内だった。それ以外(表の下部)なら、その重賞も含め2連勝していることが条件になる。

【結論】
朝日杯FSは1〜2番人気が安定。好走馬の中心は前走重賞組で、特に東京スポーツ杯組の好成績が目立っている。重賞組でも前走6着以下は苦戦している。また、芝1400m以上での好走実績は必須だ。加えて、外枠不振の傾向がはっきり出ているのも見逃せない。

2010/11/20 東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着 2番 サダムパテック

今年の登録馬では、前走500万組に表5本文で記した重賞入着経験馬が不在。そして前走オープン勝ち馬も1200mの福島2歳S。よって重賞組、特に好走馬の中心となる5着以内馬が中心になる。中でも注目はサダムパテック。東京スポーツ杯2歳S組、そして連対率100%の優勝馬だ(表6、同本文)。ただ、もし1番人気に推された場合、複勝率は高いながら少々勝ち切れないのは気になる材料(表1)。また、これまでスタートが今ひとつで「後方」からになるとどうか(表4)という面もある。東スポ杯勝ち馬だけに中心候補には違いないが、他馬にも逆転の余地はありそうだ。

その逆転候補としては、表7の条件をクリアするアドマイヤサガス(デイリー杯2着)、リアルインパクト(京王杯2着)、そしてリフトザウイングス(東京スポーツ杯2着)の、主なステップレースの2着馬3頭。前記サダムパテックを含めた4頭がデータからの有力候補になる。上位人気が予想される馬ばかりだが、人気馬同士での決着が増えつつある傾向だけに(表2)、あまり手を広げないならこのあたりまでだろう。ただ、この中に7〜8枠を引く馬がいれば多少なりとも割引は必要だ(表3)。

他の前走重賞5着以内馬では、京王杯2歳Sを制したグランプリボスは前々走7着が表7から減点。ほかにエーシンブラン、マイネラクリマ、マジカルポケットがいるが、エーシンブランとマイネラクリマは前走重賞4着以下馬の前走、前々走の人気(表7)、マジカルポケットは距離実績(表5本文)が問題になる。いずれも、上記4頭の次位の評価としたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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