第427回 熱い戦いが続く札幌・エルムSを占う!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第427回 熱い戦いが続く札幌・エルムSを占う!

2010/9/16(木)

今週は土、日、祝日3日間の変則開催。先週から秋の中央開催が始まり、日曜日にはセントライト記念とローズSが組まれている。が、今回は20日(月)敬老の日に組まれているエルムSを占ってみたい。ここを勝って秋のダートG1戦線に向かうのはどの馬だろうか。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のエルムS成績

性齢
馬名
着順
人気
前走成績
その他重賞実績
09年
牡4
マチカネニホンバレ
1
2
しらかばS10着  
牡5
ネイキッド
2
10
しらかばS3着  
牡4
クリールパッション
3
5
大雪HC1着  
08年
牡4
フェラーリピサ
1
3
クラスターC2着 兵庫CS1着ほか
牡7
トーセンブライト
2
7
クラスターC3着 マーチS2着ほか
牡6
エアアドニス
3
8
しらかばS2着  
07年
牡5
メイショウトウコン
1
2
ブリーダーズGC除外 東海S1着ほか
牡3
マコトスパルビエロ
2
3
関越S1着  
牡3
ロングプライド
3
1
JDD3着 ユニコーンS1着
06年
牡6
ヒシアトラス
1
5
東海S5着 マーチS1着ほか
牡5
ジンクライシス
2
7
ブリーダーズGC3着 エルムS2着ほか
牡5
オーガストバイオ
3
10
しらかばS6着  
05年
牡4
パーソナルラッシュ
1
2
ダイオライト記念1着 エルムS1着ほか
牡4
ジンクライシス
2
4
ダービー卿CT13着 JCダート3着
牡6
カイトヒルウインド
3
6
マリーンC6着 浦和記念2着
04年
牡3
パーソナルラッシュ
1
6
ユニコーンS3着 ユニコーンS3着
牡5
ウインデュエル
2
1
マリーンS1着  
牡6
タイムパラドックス
3
2
ブリーダーズGC1着 アンタレスS1着ほか
03年
牡4
アドマイヤドン
1
1
フェブラリーS11着 JBCクラシック1着ほか
牡5
トシザボス
2
6
漁火S1着  
牡6
タニノゴードン
3
7
マリーンS2着  
02年
牝5
プリエミネンス
1
1
マーキュリーC1着 マリーンC1着ほか
牡7
スマートボーイ
2
4
アンタレスS15着 平安S1着ほか
牡4
タガノフォーティ
3
3
東海S4着  
01年
牡4
エンゲルグレーセ
1
1
マリーンS1着  
牡5
トーホウエンペラー
2
4
マーキュリーC3着  
牡6
スマートボーイ
3
5
大沼S9着 アンタレスS1着ほか
00年
牡6
シンコウスプレンダ
1
4
マリーンS1着  
牡4
エーピーパースト
2
7
大雪HC4着  
牡6
オースミジェット
3
3
マーキュリーC1着 平安S1着ほか

まずはいつものように過去10年のエルムS上位馬を振り返ってみたい(表1参照)。昨年は新潟で行われたが、同年も含めて上位3頭を記載。併せて性齢、前走成績、過去のその他の重賞実績も記した。目につくのはダート重賞ですでに好走実績がある馬が多いということ。今回は別定のG3なのでG1クラスの出走はそれほど多くないのだが、実績馬が地力を見せるというケースが多い印象だ。03年1着アドマイヤドン、04年パーソナルラッシュは斤量59キロに加え、休み明けにもかかわらず堂々の優勝。06年1着ヒシアトラス、07年メイショウトウコンなどもG2、G3では実績上位という存在の馬だった。前走重賞で好走してればベスト。そうでなくとも、過去に振り返ってダート1600m以上のG2・G3で連対、G1ならば3着以内という実績があればOK。昨年の上位3頭は該当しなかったが、その他の年ではそのような馬がほぼ毎年のように連対を果たしている。連軸選びとしてはこの点を重視したいところだ。

■表2 エルムSの年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳 1-  1-  1-  8/ 11
9.1%
18.2%
27.3%
427
61
4歳 5-  2-  2- 21/ 30
16.7%
23.3%
30.0%
64
78
5歳 2-  5-  1- 22/ 30
6.7%
23.3%
26.7%
18
107
6歳 2-  0-  6- 24/ 32
6.3%
6.3%
25.0%
45
78
7歳以上 0-  2-  0- 24/ 26
0.0%
7.7%
7.7%
0
23

上の表2は過去10年のエルムSの年齢別成績。5勝をマークしている4歳馬が優勢。5歳馬も連対数は4歳馬と同じで十分狙える部類。その次に3歳馬、6歳馬という具合。7歳以上は【0.2.0.24】。ダートグレードは比較的高齢でも活躍馬が多いのだが、近年は勝利がない。

■表3 過去10年のエルムS好走馬(1)

馬名
前走人気成績
OP実績
09年 マチカネニホンバレ しらかばS1番人気10着 ブリリアントS1着
ネイキッド しらかばS11番人気3着 平安S4着
クリールパッション 大雪HC2番人気1着 昇竜S2着
08年 エアアドニス しらかばS11番人気2着 北陸S3着
07年 マコトスパルビエロ 関越S5番人気1着 端午S3着
06年 オーガストバイオ しらかばS1番人気6着 関越S1着
04年 ウインデュエル マリーンS1番人気1着 大沼S1着
03年 トシザボス 漁火S1番人気1着 シリウスS5着
タニノゴードン マリーンS1番人気2着 アンタレスS4着
02年 タガノフォーティ 東海S3番人気4着 オアシスS1着
01年 エンゲルグレーセ マリーンS3番人気1着 灘S2着
00年 シンコウスプレンダ マリーンS4番人気1着 オアシスS2着
エーピーパースト 大雪HC2番人気4着 マーチS6着

話は表1に戻る。連軸はダート重賞好走経験馬がいいことがわかった。本来ならばもう少し踏み込みたいところだが、実は今年の出走予定馬(後述)で同実績を持つ馬が少ない。よって、今回はダート重賞で好走実績がないながらもこのレースで好走した馬を調べていくほうが大事。上の表3はそのような馬をまとめたものだ。まず気づくのが前走札幌・函館のレースを使っていた馬が非常に多いということ。他場からの転戦はマコトスパルビエロとタガノフォーティのみ。北海道のレースの中でもステップレースにあたるしらかばS組が近年多い。08年のエアアドニスのように同レースで2着と好走している馬を選ぶのは簡単。マリーンS1着馬も同じ。一方、昨年優勝のマチカネニホンバレは同レースで10着に惨敗後からの巻き返しだった。ただ、同馬はしらかばSで圧倒的1番人気に支持されていた。06年のオーガストバイオもしらかばS6着だったが1番人気に支持されていた。この手のタイプは見限らない方がよさそうだ。

前走好走馬に関しては1600万クラスからでも問題ない。昨年3着クリールパッション、03年トシザボス、00年エーピーバーストは同クラスからの参戦だった。ただ、この3頭は単純な昇級馬ではない。過去にダートOP特別・重賞の経験があり、そこで掲示板には乗っていた。その他の馬も同じ。前走マリーンSなどのOP特別組でも、過去にダートのOP特別ならば最低でも3着以内、重賞ならば掲示板程度の実績があったのだ。エーピーバーストのみわずかにあてはまらなかったが、マーチSが6着と惜しい実績があった。以上の点に注目して、有力馬を探してみることにする。

【結論】

■表4 今年のエルムS出走予定馬

順位
性齢
馬名
前走人気成績
備考
1
牡7
アドマイヤスバル 帝王賞8番人気4着 白山大賞典1着ほか
2
牡8
エーシンドーバー 札幌記念16番人気8着  
3
牡5
クリールパッション しらかばS3番人気1着 09年エルムS3着
4
牡8
サクラオリオン 札幌記念12番人気15着  
5
牡5
オーロマイスター ブリーダーズGC6番人気4着 根岸S3着
6
牡4
エーシンモアオバー しらかばS1番人気2着 マリーンS1着
7
牡6
スターシップ しらかばS5番人気3着 大沼S1着
8
牡4
ケイアイテンジン 欅S4番人気10着 フェブラリーS4着
9
牝5
タガノクリスエス しらかばS2番人気6着  
9
牡5
タマモクリエイト しらかばS7番人気9着 アンタレスS6着
9
牡5
バロズハート しらかばS9番人気12着  
9
牡5
ピイラニハイウェイ しらかばS11番人気7着  
9
牝6
ラストアロー マリーンS9番人気7着  
※フルゲート13頭。(14)モンテクリスエスほか8頭は除外対象(9/15午前現在)。

2009/7/4 札幌9R 大沼ステークス 1着 10番 アドマイヤスバル
2010/8/28 札幌9R しらかばステークス 1着 2番 クリールパッション

上の表4は今年のエルムS出走予定馬。札幌ダート1700mはフルゲートが13頭と少ない。そんな中で芝重賞実績馬がエントリーしている。おのずと候補馬は絞られるが、果たしてどの馬が有力か。まず目につくのはアドマイヤスバルクリールパッション。前述したようにすでにダート中距離重賞で好走を果たしている馬はこの2頭しかいない。中でもアドマイヤスバルが実績的に断然。昨年の白山大賞典で重賞制覇。1400mだが次走JBCスプリントでは2着と好走。今年のかしわ記念ではエスポワールシチーとフリオーソに次ぐ3着だった。札幌ダートコースは【4.0.0.1】で実績十分。唯一の敗戦がエルムS(08年)という点は少し気になるものの、重賞では昨年のエルムS3着しか好走実績しかないクリールパッションをはるかに凌ぐ。ただ、アドマイヤスバルは7歳馬。対するクリールパッションは5歳馬。アドマイヤスバルが簡単に勝てるだろうか。単勝という意味では互角の評価としてみたい。いずれにせよ中心はこの2頭だろう。

相手は前走しらかばS1番人気2着のエーシンモアオバー。2走前のマリーンSが1着、昨年の浦和記念で5着という実績もある。オーロマイスターは1400mだが今年の根岸Sで3着。スターシップは前走しらかばSで3着・大沼S1着の実績。このあたりまでは常識的なところか。あとはケイアイテンジンを拾うかどうか。今年のフェブラリーS4着の実績だが、勝ち馬からはもちろん3着のサクセスブロッケンからも5馬身離された。良績も1400mに集中しており、実際には距離の不安がある。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN