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第421回 サマー2000シリーズ最終戦!新潟記念を占う

2010/8/26(木)

2009/8/30 新潟11R 新潟記念(G3)1着 5番 ホッコーパドゥシャ

昨年は1着から18着までがわずか0秒9差にひしめく大激戦となった新潟記念。中団から差しきって重賞初勝利を飾ったホッコーパドゥシャが、結局サマー2000シリーズをも制すこととなった。今年も、勝てば文句なしにチャンピオン、あるいは獲得ポイントの動向次第ではチャンピオンという馬が複数出走を予定しており、熱戦が期待できそうだ。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。なお、00年が中山開催だったため、今回の近9年のレースを集計対象とする。

■表1 斤量別成績(近9年)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
〜49kg
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
49.5〜51kg
1-  1-  0- 12/ 14
7.1%
14.3%
14.3%
42%
32%
51.5〜53kg
2-  1-  1- 31/ 35
5.7%
8.6%
11.4%
158%
68%
53.5〜55kg
1-  6-  5- 34/ 46
2.2%
15.2%
26.1%
13%
111%
55.5〜57kg
5-  1-  1- 22/ 29
17.2%
20.7%
24.1%
118%
66%
57.5〜59kg
0-  0-  2- 10/ 12
0.0%
0.0%
16.7%
0%
66%

まずは基本データをいくつか確認していこう。やはり、ハンデ戦だけに斤量別成績は気になるところだろう。表1を見てすぐにわかるのが、49キロ以下と57.5キロ以上が不振傾向にあるということ。49キロ以下では3着以内の例自体がなく、57.5キロ以上の馬でもヴィータローザが05、06年に連続3着したのみ。57.5キロ以上を背負うような馬は実力馬、人気馬も多いだけに取捨には十分気をつけたい。好走が多いのは53.5〜55キロと55.5〜57キロのゾーン。軸馬に勝率の高い55.5〜57キロ、相手の中心に53.5〜55キロというのが基本的な考え方になりそうだ。

■表2 人気別成績(近9年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
1-  2-  0-  6/  9
11.1%
33.3%
33.3%
25%
47%
2番人気
2-  1-  0-  6/  9
22.2%
33.3%
33.3%
125%
72%
3番人気
3-  1-  0-  5/  9
33.3%
44.4%
44.4%
222%
101%
4番人気
0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
56%
5番人気
1-  1-  0-  7/  9
11.1%
22.2%
22.2%
110%
67%
6番人気
1-  1-  1-  6/  9
11.1%
22.2%
33.3%
102%
105%
7番人気
0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
126%
8番人気
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
54%
9番人気
0-  0-  2-  7/  9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
135%
10番人気
0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
116%
11番人気
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
84%
13番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  1-  5/  6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
145%
15番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
1-  0-  0-  4/  5
20.0%
20.0%
20.0%
982%
220%
17番人気
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ハンデ戦ということで人気薄を狙いたくなるところではあるが、08年に16番人気から激走したアルコセニョーラを除いた8頭の勝ち馬は6番人気までに収まっている。2、3着にしても10番人気以下から突っ込んできた馬となるとかなり限られる。買い目に加えるのは、基本的にはひとケタ人気の馬からということになりそうだ。ただし、1番人気馬の好走率は水準より低めになっていることには注意しておきたい。

■表3 年齢別成績(近9年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3歳
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
3-  2-  1- 16/ 22
13.6%
22.7%
27.3%
293%
137%
5歳
3-  6-  4- 28/ 41
7.3%
22.0%
31.7%
42%
117%
6歳
2-  1-  3- 31/ 37
5.4%
8.1%
16.2%
26%
57%
7歳以上
1-  0-  1- 35/ 37
2.7%
2.7%
5.4%
26%
20%

高齢馬の活躍が目立つ近年だが、新潟記念では7歳以上の馬は不振。6歳馬も好走率がやや下がる。主力となるのは4歳と5歳だ。大半の馬が夏場のレースを数戦使ってからの臨戦となるため、活きのいい4、5歳馬のほうが余力を残しているとも考えられそうだ。6、7歳の好走馬は、叩き2、3戦目のフレッシュな状態だったか、前走もしくは前々走で勝っているか重賞で3着以内に好走していた好調馬ばかり。6、7歳馬を狙うのであれば、このどちらかには該当してほしいところだ。

■表4 前走七夕賞の好走馬(近9年)

年度
馬名
性齢
新潟記念
前走・七夕賞
人気
着順
人気
着順
4角位置
05年 グラスボンバー
牡5
5
2
3
3
6番手
07年 ユメノシルシ
牡5
2
1
3
3
5番手
08年 アルコセニョーラ
牝4
16
1
6
12
12番手
マイネルキッツ
牡5
2
2
3
3
7番手

ここからは主要ステップごとに好走馬の共通点を探っていく。まずは前走七夕賞組から。この組の好走馬の共通点は、12着に大敗していたアルコセニョーラを除いて七夕賞で3着に入っていたということだが、それではあまりにも単純。七夕賞のレースぶりを確認すると、凡走だったアルコセニョーラを含めて、七夕賞ではいずれの馬も差す競馬をしていた。福島の短い直線で3着にまで差し込んでいたのだから、直線の長い新潟になって着順を上げるのは自然のこととも言えるだろう。

■表5 前走函館記念の好走馬(近9年)

年度
馬名
性齢
新潟記念
前走・函館記念
人気
着順
人気
着順
備考
01年 エアスマップ
牡6
3
2
1
15
叩き3戦目
02年 トーワトレジャー
牝5
2
1
8
3
4角2番手
08年 トウショウシロッコ
牡5
14
3
11
13
叩き3戦目
09年 メイショウレガーロ
牡5
12
3
8
3
4角1番手

2002/8/25 新潟11R 新潟記念(G3)1着 1番 トーワトレジャー

意外と好走例が多いのが前走函館記念組である。この組には、前走でも好走していた場合と、前走では大敗していた場合のふたつの好走パターンがある。まず、函館記念好走の場合だが、トーワトレジャーとメイショウレガーロは4角で先頭もしくは先頭にうかがう位置につけて好走しており、新潟記念でも逃げ・先行で好走。これは七夕賞組とは正反対の脚質パターンになっていることに注意したい。もうひとつが、エアスマップとトウショウシロッコで函館記念ではどちらも大敗していたのだが、両馬ともに巴賞→函館記念→新潟記念という臨戦過程を踏んでおり、いずれも新潟記念が休養明け3戦目のレースだった。巻き返しのパターンとして覚えておきたい。

■表6 前走小倉記念の好走馬(近9年)

年度
馬名
性齢
新潟記念
前走・小倉記念
人気
着順
人気
着順
06年 サンレイジャスパー
牝4
4
2
3
4
09年 ヴィータローザ
牡6
9
3
7
2
ホッコーパドゥシャ
牡7
5
1
1
2

前走小倉記念組からの好走馬は、小倉記念でも好走していることが必須。4着に敗れていたサンレイジャスパーも0秒4と着差はわずかで、前々走のマーメイドSでも2着に好走していた好調馬だった。

■表7 前走関屋記念の好走馬(近9年)

年度
馬名
性齢
新潟記念
前走・関屋記念
人気
着順
人気
着順
02年 アグネススペシャル
牡5
1
2
4
6
04年 トーセンダンディ
牡6
6
3
7
4
07年 ヤマニンアラバスタ
牝6
7
3
15
17

新潟競馬場が右回りだった時代には関連性が深かった関屋記念だが、今は昔。左回りに改修されてからは直結度が大きく下がっている。サマー2000シリーズが行なわれるようになった06年以降は、別路線という色合いがさらに強まってきた。07年3着のヤマニンアラバスタも、関屋記念の1600mよりは2000m前後を得意としていた馬。関屋記念は休み明けのレースでもあり、叩き台という意味も強かったようだ。関屋記念組に関しては前走の着順はあまり気にせず、ヤマニンアラバスタのようなパターンに該当する馬がいれば狙ってみたい。

2006/8/27 新潟11R 新潟記念(G3)1着 5番 トップガンジョー

以上、主要ステップと言える4レースを見てきたが、それ以外の好走例でいえば、03年2着のカンファーベストが前年のカブトヤマ記念(5着)以来、03年3着のキングフィデリアが金鯱賞(12着)、06年1着のトップガンジョーがエプソムC(1着)以来で、いずれも休み明けでの出走だった。この3頭にはいずれも新潟芝外回りコースですでに勝利を挙げていたという共通点があり、カンファーベストは2戦1勝2着1回、トップガンジョーは2戦1勝3着1回、キングフィデリアは新潟大賞典で1戦1勝と、コース巧者と呼べる存在だった。

ほかには、1800m時代の北九州記念組は好相性を誇っていたのだが、同レースが芝1200m戦になってからは出走例自体がない。また、06年3着のミヤギロドリゴはオープン特別4着をステップに出走していたが、前々走の七夕賞で3着に好走しており、七夕賞組に準ずる扱いでいいだろう。この馬の七夕賞も4角15番手からの後ろからの競馬だった。最後に前走で1000万下、1600万下を使っていた馬は、そこで勝っていることが条件。唯一、02年3着のダービーレグノは1600万下を5着に敗れていたが、この馬は前走条件戦組といっても3歳時にシンザン記念を勝っていた重賞ウィナーであり、例外と考えてもいいだろう。

【結論】

■表8 10年新潟記念登録馬

馬名
性齢
斤量
前走
レース名
人気
着順
アドマイヤオーラ
牡6
58
小倉記念
競走除外
アルコセニョーラ
牝6
55
小倉記念
10
9
イケドラゴン
牡5
52
七夕賞
5
6
サンライズベガ
牡6
55
小倉記念
3
7
サンレイジャスパー
牝8
50
小倉記念
12
6
ザサンデーフサイチ
牡6
53
垂水S(1600万下)
6
11
スマートギア
牡5
57
小倉記念
1
3
スマートステージ
牡5
54
函館記念
7
14
スリーオリオン
牡5
55
日本海H(1600万下)
1
1
ダイワジャンヌ
牝5
52
七夕賞
7
13
テイエムプリキュア
牝7
53
函館記念
12
16
トウショウシロッコ
牡7
56
七夕賞
4
5
ドモナラズ
牡5
55
小倉記念
7
11
ナリタクリスタル
牡4
55
小倉記念
2
4
バトルバニヤン
牡6
57.5
小倉記念
4
2
バルバレスコ
牡7
48
マレーH(1600万下)
9
3
ホワイトピルグリム
牡5
56
小倉記念
5
8
マルカシェンク
牡7
57
関屋記念
9
12
メイショウベルーガ
牝5
56
宝塚記念
13
6
リッカロイヤル
牡5
51
高千穂特別(1000万下)
6
1

今年の新潟記念登録馬を、ここまでに述べたセールスポイントに該当すれば赤、マイナス材料となるデータに該当すれば灰色で示してみた。今年は前走小倉記念組がかなり多く登録してきているのだが、小倉記念組は前走で好走していることが必須条件だった。掲示板に載っていたのが、バトルバニヤン、ナリタクリスタルスマートギアの3頭。このうち、バトルバニヤンは好走確率の下がるハンデ57.5キロを背負わされてしまったので評価を下げざるをえない。斤量で2キロ有利なナリタクリスタルをとるか、前年の天の川S2着でコース実績があるスマートギアをとるか、これは判断が分かれるところだろうが、前走の小倉記念でも同じ2キロ差がありながら先着していたスマートギアを上位にとるのが妥当だろう。新潟記念の傾向からいっても、55.5〜57キロのゾーンで1着確率が高くなっている。本命はスマートギアとしたい。

今年は小倉記念以外の前走重賞組にこれといった馬が見当たらないので、3番手には前走で1600万下を勝ったばかりのスリーオリオンを推したい。前走の日本海Sは内回り使用の芝2200mだが、外回りでも4戦して1勝2着2回、残る1戦も4着とコース適性は十分。近走の勢いはメンバー中でも屈指のものと言える。同じく条件戦組にはリッカロイヤルもいるが、前走1000万下組で通用するには前走で0秒3差以上の差をつけていることが条件。2着と同タイムの同馬ではちょっと苦しそうだ。

実績的に注目を集めそうなのが日経新春杯を勝ち、宝塚記念でも牡馬相手に6着したメイショウベルーガ。脚質的に新潟外回りはピッタリという印象もあり、実際に1戦1勝と結果も出しているのだが、ハンデ56キロが牡馬換算で58キロになるため評価を下げ、逆転の可能性は十分に認めるものの4番手評価にとどめた。そのほか、前走内容は別にして、年齢とハンデが好走例の多いデータに該当するスマートステージドモナラズホワイトピルグリムまでを好走圏内と判断したい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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