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第430回 札幌2歳Sの傾向は?

2010/9/27(月)

今週の注目はなんといっても日曜のスプリンターズSだが、土曜に札幌競馬場で行われる札幌2歳Sも、今後の重賞、G1へ向けて見逃せない一戦。距離が1800mに延長されて以来、2歳G1やクラシックで好走する馬も多くなってきた。そこで月曜掲載分の今回は、この札幌2歳Sを分析したい。スプリンターズSについては木曜分で取り上げる予定だ。なお、データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。昨年は変則開催で9月上旬に行われたが、ここではその昨年分も含め過去10年で分析している。

■表1 本競走に出走し、後にG1を制した馬

馬名
前走以前
札幌2歳
G1勝ち鞍
00 テイエムオーシャン 新馬1着→500万1着
1
3
阪神3歳牝馬S、桜花賞、秋華賞
ジャングルポケット 新馬1着
5
1
ダービー、ジャパンC
03 ヤマニンシュクル 新馬1着→クローバー賞2着→コスモス賞1着
2
3
阪神JF
05 アドマイヤムーン 新馬1着→クローバー賞1着
1
1
ドバイDF、宝塚記念
08 ロジユニヴァース 新馬1着
1
1
ダービー
03 スズカマンボ 新馬4着→未勝利1着
4
9
天皇賞・春
05 マツリダゴッホ 新馬1着
2
6
有馬記念

2008/10/4 札幌11R 札幌2歳ステークス(Jpn3)1着 4番 ロジユニヴァース

まず表1は馬券とは関係ないが、POGファンには気になる後々の活躍馬(G1馬)を挙げてみた。デビュー勝ちから直接ここに出走するか、デビュー勝ち後に大崩れない成績を残し、このレースでも3着以内に好走する、というのが後の2〜3歳G1勝ち馬。もし指名馬がそんな成績を残せるようなら、今後さらに期待が持てるかもしれない。
なお、G1馬にこだわらなければ表1以外にも、サクラプレジデント(02年1着→朝日杯2着、皐月賞2着)や、ストーミーカフェ(04年1着→朝日杯2着)などが後のG1で活躍。中にはタイガーカフェのように本競走12着から皐月賞で2着になった馬もおり、ここで大敗を喫したからといって後々の重賞・G1戦線での活躍を諦めるのはまだ早い。

■表2 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
4-  2-  2-  2/ 10
40.0%
60.0%
80.0%
133%
115%
2
1-  0-  2-  7/ 10
10.0%
10.0%
30.0%
29%
45%
3
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
46%
52%
4
0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
115%
5
2-  2-  0-  6/ 10
20.0%
40.0%
40.0%
165%
101%
6
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
143%
117%
7
0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
59%
8
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
86%
9
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
582%
78%
11
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
131%
14
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

過去10年の人気別成績では、1番人気が連対率60.0%、複勝率80.0。しかし2〜4番人気はそこそこといった程度。5〜6番人気が2〜4番人気と互角の複勝率を記録、単複の回収率では上回る。馬券妙味重視なら、このあたりからの狙いもおもしろい。また、さらに人気薄の好走馬もおり、人気馬同士ではなく人気薄も絡めた馬券作戦を取りたい。なお、3番人気以内の馬が1、2着を独占したケースは過去10年で02年の1回のみ。近年の3連単では07年に25万、昨年は10万馬券が出ている。

■表3 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
1- 0- 0- 9/10
10.0%
10.0%
10.0%
29%
13%
2枠
0- 2- 2- 6/10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
162%
3枠
2- 2- 1-10/15
13.3%
26.7%
33.3%
57%
52%
4枠
1- 1- 2-14/18
5.6%
11.1%
22.2%
40%
55%
5枠
4- 1- 0-14/19
21.1%
26.3%
26.3%
421%
93%
6枠
1- 1- 2-15/19
5.3%
10.5%
21.1%
11%
50%
7枠
0- 2- 2-15/19
0.0%
10.5%
21.1%
0%
96%
8枠
1- 1- 1-17/20
5.0%
10.0%
15.0%
14%
28%

枠番別の成績では、3、5枠が好成績。その間の4枠も悪くはない数字で、全体の傾向としては「中枠に注目」といって良さそうだ。ちなみに馬番別では6番が【2.0.0.8】、7番が【3.1.0.6】で、複数の勝ち馬を出しているのはこの6番、7番のみとなっている。

■表4 脚質別成績

レース
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
札幌2歳
逃げ
2- 0- 2- 7/11
18.2%
18.2%
36.4%
542%
111%
先行
1- 7- 5-21/34
2.9%
23.5%
38.2%
8%
130%
中団
6- 2- 3-35/46
13.0%
17.4%
23.9%
58%
52%
後方
1- 0- 0-34/35
2.9%
2.9%
2.9%
40%
10%
マクリ
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
52%
前走
逃げ
1- 3- 0-19/23
4.3%
17.4%
17.4%
31%
80%
先行
6- 5- 8-51/70
8.6%
15.7%
27.1%
121%
74%
中団
2- 1- 1-22/26
7.7%
11.5%
15.4%
33%
43%
後方
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
21%
マクリ
1- 0- 1- 1/ 3
33.3%
33.3%
66.7%
96%
110%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別では、「先行」と「中団」がそれぞれ8連対。ただ、その内容は大きく異なり、勝ち馬が多いのは「中団」で、「先行」は2〜3着が多くなっている。2歳戦だけに今回の脚質を予想するのは難しいが、馬単、3連単で組み合わせを絞りたいときには、その読みも重要だ。なお、今回「逃げ」た馬からも勝ち馬2頭、3着以内に計4頭。この時期の2歳戦は「控える競馬の経験」といった要素も考えがちだが、逃げ馬も侮れない。

■表5 上がり3ハロン順位別成績

レース
上がり順位
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
札幌2歳
3F 1位
7- 1- 2- 2/12
58.3%
66.7%
83.3%
330%
184%
3F 2位
2- 5- 3- 5/15
13.3%
46.7%
66.7%
380%
214%
3F 3位
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3F〜5位
1- 1- 4-13/19
5.3%
10.5%
31.6%
38%
63%
3F6位〜
0- 3- 1-72/76
0.0%
3.9%
5.3%
0%
26%
前走
3F 1位
4- 5- 5-41/55
7.3%
16.4%
25.5%
25%
55%
3F 2位
2- 1- 3-19/25
8.0%
12.0%
24.0%
94%
85%
3F 3位
3- 3- 0-11/17
17.6%
35.3%
35.3%
83%
85%
3F〜5位
0- 1- 1-11/13
0.0%
7.7%
15.4%
0%
21%
3F6位〜
1- 0- 1-17/19
5.3%
5.3%
10.5%
275%
92%

2000/9/23 札幌11R 札幌3歳ステークス(G3)1着 7番 ジャングルポケット

今回の上がり3ハロン順位別成績では、1位、2位が連対馬20頭中15。しっかりとした末脚を持っている馬が狙いになる。また、前走の上がり3ハロン順位では、3位だった馬が勝率、連対率で頭ひとつ抜けた好成績になっている。開催最終週の2歳1800m戦。レースの上がりタイムもさほど速くはならない傾向で、馬場の良い前走までは瞬発力でやや劣っていたような馬でも、ここはバテないしぶとさが生きて上がり1〜2位で好走、というパターンもありそうだ。

■表6 前走レース、キャリア別成績

前走
キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新馬・未勝利
1戦
3- 5- 1-36/45
6.7%
17.8%
20.0%
35%
68%
2戦
1- 2- 0-19/22
4.5%
13.6%
13.6%
33%
26%
3戦
1- 1- 2- 6/10
10.0%
20.0%
40.0%
143%
104%
4戦
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
500万下
0-  0-  1-  4/  5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
28%
オープン特別
5-  2-  5- 27/ 39
12.8%
17.9%
30.8%
170%
90%
重賞
0-  0-  1-  2/  3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
90%
クローバー賞
3- 0- 3- 9/15
20.0%
20.0%
40.0%
78%
62%
コスモス賞
2- 2- 2-17/23
8.7%
17.4%
26.1%
237%
112%
函館2歳G3
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
90%
ダリア賞
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表6は前走レースと、新馬・未勝利はキャリア別の成績。好走馬が多いのはオープン特別組で、いずれも札幌のクローバー賞、コスモス賞組だ。両者の比較では好走確率ではクローバー賞、単複の回収率ではコスモス賞で、好走馬数は6頭ずつと互角。特にどちらが上位とは言い難い。
新馬・未勝利組では勝ち上がりに4戦以上かかっている馬は厳しく、初戦勝ちの馬が連対馬の過半数を占める。ただ、好走確率や単複回収率ではキャリア3戦の馬も悪くなく、このあたりで人気の盲点になっている馬がいれば狙い目はある。

■表7 新馬・未勝利組の前走別成績

前走
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走場所
札幌
4- 8- 2-51/65
6.2%
18.5%
21.5%
51%
62%
函館
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
福島
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
125%
中山
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
阪神
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
133%
63%
小倉
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走距離
芝1200m
1- 1- 0-10/12
8.3%
16.7%
16.7%
24%
82%
芝1500m
1- 1- 0- 9/11
9.1%
18.2%
18.2%
66%
45%
芝1600m
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
芝1700m
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
芝1800m
3- 6- 3-35/47
6.4%
19.1%
25.5%
58%
68%
ダ1000m
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
ダ1700m
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走コース
札幌・芝1800
2- 6- 2-26/36
5.6%
22.2%
27.8%
65%
70%
札幌・芝1500
1- 1- 0- 9/11
9.1%
18.2%
18.2%
66%
45%
札幌・芝1200
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
32%
110%
阪神・芝1800外
1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
200%
95%
新潟・芝1800外
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
166%
※「前走コース」は好走馬輩出コースのみを掲載

新馬・未勝利組の前走について調べたのが表7で、前走競馬場では今回と同じ札幌が他場を大きくリード。その一方で、前走距離では好走馬数こそ同じ芝1800mが多いものの、好走確率としては芝1500mや芝1200mも引けを取らない。表6の前走オープン特別組で、1800mのコスモス賞と1500mのクローバー賞で甲乙つけ難いデータが出ていたのと同様に、新馬・未勝利組も1800m組ばかりを過信するのは禁物。他の要素を考慮した上で結論を導くのが望ましい。ただ、前走ダート組は苦戦を強いられているようだ。

■表8 新馬・未勝利組以外の前走着順別成績

前走着
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走1着
4- 1- 6- 6/17
23.5%
29.4%
64.7%
81%
113%
前走2着
1- 1- 0- 5/ 7
14.3%
28.6%
28.6%
748%
135%
前走3着
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走4着
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
262%
前走6〜9着
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

一方、前走が新馬・未勝利以外の馬について前走着順を調べたのが表8。3着以下から巻き返したのは1頭(07年3着ホウザン・前走コスモス賞5着)のみで、表6のオープン特別組優勢のデータと併せて考えると、前走オープン特別連対馬以外なら新馬・未勝利組、という狙いが成り立つ。

以上、札幌2歳Sの主立ったデータを調べてみた。本稿執筆段階では登録馬が発表されていないため有力馬を挙げることはできないが、発表後にはこれらのデータを参考にご検討いただきたい。オープン特別組なら連対馬、1番人気馬以外なら5〜6番人気や、さらに人気薄にも要注意、といったあたりがポイントになりそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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