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第443回 日英オークス馬決戦の行方は!?

2010/11/11(木)

今週は京都競馬場でエリザベス女王杯が行われる。先の秋華賞を制し3冠を達成したアパパネがここでも人気の中心になりそうだ。同馬と僅差の競馬をしているアニメイトバイオに逆転の可能性はあるのか。それとも古馬が意地を見せるか。それと、今年も外国馬が参戦。昨年のシャラナヤが4着だっただけに、実力ある外国馬の走りにも注目だ。それではいつものように過去10年のエリザベス女王杯を分析。導かれるデータから今年のレースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 エリザベス女王杯に出走した3歳馬の前走レース別成績

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
秋華賞G1 5- 2- 1-37/45
11.1%
15.6%
17.8%
102
34
オペラG1 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
優駿牝馬G1 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
北野特H900 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
渡月橋S1600 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
清滝特別1000 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
清水SH1600 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
ローズSG2 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
ポートア 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
フローG3 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
クイーG3 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
1000万下 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0

上の表1は過去10年のエリザベス女王杯に出走した3歳馬の前走レース別成績だ。当たり前のようだが前走秋華賞組がほとんどを占める。それ以外の組からは好走馬が出ていない。秋華賞組は【5.2.1.37】という成績。10年のうちちょうど半分の5年で勝利を挙げており、古馬とも十分互角に戦っている。

■表2 前走秋華賞組の着差別成績(3歳馬)

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.6〜0.9 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
勝0.3〜0.5 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.1〜0.2 1- 1- 0- 3/ 5
20.0%
40.0%
40.0%
勝0.0 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
負0.0 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
負0.1〜0.2 1- 1- 0- 5/ 7
14.3%
28.6%
28.6%
負0.3〜0.5 2- 0- 0- 8/10
20.0%
20.0%
20.0%
負0.6〜0.9 0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
負1.0〜1.9 0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%

上の表2ではその秋華賞組の前走着差を調べた。同組は単純に勝ち馬だけが好走しているわけではない。02年ファインモーションは秋華賞で2着に0.6秒もの差をつけて勝ち、そのままエリザベス女王杯を制したが、0.1〜0.2秒差で勝っていた馬の成績は【1.1.0.3】。06年はカワカミプリンセスが1着入線降着だったが、それを抜きにしても04年スイープトウショウ、01年テイエムオーシャンが1番人気で5着に敗れており、秋華賞馬とはいえ無条件に「買い」とは言えない。

前走秋華賞の着順が最も悪くて巻き返したのは08年リトルアマポーラ(秋華賞6着)。しかし、着差は0.3秒差。負けていても0.5秒差以内であればチャンスはあるのだ。逆に言うと、0.6秒以上負けているとかなり厳しい。過去10年の成績は【0.0.0.10】と一頭も馬券に絡んでいない。

■表3 エリザベス女王杯で好走した古馬(1)

着順
人気
馬名
同年のOP勝ち実績
G1好走実績
09年
1
11
クィーンスプマンテ みなみ北海道S1着  
2
12
テイエムプリキュア 日経新春杯1着  
07年
2
3
フサイチパンドラ 札幌記念1着 06年エリザベス女王杯1着
06年
2
2
スイープトウショウ 京都大賞典1着 05年エリザベス女王杯1着
05年
1
2
スイープトウショウ 宝塚記念1着 04年秋華賞1着
04年
1
2
アドマイヤグルーヴ マーメイドS1着 03年エリザベス女王杯1着
2
5
オースミハルカ 府中牝馬S1着  
02年
2
2
ダイヤモンドビコー 府中牝馬S1着  
00年
2
1
フサイチエアデール マーメイドS1着 99年エリザベス女王杯2着

次に古馬を見ていこう。3歳馬を除くと古馬の好走パターンは大きくわけて二つある。一つは今年に入りOPクラスの芝1800m以上のレースを勝っているタイプ。簡単な実績なように見えるが、その判断基準だけでもかなり絞れる。上の表3をご覧いただきたい。昨年大波乱を演出した2頭。実はこの実績を持っていた。クィーンスプマンテはみなみ北海道S、テイエムプリキュアは日経新春杯をそれぞれ勝っていた。以下、フサイチパンドラやスイープトウショウらが該当。できればその他に、過去にG1(エリザベス女王杯が多いが)で好走実績があると心強い。このようなタイプは好走するとするならば連対圏内に入ってくることが濃厚。表3該当馬9頭すべてがここで1、2着に好走した。

■表4 エリザベス女王杯で好走した古馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
G1好走実績
08年
2
1
カワカミプリンセス 府中牝馬S2着 06年秋華賞1着
3
2
ベッラレイア 府中牝馬S3着 07年オークス2着
07年
3
2
スイープトウショウ スワンS4着 06年エリザベス女王杯2着
06年
3
4
ディアデラノビア 府中牝馬S3着 05年オークス3着
05年
2
5
オースミハルカ 府中牝馬S3着 04年エリザベス女王杯2着
3
4
アドマイヤグルーヴ 天皇賞(秋)17着 04年エリザベス女王杯1着
04年
3
4
エルノヴァ 府中牝馬S5着  
03年
3
10
タイガーテイル E・PテイラーS2着(加・G1) 共和国大統領賞(伊・G1)
02年
3
4
レディパステル 府中牝馬S3着 01年オークス1着
01年
1
4
トゥザヴィクトリー ドバイWC2着 99年オークス2着
3
5
ティコティコタック 府中牝馬S2着 00年秋華賞1着
00年
1
3
ファレノプシス 札幌記念7着 98年秋華賞1着
3
10
エイダイクイン 府中牝馬S6着  

残るパターンは前走1800m以上の重賞で3着以内に好走した馬。特に府中牝馬Sとなるが、表4の13頭のうち8頭が該当する。それでいてなおかつ、過去にG1で好走実績がある馬。この手のタイプの好走馬が非常に多くなっている。03年10番人気3着と好走した外国馬のタイガーテイルなども該当。前走3着以内でもなく、G1好走実績もなくて好走を果たしたのは04年エルノヴァ、00年エイダイクインの2頭のみ。ただ、両馬ともに3着止まりで、同年のクイーンSで連対を果たしていたという共通項があった。また、表3からの関連で、表4で優勝を果たしたのは01年トゥザヴィクトリー、00年ファレノプシスしかいない。勝つのは結構大変であるような印象を受ける。

【結論】
それでは今年のレースを展望してみよう。まずは日本の3歳馬から(表5参照)。

■表5 今年のエリザベス女王杯出走予定馬(1)

2010/10/17 京都11R 秋華賞(G1)1着 15番 アパパネ 2着 10番 アニメイトバイオ

馬名
性齢
前走成績(着差)
アニメイトバイオ
牝3
秋華賞2着(0.1)
アパパネ
牝3
秋華賞1着(0.1)
サンテミリオン
牝3
秋華賞18着(2.3)

秋華賞を優勝したアパパネは当然有力馬の1頭で、2着のアニメイトバイオはアパパネと0.1秒差の競馬。ここでも上位争いが可能な1頭と言えるだろう。サンテミリオンは秋華賞で2.3秒も離されたシンガリ負け。オークスでアパパネと同着だったと思えないほどの大惨敗を喫した。休み明けではあったが、同じローテーションだったリトルアマポーラと比較すると明らかに負けすぎ。今回はノーマークとする。

■表6 今年のエリザベス女王杯出走予定馬(2)

馬名
性齢
同年のOP勝ち実績
G1好走実績
アーヴェイ
牝4
フラワーボウル招待S1着(米・G1)  
スノーフェアリー
牝3
英・愛オークス1着(英愛・G1)  
ヒカルアマランサス
牝4
京都牝馬S1着 ヴィクトリアマイル2着
メイショウベルーガ
牝5
京都大賞典1着  
レジネッタ
牝5
福島牝馬S1着 08年桜花賞1着

2010/10/10 京都11R 京都大賞典(G2)1着 2番 メイショウベルーガ

次に今年に入りOPクラスで勝ち鞍がある馬(表6)。英国から参戦スノーフェアリーは3歳馬であるが、こちらに分類して考えることにする。同馬は今年の英国、アイルランドのオークスをダブル制覇。昨年のこのレース4着のシャラナヤは前走オペラ賞1着(仏・G1)。前述したように03年3着のタイガーテイルもG1で連対実績があり、単純な格では本馬も好勝負の期待が高まる。もう1頭の外国馬アーヴェイも前走フラワーボウル招待SでG1初制覇。今年来日の外国馬は2頭ともに警戒する必要がありそうだ。

ヒカルアマランサスは今年のヴィクトリアマイル2着の実績があるが、OP勝ちの実績がマイル戦の京都牝馬S。レジネッタもG1実績がずいぶん前の桜花賞。この点は割り引いてみたい。メイショウベルーガは前走京都大賞典1着も、まだG1で好走した経験がない。表3該当馬の中でG1好走実績がなくて優勝を果たしているのは昨年のクィーンスプマンテ1頭。メイショウベルーガは単勝よりも連軸としての有力馬とみたい。

■表7 今年のエリザベス女王杯出走予定馬(3)

馬名
性齢
前走成績
G1好走実績
コロンバスサークル
牝4
府中牝馬S10着  
サンレイジャスパー
牝8
府中牝馬S15着  
シングライクバード
牝5
府中牝馬S11着  
セラフィックロンプ
牝6
府中牝馬S2着  
テイエムプリキュア
牝7
新潟記念16着 09年エリザベス女王杯2着
ブライティアパルス
牝5
府中牝馬S16着  
プロヴィナージュ
牝5
京都大賞典3着 08年秋華賞3着
ムードインディゴ
牝5
府中牝馬S14着 08年秋華賞2着
リトルアマポーラ
牝5
府中牝馬S7着 08年エリザベス女王杯1着

最後に残りの馬たちを見ていこう(表7参照)。前走3着以内の馬はセラフィックロンプとプロヴィナージュのみ。昨年このレース2着のテイエムプリキュアをはじめ、前走着順が悪い馬が多い。セラフィックロンプはG1経験が09年ヴィクトリアマイル18着だけと、経験は少ないのだが、08年秋華賞で3着の実績があるプロヴィナージュの方のみを押さえたい。全般的に有力馬は人気サイドの馬が多い。今年は比較的堅い決着になると予想する。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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