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第435回 今年は堅い決着!? 秋華賞を占う!

2010/10/14(木)

今週日曜日には京都競馬場で秋華賞が行われる。牝馬3冠の最後を飾る一戦。秋のG1シリーズはここから本格化する。今春の牝馬クラシックは1番人気のアパパネが勝利(オークスは同着)。無論、今回アパパネは3冠がかかった大一番であり、桜花賞、オークスともに馬連は比較的堅い配当で終わった。今回は、桜花賞とオークスの馬連配当に注目。秋華賞の配当を予測し、そこから好走馬を探ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋華賞優勝馬と牝馬3冠馬連配当(過去10年)

秋華賞優勝馬
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
桜花賞(馬連)
オークス(馬連)
10年
????
1440
1870
09年
レッドディザイア
320
1340
1840
640
4640
640
320
08年
ブラックエンブレム
2990
23080
52130
1869680
10982020
196630
24080
07年
ダイワスカーレット
280
5880
7220
4640
37630
270
1640
06年
カワカミプリンセス
360
2260
3320
6550
25630
1550
4180
05年
エアメサイア
250
180
400
1110
3580
1220
630
04年
スイープトウショウ
500
2180
3850
56270
249510
3540
10080
03年
スティルインラブ
320
450
930
1880
9210
24480
02年
ファインモーション
110
470
500
2260
34440
13590
01年
テイエムオーシャン
240
660
1080
4860
00年
ティコティコタック
2710
30010
8010
1630
※配当単位はすべて円。

上の表1は過去10年の秋華賞優勝馬と、同レースの主な配当。そして同年の桜花賞とオークスの馬連配当を記したものである。昨年はブエナビスタとレッドディザイアという強力な二枚看板がいたため、桜花賞とオークスの馬連は非常に堅い配当に終わった。その結果を受けて、秋華賞ではどうなったか。ブエナビスタが降着というアクシデントがあったものの、馬連は1,340円という平穏な配当に終わった。

同じように春のクラシックが堅かったのが05年。シーザリオとラインクラフトがいた年だ。秋華賞ではシーザリオが不在だったものの、2番人気のエアメサイアと1番人気のラインクラフトで決まり、馬連は180円というガチガチの配当だった。このように「春のクラシックが人気通りに決まると、秋華賞も堅いのではないか?」という思いが出てくる。

07年も桜花賞とオークスが低配当。秋華賞はレインダンスが2着に突っ込み、馬連は5,880円とやや荒れたが、桜花賞馬ダイワスカーレットが勝利を収めた。06年はオークスの馬連が4,180円とややついたが、秋華賞の馬連は2,260円。上位人気馬同士での決着だ。01年テイエムオーシャンが勝った年も、ローズバドやレディパステルといった上位人気陣の力が一枚抜けていた印象だ。

一方、春のクラシックが荒れた年はどうなったか。08年は桜花賞の馬連が19万円台、オークスは2万円台という大波乱。その流れは秋になっても続き、トライアルのローズSも波乱。そして秋華賞本番は、11番人気のブラックエンブレムが勝利し馬連は2万円台、3連単はなんと1000万馬券という超ド級の万馬券が飛び出した。秋華賞が万馬券となった年はもう一年あり、ティコティコタックが勝利した00年。オークスは平穏だったものの、桜花賞の馬連は8,010円の配当だった。

04年や03年はオークスの馬連配当を含み荒れ模様。にもかかわらず秋華賞は比較的堅い決着。02年は春の大荒れ模様からは信じられないほどの堅さとなった秋華賞だが、ファインモーションという新星が現れるという特殊な事情があった。

つまり、春のクラシックが一つでも荒れると、確固たる軸馬が不在ということで、秋華賞も波乱の可能性が高まるのではないかということ。もちろん、03年や04年のような例もある。しかし、桜花賞とオークスが比較的堅かった年は、秋華賞は荒れていない。近10年に限ってはそのような傾向がある。では、今年はどうなるか。冒頭に述べたように、春はアパパネを軸に堅い決着。よって、今回の秋華賞はそれほど荒れないのではないだろうか。

■表2 01、05、06、07、09年の秋華賞結果

着順
人気
馬名
主な実績
09年
1
2
レッドディザイア 桜花賞2着・オークス2着・ローズS2着
2
3
ブロードストリート ローズS1着
3
1
ブエナビスタ 桜花賞1着・オークス1着
07年
1
2
ダイワスカーレット 桜花賞1着・ローズS1着
2
7
レインダンス ローズS3着
3
1
ウオッカ 桜花賞2着・日本ダービー1着
06年
1
2
カワカミプリンセス オークス1着
2
5
アサヒライジング オークス3着
3
4
フサイチパンドラ オークス2着
05年
1
2
エアメサイア オークス2着
2
1
ラインクラフト 桜花賞1着
3
5
ニシノナースコール  
01年
1
1
テイエムオーシャン 桜花賞1着・オークス3着
2
2
ローズバド オークス2着
3
3
レディパステル オークス1着

「今年は荒れない─。」思い切ってそう仮定した場合、では実際にどのような馬が有力視できるのか。上の表2では今年と同じような経緯をたどった01、05、06、07、09年の上位3頭とその主な実績を記した。まず、記憶に新しい09年を振り返ると、桜花賞・オークス2着のレッドディザイア→ローズS1着のブロードストリート→2冠のブエナビスタの順で入線。07年は桜花賞馬ダイワスカーレット→ローズS3着レインダンス→桜花賞2着・ダービー1着のウオッカの順で入線。両年ともクラシック連対馬→春のクラシックは負けたがローズS好走馬→クラシック連対馬の順での入線だった。

06年はオークス上位3頭がそのまま上位を独占。01年も同様。05年は連対馬がクラシック連対馬。3着に上がり馬ニシノナースコールが入るという結果だった。こうしてみると、やはり春のクラシック好走馬が強い。春の力関係・勢力がそのまま秋にもつながっている。春のクラシック不出走だったのはニシノナースコール1頭で、新興勢力の台頭は難しいと言えるだろう。

【結論】
それでは今年の秋華賞を展望しよう。出走予定馬は以下の表3の通りだ。

■表3 今年の秋華賞出走予定馬

順位
馬名
主な実績
1
アニメイトバイオ ローズS1着
1
エーシンリターンズ ローズS3着、桜花賞3着
1
クラックシード 紫苑S2着
1
ディアアレトゥーサ 紫苑S1着
1
ワイルドラズベリー ローズS2着
6
アパパネ 桜花賞1着、オークス1着
7
サンテミリオン オークス1着
8
アプリコットフィズ クイーンS1着
9
オウケンサクラ 桜花賞2着
10
コスモネモシン  
11
ショウリュウムーン  
12
アグネスワルツ オークス3着
12
プリンセスメモリー  
14
タガノエリザベート  
15
ベストクルーズ  
16
アンティフリーズ  
16
スマートシルエット  
16
トゥニーポート  
16
ブルーミングアレー  
16
レインボーダリア  
16
レディアルバローザ  
※フルゲート18頭。16位の6頭のうち抽選により3頭が出走可能(10/13午前現在)。

2010/5/23 東京11R 優駿牝馬(オークス)(G1) 1着 17番 アパパネ 1着 18番 サンテミリオン
2010/9/19 阪神10R ローズS 1着 6番 アニメイトバイオ

表2の年で勝利を飾ったのはすべてクラシック連対馬。そして当日2番人気以内に支持されていた。桜花賞好走馬よりもオークス好走馬の方が少し多い。実際の人気は当日になってみないとわからないが、今年はアパパネサンテミリオンが優勝に最も近い存在になる。サンテミリオンはオークス以来の休み明けだが、06年カワカミプリンセス、01年テイエムオーシャンはぶっつけで勝利している。実際の仕上がり次第ではあるが、データからは割り引く必要はない。

2着候補は06年や01年パターンで考えると、アパパネとサンテミリオンがここでも有力。加えてオークス3着のアグネスワルツだろう。もう一つの09年、07年パターンで考えると、ローズS3着以内のアニメイトバイオワイルドラズベリーエーシンリターンズが浮上してくる。ブロードストリートはオークスで4着に対し、レインダンスは桜花賞・オークスともに掲示板外だったが2着に好走。よって、春の実績でアニメイトバイオらに劣るワイルドラズベリーも評価を落とすべきではないだろう。

3着候補はクラシック連対馬なので再度アパパネとサンテミリオン。上がり馬としてブルーミングアレーやスマートシルエットなど、勢いある馬が何頭かいるが果たして通用するかどうか。05年のパターンで、ニシノナースコールは当日5番人気とかなり上位に支持されていた。多くのファンが認めるような上がり馬でないと、厳しいかもしれない。

まとめると、アパパネとサンテミリオン、オークス3着アグネスワルツ、ローズS好走のアニメイトバイオ、ワイルドラズベリー、エーシンリターンズが有力。ただ、アパパネとサンテミリオンとがワン・ツーとなると本当に安い馬連配当になりそう。そこで3連単を考えよう。頭はG1馬のどちらか、3着もG1馬のどちらかで固定。2着にローズS好走馬3頭とアグネスワルツ。それかオークス上位馬を単純にボックス買い。これで決まれば傾向通りで最高だが、果たして結果はいかに。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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