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第403回 京都記念の再現か!? 宝塚記念を占う!

2010/6/24(木)

今週末は阪神競馬場で宝塚記念が行われる。今年上半期のJRA・G1はいよいよ残り一つ。レッドディザイアが鼻出血のため回避となってしまったのは残念だが、ブエナビスタ、ドリームジャーニーを中心に役者が揃った。ブエナビスタが牡馬を相手にもG1を制することができるか、あるいはドリームジャーニーが史上初の宝塚記念連覇、そしてグランプリ3連覇を果たすのか。あるいはジャガーメイルが前走の勢いに乗りG1連勝を果たすのか、はたまた別の馬が優勝を飾るのか。興味はつきないところだ。今回もいつものように過去10年の宝塚記念のデータを基に占っていきたい。なお、06年は京都競馬場で行われているが、同年のデータも含んで考えてみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 宝塚記念出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1600万下 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
OPEN特別 0-  0-  1-  2/  3
0.0%
0.0%
33.3%
G3 0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
G2 2-  4-  5- 55/ 67
2.9%
8.9%
16.4%
G1 8-  6-  4- 41/ 59
13.5%
23.7%
30.5%

まずは過去10年の宝塚記念出走馬の前走クラス別成績を見てみることにしよう(表1参照)。前走G1出走組が圧倒的な好成績。勝ち馬10頭中8頭はG1組。3着以内まで幅を広げても、30頭中18頭がG1組で、好走馬の6割を占めている。続くのがG2組。G3組は好走例がなく、OP特別組が1頭。ちなみにその1頭は02年3着のローエングリン。斤量53キロの3歳馬だった。ハッキリと前走レースのグレードが高いほど有利で、G1かG2でなければほぼダメと言ってもいいぐらいだ。

■表2 宝塚記念出走馬の前走(G1)着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
前走1着 3- 2- 1- 7/13
23.1%
38.5%
46.2%
前走2着 3- 1- 1- 5/10
30.0%
40.0%
50.0%
前走3着 2- 1- 0- 2/ 5
40.0%
60.0%
60.0%
前走4着 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
前走5着 0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
前走6〜9着 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
前走10着〜 0- 1- 2-10/13
0.0%
7.7%
23.1%

前走G1組の内訳を調べたものが上の表2。前走着順別成績だ。前走がG1とは言え、中途半端な成績ではここでの好走は見込めない。前走で3着以内に好走している馬でないと厳しい。前走4着以下に敗れていて巻き返したケースは、過去10年で4頭しかなく、最高で2着だ。

■表3 前走G1で3着以内に好走し、宝塚記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
09年
1
2
ドリームジャーニー 天皇賞(春)3着 産経大阪杯1着
3
1
ディープスカイ 安田記念2着 産経大阪杯2着
08年
2
1
メイショウサムソン 天皇賞(春)2着 産経大阪杯6着
07年
1
3
アドマイヤムーン Qエリザベス2世C3着 ドバイDF1着
2
2
メイショウサムソン 天皇賞(春)1着 産経大阪杯1着
06年
1
1
ディープインパクト 天皇賞(春)1着 阪神大賞典1着
05年
1
11
スイープトウショウ 安田記念2着 都大路S5着
3
2
ゼンノロブロイ 有馬記念1着 JC1着
04年
2
6
シルクフェイマス 天皇賞(春)3着 京都記念1着
03年
1
6
ヒシミラクル 天皇賞(春)1着 産経大阪杯7着
02年
1
1
ダンツフレーム 安田記念2着 京王杯SC4着
01年
1
2
メイショウドトウ 天皇賞(春)2着 日経賞1着
2
1
テイエムオペラオー 天皇賞(春)1着 産経大阪杯4着
00年
1
1
テイエムオペラオー 天皇賞(春)1着 阪神大賞典1着

上の表3は前走G1で3着以内に好走し、宝塚記念で好走した馬。前走天皇賞(春)を中心に安田記念、Qエリザベス2世Cと、今年行われた古馬G1を使い、そこで好走しての参戦。05年のゼンノロブロイは昨年の有馬記念以来での好走だが、2番人気で3着という結果を考えると、休み明けが影響した可能性がある。2走前成績も重要で、該当馬14頭中9頭が前走G2以上のレースで連対を果たしていた。

■表4 前走G1で4着以下に敗れ、宝塚記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
過去のG1実績
06年
2
10
ナリタセンチュリー 天皇賞(春)12着 京都記念1着 JC5着
3
9
バランスオブゲーム 安田記念17着 中山記念1着 安田記念3着
05年
2
3
ハーツクライ 天皇賞(春)5着 産経大阪杯2着 日本ダービー2着
04年
3
3
リンカーン 天皇賞(春)13着 阪神大賞典1着 有馬記念2着

上の表4は前走G1で4着以下に敗れ、宝塚記念で好走した馬。二けた着順の惨敗を喫しているケースもあるが、該当馬4頭に共通しているのが、2走前には芝1800m以上のG2以上でしっかりと連対を果たしていたということ。なおかつ、過去にG1で5着以内に好走していた実績があったこと。これぐらいの力を持つ馬でないと巻き返しは望めなさそうだ。

■表5 宝塚記念出走馬の前走(G2)着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
前走1着 2- 3- 3- 6/14
14.3%
35.7%
57.1%
前走2着 0- 1- 1-10/12
0.0%
8.3%
16.7%
前走3着 0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
前走6〜9着 0- 0- 1-14/15
0.0%
0.0%
6.7%
前走10着〜 0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%

続いて前走G2に出走していた馬の着順別成績を調べていく(表5参照)。結論から言うとG2組もG1組と同じように前走で好成績が求められる。今回、優勝の資格があるのは前走1着馬のみ。前走2着では好走確率が大きく下がる。2着と3着がそれぞれ1回しかない。3着以下からの巻き返しは過去10年で一度だけと、これまた厳しい結果が出ている。

■表6 前走G2で優勝を果たし、宝塚記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
過去のG1実績
09年
2
3
サクラメガワンダー 金鯱賞1着 宝塚記念4着
08年
1
5
エイシンデピュティ 金鯱賞1着 天皇賞(秋)14着
07年
3
4
ポップロック 目黒記念1着 有馬記念2着
04年
1
1
タップダンスシチー 金鯱賞1着 JC1着
03年
3
4
タップダンスシチー 金鯱賞1着 有馬記念2着
02年
2
4
ツルマルボーイ 金鯱賞1着  
01年
3
8
ホットシークレット 目黒記念1着 有馬記念10着
00年
2
6
メイショウドトウ 金鯱賞1着  

前走G2で優勝を果たし、宝塚記念で好走した馬は上の表6の通り。前走金鯱賞優勝馬が基本となる。目黒記念優勝馬も2頭いるが、07年2着のポップロックは前年の有馬記念の2着馬。金鯱賞組も含め、過去にG1で出走経験があったことも見逃せない。単純に勢いだけでの好走はかなり難しくなっている。

■表7 前走G2で2着を経て、宝塚記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
03年
2
8
ツルマルボーイ 金鯱賞2着 天皇賞(春)4着
00年
3
9
ジョービッグバン 金鯱賞2着 産経大阪杯3着

前走G2で2着を経て、宝塚記念で好走した馬は上の表7の2頭。ともに前走金鯱賞組だ。ツルマルボーイは昨年の宝塚記念2着馬。ジョービッグバンはG1初出走での好走。だが、ここでは3着止まり。

■表8 前走G2で3着以下に敗れ、宝塚記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
過去のG1実績
08年
3
11
インティライミ 金鯱賞7着 日本ダービー2着

最後にG2で3着以下に敗れ、宝塚記念で好走した馬。08年3着のインティライミが該当する。同馬はというと、日本ダービー2着の実績馬。古馬になっても朝日CC、京都大賞典の勝ち鞍があった。この実績を目安に取捨を決めたいところ。しかし、表5の成績が示す通り、G2敗戦からの巻き返しを狙うのはかなり効率が悪い。好走できても3着までと割り切りたい。

【結論】
それでは今年の宝塚記念を占っていこう。今年の出走予定馬は以下の表9の通り。レッドディザイアら回避馬はあらかじめ記載していない。

■表9 今年の宝塚記念出走予定馬

順位
馬名
前走成績
2走前成績
備考
1
ブエナビスタ ヴィクトリアマイル1着 ドバイシーマC2着  
2
ドリームジャーニー 産経大阪杯3着 京都記念3着 有馬記念1着
4
ロジユニヴァース 日経賞6着 日本ダービー1着  
5
フォゲッタブル 天皇賞(春)6着 ダイヤモンドS1着 有馬記念4着
6
ジャガーメイル 天皇賞(春)1着 京都記念2着  
7
イコピコ 阪神大賞典9着 有馬記念8着  
8
セイウンワンダー エプソムC1着 マイラーズC4着  
9
メイショウベルーガ 天皇賞(春)10着 阪神大賞典3着  
10
アーネストリー 金鯱賞1着 中日新聞杯1着  
11
ネヴァブション Qエリザベス2世C4着 日経賞4着  
13
アクシオン 金鯱賞7着 中山金杯1着  
14
コパノジングー 目黒記念1着 烏丸S1着  
15
ナカヤマフェスタ メトロポリタンS1着 中日新聞杯13着  
16
スマートギア 金鯱賞3着 都大路S6着  
17
ナムラクレセント 金鯱賞8着 天皇賞(春)4着  
18
マキハタサイボーグ 目黒記念12着 目黒記念8着  
19
アドマイヤオーラ 金鯱賞5着 京都金杯4着  
20
トップカミング 目黒記念9着 メトロポリタンS2着  
※フルゲート18頭。(3)レッドディザイア、(12)テイエムアンコール、(15)オースミスパークは回避の見込み。(22)マイネルアンサーは除外対象(6/23午前現在)。

2010/5/16 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)1着 11番 ブエナビスタ

2010/5/2 京都10R 天皇賞(春)(G1)1着 12番 ジャガーメイル

まず前走G1で3着以内に好走している馬はというと、ブエナビスタジャガーメイルのみ。結論から言ってしまうと今年はこの2頭がかなり有力と思える。ブエナビスタはヴィクトリアマイル、ジャガーメイルは天皇賞(春)の優勝馬だ。過去の傾向から考えると、天皇賞(春)組であるジャガーメイルの方を上位に取りたくなるが、この2頭は今年の京都記念ですでに対戦。結果はブエナビスタが1着、2着がジャガーメイルという結果だった。ブエナビスタは2走前ドバイシーマクラシックでも2着、前年の有馬記念でも2着と実績十分。よって、ブエナビスタを上位に取ることにする。

続いて前走G1で4着以下に敗れていた馬は、フォゲッタブル、メイショウベルーガ、ネヴァブション。この3頭の中で2走前にG2以上で連対を果たしていた馬はいない。よって、積極的には推奨しにくい。あえて挙げればG3ながら2走前にダイヤモンドSを制し、昨年の有馬記念4着のフォゲッタブルか。いずれにせよ好走しても2着までとみる。

続いて前走G2優勝馬はアーネストリーとコパノジングー。コパノジングーは前走54キロ→今回58キロと斤量がかなり増えるうえ、G1未経験のため軽視。となると、アーネストリーだが、こちらも実はG1は未経験。表6の該当馬に比べると明らかに実績が不足しており、強くは推奨しにくいのだ。過去の傾向から、少なくとも優勝はないと判断したい。

残りの馬を考えると、金鯱賞2着は今年は不在。となると、あとは前走G2で3着以下に負けた馬の巻き返しがあるかどうか。前走G2で大きく負けていても、過去にG1で連対や古馬になってG2を勝っているなど、注目すべき実績がある馬はドリームジャーニーとロジユニヴァース。この2頭になるだろう。ドリームジャーニーは一頓挫があり、昨年に比べると臨戦過程は明らかに悪い。が、これまでの実績は言うまでもなく上位だ。ロジユニヴァースは、前走日経賞は休み明けという言い分がある。叩き2戦目で変わり身を見せられるかどうか。両馬ともに3着候補としたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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