第420回 残り少ない夏競馬で狙うべきターゲットとは|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第420回 残り少ない夏競馬で狙うべきターゲットとは

2010/8/23(月)

まもなく、中央競馬の舞台は夏のローカルから中山・阪神へと移り、秋競馬本番を迎える。もちろん、スターホースが勢揃いするG1戦線が楽しみではあるのだが、去りゆく夏競馬が名残惜しい気分もどこかにある。この夏、馬券が好調な方ほど、そんな気持ちになっているのではないだろうか。

夏競馬は、春や秋とは異なるシチュエーションになりやすい。多くのリーディング上位騎手が北海道に渡るため、関東・関西の主場である新潟・小倉の騎手ラインナップも変わってくるし、厩舎サイドも暑さを避けて休ませたい馬、逆に夏のあいだにこそ勝っておきたい馬を見極めて出走させてくる。夏場にうまく流れをつかんだ騎手や厩舎を狙っていけば、馬券的中につながってくるのは説明するまでもないだろう。そこで、この夏に好調な騎手や厩舎、種牡馬などを探り、残り少ない夏競馬で活かしていこうという、というのが今回の主旨。さらにいえば、今秋を占うという点でも意義のあるデータになるのではないだろうか。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 夏競馬における騎手別成績(並びは今年全体のリーディング順)

騎手
6月19日〜8月15日
1月5日〜8月15日
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝率
連対率
複勝率
横山典弘
21- 19- 15- 78/133
15.8%
30.1%
41.4%
21.1%
32.7%
41.4%
蛯名正義
26- 21- 12-103/162
16.0%
29.0%
36.4%
12.6%
22.4%
30.1%
松岡正海
28- 19- 13- 95/155
18.1%
30.3%
38.7%
13.1%
25.4%
34.2%
岩田康誠
12- 17- 12- 97/138
8.7%
21.0%
29.7%
11.4%
23.6%
33.2%
内田博幸
20- 22- 24- 82/148
13.5%
28.4%
44.6%
14.1%
26.7%
39.6%
福永祐一
24- 16- 16- 86/142
16.9%
28.2%
39.4%
12.7%
24.7%
34.4%
藤田伸二
20- 19- 24- 81/144
13.9%
27.1%
43.8%
14.4%
25.8%
37.8%
後藤浩輝
14-  6-  5- 42/ 67
20.9%
29.9%
37.3%
11.8%
21.1%
30.8%
丸山元気
17-  6- 13-108/144
11.8%
16.0%
25.0%
11.2%
18.1%
25.6%
川田将雅
14- 14-  7- 78/113
12.4%
24.8%
31.0%
11.7%
21.0%
29.9%
池添謙一
13- 17- 13- 78/121
10.7%
24.8%
35.5%
10.9%
22.1%
32.2%
柴田善臣
20-  8- 11- 82/121
16.5%
23.1%
32.2%
11.4%
19.7%
28.1%
吉田豊
17- 15- 20-110/162
10.5%
19.8%
32.1%
9.1%
16.8%
27.0%
和田竜二
17- 17- 18-118/170
10.0%
20.0%
30.6%
7.7%
16.0%
25.9%
浜中俊
17- 14-  9-100/140
12.1%
22.1%
28.6%
8.2%
15.5%
23.5%
田中勝春
10- 11-  6-105/132
7.6%
15.9%
20.5%
8.6%
15.8%
21.4%
藤岡佑介
12- 19- 17-105/153
7.8%
20.3%
31.4%
8.0%
17.5%
27.8%
安藤勝己
14- 13- 10- 34/ 71
19.7%
38.0%
52.1%
15.4%
28.1%
39.5%
国分恭介
10-  5- 13-123/151
6.6%
9.9%
18.5%
6.9%
11.6%
19.2%
吉田隼人
11-  9-  7-118/145
7.6%
13.8%
18.6%
7.6%
14.6%
22.2%
武豊
3-  1-  1- 10/ 15
20.0%
26.7%
33.3%
16.3%
28.8%
36.1%
中舘英二
8-  8- 10-102/128
6.3%
12.5%
20.3%
8.8%
15.0%
22.1%
北村宏司
10- 14- 14-118/156
6.4%
15.4%
24.4%
6.5%
15.9%
22.2%
幸英明
12- 14- 11-141/178
6.7%
14.6%
20.8%
5.3%
14.6%
23.5%
四位洋文
10-  8-  4- 70/ 92
10.9%
19.6%
23.9%
10.5%
20.6%
27.0%
秋山真一郎
2-  7-  6- 34/ 49
4.1%
18.4%
30.6%
8.4%
14.5%
21.1%
小牧太
10- 12- 11- 87/120
8.3%
18.3%
27.5%
7.1%
14.6%
22.9%
北村友一
8-  8- 14-105/135
5.9%
11.9%
22.2%
6.7%
13.9%
21.6%
古川吉洋
14-  8- 10-108/140
10.0%
15.7%
22.9%
6.6%
13.6%
19.7%
丸田恭介
13- 11-  7-108/139
9.4%
17.3%
22.3%
7.1%
13.4%
18.8%
三浦皇成
1-  1-  1- 12/ 15
6.7%
13.3%
20.0%
6.8%
15.1%
23.9%
石橋脩
6-  9- 12-117/144
4.2%
10.4%
18.8%
5.1%
10.1%
17.3%
藤岡康太
9- 11- 12- 90/122
7.4%
16.4%
26.2%
7.4%
16.1%
22.2%
勝浦正樹
10- 10- 15- 92/127
7.9%
15.7%
27.6%
4.6%
10.3%
19.3%
松山弘平
3-  4-  4- 75/ 86
3.5%
8.1%
12.8%
5.1%
10.8%
15.4%
上村洋行
3-  1-  7- 70/ 81
3.7%
4.9%
13.6%
6.6%
13.6%
18.9%
佐藤哲三
3- 12-  5- 52/ 72
4.2%
20.8%
27.8%
6.9%
16.8%
23.7%
高倉稜
8-  8-  9-114/139
5.8%
11.5%
18.0%
5.6%
9.6%
14.9%
太宰啓介
5-  7-  4-117/133
3.8%
9.0%
12.0%
3.7%
8.9%
14.9%
武幸四郎
7- 10-  2- 39/ 58
12.1%
29.3%
32.8%
7.2%
16.3%
22.7%
酒井学
8-  3-  4- 47/ 62
12.9%
17.7%
24.2%
7.4%
13.5%
17.9%
鮫島良太
5-  2-  3- 70/ 80
6.3%
8.8%
12.5%
6.6%
11.2%
17.1%
田辺裕信
8-  6- 11-113/138
5.8%
10.1%
18.1%
3.9%
9.5%
16.4%
江田照男
5-  9- 10-118/142
3.5%
9.9%
16.9%
3.3%
7.9%
14.2%
松田大作
2-  0-  7- 65/ 74
2.7%
2.7%
12.2%
5.2%
12.2%
21.1%
伊藤工真
6-  8- 11-121/146
4.1%
9.6%
17.1%
2.7%
8.2%
16.1%
木幡初広
3-  9-  8- 98/118
2.5%
10.2%
16.9%
3.6%
10.2%
16.5%
柴山雄一
3-  5-  7- 98/113
2.7%
7.1%
13.3%
3.2%
8.4%
14.3%
村田一誠
3-  7-  4- 84/ 98
3.1%
10.2%
14.3%
3.8%
7.2%
11.3%
川島信二
1-  4-  7- 50/ 62
1.6%
8.1%
19.4%
4.0%
10.4%
19.1%

まずは、騎手から見てみよう。といっても、単純に騎手ごとの数字を比較しても元々の騎乗馬の質の差があるため、あまり意味はない。当然のことながら、上位人気馬に乗ることの多い騎手の勝率(連対率、複勝率)が高くなってしまうからだ。そこで、今年の全体成績に対して夏競馬の成績はどうか、という観点から考えていきたい。

表1は、2回福島、3回阪神、1回函館が始まった今年6月19日からの騎手別成績(8月15日まで)を、今年全体の成績と比較したものだ。勝率、連対率、複勝率の変動が5%以上変動している部分にのみ色を付けることとした(アップしている場合は赤、ダウンしている場合は青)。集計対象はリーディング順で50位までの騎手(JRA所属のみ)である。

ここからは、主に騎乗している競馬場別にデータを読みとっていこう。まずは、福島→新潟をメインに騎乗している騎手。ここで好調が目立つのが、蛯名正義騎手松岡正海騎手後藤浩輝騎手柴田善臣騎手といったあたりで、なかでも上昇幅という点で際立っているのが後藤騎手だ。海外遠征で約1カ月間、日本を離れたことで騎乗数は少なくなっているが、勝率20.9%は今年全体の11.8%に比べて9%以上も上昇している。特に関西馬で勝ち鞍を多く挙げており、このコンビには注意しておきたい。

2010/7/11 福島11R 七夕賞(G3)1着 8番 ドモナラズ

8月22日時点でサマージョッキーズシリーズのトップを走る柴田善騎手も、全体成績から勝率を5%以上押し上げている。宝塚記念、ラジオNIKKEI賞、七夕賞と3週連続重賞制覇を飾った勢いはまだまだ衰えていないようだ。特徴としては、ここまでの夏競馬で挙げた20勝のうち、芝レースで18勝と勝ち鞍に偏りがあること。単勝回収率でいっても、芝の256%に対してダートでは55%と大きな差がついているので、柴田善騎手は芝で狙ってみたいところだ。

ここまで夏競馬で最多の28勝の荒稼ぎをしている松岡騎手は、新潟開催に移ってからさらに調子を上げている。勝率22.2%、単勝回収率147%と牝馬との相性が良いのが特徴のひとつ。また、勝率23.8%、単勝回収率72%の1〜2番人気時より、勝率22.0%、単勝回収率135%の3〜4番人気時が狙い目になる。【5.0.0.1】と抜群のマッチングを見せている小笠倫弘厩舎の所属馬に騎乗してきたときは見逃し禁物だ。

次に阪神→小倉組。例年小倉で圧倒的な存在感を示す武豊騎手が休養から復帰したばかりとあって、勝ち鞍が分散している印象もあるが、そのなかで中心的な存在となっているのが福永祐一騎手。特に小倉芝1200mとダート1700mとの相性が良く、両コース合わせて勝率28.9%、単勝回収率182%という優秀な成績を残している。芝1200mで行なわれる北九州記念でもメリッサに騎乗してキッチリと重賞勝利を収めている。この2コースはレース数も多いだけに、残り2週となった小倉でもまだまだ狙える機会があるはずだ。

成績の上昇幅で目立つのが、和田竜二騎手浜中俊騎手。ただし、和田騎手は上位人気馬での勝利が多いため回収率という点ではもうひとつ。馬券的には浜中騎手のほうが狙っていけそうだ。浜中騎手の小倉成績を見ると、芝の7勝に対してダートでは1勝のみ。当然狙うべきは芝で、芝に限れば単勝回収率は176%に達している。忘れてはならないのが、ニホンピロレガーロで小倉記念を勝った酒井学騎手。特に小倉に入ってから大きく成績を上昇させており、小倉全体での単勝回収率は367%にも達する。騎乗時は全部狙ってもいいぐらいだ。

最後に函館→札幌の北海道組。北海道のレースでは少頭数になることも多く、全体成績に比べて数字が上昇しやすくはあるのだが、安藤勝己騎手のアップ幅は相当なもの。複勝率に至っては50%を超えているほどで、2レースに1回は馬券に絡む計算となる。失礼ではあるが、50歳の大台を迎えた安藤勝騎手だけに酷暑の本州を離れて涼しい北海道ということもプラス材料になっていそうだ。狙い目としては、勝率36.4%、単勝回収率164%の牝馬騎乗時を挙げておきたい。

連対率、複勝率で10%以上数字を押し上げている武幸四郎騎手も北海道で見逃せない存在。7勝すべてが芝と極めてわかりやすい傾向が出ており、狙いどころは明確だ。逆にダートで絶好調なのが丸田恭介騎手で、単勝回収率はなんと392%。8月8日の函館10R(ダート1700m・500万下)では最低人気のミスタールイスで単勝187.8倍の大穴をあけている。古川吉洋騎手は芝もダートも上位人気馬も穴馬も問わずに安定して馬券に絡み、複勝回収率140%。北海道戦では買い目に加えておきたい騎手だ。

今年の騎手リーディングで首位を独走している横山典弘騎手だが、夏競馬に入ってからは勝率が5%以上ダウンしている。今年全体の勝率21.1%が驚異的なだけとも言えるが、やや気になるところではある。

■表2 夏競馬における厩舎別成績(並びは今年全体のリーディング順)

厩舎
6月19日〜8月15日
1月5日〜8月15日
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝率
連対率
複勝率
(栗)音無秀孝
8- 5-10-46/69
11.6%
18.8%
33.3%
14.9%
25.0%
35.5%
(栗)角居勝彦
7- 7- 8-32/54
13.0%
25.9%
40.7%
14.0%
25.2%
38.3%
(栗)池江泰郎
9- 4- 9-28/50
18.0%
26.0%
44.0%
13.7%
19.8%
31.0%
(美)藤沢和雄
4- 6- 4-46/60
6.7%
16.7%
23.3%
13.0%
22.0%
32.0%
(栗)藤原英昭
2- 2- 2-36/42
4.8%
9.5%
14.3%
15.9%
23.2%
33.5%
(栗)大久保龍志
5- 6- 5-31/47
10.6%
23.4%
34.0%
13.8%
26.5%
36.5%
(栗)平田修
6-10- 5-32/53
11.3%
30.2%
39.6%
13.5%
28.1%
35.4%
(美)鈴木康弘
10- 3- 4-28/45
22.2%
28.9%
37.8%
15.7%
27.5%
34.0%
(美)二ノ宮敬宇
7- 6- 5-28/46
15.2%
28.3%
39.1%
12.1%
23.7%
32.1%
(栗)石坂正
12- 3- 6-27/48
25.0%
31.3%
43.8%
14.6%
20.9%
32.3%
(美)国枝栄
6- 5- 4-26/41
14.6%
26.8%
36.6%
12.6%
24.7%
32.2%
(栗)友道康夫
6- 4- 5-28/43
14.0%
23.3%
34.9%
15.5%
27.5%
40.1%
(美)宗像義忠
5- 4- 3-48/60
8.3%
15.0%
20.0%
11.2%
19.8%
23.9%
(栗)安田隆行
9- 6- 4-32/51
17.6%
29.4%
37.3%
11.9%
22.0%
28.8%
(美)堀宣行
4- 6- 1-27/38
10.5%
26.3%
28.9%
13.4%
24.8%
29.9%
(栗)池江泰寿
9- 6- 8-29/52
17.3%
28.8%
44.2%
13.0%
22.2%
34.0%
(美)加藤征弘
4- 2- 3-39/48
8.3%
12.5%
18.8%
12.0%
25.9%
33.7%
(栗)宮本博
5- 6- 6-36/53
9.4%
20.8%
32.1%
10.9%
22.8%
36.4%
(栗)藤岡健一
3- 6- 5-31/45
6.7%
20.0%
31.1%
11.9%
24.4%
33.3%
(栗)西園正都
8- 2- 5-45/60
13.3%
16.7%
25.0%
10.1%
19.7%
26.8%
(美)小島太
7- 5- 4-34/50
14.0%
24.0%
32.0%
10.8%
21.0%
26.3%
(栗)松田博資
6- 3- 3-36/48
12.5%
18.8%
25.0%
10.9%
20.2%
29.0%
(栗)浅見秀一
3- 3- 1-44/51
5.9%
11.8%
13.7%
8.8%
17.6%
20.4%
(栗)池添兼雄
6- 3- 2-46/57
10.5%
15.8%
19.3%
8.8%
16.7%
21.8%
(栗)松永幹夫
5- 2- 4-38/49
10.2%
14.3%
22.4%
9.7%
16.4%
26.2%
(栗)加用正
4- 5- 6-36/51
7.8%
17.6%
29.4%
10.6%
15.0%
26.1%
(栗)矢作芳人
5- 6-12-58/81
6.2%
13.6%
28.4%
6.8%
19.9%
28.2%
(栗)坂口正則
5-10-10-32/57
8.8%
26.3%
43.9%
10.5%
18.6%
28.5%
(栗)松田国英
6- 1- 3-20/30
20.0%
23.3%
33.3%
12.4%
21.4%
29.7%
(美)大竹正博
6- 4- 1-27/38
15.8%
26.3%
28.9%
11.5%
18.6%
26.3%
(美)萩原清
5- 3- 3-24/35
14.3%
22.9%
31.4%
14.1%
21.1%
25.8%
(美)斎藤誠
5- 8- 4-39/56
8.9%
23.2%
30.4%
8.2%
18.8%
25.6%
(美)田村康仁
4- 5- 7-47/63
6.3%
14.3%
25.4%
7.7%
15.0%
24.5%
(栗)村山明
5- 3- 5-38/51
9.8%
15.7%
25.5%
9.2%
17.8%
25.9%
(美)小笠倫弘
7- 7- 2-39/55
12.7%
25.5%
29.1%
9.0%
17.5%
22.8%
(美)尾形充弘
4- 3- 2-44/53
7.5%
13.2%
17.0%
9.2%
17.4%
26.1%
(栗)森秀行
4- 2- 2-43/51
7.8%
11.8%
15.7%
8.5%
16.0%
23.0%
(栗)鮫島一歩
5- 3- 4-54/66
7.6%
12.1%
18.2%
7.6%
11.6%
16.4%
(栗)大橋勇樹
5- 2- 3-43/53
9.4%
13.2%
18.9%
9.2%
13.6%
20.7%
(栗)岡田稲男
3- 5- 8-42/58
5.2%
13.8%
27.6%
7.8%
16.2%
24.0%
(栗)松永昌博
4- 8- 5-34/51
7.8%
23.5%
33.3%
9.1%
17.0%
25.0%
(美)鹿戸雄一
6- 8- 3-22/39
15.4%
35.9%
43.6%
9.0%
22.2%
30.5%
(栗)中尾秀正
4- 3- 4-33/44
9.1%
15.9%
25.0%
10.1%
22.3%
27.7%
(栗)田所秀孝
9- 7- 4-61/81
11.1%
19.8%
24.7%
7.6%
16.2%
21.2%
(栗)羽月友彦
4- 6- 4-39/53
7.5%
18.9%
26.4%
9.9%
17.1%
25.7%
(栗)佐々木晶三
3- 3- 6-36/48
6.3%
12.5%
25.0%
9.0%
15.1%
24.1%
(栗)領家政蔵
5-10- 2-30/47
10.6%
31.9%
36.2%
8.6%
20.4%
26.5%
(美)古賀慎明
3- 5- 5-34/47
6.4%
17.0%
27.7%
8.2%
15.9%
24.7%
(美)大久保洋吉
5- 5- 8-40/58
8.6%
17.2%
31.0%
7.3%
13.1%
25.1%
(美)池上昌弘
5- 3- 1-39/48
10.4%
16.7%
18.8%
8.4%
15.1%
21.7%

続いて厩舎。騎手と同じく、集計対象は今年のリーディング上位50厩舎である。色分けについても騎手と同様だ。普通、騎手は特に事情がなければ1年中騎乗するものだが、厩舎が夏の暑い時期にレースを使うかどうかは厩舎ごとの方針によって分かれてくる部分でもある。夏場は無理をしないという厩舎もあれば、夏の2歳戦を得意にしている厩舎もある。あるいは、春競馬で勝ちきれなかったぶんの穴埋めであるとか、秋競馬に向けて賞金を稼いでおきたいといった事情もあるかもしれない。単に好不調というより、そうした厩舎の方針、事情などを想像しながら表を眺めていけば、より一層データがおもしろくなってくるはずだ。

2010/6/27 阪神10R 宝塚記念(G1)1着 17番 ナカヤマフェスタ

表の上のほう、すなわち今年のリーディング上位厩舎には青に色分けされている厩舎が目立つことに気づく。これは夏の暑い時期にあまり無理をしたくない、さらに言えば無理をする必要がないということの現れと考えられる。なかでも、藤沢和雄厩舎や藤原英昭厩舎、加藤征弘厩舎は今年の全体成績に比べて、夏競馬での好走率が大きく下がっている。もちろんこれは不調を意味するわけではなく、おそらくは厩舎の方針。馬券的には秋競馬になってから重視するのが正解になりそうだ。

逆にこの夏、好走率を大きく上昇させているのが池江泰郎厩舎鈴木康弘厩舎二ノ宮敬宇厩舎石坂正厩舎安田隆行厩舎小笠倫弘厩舎鹿戸雄一厩舎といったあたり。それぞれに高い好走率の理由があることだろうが、たとえば池江泰厩舎は来年の3月で定年のため解散を迎える。ということは、すべてのレースが池江泰郎調教師にとっては価値があるものなのではないか。あるいは、二ノ宮敬宇厩舎はナカヤマフェスタが宝塚記念を勝ち、凱旋門賞に挑戦するということで厩舎全体が活気づいているのではないか。そんなことを考えながら予想をしてみるのも、おもしろいのではないだろうか。

■表3 夏競馬における種牡馬別成績(並びは今年全体の獲得賞金順)

種牡馬
6月19日〜8月15日
1月5日〜8月15日
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝率
連対率
複勝率
キングカメハメハ
31- 18- 19-195/263
11.8%
18.6%
25.9%
11.4%
20.0%
28.6%
シンボリクリスエス
31- 23- 30-207/291
10.7%
18.6%
28.9%
8.7%
16.6%
26.6%
クロフネ
25- 18- 13-166/222
11.3%
19.4%
25.2%
10.9%
19.5%
26.6%
マンハッタンカフェ
24- 16- 15-151/206
11.7%
19.4%
26.7%
9.7%
17.0%
23.8%
フジキセキ
18- 15- 19-190/242
7.4%
13.6%
21.5%
8.5%
17.2%
23.4%
アグネスタキオン
14- 15- 13-124/166
8.4%
17.5%
25.3%
9.9%
17.2%
24.7%
サクラバクシンオー
26- 30- 16-148/220
11.8%
25.5%
32.7%
9.8%
19.3%
25.2%
スペシャルウィーク
13- 21- 17-146/197
6.6%
17.3%
25.9%
6.9%
15.1%
22.1%
ジャングルポケット
15- 12- 10-137/174
8.6%
15.5%
21.3%
7.6%
15.7%
23.1%
ネオユニヴァース
14- 13- 15-143/185
7.6%
14.6%
22.7%
8.4%
15.4%
22.5%
ダンスインザダーク
13- 19- 18-217/267
4.9%
12.0%
18.7%
4.5%
10.9%
17.4%
ステイゴールド
15- 13-  7-102/137
10.9%
20.4%
25.5%
8.5%
14.7%
21.3%
フレンチデピュティ
14- 17-  9-100/140
10.0%
22.1%
28.6%
8.5%
17.1%
24.9%
タニノギムレット
13- 12- 13-106/144
9.0%
17.4%
26.4%
7.9%
15.0%
22.4%
ゼンノロブロイ
7-  9- 10- 72/ 98
7.1%
16.3%
26.5%
9.7%
18.4%
29.4%
グラスワンダー
14-  9- 11-118/152
9.2%
15.1%
22.4%
7.9%
12.5%
19.0%
タイキシャトル
11- 12-  7-105/135
8.1%
17.0%
22.2%
7.5%
13.8%
18.0%
アドマイヤベガ
2-  4-  5- 35/ 46
4.3%
13.0%
23.9%
10.8%
16.8%
24.9%
ブライアンズタイム
7-  6- 11-109/133
5.3%
9.8%
18.0%
7.0%
13.2%
20.6%
ゴールドアリュール
12-  9-  7-102/130
9.2%
16.2%
21.5%
9.4%
14.5%
21.9%
ホワイトマズル
8-  5-  6- 83/102
7.8%
12.7%
18.6%
7.7%
13.1%
19.0%
マーベラスサンデー
8- 15- 11- 73/107
7.5%
21.5%
31.8%
6.3%
15.2%
23.0%
アグネスデジタル
9-  6- 11- 95/121
7.4%
12.4%
21.5%
8.2%
12.9%
20.0%
オペラハウス
5- 11-  5- 75/ 96
5.2%
16.7%
21.9%
5.4%
14.0%
21.4%
スウェプトオーヴァーボード
7-  2-  4- 87/100
7.0%
9.0%
13.0%
8.3%
15.2%
21.8%
キングヘイロー
4- 13-  8-140/165
2.4%
10.3%
15.2%
4.7%
12.4%
18.9%
チーフベアハート
9-  8-  8- 63/ 88
10.2%
19.3%
28.4%
7.2%
15.5%
21.7%
ワイルドラッシュ
7-  9-  7- 56/ 79
8.9%
20.3%
29.1%
9.1%
17.2%
23.4%
マヤノトップガン
8-  9-  8-109/134
6.0%
12.7%
18.7%
5.1%
10.0%
15.8%
アフリート
5-  4-  4- 78/ 91
5.5%
9.9%
14.3%
6.6%
10.9%
16.4%
ファルブラヴ
8-  7-  5- 64/ 84
9.5%
17.9%
23.8%
10.6%
18.6%
27.7%
マイネルラヴ
8- 10-  7- 95/120
6.7%
15.0%
20.8%
6.1%
13.9%
19.3%
ロージズインメイ
9- 14- 11- 96/130
6.9%
17.7%
26.2%
5.9%
14.2%
24.0%
サウスヴィグラス
5-  8-  9- 44/ 66
7.6%
19.7%
33.3%
9.1%
18.3%
29.7%
プリサイスエンド
4- 13-  8- 60/ 85
4.7%
20.0%
29.4%
6.0%
15.6%
24.1%
デュランダル
9-  8- 19- 76/112
8.0%
15.2%
32.1%
6.2%
13.4%
23.4%
トワイニング
0-  2-  2- 59/ 63
0.0%
3.2%
6.3%
6.9%
14.7%
20.6%
ニューイングランド
3-  2-  9- 38/ 52
5.8%
9.6%
26.9%
6.0%
14.8%
24.6%
バゴ
7-  2-  7- 36/ 52
13.5%
17.3%
30.8%
9.1%
16.7%
25.4%
Fusaichi Pegasus
4-  3-  0- 19/ 26
15.4%
26.9%
26.9%
13.3%
22.4%
25.5%
ボストンハーバー
4-  2-  4- 65/ 75
5.3%
8.0%
13.3%
6.0%
9.8%
15.8%
エルコンドルパサー
0-  2-  1- 24/ 27
0.0%
7.4%
11.1%
5.0%
9.0%
13.0%
エアジハード
0-  2-  4- 16/ 22
0.0%
9.1%
27.3%
8.5%
18.3%
29.6%
バブルガムフェロー
1-  4-  3- 40/ 48
2.1%
10.4%
16.7%
4.8%
13.4%
19.5%
King's Best
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
23.1%
30.8%
61.5%
コロナドズクエスト
2-  2-  3- 28/ 35
5.7%
11.4%
20.0%
7.8%
15.0%
21.6%
ティンバーカントリー
7-  5-  6- 56/ 74
9.5%
16.2%
24.3%
5.2%
10.7%
15.2%
フサイチコンコルド
6-  5-  4- 98/113
5.3%
9.7%
13.3%
4.1%
8.3%
10.9%
ストラヴィンスキー
9-  3-  3- 59/ 74
12.2%
16.2%
20.3%
6.7%
13.8%
20.9%
フォーティナイナー
2-  3-  4- 21/ 30
6.7%
16.7%
30.0%
4.7%
12.7%
22.0%

夏に成績を上げる種牡馬もいる。この場合、暑さに強いというよりは、夏場に開催のある競馬場に高い適性を持っているという意味合いのほうが強い。夏競馬の行なわれる競馬場の特徴としてあげられるのが、平坦コースであることと、北海道の芝コースに特有の洋芝だ。つまり、平坦コースや洋芝への適性が高い種牡馬が成績を上昇させる可能性がある、というわけだ。

2008/8/31 新潟11R 新潟記念(G3)1着 11番 アルコセニョーラ

平坦コース適性から成績を上げてくるのが、サクラバクシンオータイキシャトルといったスピードタイプの種牡馬。特に好タイムが計時されやすい夏の小倉芝コースは絶好の舞台となる。今年の北九州記念でもサクラバクシンオー産駒がしっかりと2、3着に入っている。また、ステイゴールドは新潟芝での好走率が高い。父に似て小柄で非力ながら瞬発力に優れたタイプが多いため、直線の長い平坦コースという舞台設定がピッタリなのだ。08年の新潟記念では16番人気のステイゴールド産駒アルコセニョーラが大穴をあけているが、今年も出走を予定。血統的には要注意の存在だ。ダートでは、新潟、小倉、そして北海道でまんべんなく走っているワイルドラッシュサウスヴィグラスプリサイスエンドなどが平坦巧者として挙げられる存在だ。

今年の函館で好走を繰り返して好走率を上昇させたのが、マーベラスサンデーチーフベアハート。特にマーベラスサンデーは好走が芝に偏っており、洋芝への高い適性を持っていると言えるだろう。新潟や小倉でも好走しているチーフベアハートは、洋芝だけでなく平坦コースにも高い適性を持っている。そのほか、夏競馬で大きく成績を上げているわけではないが、函館・札幌で好調なのが、シンボリクリスエスマンハッタンカフェタニノギムレットといったあたり。札幌開催は10月頭まで続くので、覚えておいて損はないはずだ。

■表4 今年の夏の活躍馬一覧

着別度数
ミキノバンジョー 3- 1- 0- 0/ 4
ロビンフット 2- 1- 0- 0/ 3
ランヘランバ 2- 1- 0- 0/ 3
ブルーモーメント 2- 1- 0- 0/ 3
トウカイミステリー 2- 1- 0- 0/ 3
ニホンピロアワーズ 2- 0- 1- 0/ 3
メジロアリス 2- 0- 0- 1/ 3
ミクル 2- 0- 0- 1/ 3
マヤノクレナイ 2- 0- 0- 1/ 3
メルシーサイレンス 2- 0- 0- 1/ 3
プレシャスジェムズ 2- 0- 0- 1/ 3
プリンセスネージュ 2- 0- 0- 1/ 3
トウカイオーロラ 2- 0- 0- 1/ 3
デコルテ 2- 0- 0- 1/ 3
コスモクリスタル 2- 0- 0- 1/ 3
ウエスタンビーナス 2- 0- 0- 1/ 3
イタリアンレッド 2- 0- 0- 1/ 3
キュート 1- 3- 0- 1/ 5
メジロカトリーヌ 1- 2- 1- 0/ 4
トウカイノーマル 1- 2- 1- 0/ 4
メイショウシャイン 1- 2- 0- 1/ 4
メイショウサバト 1- 2- 0- 1/ 4
ドミネーター 1- 2- 0- 1/ 4
リリーストライカー 1- 2- 0- 0/ 3
マイネルドルチェ 1- 2- 0- 0/ 3
マイネルカーロ 1- 2- 0- 0/ 3
マイネショコラーデ 1- 2- 0- 0/ 3
ハッピープレゼント 1- 2- 0- 0/ 3
スイートマトルーフ 1- 2- 0- 0/ 3
マックスドリーム 1- 1- 1- 1/ 4
リネンタキシード 1- 1- 1- 0/ 3
バトルバニヤン 1- 1- 1- 0/ 3
テンシノマズル 1- 1- 1- 0/ 3
ツヨイキモチ 1- 1- 1- 0/ 3
キクノフェーデ 1- 1- 1- 0/ 3
ウインブシドウ 1- 1- 1- 0/ 3
ヘリオスシチー 1- 0- 2- 1/ 4
コスモオウガイ 1- 0- 2- 0/ 3
エアティアーモ 1- 0- 2- 0/ 3
アルーリングライフ 1- 0- 2- 0/ 3
アイズオブゾロ 1- 0- 2- 0/ 3

最後に、今年の夏競馬で活躍した馬のリストを掲載しておこう。選考基準は6月19日から8月15日までの期間で「2勝以上」または「1勝かつ馬券圏内が計3回以上」である。もちろん、勝ち上がったからには新たにクラスの壁という問題も出てくるわけだが、「夏は格よりデキ」という格言もある。これらの馬は、いずれ劣らぬ好調馬ばかり。夏競馬のあいだにもう一度出走してきて、昇級戦などの要因で人気を落とすようなら狙ってみる価値は十分にあるはずだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN