第415回 2歳戦最初のタイトルを手にする馬は? 函館2歳S分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第415回 2歳戦最初のタイトルを手にする馬は? 函館2歳S分析

2010/8/5(木)

今週は新潟競馬場で古馬マイル重賞・関屋記念、そして開催最終週を迎えた函館競馬場では函館2歳Sが行われる。このうち、今回は今年の2歳世代最初の重賞競走・函館2歳Sを分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。昨年のこのレースは札幌競馬場で代替されており、一部のデータは過去10年のうち昨年分を除いた9回を分析している。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
1-  4-  1-  4/ 10
10.0%
50.0%
60.0%
36%
76%
2
2-  1-  1-  6/ 10
20.0%
30.0%
40.0%
121%
80%
3
3-  1-  0-  6/ 10
30.0%
40.0%
40.0%
236%
75%
4
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
35%
5
0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
111%
6
2-  1-  3-  4/ 10
20.0%
30.0%
60.0%
300%
217%
7
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
165%
51%
8
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
95%
9
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
295%
80%
10
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
154%
12
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1〜3
6-  6-  2- 16/ 30
20.0%
40.0%
46.7%
131%
77%
4〜6
2-  3-  6- 19/ 30
6.7%
16.7%
36.7%
100%
121%
7〜9
2-  0-  2- 26/ 30
6.7%
6.7%
13.3%
153%
75%
10〜12
0-  1-  0- 26/ 27
0.0%
3.7%
3.7%
0%
57%
13〜16
0-  0-  0- 19/ 19
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは人気別成績から。1番人気は勝ち鞍としては1勝止まりだが、2着4回・連対率50%は水準級。また、2、3番人気は上々の成績で、1〜3番人気トータルでは連対率40%を記録している。ただ、4〜6番人気は複勝率36.7%で単複の回収率は100%以上、そして7〜9番人気も2勝で単勝回収率は100%を突破。好走確率を取るなら上位人気、一発狙いならひと桁人気の下位、バランスなら4〜6番人気あたりと、ひと桁人気馬であれば、どこからでも入れそうな印象だ。これなら、当日の懐具合に応じて軸馬を変えてみる手もあるだろう。なお、3連単導入後の5回はすべて万馬券で、06年は39万馬券、07年には42万馬券が飛び出している。

■表2 馬番別成績(札幌の09年除く)

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1番
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
327%
88%
2番
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
24%
3番
0- 2- 1- 6/ 9
0.0%
22.2%
33.3%
0%
60%
4番
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5番
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6番
3- 0- 0- 6/ 9
33.3%
33.3%
33.3%
366%
75%
7番
0- 2- 1- 6/ 9
0.0%
22.2%
33.3%
0%
78%
8番
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
164%
122%
10番
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
220%
11番
1- 2- 2- 4/ 9
11.1%
33.3%
55.6%
64%
137%
12番
2- 0- 0- 4/ 6
33.3%
33.3%
33.3%
201%
71%
13番
0- 0- 2- 4/ 6
0.0%
0.0%
33.3%
0%
98%
14番
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
330%
102%
15番
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
32%
16番
0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
295%


■表3 枠番別成績(札幌で代替の09年を除く)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
1- 0- 0-10/11
9.1%
9.1%
9.1%
268%
72%
2枠
0- 0- 2-11/13
0.0%
0.0%
15.4%
0%
40%
3枠
1- 2- 0-11/14
7.1%
21.4%
21.4%
108%
42%
4枠
0- 1- 0-14/15
0.0%
6.7%
6.7%
0%
8%
5枠
0- 1- 1-12/14
0.0%
7.1%
14.3%
0%
50%
6枠
2- 2- 1-12/17
11.8%
23.5%
29.4%
104%
74%
7枠
5- 1- 2-10/18
27.8%
33.3%
44.4%
273%
130%
8枠
0- 2- 3-13/18
0.0%
11.1%
27.8%
0%
151%

2003/8/10 函館11R 函館2歳ステークス(G3)1着 12番 フィーユドゥレーヴ 枠連7-7 2190円

続いて函館開催時の馬番(表2)、枠番(表3)別成績。馬番別では中から外に好走馬が多く見えるが、やや分散してしまっている印象がある。ただ、枠番別成績では、はっきりと7枠が好成績。好走馬の実数、好走確率、回収率いずれも他の枠を大きくリードしている。また、複勝率でほかに25%を超えているのは6、8枠で、全体として外枠優勢だ。

■表4 脚質別成績(札幌で代替の09年を除く)

レース
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
今回
逃げ
0- 1- 1- 7/ 9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
80%
先行
7- 4- 3-21/35
20.0%
31.4%
40.0%
283%
131%
中団
2- 2- 3-39/46
4.3%
8.7%
15.2%
27%
34%
後方
0- 1- 2-26/29
0.0%
3.4%
10.3%
0%
71%
マクリ
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
120%
前走
逃げ
0- 2- 2-33/37
0.0%
5.4%
10.8%
0%
25%
先行
9- 7- 6-36/58
15.5%
27.6%
37.9%
192%
135%
中団
0- 0- 1-18/19
0.0%
0.0%
5.3%
0%
15%
後方
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

また、函館開催時の脚質別では、先行した馬が連対馬の半数以上。好走確率や単複の回収率も「先行」が大きくリードしている。別途、それぞれのコーナー通過順を見ると、やや「中団」に近い「先行」が多いような印象もあるが、なにせキャリアの浅い2歳馬。そこまで厳密に位置取りを読むのは難しく、おおざっぱに「先行有利」と考えたい。
また、前走脚質では「先行」が連対馬20頭中16。逃げ切りも多い2歳短距離戦だけに、前走で逃げていた馬がこのレースでは控える形になることも多々あるが、前走の段階から控える競馬を経験していた馬のほうが良い。

■表5 前走脚質「逃げ」の好走馬

馬名
函館2歳S
前走
通過順
場所
距離
レース
通過順
着差
00 ベストタイクーン
6
3
1-1
函館
芝10
新馬
3
1
1-1
-0.4
02 マイネルモルゲン
5
3
7-7
函館
芝12
ラベンダー賞
2
2
1-1
0.0
04 ディープサマー
1
2
5-2
函館
芝12
新馬
1
1
1-1
-1.9
05 ラッシュライフ
5
2
5-3
函館
芝12
新馬
1
1
1-1
-0.8

前走で逃げていた好走馬は表5の4頭でいずれも2〜3着止まり。すべて同じ函館戦の出走馬で、3頭は距離も芝1200だった。また、新馬組3頭は0.4秒差以上の楽勝、そしてラベンダー賞出走のマイネルモルゲンは同タイムの2着だった。新馬完勝かオープン僅差好走が条件になりそうだ。

■表6 前走コース別成績(札幌で代替の09年を除く)

前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
函館・芝1200
ラベンダー賞
3- 3- 1-24/31
9.7%
19.4%
22.6%
105%
54%
その他
4- 4- 4-34/46
8.7%
17.4%
26.1%
74%
90%
函館・芝1000
2- 1- 1- 9/13
15.4%
23.1%
30.8%
343%
125%
阪神・ダ1200
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
360%
函館・ダ1000
0- 0- 1-17/18
0.0%
0.0%
5.6%
0%
19%
福島・芝1200
0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
150%
新潟・芝1200
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
196%
福島・ダ1000
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟・芝1400
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟・ダ1200
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
札幌(ホッカイドウ競馬)・ダ1000
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

前走コース別では、ダート1000m組は不振。他のコースも含めダートからの転戦で好走したのは2頭のみ、うち1頭は前々走で芝を経験しており、まったくの芝未経験馬は大きな減点になる。
一方、函館の芝組では、1200mならラベンダー賞組もそれ以外でも好走確率に大きな差はない。また、函館芝1000m組は出走数こそやや少ないものの、好走確率では1200mを上回っている。ただ、この函館芝1000m組が最後に馬券に絡んだのは04年。近年はレース数そのものが激減して出走馬がほとんどいなかったので、やや判断が難しくなっている。

■表7 ラベンダー賞組の好走馬

馬名
函館2歳
ラベンダー賞
通過順
00 マイネルジャパン
3
1
3
2
5-2
02 マイネルモルゲン
5
3
2
2
1-1
03 フラワーサークル
3
2
2
2
4-2
05 モエレジーニアス
3
1
3
1
3-3
06 ローレルゲレイロ
5
2
1
3
2-2
07 ハートオブクィーン
6
1
12
1
4-2
08 ナムラミーティア
1
2
4
1
5-4
09 キョウエイアシュラ
2
2
1
1
6-6

ラベンダー賞組の好走馬は、札幌開催の昨年も含め表7の8頭。そのうち7頭が連対馬、そして同じく7頭が先行、あるいは中団からレースを進めた馬だった。表4で今ひとつだった「前走逃げ」の不振はラベンダー賞組でも同様。また、最低でも3着以内が条件で、4着以下に敗れた馬は割り引きだ。

■表8 好走馬と函館芝1200m持ち時計順位(札幌で代替の09年を除く)

馬場
馬名
順位
00
マイネルジャパン
3
1
1
ゲイリームーチョ
1
2
1
ベストタイクーン
6
3
6
01
サダムブルースカイ
3
1
1
スターエルドラード
1
2
7
ヘルスウォール
6
3
02
アタゴタイショウ
9
1
6
トーホウアスカ
6
2
マイネルモルゲン
5
3
4
03
フィーユドゥレーヴ
2
1
4
フラワーサークル
3
2
2
ミュージックホーク
4
3
6
04
アンブロワーズ
6
1
ディープサマー
1
2
13
カシマフラワー
8
3
1
05
モエレジーニアス
3
1
3
ラッシュライフ
5
2
1
アドマイヤカリブ
1
3
7
06
ニシノチャーミー
7
1
10
ローレルゲレイロ
5
2
6
シャルトリューズ
8
3
07
ハートオブクィーン
6
1
8
ジョイフルスマイル
11
2
9
イイデケンシン
2
3
3
08
フィフスペトル
2
1
10
ナムラミーティア
1
2
1
アイアンデューク
5
3

函館開催時の好走馬について、函館芝1200mの持ち時計順位を調べたのが表8である。近年で持ち時計上位だったのは、一昨年2着のナムラミーティア(ラベンダー賞1着)、そして重馬場で行われた07年3着のイイデケンシン(新馬1着)くらいで、持ち時計が悪くても問題なく好走できる
もちろん、デビュー戦時が道悪だったために持ち時計が悪かった馬もいるほか、07年などは道悪で持ち時計が参考にならないという面もある。ただ、良馬場だった08年1着のフィフスペトルや、06年1、2着のニシノチャーミー、ローレルゲレイロあたりは、その持ち時計も良馬場で記録したもの。開催最終週で馬場も荒れてくるだけに、あまり時計にこだわり過ぎるのは良くないようだ。

■表9 キャリア別成績

キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1戦
5-  2-  6- 45/ 58
8.6%
12.1%
22.4%
81%
64%
2戦
2-  6-  2- 46/ 56
3.6%
14.3%
17.9%
18%
65%
同クラス
1- 2- 0-22/25
4.0%
12.0%
12.0%
18%
26%
昇級戦
1- 4- 2-24/31
3.2%
16.1%
22.6%
18%
97%
3戦
2-  1-  2- 13/ 18
11.1%
16.7%
27.8%
237%
94%
同クラス
1- 1- 1- 7/10
10.0%
20.0%
30.0%
132%
54%
昇級戦
1- 0- 1- 6/ 8
12.5%
12.5%
25.0%
368%
145%
4戦
1-  0-  0-  2/  3
33.3%
33.3%
33.3%
493%
130%
5戦
0-  1-  0-  0/  1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
250%

最後に、キャリア別の成績。新聞、雑誌等で見られるいわゆる「過去10年表」では、前走が「新馬」になっていても、以前あった「折り返しの新馬戦」(=現在なら未勝利戦相当)の可能性もあるので、新馬組だからといってキャリア1戦とはかぎらない点は要注意だ。
今年はキャリア3戦以上馬の登録はなく、すべて1〜2戦。3戦以上になるとキャリアが多いほど好成績になるのだが、キャリア1〜2戦では特に連対率では大きな差は見られない。ただ、1着候補としては1戦1勝馬を上位にとったほうが良さそうだ。また、過去5年にかぎれば、3着以内馬の前走は新馬組9頭、ラベンダー賞組5頭で、未勝利組は1頭となっている。

【結論】
函館2歳Sは7枠を中心に外枠優勢。前走、今回ともに「先行」した馬の成績が良く、前走で逃げていた馬なら2着に差をつける完勝か、オープン僅差好走が条件になる。また、ダートからの転戦馬は不振。開催後半だけに、持ち時計はあまり参考にならない。

2010/7/18 函館4R サラ2歳新馬 1着 4番 トラストワン

今年の登録馬のうち、好走馬数の多い前走芝1200m(表6)、そして逃げていなかった馬(表4)を探ると、まずトラストワンドリームバロン。ともに函館芝1200mの新馬戦を2〜3番手追走から勝ち上がってきた。トラストワンは1分11秒8、ドリームバロンは1分13秒3と勝ち時計に大きな差があるが、持ち時計が参考にならないという表8から、ドリームバロンも軽視は禁物だ。

これに続いてルリニガナ。表6本文にも記した通り、函館開催では芝1000mの2歳新馬・未勝利戦が減っており、この組の判断は難しいところ。しかし過去10年の括りでは芝1000m組のほうがむしろ好走確率は高くなっている。そしてテイエムシャトウ。キャリア2戦以上かつ前走勝ちの馬は近年今ひとつだが、同じく過去10年でみれば表9にある通り、特に連対候補としてなら大きな減点にはならない。この2頭を、上位2頭に次ぐ候補として考えたい。

もう少しつけ加えるなら、前走で逃げていたマイネショコラーデマジカルポケット。マイネショコラーデはラベンダー賞でタイム差なしの2着、マジカルポケットは新馬戦が0.4秒差と、前走「逃げ」組の好走条件はクリアしている(表5)。ただその表5からは、この2頭は2〜3着までの候補となる。

以上、まとめると上位から順に2頭ずつ、トラストワンドリームバロンテイエムシャトウルリニガナ、そしてマイネショコラーデマジカルポケットの計6頭。出走頭数を考慮すると6頭はやや多いが、この中に外枠、特に7枠を引いた馬がいれば要注意(表3)。金曜発表の枠順や、当日のオッズなども加味した上で、購入金額に強弱をつけるなり、もうひと絞りするなどして対応したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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