第439回 年齢がカギを握る!?天皇賞(秋)を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第439回 年齢がカギを握る!?天皇賞(秋)を分析する

2010/10/28(木)

今週は秋の天皇賞。今年の登録馬を見渡すと、3歳から世代ごとに上位人気になりそうな馬が1頭ずつ。加えて牝馬の参戦もあり、かなり幅広いメンバーが揃った印象だ。そんな中から頂点を極めるのはいったいどの馬か。データから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
5-  2-  1-  2/ 10
50.0%
70.0%
80.0%
141%
105%
2
0-  3-  2-  5/ 10
0.0%
30.0%
50.0%
0%
84%
3
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
65%
35%
4
2-  0-  1-  7/ 10
20.0%
20.0%
30.0%
270%
83%
5
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
115%
78%
6
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
69%
7
0-  3-  0-  7/ 10
0.0%
30.0%
30.0%
0%
191%
8
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
56%
10
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
56%
11
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
200%
14
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
842%
150%
15
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■表2 1〜3着馬の人気と配当

1着馬
2着馬
3着馬
馬連
馬単
3連複
3連単
馬名
馬名
馬名
00 テイエムオペラオー
1
メイショウドトウ
2
トゥナンテ
5
490
01 アグネスデジタル
4
テイエムオペラオー
1
メイショウドトウ
2
2790
02 シンボリクリスエス
3
ナリタトップロード
2
サンライズペガサス
4
1720
4020
5640
03 シンボリクリスエス
1
ツルマルボーイ
5
テンザンセイザ
10
1310
1900
12870
04 ゼンノロブロイ
1
ダンスインザムード
13
アドマイヤグルーヴ
9
8210
12240
34230
207930
05 ヘヴンリーロマンス
14
ゼンノロブロイ
1
ダンスインザムード
13
12340
47290
141100
1226130
06 ダイワメジャー
4
スウィフトカレント
7
アドマイヤムーン
2
4780
8690
9120
60460
07 メイショウサムソン
1
アグネスアーク
7
カンパニー
6
4970
6730
36730
183380
08 ウオッカ
1
ダイワスカーレット
2
ディープスカイ
3
550
1050
710
3250
09 カンパニー
5
スクリーンヒーロー
7
ウオッカ
1
16490
29270
9970
102110

人気別成績(表1)では、1番人気が連対率70.0の好成績。2番人気の連対率30.0%はもうひと押し欲しいところだが、複勝率の50.0%は悪くない。ただ、3番人気以下は分散しており、7番人気あたりまでは差がないと考えていいだろう。さらに、それ以下の人気薄でも好走の余地はあり、まるっきり軽視してしまうのは危険だ。
配当(表2)を見ると、3連単導入後の6回のうち、10万馬券以上が4回。一昨年こそ1〜3番人気が1〜3着を占めたものの、それ以外は1〜3番人気は各年1頭しか絡まない結果が続いている。

■表3 枠番別成績(03年〜)

2009/11/1 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 3番 カンパニー

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
2- 1- 1-10/14
14.3%
21.4%
28.6%
562%
167%
2枠
1- 1- 1-11/14
7.1%
14.3%
21.4%
82%
131%
3枠
0- 0- 1-12/13
0.0%
0.0%
7.7%
0%
53%
4枠
0- 2- 2-10/14
0.0%
14.3%
28.6%
0%
75%
5枠
0- 2- 0-12/14
0.0%
14.3%
14.3%
0%
86%
6枠
0- 0- 1-13/14
0.0%
0.0%
7.1%
0%
69%
7枠
3- 1- 0-13/17
17.6%
23.5%
23.5%
77%
37%
8枠
1- 0- 1-18/20
5.0%
5.0%
10.0%
13%
19%

表3は東京コース改修後、03年以降の枠番別成績。3枠から6枠(馬番では4〜12番)には勝ち馬がなく、優勝馬は内か外に偏っている。一方で連対率、複勝率では4〜5枠も悪くないだけに、中枠が不利とまでは言い切れない。ただ、少なくとも内が「2コーナーまでに包まれそう」とか、外が「距離損が大きそう」などとコース形態から先入観を持って予想するのは避けたい。

■表4 脚質・上がり別成績(03年〜)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
18%
先行
2- 2- 1-20/25
8.0%
16.0%
20.0%
39%
123%
中団
5- 3- 5-44/57
8.8%
14.0%
22.8%
168%
97%
後方
0- 1- 1-29/31
0.0%
3.2%
6.5%
0%
11%
3F 1位
2- 1- 2- 3/ 8
25.0%
37.5%
62.5%
186%
125%
3F 2位
2- 1- 0- 6/ 9
22.2%
33.3%
33.3%
872%
180%
3F 3位
1- 1- 1- 3/ 6
16.7%
33.3%
50.0%
48%
211%
3F〜5位
1- 3- 2-10/16
6.3%
25.0%
37.5%
16%
234%
3F6位〜
1- 1- 2-77/81
1.2%
2.5%
4.9%
8%
18%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

同じく東京改修後7回における脚質別成績では、「逃げ」「先行」「中団」が互角の連対率を記録。Target frontier JVの脚質集計で、分類される馬の多い「中団」の好走確率が「逃げ」や「先行」と互角というのは珍しく、他のレースに比べ差しが決まりやすい傾向だ。その傾向を反映して、上がり3ハロンで上位の脚を使った馬の好成績も目立つ。ただ、「後方」から馬券に絡んだのは03年2着のツルマルボーイ、昨年3着のウオッカのみで、いくら直線が長く坂もあるからといって、あまり位置取りが後ろすぎると苦しい。

■表5 年齢、性別成績

性別
年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
1-  1-  2-  7/ 11
9.1%
18.2%
36.4%
59
147
4歳
6-  3-  3- 36/ 48
12.5%
18.8%
25.0%
71
80
5歳
2-  5-  4- 43/ 54
3.7%
13.0%
20.4%
153
79
6歳
0-  1-  1- 27/ 29
0.0%
3.4%
6.9%
0
30
7歳以上
1-  0-  0- 24/ 25
4.0%
4.0%
4.0%
46
10
牡・セン
3歳
1-  0-  2-  7/ 10
10.0%
10.0%
30.0%
65%
59%
4歳
5-  2-  1- 34/ 42
11.9%
16.7%
19.0%
74%
49%
5歳
1-  5-  3- 39/ 48
2.1%
12.5%
18.8%
14%
59%
6歳
0-  1-  1- 27/ 29
0.0%
3.4%
6.9%
0%
30%
7歳以上
1-  0-  0- 24/ 25
4.0%
4.0%
4.0%
46%
10%
3歳
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
1030%
4歳
1- 1- 2- 2/ 6
16.7%
33.3%
66.7%
45%
296%
5歳
1- 0- 1- 4/ 6
16.7%
16.7%
33.3%
1263%
245%
6歳
0-  0-  0-  0/  0
7歳以上
0-  0-  0-  0/  0

年齢・性別では、6歳以上が不振。昨年は8歳のカンパニーが優勝したものの、基本的には5歳以下の馬を中心に据えたい。特に「勝ち馬」という視点では4歳を重視したいレースだ。また、出走は少ないが3歳馬も悪くなく、牝馬は牡馬と互角かそれ以上の成績を残している。

■表6 3歳、6歳以上、牝馬の好走馬

年齢等
馬名
前走
G1実績
3歳
02
シンボリクリスエス
3
1
9.22
神戸新聞杯1着 ダービー2着
04
ダンスインザムード
13
2
10.17
秋華賞4着 桜花賞1着
06
アドマイヤムーン
2
3
8.20
札幌記念1着 皐月賞4着
08
ディープスカイ
3
3
9.28
神戸新聞杯1着 ダービー1着
6歳以上
02
ナリタトップロード
2
2
10.6
京都大賞典1着 菊花賞1着
07
カンパニー
6
3
8.5
関屋記念1着 宝塚記念5着
09
カンパニー
5
1
10.11
毎日王冠1着 天皇賞・秋3着
牝馬
04
ダンスインザムード
13
2
10.17
秋華賞4着 桜花賞1着
アドマイヤグルーヴ
9
3
10.10
京都大賞典4着 エリザベス女王杯1着
05
ヘヴンリーロマンス
14
1
8.21
札幌記念1着 エリザベス女王杯10着
ダンスインザムード
13
3
10.16
府中牝馬S8着 桜花賞1着
08
ウオッカ
1
1
10.12
毎日王冠2着 ダービー1着
ダイワスカーレット
2
2
4.6
大阪杯1着 エリザベス女王杯1着
09
ウオッカ
1
3
10.1
毎日王冠2着 天皇賞・秋1着

表6は、出走が少ない3歳や牝馬、そして好走例の少ない6歳以上の好走馬について、前走成績とG1実績をまとめたものである。全体としては、3歳や6歳以上なら「前走1着+G1で掲示板に載る実績」牝馬は「G1勝ちの実績+前走で掲示板」、という傾向にある。また、この中で大きくレース間隔が開いていたのは一昨年のダイワスカーレットのみで、それ以外は最長でも8月以来となっている。

■表7 4〜5歳、牡・セン馬の好走馬

馬名
天皇賞
前走
G1最高着順
主な実績
レース
00 テイエムオペラオー
1
1
10.8
京都大賞典
1
1
1
天皇賞・春1着、宝塚記念1着
メイショウドトウ
2
2
9.24
オールカマー
1
1
2
オールカマー1着、宝塚記念2着
トゥナンテ
5
3
10.8
毎日王冠
4
1
未経験
毎日王冠1着、北九州記念1着
01 アグネスデジタル
4
1
10.8
マイルCS
1
1
1
マイルCS1着、南部杯1着
テイエムオペラオー
1
2
10.7
京都大賞典
1
1
1
天皇賞・秋1着、ジャパンC1着
メイショウドトウ
2
3
6.24
宝塚記念
2
1
1
宝塚記念1着、ジャパンC2着
02 サンライズペガサス
4
3
10.6
毎日王冠
1
4
5
大阪杯1着、神戸新聞杯2着
03 シンボリクリスエス
1
1
6.29
宝塚記念
1
5
1
天皇賞・秋1着、有馬記念1着
ツルマルボーイ
5
2
6.29
宝塚記念
8
2
2
金鯱賞1着、宝塚記念2着
テンザンセイザ
10
3
10.12
毎日王冠
8
5
6
京都新聞杯1着、京阪杯1着
04 ゼンノロブロイ
1
1
10.10
京都大賞典
1
2
2
神戸新聞杯1着・天皇賞・春2着
05 ゼンノロブロイ
1
2
8.16
海外遠征
2
1
ジャパンC1着、天皇賞・秋1着
06 ダイワメジャー
4
1
10.8
毎日王冠
3
1
1
皐月賞1着、毎日王冠1着
スウィフトカレント
7
2
9.24
オールカマー
3
4
未経験
小倉記念1着、日経新春杯2着
07 メイショウサムソン
1
1
6.24
宝塚記念
2
2
1
天皇賞・春1着、ダービー1着
アグネスアーク
7
2
10.7
毎日王冠
5
2
未経験
毎日王冠2着、札幌記念2着
09 スクリーンヒーロー
7
2
6.28
宝塚記念
6
5
1
ジャパンC1着、アルゼンチン共和国杯1着

続いて表7は表6以外、つまり4〜5歳・牡馬の好走馬である。00年、01年はこの組の前走1着馬が1〜3着を独占していたが、02年から傾向が一変。好走馬11頭中10頭を前走2〜5着馬が占め、前走1着だったのは06年のダイワメジャーのみ。表6で3歳や6歳以上の牡馬は「前走1着」が条件だったのとは対照的だ。もちろん1着で悪いことはないだろうが、少々の負けで人気を落とすようなら配当妙味も生まれてくる。
また実績面を見ても、G1実績のない好走馬も見られるのが表6とは異なるところ。00〜01年も含め17頭中12頭にはG1連対実績があるため一応はG1連対馬が上位だが、3歳や6歳以上と違ってG1好走が必須条件にはならない
そしてもうひとつ。レース間隔では6月の宝塚記念以来という馬が5頭。表6の中で1頭だけ間隔が開いていたダイワスカーレットも4歳馬で、4〜5歳であれば牡牝問わず春競馬以来でも問題ないと考えられる。

■表8 前走前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走1着
6- 3- 5-35/49
12.2%
18.4%
28.6%
251%
92%
前走2着
3- 4- 1-26/34
8.8%
20.6%
23.5%
26%
53%
前走3着
0- 0- 0-11/11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走4着
0- 2- 2- 9/13
0.0%
15.4%
30.8%
0%
170%
前走5着
1- 1- 1-10/13
7.7%
15.4%
23.1%
20%
107%
前走6〜9着
0- 0- 1-35/36
0.0%
0.0%
2.8%
0%
26%
前走10着〜
0- 0- 0-11/11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■表9 前走クラス/レース別成績(クラス別は中央競馬のみ)

前走クラス/レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1600万下
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
出走なし
G3
0-  0-  2- 13/ 15
0.0%
0.0%
13.3%
0%
110%
G2
7-  6-  7- 99/119
5.9%
10.9%
16.8%
91%
53%
G1
2-  3-  1- 16/ 22
9.1%
22.7%
27.3%
25%
109%
毎日王冠
3- 1- 4-49/57
5.3%
7.0%
14.0%
37%
44%
京都大賞典
2- 2- 1-18/23
8.7%
17.4%
21.7%
25%
49%
宝塚記念
2- 2- 1-12/17
11.8%
23.5%
29.4%
32%
80%
札幌記念
1- 0- 1- 5/ 7
14.3%
14.3%
28.6%
1082%
227%
神戸新聞杯
1- 0- 1- 1/ 3
33.3%
33.3%
66.7%
216%
116%
マイルCS
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
666%
130%
オールカマー
0- 2- 0-19/21
0.0%
9.5%
9.5%
0%
27%
大阪杯
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
65%
秋華賞
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
1030%
インターナショナルS
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
130%
府中牝馬S
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
970%
関屋記念
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
690%
※前走レースは好走馬輩出レースのみ
前走レースの背景灰色は今年の登録馬なし

最後に、年齢を問わず前走着順やレースについてまとめたのが表8、9。ここまでの表からもわかる通り、前走6着以下から巻き返したのは05年のダンスインザムードのみで、最低でも掲示板に載っていることが条件だ。前走レースでは好走馬が多いG2組、好走確率の高いG1組という結果。毎日王冠は好走馬が多い一方で出走馬も非常に多いため、好走確率ではひと息である。オールカマー組も今ひとつだ。また、前走G3組は3着までに終わっている。

【結論】
年齢によって好走条件が大きく異なる天皇賞(秋)。4〜5歳牡馬は前走で掲示板に載っていれば問題なく、G1実績がなくても好走可能で、3歳馬や6歳以上なら前走1着+G1で5着以内の実績が条件。牝馬は前走着順よりもG1勝ちの実績が重要になる。また、春競馬以来で好走できるのも4〜5歳のみ。上位人気同士での決着は少なく、脚質は差しが優勢だ。

2010/5/16 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)1着 11番 ブエナビスタ

さて、今年のメンバーを見渡すと、勝ち馬の多い4歳牡馬(表5)が本稿執筆段階では出走なしという想定。そこで、サンプルこそ少ないものの好走確率の高い4歳牝馬・ブエナビスタを取り上げたい。牝馬はまずG1実績に注目(表6)、という点でG1・4勝なら文句なし。恐らく1番人気に推されそうだが、その1番人気の成績も優秀だ(表1)。加えて前走宝塚記念組は好走確率が高く(表8)、4歳馬なら間隔が開いている点も気にならない(表7本文)。問題は道中の位置取り。「後方」ではやや苦しい傾向にあり(表4)、初騎乗のスミヨン騎手がどう乗るかにかかる。ただ、溜める形ではメンバー中上位の末脚(同じく表4)を確実に繰り出してきた馬。他に好材料も揃っているだけに、この1点で大きく評価を下げる必要まではないだろう。

これに続く候補は3歳のアリゼオ。前走1着で3歳の好走条件はクリアし、皐月賞5着がありG1実績にも問題はない(ともに表6)。穴っぽいのは4〜5歳牡馬で前走2〜5着、そしてG1連対実績もあるスマイルジャック(表7)。ほかにアーネストリー(5歳・前走5着以内)やシンゲン(7歳・前走1着)、キャプテントゥーレ(5歳、前走5着以内)も表6や7の条件はクリアする。このあたりは一長一短で、前走レースやクラス別の好走確率・好走馬数、脚質、G1実績など、どのデータを重視するかでも評価が変わってくる。全体としては差のない2番手グループという認識になるだろうか。

なお、上位人気の一角が予想されるペルーサは3歳牡馬で前走5着、そしてG1・5着以内がない点が減点材料(表6)。春の天皇賞馬・ジャガーメイルは6歳以上で前走8着に加え、6月以来になることがマイナスになる(同じく表6)。実績やレース内容からは侮りがたいが、表1〜2から減点のある上位人気よりは、減点の少ない中位人気以下を拾った方が良さそうでもあり、データ的にはこの2頭まで手を伸ばすのは難しそうな印象だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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