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第452回 5回目を迎える阪神Cを分析する

2010/12/13(月)

今週は2歳王者決定戦・朝日杯FSに愛知杯、そして阪神Cの3重賞。月曜掲載分の今回は、今年で創設5年目となりデータも少しずつ揃ってきた阪神Cを分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
2- 1- 0- 1/ 4
50.0%
75.0%
75.0%
180%
127%
2
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
65%
5
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
107%
6
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
77%
7
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
237%
8
2- 0- 0- 2/ 4
50.0%
50.0%
50.0%
805%
192%
9
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
180%
11
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
137%
12
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まず、人気別の成績では1番人気が【2.1.0.1】で、着外敗退を喫したのは外国馬・コートマスターピースのみ。一方で2〜3番人気は不振。6番人気以下からも好走馬が多く出ているのが特徴である。
本競走が創設された06年の本コーナーでは、以前同時期に行われていたCBC賞や、「定量または馬齢重量のG2」という視点から、1番人気のほか、7〜9番人気の好成績に注目したが、本競走創設後の4回もほぼ同様の傾向にあるようだ。そのため、この人気別のデータは「過去4回だけ」という以上に信頼しても良さそうな印象がある。

■表2 1〜3着馬の人気と配当、脚質

1着馬
2着馬
3着馬
馬連
馬単
3連複
3連単
馬名
馬名
馬名
06 フサイチリシャール
8
プリサイスマシーン
6
マイネルスケルツィ
4
5390 10880 12450 82560
07 スズカフェニックス
1
ジョリーダンス
10
ブルーメンブラット
5
6010 7630 21650 111090
08 マルカフェニックス
8
ファリダット
1
リザーブカード
7
3040 8270 15920 121970
09 キンシャサノキセキ
1
プレミアムボックス
7
2着同着
2960 4900 54400 123100
サンカルロ
11
4690 7190 146420
※脚質はTarget frontier JVによる分類

人気薄の好走が多いため、1番人気が4年で3連対を果たしても馬券は波乱傾向で、3連複は最低でも万馬券、3連単は8万円以上となっている(昨年は2着同着)。穴党の方なら、3連系の馬券に穴馬2頭以上を絡めて一発狙いもおもしろい。

■表3 脚質・上がり別成績

2009/12/20 阪神11R 阪神カップ(G2)1着 2番 キンシャサノキセキ

脚質・上がり
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
先行
0- 0- 1-16/17
0.0%
0.0%
5.9%
0%
15%
中団
4- 3- 2-24/33
12.1%
21.2%
27.3%
119%
95%
後方
0- 2- 0-15/17
0.0%
11.8%
11.8%
0%
64%
3F 1位
0- 1- 1- 5/ 7
0.0%
14.3%
28.6%
0%
81%
3F 2位
2- 2- 0- 0/ 4
50.0%
100.0%
100.0%
180%
365%
3F 3位
0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
376%
3F〜5位
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
245%
80%
3F6位〜
1- 0- 1-46/48
2.1%
2.1%
4.2%
21%
12%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表2にも記した通り、好走馬の大半はTarget frontier JVの分類では差し・追い込みである。もっとも、06年の1〜2着、フサイチリシャール、プリサイスマシーンあたりは先行とも言えるような通過順。そして昨年は、当時は先行策が多かったキンシャサノキセキが出遅れから差し切ったりもしているので、完全に差し・追い込み馬ばかりに絞ってしまうのも危険だろうが、基本的には中団以降の馬が優勢なレースだ。

■表4 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
67%
31%
2枠
1- 1- 0- 6/ 8
12.5%
25.0%
25.0%
276%
141%
3枠
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4枠
0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
38%
5枠
1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
126%
45%
6枠
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7枠
0- 2- 2- 8/12
0.0%
16.7%
33.3%
0%
112%
8枠
1- 1- 1- 9/12
8.3%
16.7%
25.0%
20%
94%

表4は枠番別成績。過去4回ということでサンプル不足の印象もあるが、全体として見れば内か外か、という傾向。特に外枠は出走頭数が多いなりに好走馬も多く出しており、少なくとも、外枠だからといって距離損を気にして減点する必要性は薄そうだ。

■表5 年齢別成績

2006/12/17 阪神11R 阪神カップ(G2)1着 10番 フサイチリシャール

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
1- 2- 1-11/15
6.7%
20.0%
26.7%
67%
87%
4歳
1- 0- 1-11/13
7.7%
7.7%
15.4%
170%
64%
5歳
1- 0- 1-17/19
5.3%
5.3%
10.5%
13%
29%
6歳
1- 2- 0-13/16
6.3%
18.8%
18.8%
29%
92%
7歳以上
0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
38%

年齢別では3歳と6歳馬が好成績。第1回施行時に「12月の古馬短距離重賞」という視点で分析した際には、3歳から7歳以上までさほど差のない連対率で(連対率トップは4歳だった)、それも含めると少々判断は難しい。ただ、当時も記したように、今の時期までに古馬相手のG2まで駒を進められるような3歳馬なら互角の勝負が期待できるのは確かだろう。

■表6 前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
平均人気
前走1着
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
52%
132%
9.1人気
(前走OP・重賞1着)
1- 1- 1- 0/ 3
33.3%
66.7%
100.0%
156%
396%
4.3人気
前走2着
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
28%
5.4人気
前走3着
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
41%
25%
3.5人気
前走4着
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
65%
5.3人気
前走5着
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
736%
136%
9.3人気
前走6〜9着
0- 1- 0-12/13
0.0%
7.7%
7.7%
0%
23%
10.2人気
前走10着〜
1- 2- 1-27/31
3.2%
9.7%
12.9%
32%
65%
11.4人気

前走着順別では、前走1着のうちオープン・重賞組は複勝率100をマーク。前走2〜5着あたりは、平均人気の値が小さい割には特筆すべき成績は出ておらず、むしろ前走2桁着順から4頭も好走馬が出ている点に注目したい。

■表7 前走レース別成績(出走3頭以上のレース)

前走レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
マイルCS
1- 3- 2-14/20
5.0%
20.0%
30.0%
12%
120%
京阪杯
1- 2- 0-13/16
6.3%
18.8%
18.8%
138%
68%
スワンS
1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
58%
27%
オーロC
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
143%
奥多摩S
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
鳴尾記念
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
スプリンターズS
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
キャピタルS
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※06年1着のフサイチリシャールは前走JCダート(出走1頭)13着

表7は前走レース別成績から、3頭以上が出走しているレースを抽出したもの。マイルCS組が3着以内馬12頭中6頭と半数を占めており、ほかでは3頭の連対馬を送り出す京阪杯組が注目。他のレースからの好走馬としては、JCダート組のフサイチリシャールがいる。

■表8 好走馬の前走と主な年内実績

馬名
年齢
阪神C
前走
主な年内実績
レース
06 フサイチリシャール
3
8
1
JCダート
4
13
スプリングS2着、共同通信杯2着
プリサイスマシーン
7
6
2
マイルCS
12
6
スワンS1着
マイネルスケルツィ
3
4
3
マイルCS
16
4
NZT1着
07 スズカフェニックス
5
1
1
マイルCS
5
3
高松宮記念1着
ジョリーダンス
6
10
2
マイルCS
14
10
阪神牝馬S1着
ブルーメンブラット
4
5
3
オーロC
1
1
08 マルカフェニックス
4
8
1
京阪杯
5
5
北九州記念2着
ファリダット
3
1
2
京阪杯
3
2
←、マーガレットS1着
リザーブカード
5
7
3
マイルCS
15
10
富士S2着、関屋記念2着
09 キンシャサノキセキ
6
1
1
スワンS
4
1
プレミアムボックス
6
7
2
京阪杯
7
1
←、CBC賞1着
サンカルロ
3
11
2
マイルCS
15
12
NZT1着

好走馬を個別に見ると、マイルCSを含めた前走G1組は前走着順不問その他の重賞では連対していることが望ましく、オープン組の1頭は前走1着だった。まだサンプルが少ないのでもう少し条件を緩く見た方が良いだろうが、G1以外で掲示板を外しているようでは苦しいと考えたい。
また、表の右に記した「年内重賞実績」も重要なポイント。1年以内に重賞勝ち鞍がなければ、重賞2着2回や、重賞2着+オープン1着など、1年以内に複数のオープン好走実績を持つのが理想(12頭中10頭が該当)。最低でも年内に重賞連対かオープン勝ちは欲しい。

■表9 好走馬の距離別実績

馬名
芝1200
芝1400
芝1600
成績
3内率
主な実績
成績
3内率
主な実績
成績
3内率
主な実績
06 フサイチリシャール
未経験
未経験
1.0.0.1
50.0%
朝日杯1着
プリサイスマシーン
0.0.0.2
0.0%
1.0.0.0
100.0%
スワンS1着
0.1.0.3
25.0%
マイラーズC2着
マイネルスケルツィ
未経験
未経験
2.0.1.3
50.0%
NZT1着
07 スズカフェニックス
1.0.0.1
50.0%
高松宮記念1着
0.0.1.0
100.0%
阪急杯3着
2.1.3.2
75.0%
東京新聞杯1着
ジョリーダンス
1.0.0.0
100.0%
2.0.0.1
66.7%
阪神牝馬S1着
2.3.1.3
66.7%
安田記念3着
ブルーメンブラット
未経験
3.0.0.1
75.0%
(オーロC1着)
0.2.1.2
60.0%
 
08 マルカフェニックス
4.1.1.5
54.5%
北九州記念2着
0.0.2.1
66.7%
0.0.1.2
33.3%
ファリダット
0.1.0.0
100.0%
京阪杯2着
2.0.0.1
66.7%
(マーガレットS1着)
1.0.0.1
50.0%
リザーブカード
1.1.0.3
40.0%
2.1.0.2
60.0%
2.4.2.7
53.3%
富士S2着
09 キンシャサノキセキ
2.2.2.3
66.7%
スプリンターズS2着
3.0.0.3
50.0%
スワンS1着
2.0.1.5
37.5%
NHKマイルC3着
プレミアムボックス
7.0.3.10
50.0%
京阪杯1着
0.0.0.3
0.0%
未経験
サンカルロ
未経験
1.0.0.0
100.0%
(クロッカスS1着)
2.0.2.3
57.1%
NZT1着

スプリントでもマイルでもない1400m戦ということで、距離別の成績を調べたのが表9である。1400mで3着内率50%以上が理想で、出走経験や好走実績がなければ、前後する距離(芝1200m、または芝1600m)で3着内率50%(以上)が条件になっている。また、重賞実績では1200mの実績馬も1600mの実績馬も入り交じっている。重賞の実績だけを見て取捨選択してしまうのは危険だ。

さて、本稿執筆段階では登録馬(26頭)が発表になったばかりで、出走想定は不明である。ただ、今年は京阪杯で5着以内(表7〜8)の登録馬はなく、どうやらマイルCS組(同じく表7〜8)が中心になりそうだ。中では、昨年の覇者で「年内重賞実績」(表8)や1400mの3着内率(表9)も問題なくクリアするキンシャサノキセキ。同じくマイルCS組で、年内はシンザン記念勝ちのあるガルボも、芝1400m【1.1.0.0】、好成績の3歳馬(表5)だけに人気薄(表1)ならおもしろい。
別路線ではリビアーモ。アドマイヤベガ産駒の牝馬、オーロC勝ちという点で07年3着のブルーメンブラットと共通する。前走オープン勝ち(表6)、芝1400m【3.1.0.0】(表9)も好材料だ。なお、マイルCS3着のゴールスキーは重賞連対やオープン勝ちがない点が不安材料(表8)。ただ、G1・3着なら重賞連対などと同等の評価が可能と判断すれば、この馬も圏内になる。特に、1番人気に推されるようなら(表1)軽視は禁物だ。

以上、過去4回の傾向からここでは4頭を挙げておくが、歴史の浅いレースのため別の視点からもう数頭加えてもいいだろう。波乱傾向だけに(表2)、もし穴で気になる馬がいれば積極的に拾ってみることをオススメしたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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