第438回 種牡馬になっても争いを繰り広げる05年有馬記念1、2着馬|競馬情報ならJRA-VAN

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第438回 種牡馬になっても争いを繰り広げる05年有馬記念1、2着馬

2010/10/25(月)

2歳リーディングサイアーを巡って熾烈な争いが繰り広げられている。その争いの中心にいるのが新種牡馬のハーツクライとディープインパクトだ。ハーツクライは産駒数でディープインパクトに劣るものの、コンスタントに活躍馬を出して見事1位にランクイン。ディープインパクトは種牡馬入り後も大きな期待を背負っていたが、その期待に応える活躍を見せている。今回は2歳戦で大活躍しているこの2頭の新種牡馬に注目。その特徴を見ていきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 今年の2歳リーディングサイアー(10月17日まで)

順位
種牡馬
獲得賞金
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
ハーツクライ
15542万円
14- 9- 6-17/46
30.4%
50.0%
63.0%
158%
108%
2
ディープインパクト
15103万円
14-11-10-23/58
24.1%
43.1%
60.3%
67%
88%
3
キングカメハメハ
13555万円
14- 5-10-65/94
14.9%
20.2%
30.9%
102%
100%
4
アグネスタキオン
12675万円
9- 9- 5-31/54
16.7%
33.3%
42.6%
67%
80%
5
フジキセキ
12241万円
10- 6- 6-44/66
15.2%
24.2%
33.3%
98%
121%
6
ジャングルポケット
11968万円
7- 7- 5-53/72
9.7%
19.4%
26.4%
82%
66%
7
サクラバクシンオー
11947万円
8-15- 9-41/73
11.0%
31.5%
43.8%
62%
90%
8
ネオユニヴァース
9254万円
6- 5- 5-59/75
8.0%
14.7%
21.3%
208%
76%
9
タニノギムレット
9113万円
7- 8- 5-61/81
8.6%
18.5%
24.7%
153%
71%
10
マンハッタンカフェ
8345万円
10- 4- 3-32/49
20.4%
28.6%
34.7%
121%
78%
※順位と獲得賞金はJRAのHP調べ。獲得賞金は千円以下切り捨て。

リーディングサイアーとは産駒の獲得賞金を合計した順位のこと。今年はまだ約2ヶ月あるので、最終的な順位は変動するだろうが、ひとまず現段階(10月17日終了時点)での2歳リーディングサイアーをまとめてみた(表1参照)。繰り返しになるが、1、2位にランクインしているのは05年有馬記念1、2着馬。種牡馬になってからも期待された2頭だが、その期待に応える活躍ぶり。2年連続で2歳リーディングサイアーに輝いたキングカメハメハを獲得賞金のみならず、勝率、連対率、複勝率でも上回っている。
それではハーツクライの成績から見ていこう。同馬の産駒はこれまで15542万円を獲得。計46回出走して14勝を挙げている。特筆すべきは好走率。勝率30.4%、連対率50.0%、複勝率63.0%と驚異的な成績を残している。単純にいえば、ハーツクライ産駒は2回に1回は連対をしている。単・複回収率も優秀で、ハーツクライ産駒は全部買ってもいいくらいだ。
2位のディープインパクトは15103万円を獲得しており、ハーツクライ産駒とほとんど変わらない。勝利回数も14勝で並び、まさに熾烈な争いをしていることがわかる。そして同馬も好走率が極めて高い。勝率24.1%、連対率43.1%、複勝率60.3%をマークしており、ハーツクライ産駒よりは劣るが、抜群の安定感といっていい。
3位は2年連続リーディングサイアーのキングカメハメハ。こちらも勝利数は14勝をマーク。獲得賞金は2位ディープインパクトからやや離されているが、その差は約1500万円。まだ逆転の余地はある数字だろう。

■表2 勝ち上がったハーツクライ産駒(10月17日まで)

馬名
着別度数
主な実績
オースミイージー 2- 0- 0- 0/ 2 ききょうS1着
ウインバリアシオン 2- 0- 0- 0/ 2 野路菊S1着
メイショウナルト 1- 2- 1- 0/ 4 デイリー杯2歳S3着
ブレスマイハート 1- 0- 1- 1/ 3  
リフトザウイングス 1- 0- 0- 1/ 2  
インダクティ 1- 0- 0- 1/ 2  
バラードソング 1- 0- 0- 2/ 3  
マリアビスティー 1- 0- 0- 1/ 2  
トウシンイーグル 1- 0- 0- 1/ 2  
トーセンケイトゥー 1- 0- 0- 0/ 1  
キョウワジャンヌ 1- 0- 0- 0/ 1  
ウエスタンベッラ 1- 0- 0- 0/ 1  

2010/10/2 阪神9R ききょうステークス 1着 1番 オースミイージー

ここからはハーツクライ産駒とディープインパクト産駒の特徴を見ていきたい。まず表2にまとめたのが10月17日までに勝ち上がったハーツクライ産駒。2勝を挙げているのはオースミイージーとウインバリアシオン。オースミイージーは新馬戦を逃げ切ると、次走ききょうSでも逃げ切って2連勝をマークした。一方、ウインバリアシオンは2戦連続で上がり最速の脚を披露。前走野路菊Sでは上がり33.9秒の脚で完勝した。重賞で唯一好走したのはメイショウナルト。2戦目で勝ち上がると、前走デイリー杯2歳Sでは好位から粘って3着に好走。このように同産駒はさまざまなタイプの馬を出している。振り返ってみると、現役時代のハーツクライは長らく差し馬だと思われていたが、05年有馬記念を3番手から抜け出して勝利。次走ドバイシーマクラシックではスッとハナに立ち、直線ではそのまま後続を引き離して完勝。実はどんな競馬でもできるオールマイティーなタイプだった。その特徴が産駒にもしっかりと受け継がれているのだろう。

■表3 ハーツクライ産駒のクラス別成績(10月17日まで)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
8- 5- 3- 7/23
34.8%
56.5%
69.6%
138%
116%
未勝利
4- 3- 2- 5/14
28.6%
50.0%
64.3%
192%
123%
500万下
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
2- 1- 0- 2/ 5
40.0%
60.0%
60.0%
280%
88%
G3
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
120%
G1
0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表3ではハーツクライ産駒のクラス別成績をまとめてみた。まだデータは少ないが、新馬戦の好走率は全ての面で自身の平均を上回っている。未勝利も悪いわけではなく、複勝率は64.3%に達しており、単・複回収率は100%を超えている。

■表4 ハーツクライ産駒のコース別成績(10月17日まで)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
小倉・芝1800
2- 1- 1- 0/ 4
50.0%
75.0%
100.0%
132%
137%
2
小倉・芝1200
2- 1- 0- 1/ 4
50.0%
75.0%
75.0%
122%
92%
3
中山・芝1800
2- 1- 0- 0/ 3
66.7%
100.0%
100.0%
373%
186%
4
阪神・芝1800外
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
93%
73%
5
札幌・芝1500
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
646%
243%
6
阪神・芝1400
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
373%
136%
7
新潟・芝1000
1- 0- 1- 0/ 2
50.0%
50.0%
100.0%
225%
145%
8
札幌・芝1800
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
480%
160%
9
阪神・芝1600外
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
310%
130%
10
阪神・芝1200
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
440%
190%
11
京都・芝2000
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
130%
100%
12
函館・芝1200
0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
86%
13
東京・芝1400
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
75%
14
中山・芝1600
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
150%
15
京都・芝1800外
0- 0- 2- 0/ 2
0.0%
0.0%
100.0%
0%
215%
16
京都・芝1600外
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
120%
17
東京・芝2000
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
中山・ダ1800
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
19
新潟・芝1800外
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
20
新潟・芝1600外
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
21
京都・芝1600
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
22
中山・芝1200
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
23
京都・芝1400
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表4はハーツクライ産駒のコース別成績。2勝を挙げているのは、小倉芝1800m、小倉芝1200m、中山芝1800m。ただし、いずれも出走回数が3回以上あるので、現時点で得意条件とは決められない。それでも上位は芝1800mが多く、中距離向きと予測できる。なおダート戦は中山ダート1800mに一度、出走馬がいただけ。ダート適性は現時点で判断しづらい。

■表5 勝ち上がったディープインパクト産駒(10月17日まで)

馬名
着別度数
主な実績
サイレントソニック
1- 1- 0- 1/ 3
ダリア賞2着
ディープサウンド
1- 1- 0- 0/ 2
 
インパクトゲーム
1- 1- 0- 0/ 2
 
モスカートローザ
1- 0- 2- 0/ 3
野路菊S3着
ヴィクトリースター
1- 0- 1- 1/ 3
 
レッドセインツ
1- 0- 1- 0/ 2
新潟2歳S3着
ジェットストリーム
1- 0- 0- 1/ 2
 
オースミマイカ
1- 0- 0- 1/ 2
 
リベルタス
1- 0- 0- 0/ 1
 
プランスデトワール
1- 0- 0- 0/ 1
 
ヒラボクインパクト
1- 0- 0- 0/ 1
 
ケイティーズジェム
1- 0- 0- 0/ 1
 
イングリッド
1- 0- 0- 0/ 1
 
アルティシムス
1- 0- 0- 0/ 1
 

2010/7/18 新潟6R サラ2歳新馬 1着 12番 レッドセインツ

ここからはディープインパクト産駒の特徴を見ていこう。同産駒でこれまで2勝以上を上げた馬は不在。それでもダリア賞2着サイレントソニック、野路菊S3着モスカートローザ、新潟2歳S3着レッドセインツと、3頭がオープンクラスで好走している。2勝馬が出るのは時間の問題だ。全体的にはディープインパクト自身のように末脚のしっかりしている馬が多い印象を受ける

■表6 ディープインパクト産駒のクラス別成績(10月17日まで)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
9- 9- 5-12/35
25.7%
51.4%
65.7%
74%
92%
未勝利
5- 1- 3- 9/18
27.8%
33.3%
50.0%
72%
76%
500万下
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
110%
G3
0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
150%

続いて表6がディープインパクト産駒のクラス別成績。同産駒もハーツクライ産駒同様に、未勝利より新馬のほうが優秀。勝率だと新馬と未勝利は互角だが、連対率、複勝率は新馬のほうが明らかに良い。

■表7 ディープインパクト産駒のコース別成績(10月17日まで)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
阪神・芝1800外
2- 1- 1- 3/ 7
28.6%
42.9%
57.1%
64%
67%
2
札幌・芝1800
2- 1- 0- 0/ 3
66.7%
100.0%
100.0%
86%
113%
3
中山・芝1600
1- 1- 0- 0/ 2
50.0%
100.0%
100.0%
65%
110%
4
札幌・芝1500
1- 0- 2- 3/ 6
16.7%
16.7%
50.0%
91%
86%
5
小倉・芝1800
1- 0- 2- 1/ 4
25.0%
25.0%
75.0%
57%
132%
6
新潟・芝1600外
1- 0- 1- 1/ 3
33.3%
33.3%
66.7%
106%
150%
7
東京・芝1600
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
50%
36%
8
京都・芝1600
1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
140%
75%
9
京都・芝1400
1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
410%
135%
10
福島・芝1800
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
250%
140%
11
福島・芝1200
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
310%
140%
12
小倉・芝1200
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
160%
110%
13
阪神・芝1600外
0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
110%
14
函館・芝1200
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
36%
15
新潟・芝1400
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
36%
16
新潟・芝1800外
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
60%
17
京都・芝1800外
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
65%
18
東京・芝1800
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
120%
19
札幌・芝1200
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
230%
20
京都・ダ1800
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
200%
21
東京・芝2000
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
110%
22
中山・芝1800
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
200%
23
阪神・芝1400
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
140%
24
函館・芝1800
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
25
新潟・ダ1200
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

最後にディープインパクト産駒のコース別成績をまとめたのが表7。ベスト10の中で、1600m以上のコースが8つ。芝1200mでも2勝を挙げているが、ハーツクライ同様に中距離がベストといえるだろう。なおダート戦は3回走って2着1回。ディープインパクトは小柄で明らかに芝馬だったことを考えると、産駒にダート巧者が出る可能性は少ないのではないだろうか。

2歳リーディングサイアーで熾烈な争いを演じているハーツクライとディープインパクト。新種牡馬なのでデータは少なかったが、2頭ともに好走率の高さ、新馬の安定感は確かのようだ。残る2ヶ月の2歳戦でハーツクライ、ディープインパクト産駒を軸に流すという馬券作戦も面白い。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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