第418回 第1回 レパードSを振り返る|競馬情報ならJRA-VAN

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第418回 第1回レパードSを振り返る

2010/8/16(月)

今週日曜日に新潟競馬場でレパードSが行われる。同レースは昨年新設された3歳馬限定のダート(1800m)重賞。まだ格付けはされていないが、昨年このレースに出走した馬が続々とその後のダート戦線で活躍を果たしている。今後、秋のダートG1戦線を占う注目の一戦となりそうだ。まだ1回のデータしかないが、傾向を予測・分析し、攻略ヒントを探ってみたい。なおデータ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 第1回レパードSの成績

着順
馬名
斤量
騎手
タイム
着差
コーナー通過順
上り3F
人気
体重
1
6
10
トランセンド
3
56
松岡正海 1.49.5
2
2
2
2
37.2
1
510
2
3
4
スーニ
3
56
川田将雅 1.50.0
3
3
2
3
3
37.6
3
468
3
4
6
スタッドジェルラン
3
56
佐藤哲三 1.50.1
3/4
4
4
3
3
37.7
7
478
4
1
1
アドバンスウェイ
3
56
後藤浩輝 1.50.3
1 1/2
1
1
1
1
38.2
4
486
10
2
2
シルクメビウス
3
56
吉田豊 1.50.3
ハナ
10
10
6
6
37.5
2
480
5
8
13
ワンダーアキュート
3
56
小牧太 1.51.9
10
10
10
10
10
38.7
8
502
6
7
12
コスモフォース
3
56
木幡初広 1.52.1
3/4
6
6
5
5
39.5
9
506
7
5
8
モンテアルベルト
3
56
柴田善臣 1.52.4
1 3/4
14
14
12
11
39
10
470
8
4
5
マイティースルー
3
54
小野次郎 1.52.5
1/2
6
9
8
7
39.6
12
482
9
6
9
グロリアスノア
3
56
田中勝春 1.53.6
7
6
6
8
7
40.7
5
518
11
3
3
ドリームハッチ
3
56
鷹野宏史 1.53.8
1 1/4
6
8
10
11
40.5
13
474
12
5
7
モエレエキスパート
3
56
石橋脩 1.53.8
クビ
4
4
6
9
41.1
11
466
13
8
14
トーセンルーチェ
3
56
伊藤工真 1.54.1
1 3/4
12
12
12
13
40.7
14
564
14
7
11
ディアジーナ
3
54
北村宏司 1.54.4
2
12
12
12
13
41
6
490

2009/8/23 新潟11R レパードステークス 1着 10番 トランセンド

上の表1は昨年の第1回レパードSの全着順。レースを簡単に振り返ると、ハナを叩いたアドバンスウェイをトランセンドが2番手で見ながら追走。最後の直線に入ると楽に交わして先頭に立ち、2着のスーニを3馬身突き放して完勝。勝ち時計は1分49秒5。自身が前走麒麟山特別でマークした時計と同じ、タイレコードだった。前半1000m通過は59秒7、レースの後半3ハロンは37秒4と、全体的に厳しい流れではあったが、差し追い込み馬は出番なし。勝ったトランセンドだけでなく、2着スーニ、3着スタッドジェルランも4コーナーで3番手以内という競馬だった。新潟のダートコースの最後の直線は、JRA全10場の中で東京競馬場に次いで長いが、元々あまり差しは決まらない。内枠から先行し、自分から動ける馬が勝ちやすいコースだ。

トランセンドはその後、今年のアルデバランSを優勝。5月の東海Sでは2着と好走を果たしているが、レパードSで敗退した馬たちの活躍の方が目立っている。

■表2 レパードSに出走したジャパンダートダービー組

馬名
前走成績
2走前成績
その後の主な実績
スーニ JDD6着 兵庫CS2着 JBCスプリント1着、黒船賞1着
ワンダーアキュート JDD5着 あおぎりS1着 シリウスS1着、武蔵野S1着
グロリアスノア JDD4着 ユニコーンS2着 エニフS1着、根岸S1着
シルクメビウス JDD2着 ユニコーンS1着 JCダート2着、東海S1着

レパードSで2着に敗れたスーニはJBCスプリントを制覇。ワンダーアキュートはシリウスS、武蔵野Sと秋のG3を連勝。グロリアスノアは今年の根岸Sを鮮やかな差し切り勝ち。シルクメビウスはJCダートで2着。今年の東海Sを競り勝った。この4頭に共通しているのは前走大井のジャパンダートダービー(JDD)に出走していたということ。ジャパンダートダービーは3歳のダートチャンピオンを決めるJpn1競走なのでレベルは高い。レパードSでも主力として見込まれていたが、終わってみれば馬券に絡んだのはスーニだけだった。そのスーニはJDDで6着。メンバー中、1番着順が悪かった馬が巻き返したことになる。現時点で言えることだが、スーニは決して1800mの距離がベストではない。JDDから1ハロン短縮されたのはプラスとはいえ、ワンダーアキュートやシルクメビウスよりも中距離適性が高いと考える人は、今はほとんどいないだろう。

にもかかわらずレパードSで好走できたのはなぜか。単に脚質面の問題だろうか。トランセンドを追いかけて先行していたことが良かったのかもしれない。それともシルクメビウスらが走らなすぎただけだろうか。特にグロリアスノアとシルクメビウスはユニコーンS→ジャパンダートダービーというローテーション。ともに大きな目標となるレースを使った後だっただけに、連戦の疲れがあってもおかしくない。そして、今回は真夏の重賞。仕上げの難しさもありそうで、JDD好走馬といえども、簡単なレースではなかったのかもしれない。

■表3 レパードSに出走した前走1000万クラス組

馬名
前走成績/斤量、着差
トランセンド 麒麟山特別1着/54キロ、-1.3
スタッドジェルラン 瀬波温泉特別(H)3着/55キロ、0.8
アドバンスウェイ 瀬波温泉特別(H)1着/52キロ、-0.7
コスモフォース 瀬波温泉特別(H)4着/53キロ、0.9
トーセンルーチェ あおぎりS10着/56キロ、2.2

実績上位であるJDD組が崩れた場合は、トランセンドのように前走古馬1000万クラス以上で揉まれてきた馬の出番となりそうだ。レパードS3着のスタッドジェルランは前走瀬波温泉特別で3着と好走していた。本来であれば瀬波温泉特別でスタッドジェルランを0.8秒も負かしていたアドバンスウェイが先着してもいいはず。実際、当時はアドバンスウェイの方が人気を集めていた。しかし、瀬波温泉特別はハンデ戦で、スタッドジェルランの方がアドバンスウェイより3キロも重い斤量を背負っていた。その影響は多分にあるだろう。基本的には古馬1000万クラスで好走していれば、レパードSで勝ち負けの資格があると言えそうだが、1000万のレースで背負った斤量がカギになるかもしれない。昨年の結果から、一応54キロ以上を背負っていたかどうかを目安としてみたい。

【結論】
それでは今年のレパードSを占っていこう。出走予定馬は下の表4の通り。

■表4 今年のレパードS出走予定馬

馬名
前走成績
2走前成績
カントリースノー 500万1着 500万6着
グリッターウイング 瀬波温泉特別(H)2着/54キロ、0.5 500万1着
コウユーヒーロー 天草特別(H)3着/52キロ、0.4 あおぎりS8着
ソリタリーキング 鷹取特別1着 あおぎりS4着
ダノンフリーデン ヒヤデス特別(門別)1着 未勝利2着
ビッグバン 灘S(H)/53キロ、0.1 昇竜S5着
ピカンチラヴ 500万(牝)1着 500万5着
フローライゼ 関屋記念15着 ラジオNIKKEI賞15着
ブレイクチャンス 麒麟山特別4着 猪苗代特別2着
プレシャスジェムズ 漁火S14着 駒場特別1着
プレファシオ JDD8着 昇竜S1着
ミッキーバラード 天草特別(H)1着/54キロ、-0.4 あおぎりS3着
ミラクルレジェンド JDD4着 あおぎりS1着
モエレエンデバー 瀬波温泉特別(H)7着/54キロ、1.2 エーデルワイス賞13着
ロンギングスター 500万1着 500万11着
※8/15午後時点の出走予定馬。

2010/6/13 京都9R あおぎりステークス 1着 7番 ミラクルレジェンド

今年は前走ジャパンダートダービー組が昨年よりも少なく、プレファシオとミラクルレジェンドの2頭。それぞれJDDで8着、4着という結果だった。好走は果たせなかったが、ともに2走前はOP特別の昇竜S、1000万クラスのあおぎりSを勝っており、実績的には一枚上の存在。特にミラクルレジェンドはあおぎりSで今回のメンバーを何頭も負かしている。そして、ユニコーンS→JDDというローテーションではなく、まだ余力がある(?)と考えると最有力馬の1頭と言えるだろう。

あとは前走別定の1000万クラスである鷹取特別を勝っているソリタリーキング。2走前のあおぎりSは休み明けだったので、ミラクルレジェンドとの勝負づけが済んだとは言えない。ミッキーバラードの前走はハンデ戦ながら54キロで1000万クラスを勝利。プレシャスジェムズの2走前の駒場特別は別定戦の1000万だが、斤量52キロだったので、ミッキーバラードを上位に取りたい。JDD組のプレファシオとミラクルレジェンドに、ソリタリーキングとミッキーバラードが挑む、というレースになりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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