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第431回 実績馬か新勢力か!?スプリンターズS分析

2010/9/30(木)

今週は秋のG1シリーズ開幕を飾るスプリンターズS。既にこのレースで好走実績がある馬に加え、ここにきて力をつけてきた新勢力、そして外国馬も交えた多彩なメンバーが揃って行われる。果たして秋のスプリント王に輝くのはいったいどの馬か、データから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。なお、本競走は02年に新潟で代替開催されているが、一部の表を除いて過去10年を集計対象としている。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
4-  3-  0-  3/ 10
40.0%
70.0%
70.0%
108%
95%
2
0-  4-  4-  2/ 10
0.0%
40.0%
80.0%
0%
119%
3
1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
56%
81%
4
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
81%
27%
5
2-  0-  1-  7/ 10
20.0%
20.0%
30.0%
166%
79%
6
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
138%
68%
7
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
116%
9
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
57%
11
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
1-  0-  1-  5/  7
14.3%
14.3%
28.6%
3678%
838%

■表2 1〜3着馬の人気と配当

1着馬
2着馬
3着馬
馬連
馬単
3連複
3連単
馬名
馬名
馬名
00 ダイタクヤマト
16
アグネスワールド
1
ブラックホーク
2
25700
01 トロットスター
4
メジロダーリング
3
ダイタクヤマト
2
3000
02 ビリーヴ
1
アドマイヤコジーン
3
ショウナンカンプ
2
590
960
810
03 デュランダル
5
ビリーヴ
1
アドマイヤマックス
2
940
2320
1170
04 カルストンライトオ
5
デュランダル
2
ケープオブグッドホープ
8
2400
4010
22570
109810
05 サイレントウィットネス
1
デュランダル
2
アドマイヤマックス
3
430
660
1180
3320
06 テイクオーバーターゲット
1
メイショウボーラー
10
タガノバスティーユ
16
5920
10590
569750
2637570
07 アストンマーチャン
3
サンアディユ
1
アイルラヴァゲイン
5
1180
2490
3800
15960
08 スリープレスナイト
1
キンシャサノキセキ
2
ビービーガルダン
6
790
1300
1680
5530
09 ローレルゲレイロ
6
ビービーガルダン
2
カノヤザクラ
8
2140
5630
11660
66890

まず人気別成績(表1)では、1番人気が勝率40.0%、連対率70.0%と水準以上の好成績。勝率ではほかに目立つ人気はないが、連対率や複勝率では2〜3番人気が上々の結果を出し、全体としては上位人気が好結果を残している。
ただそんな中、フルゲートでしんがり人気となる16番人気から好走馬が2頭。過去5年でも16番人気は16着→3着→5着→16着→4着と掲示板に3頭があがる健闘を見せており、宝くじ感覚の一発狙いでレースを楽しみたいという向きなら、他のデータを気にせず買ってみる価値はありそうだ。

1〜3着馬の人気組み合わせと配当(表2)では、上位人気馬が揃って連対を外した年は皆無。昨年こそ6→2→8番人気だったが、3着以内に1〜3番人気から2頭以上が絡む年が7回あり、人気薄ばかりで馬券を組み立てるのは避けたいレースだ。

■表3 枠番別成績(中山)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
0- 1- 3-12/16
0.0%
6.3%
25.0%
0%
270%
2枠
0- 3- 0-14/17
0.0%
17.6%
17.6%
0%
52%
3枠
1- 1- 0-15/17
5.9%
11.8%
11.8%
50%
27%
4枠
2- 0- 0-15/17
11.8%
11.8%
11.8%
80%
29%
5枠
1- 2- 0-15/18
5.6%
16.7%
16.7%
45%
25%
6枠
0- 1- 3-14/18
0.0%
5.6%
22.2%
0%
85%
7枠
4- 0- 3-11/18
22.2%
22.2%
38.9%
124%
76%
8枠
1- 1- 0-16/18
5.6%
11.1%
11.1%
1430%
130%

02年の新潟開催を除いた9回の枠番別成績では、7枠が好成績。隣の6枠は勝ち馬不在も複勝率では好結果を出しており、このあたりが良さそうな印象だ。一方で1〜2枠からは優勝馬が出ていない。

■表4 脚質・上がり別成績(中山)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
4- 1- 0- 4/ 9
44.4%
55.6%
55.6%
356%
148%
先行
3- 4- 3-22/32
9.4%
21.9%
31.3%
818%
128%
中団
0- 2- 3-55/60
0.0%
3.3%
8.3%
0%
26%
後方
2- 2- 3-31/38
5.3%
10.5%
18.4%
42%
128%
3F 1位
1- 2- 1- 5/ 9
11.1%
33.3%
44.4%
90%
467%
3F 2位
1- 0- 3- 8/12
8.3%
8.3%
33.3%
70%
97%
3F 3位
2- 0- 1- 7/10
20.0%
20.0%
30.0%
105%
109%
3F〜5位
0- 1- 2-12/15
0.0%
6.7%
20.0%
0%
27%
3F6位〜
5- 6- 2-80/93
5.4%
11.8%
14.0%
304%
54%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

2006/10/1 中山11R スプリンターズS(G1)1着 13番 テイクオーバーターゲット

同じく中山開催9回における脚質別成績では、逃げ馬が4勝5連対。先行馬も7連対、10頭を馬券圏内に送り込んでおり、逃げ・先行優勢の傾向。上がり3ハロン6位以下が11連対ということからも、前々で勝負して粘り込む馬が多く好走していることがわかる。
一方で「中団」に分類された馬は勝利がなく、連対率や複勝率も今ひとつ。むしろ「後方」からの方が馬券に絡む率が高く、仮にデュランダル【1.2.0.0】を差し引いても「中団」と連対率は互角、複勝率では上回る。差しを狙うなら思い切って直線勝負にかけるくらいの馬の方が良い。

■表5 年齢、性別成績

性別
年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
1-  0-  1- 14/ 16
6.3%
6.3%
12.5%
35
244
4歳
3-  0-  3- 19/ 25
12.0%
12.0%
24.0%
50
38
5歳
2-  8-  2- 35/ 47
4.3%
21.3%
25.5%
46
67
6歳
3-  2-  3- 30/ 38
7.9%
13.2%
21.1%
705
103
7歳以上
1-  0-  1- 22/ 24
4.2%
4.2%
8.3%
17
12
牡・セン
3歳
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
368%
4歳
1-  0-  3- 12/ 16
6.3%
6.3%
25.0%
50%
45%
5歳
2-  5-  1- 26/ 34
5.9%
20.6%
23.5%
64%
65%
6歳
3-  2-  3- 22/ 30
10.0%
16.7%
26.7%
893%
131%
7歳以上
1-  0-  1- 20/ 22
4.5%
4.5%
9.1%
19%
13%
3歳
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
93%
38%
4歳
2- 0- 0- 7/ 9
22.2%
22.2%
22.2%
51%
26%
5歳
0- 3- 1- 9/13
0.0%
23.1%
30.8%
0%
73%
6歳
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7歳以上
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

年齢別では勝率では4歳、連対率では5歳が好成績。ただ、複勝率になると4〜6歳がほぼ互角で、このあたりは購入する馬券種別によっても狙い方が変わってくる。また、7歳以上の1着は南半球産で9月生まれのテイクオーバーターゲット。そして3着は前年の覇者・ダイタクヤマトで、G1馬や南半球産などという要素がなければ6歳までの狙いがいいだろう。
牝馬は4〜5歳にかぎれば牡馬と互角、あるいはそれ以上の成績を残している。また、表は作成しなかったが、牝馬の好走馬7頭中6頭は、今の「サマースプリントシリーズ」に該当するいずれかのレースを同年に優勝し、夏の勢いを持ち込んで好走していた。残る1頭は、3歳馬でG1実績(阪神JF2着)のあったアストンマーチャンである。

■表6 前走国内出走馬の前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走1着
3- 4- 0-26/33
9.1%
21.2%
21.2%
39%
36%
前走2着
1- 2- 3- 8/14
7.1%
21.4%
42.9%
30%
72%
前走3着
2- 1- 0- 9/12
16.7%
25.0%
25.0%
84%
39%
前走4着
0- 0- 3-10/13
0.0%
0.0%
23.1%
0%
58%
前走5着
0- 0- 1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
0%
27%
前走6〜9着
2- 1- 1-22/26
7.7%
11.5%
15.4%
1011%
256%
前走10着〜
2- 0- 1-25/28
7.1%
7.1%
10.7%
78%
33%

■表7 前走6着以下から3着以内に巻き返した馬

馬名
前走
芝G1実績
レース
00 ダイタクヤマト
16
1
セントウルS
7
7
01 トロットスター
4
1
安田記念
4
14
高松宮記念1着
05 アドマイヤマックス
3
3
安田記念
4
12
高松宮記念1着
06 メイショウボーラー
10
2
セントウルS
5
7
朝日杯2着(ダート:フェブラリーS1着)
06 タガノバスティーユ
16
3
北九州記念
6
9
07 アストンマーチャン
3
1
北九州記念
1
6
阪神JF2着
09 ローレルゲレイロ
6
1
セントウルS
4
14
高松宮記念1着

表6は、前走国内出走馬の前走着順別成績。基本的には前走1〜3着好走馬の結果が良く、いずれも連対率20%台を記録している。ただ、前走4〜5着馬は連対がなく3着まで。馬単や馬連なら中途半端に上位に食い込んでいた馬よりは、6着以下からの巻き返しを狙った方が良いというデータだ。その6着以下から巻き返した馬は表7の7頭で、うち5頭がG1連対実績馬(4頭が勝ち馬)、そして2頭が表1で触れた16番人気馬となっている。

■表8 前走クラス/レース別成績(クラス別は国内のみ)

期間
前走クラス/レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
過去10年 1600万下
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0-  0-  0- 17/ 17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3
6-  4-  6- 58/ 74
8.1%
13.5%
21.6%
384%
111%
G2
2-  2-  2- 21/ 27
7.4%
14.8%
22.2%
66%
78%
G1
2-  2-  1- 10/ 15
13.3%
26.7%
33.3%
67%
65%
セントウルS
5- 3- 5-36/49
10.2%
16.3%
26.5%
583%
104%
安田記念
2- 1- 1- 6/10
20.0%
30.0%
40.0%
101%
77%
北九州記念
2- 0- 1- 2/ 5
40.0%
40.0%
60.0%
160%
808%
アイビスSD
1- 1- 0- 9/11
9.1%
18.2%
18.2%
77%
45%
キーンランドC
0- 2- 1-10/13
0.0%
15.4%
23.1%
0%
43%
ジュライC
0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
162%
高松宮記念
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
52%
香港マイル
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
130%
函館スプリントS
0- 0- 1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
0%
12%
過去4年 セントウルS
2- 2- 2-20/26
7.7%
15.4%
23.1%
69%
81%
北九州記念
2- 0- 1- 2/ 5
40.0%
40.0%
60.0%
160%
808%
キーンランドC
0- 2- 1-10/13
0.0%
15.4%
23.1%
0%
43%
※前走レースは好走馬輩出レースのみ、背景灰色は今年の登録馬なし

前走のクラス別では、好走馬すべてが前走重賞出走馬今年登録のある馬の前走では、セントウルS、キーンランドC、安田記念、高松宮記念の4レースに絞られ、同じ中山の京成杯AH組01年に1番人気のゼンノエルシドが10着敗退を喫するなど【0.0.0.7】に終わっている。また、北九州記念がスプリント戦になったここ4年は、安田記念、高松宮記念組の好走もない。

■表9 セントウルS組の好走馬

馬名
スプリンター
セントウル
主な実績等
00 ダイタクヤマト
16
1
7
7
中山芝1200m【2.0.0.0】
ブラックホーク
2
3
1
2
前年優勝馬
01 ダイタクヤマト
2
3
2
2
前年優勝馬
02 ビリーヴ
1
1
1
1
(新潟開催。同年セントウルS優勝
03 デュランダル
5
1
4
3
中山芝1200m【1.0.0.0】
ビリーヴ
1
2
1
2
前年優勝、同年函館スプリントS優勝
アドマイヤマックス
2
3
3
4
同年安田記念2着
06 テイクオーバーターゲット
1
1
2
2
(外国馬)
メイショウボーラー
10
2
5
7
朝日杯2着(フェブラリーS1着)
07 サンアディユ
1
2
11
1
同年アイビスSD、セントウルS優勝
アイルラヴァゲイン
5
3
3
5
中山芝1200m【3.0.1.1】、同年オーシャンS1着
09 ローレルゲレイロ
6
1
4
14
同年高松宮記念1着
カノヤザクラ
8
3
2
4
同年アイビスSD優勝
※馬名赤字は牝馬

表8で好走例のある前走レースから、セントウルS組について調べたのが表9。この組は、G1連対実績馬(過去1年以内が理想)か、中山芝1200mで無敗、または好成績+重賞勝ちが条件。ただし、牝馬は表5本文で記した同年のサマースプリントシリーズで1勝以上を挙げている馬なら問題ない。

■表10 キーンランドC組の好走馬

馬名
スプリンター
キーンランド
夏競馬の成績
中山芝1200m
08 キンシャサノキセキ
2
2
2
2
函館スプリントS1着→前走3着
【1.0.0.0】
ビービーガルダン
6
3
6
3
条件戦連勝→前走3着
【1.1.0.0】
09 ビービーガルダン
2
2
2
2
前走2着のみ
【1.1.1.0】

続いてキーンランドC組。レースの歴史が浅く判断が難しい組だが、今のところの好走馬3頭はキーンランドC3着以内、夏競馬すべて3着以内、そして中山芝1200m複勝率100、といったあたりが共通の実績になっている。回を重ねればもう少し幅が出てくる可能性もあるが、「3着以内」を「5着以内」に広げるなどしつつある程度の目安として考えたい。

■表11 前走安田記念・高松宮記念の好走馬

馬名
スプリンター
前走
過去1年G1好走
レース
01 トロットスター
4
1
安田記念
4
14
高松宮記念1着
02 アドマイヤコジーン
3
2
安田記念
7
1
安田記念1着(高松宮記念2着)
04 デュランダル
2
2
高松宮記念
1
2
スプリンターズS1着
05 サイレントウィットネス
1
1
安田記念
5
3
香港スプリント1着
05 アドマイヤマックス
3
3
安田記念
4
12
高松宮記念1着

そして表11は、前走安田記念・高松宮記念組。この組は極めてシンプルで、過去1年以内のG1優勝馬のみ。安田記念を勝っていたアドマイヤコジーンは高松宮記念でも2着に入っており、過去1年のスプリントG1連対馬、とも考えられる。いずれにしても、この組なら1年以内のG1実績馬以外は苦しい。

■表12 外国馬の成績

馬名
スプリンター
前走
月日
レース名
01 ベストオブザベスト
5
15
3/11
センテナリーC
1
04 ケープオブグッドホープ
8
3
7/8
ジュライC
4
アシュダウンエクスプレス
9
13
8/8
モーリス・ド・ゲスト賞
4
フェアジャグ
11
16
7/8
ジュライC
13
05 サイレントウィットネス
1
1
6/5
安田記念
3
ケープオブグッドホープ
5
11
6/18
ゴールデンジュビリーS
1
06 テイクオーバーターゲット
1
1
9/10
セントウルS
2
サイレントウィットネス
3
4
5/7
チャンピオンズM
9
ベンバウン
11
5
8/27
フライングファイヴS
1
レザーク
4
7
7/14
ジュライC
1
09 シーニックブラスト
3
16
7/10
ジュライC
10

最後に、外国馬について。01年のベストオブザベストはJRA-VAN Data Lab.に前走データが登録されていないため、筆者が調査したものである。好走馬は3頭で、うち優勝馬2頭は前走日本の重賞で3着以内だったサイレントウィットネスと、テイクオーバーターゲット。残る1頭、04年3着のケープオブグッドホープは前走4着で、前走大敗からの巻き返しはない。また、休養は長くても6月の安田記念以来となっており、06年には前年の覇者・サイレントウィットネスが、5月の地元戦9着以来の競馬で3番人気4着敗退を喫している。

【結論】
スプリンターズSは上位人気馬が安定した成績で、特に1番人気馬は水準以上。脚質では逃げ・先行が優勢。前走成績では、6着以下だった馬や、レース間隔の開いていた馬はG1実績が重要になる。また、今年登録がある馬の前走では、セントウルS、キーンランドC、安田記念、高松宮記念以外からの好走馬は不在。外国馬は前走も日本で出走しているのが理想で、前走凡走馬の巻き返しはない。

2010/9/12 阪神10R セントウルステークス(G2)2着 1番 グリーンバーディー

さて今年だが、日本馬は一長一短(後述)のメンバー構成。そこで香港からの遠征馬・グリーンバーディーにまず注目したい(表12)。前走で日本のセントウルS2着、という形は06年1着のテイクオーバーターゲットと同じ。7歳という年齢がネックにはなるが、表5本文で記した通り、その7歳で勝ったテイクオーバーターゲットは南半球産の9月生まれ。グリーンバーディーも南半球産の10月生まれで、(北半球の)春に生まれる日本馬よりは年齢条件は緩くみていいだろう。前々走ではシンガポールに遠征し国際G1勝ちを収めており、日本馬と同じセントウルS組の表9に当てはめても問題はない。
もう1頭の外国馬・ウルトラファンタジーはレース間隔や前走14着で表12、そして8歳という年齢も減点対象。逃げ脚質(表4)や、グリーンバーディーに何度も先着している実績は侮れないものの、データ視点では強くは推しがたい。

一方、日本馬の筆頭格は重賞連勝中のワンカラット。4歳牝馬は好成績(表5)、そして牝馬にとってカギになるサマースプリントシリーズで2連勝という点(表5本文)も評価できる。問題は中山芝1200m未経験という点だが、それ以外のキーンランドC組の好走条件(表10)はクリアする。

ワンカラットと互角の評価になるのが、一昨年2着のキンシャサノキセキ。セントウルSを取り消して、近年は好走のない休養明け(表8)になるものの、その高松宮記念優勝の実績で表11はクリア。減点材料はやはり年齢(7歳、表5)だが、この馬もグリーンバーディー同様に南半球産で9月生まれ。また、01年には前年優勝のダイタクヤマトが7歳で3着に食い込んでおり、既にこのレースで好走実績のある馬、あるいはG1馬ならチャンスあり、と考えられそうだ。

以上の3頭がまず有力候補として挙げられるが、3頭とも脚質が今ひとつ安定せず、今回は好走馬の少ない「中団」(表4)からになってしまう可能性も捨てきれない。そこで付け加える候補としては、好成績の「逃げ」(表4)で、前走6着以下からでも巻き返しのあるG1実績馬(表7)ローレルゲレイロ。先行型(表4)・アイビスSDとキーンランドC連続2着(表10)のジェイケイセラヴィ。そしてキーンランドCは4着だが中山芝1200m【1.2.1.0】(表10)で昨年2着の先行馬(表4)ビービーガルダンあたり(ただし、前走4着馬は表6より3着候補まで)。人気サイドの馬が多いため、馬券種別やオッズを見つつ買えるところまで、ということになるだろう。

以上をまとめると、上位3頭がグリーンバーディー、ワンカラット、キンシャサノキセキ。表1を考慮すれば、この中から1番人気馬を筆頭格とする手もある。続く候補がローレルゲレイロ、ジェイケイセラヴィ、ビービーガルダンの順。また、穴党ファンの方なら当日の16番人気馬(表1、表7など)はぜひ押さえておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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