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第401回 波乱続きのマーメイドSを分析する

2010/6/17(木)

マーメイドSは1996年に創設され、エアグルーヴ、エリモエクセル、アドマイヤグルーヴ、ダイワエルシエーロなど、実力馬が順当に勝利するレースだった。しかし、06年に別定戦からハンデ戦に変更されるとレースの傾向が一変。以後、4回中3回は馬連50倍以上、3連複万馬券と荒れている。果たして今年も波乱の結果になるのだろうか。ハンデ戦以降の過去4年のデータを基に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去4年のマーメイドSの結果

着順 人気 馬名 前走 重賞勝ち
09年 1 9 コスモプラチナ 愛知杯16着  
2 4 ニシノブルームーン 府中S1着  
3 2 リトルアマポーラ ヴィクトリアM6着 エリザベス女王杯1着
08年 1 12 トーホウシャイン 1000万下・牝9着  
2 10 ピースオブラヴ 新潟大賞典15着  
3 5 ソリッドプラチナム 烏丸S7着 マーメイドS1着
07年 1 2 ディアチャンス エメラルドS1着  
2 5 サンレイジャスパー ヴィクトリアM14着  
3 6 ソリッドプラチナム ヴィクトリアM16着 マーメイドS1着
06年 1 9 ソリッドプラチナム 白百合S2着  
2 3 サンレイジャスパー むらさき賞3着  
3 11 オリエントチャーム 関ヶ原S7着  

始めに06年以降の結果をご覧いただきたい(表1参照)。ハンデ戦に変更された初年度は3歳馬の9番人気ソリッドプラチナムが優勝。翌年は2番人気ディアチャンスが勝利したものの、08年は最低人気のトーホウシャインが最内からスルスルと抜け出して大波乱。09年は半年近くの休み明けだった9番人気コスモプラチナが逃げ切り勝ちを収めた。パッと見ただけで傾向はつかみづらいが、ここから3つのことがわかる。
まず好走馬の人気を見てもわかる通り、1番人気が不振なこと。1番人気は、06年ヤマニンシュクル8着、07年コスモマーベラス8着、08年ベッラレイア5着、09年ベッラレイア4着と、一度も3着以内に入っていない。
そして2点目は前走で牡馬混合戦に出走していた馬の活躍が目立つこと。好走馬12頭中7頭は前走が牡馬混合戦であり、4年連続で前走牡馬混合戦出走馬が連対をしている。レース別ではヴィクトリアマイル組が最も多いが、同組全体の成績は【0.1.2.13】。勝率0.0%、連対率6.3%、複勝率18.8%で、中心視できる数字ではない。
そして最後に挙げたいのは重賞勝ち馬の好走が少ないこと。重賞勝ちがあって好走したのは、07・08年3着ソリッドプラチナムと09年3着リトルアマポーラ。つまり実質2頭で、それ以外の馬はすべて重賞未勝利馬だった。

■表2 マーメイドSのオッズ別成績(過去4年)

オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1.0〜 1.4 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1.5〜 1.9 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2.0〜 2.9 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3.0〜 3.9 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4.0〜 4.9 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 86% 36%
5.0〜 6.9 0- 2- 1- 3/ 6 0.0% 33.3% 50.0% 0% 118%
7.0〜 9.9 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 62%
10.0〜14.9 0- 0- 2- 5/ 7 0.0% 0.0% 28.6% 0% 101%
15.0〜19.9 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 487% 135%
20.0〜29.9 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 221% 74%
30.0〜49.9 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 268%
50.0〜99.9 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
100.0〜 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 3876% 953%

ここからはいくつかの特徴的なデータを見ていきたい。まず表2に示したのがマーメイドSのオッズ別成績(過去4年)。表1で1番人気が不振と述べたが、オッズで見ても人気馬の成績は悪い。4.9倍以下は、【1.0.0.7で、好走したのは07年1着ディアチャンスのみ。上位人気だから信用できるとは考えないほうが良いだろう。

■表3 マーメイドSの斤量別成績(過去4年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
48kg 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
3876%
953%
49kg 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
1950%
540%
50kg 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
0%
0%
51kg 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 126%
52kg 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 216%
53kg 2- 0- 2- 7/11 18.2% 18.2% 36.4% 240% 148%
54kg 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 41%
54.5kg 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
55kg 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
55.5kg 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
56kg 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
56.5kg 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 230%
57kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

次にマーメイドSの斤量別成績(過去4年)をまとめたのが表3。斤量の重い馬は基本的に実績があり、人気になることも多いが、本競走の54キロ以上は【0.1.1.19。好走馬は2頭だけで、はっきり不振といえる。最も好走馬が多いのは53キロ。ここから4頭の好走馬が出ており、勝率・連対率18.2%、複勝率36.4%をマークしている。また52キロ以下でも好走馬は多く、ハンデの軽い馬を中心に組み立てたい。

■表4 マーメイドSの馬体重別成績(過去4年)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
〜399kg 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
400〜419kg 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 487% 135%
420〜439kg 1- 1- 2- 4/ 8 12.5% 25.0% 50.0% 276% 288%
440〜459kg 1- 0- 1- 9/11 9.1% 9.1% 18.2% 40% 84%
460〜479kg 1- 3- 1-12/17 5.9% 23.5% 29.4% 684% 224%
480〜499kg 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
500〜519kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
520〜539kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
540kg〜 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

また馬体重でも傾向がはっきりしている。表4はマーメイドSの馬体重別成績(過去4年)で、480キロ以上の馬は【0.0.0.14。この中には人気馬も含まれており、06年1番人気ヤマニンシュクル、08年2番人気・09年3番人気ザレマなどが敗れている。好走馬が最も多いのは、460〜479キロの間だが、好走率では420〜439キロが優秀。出走頭数は8頭しかいないが、複勝率は50%をマークしている。全体的に見ても、馬体重は軽い馬のほうが活躍している。

■表5 マーメイドSの前走着順別成績(過去4年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 40% 36%
前走2着 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 975% 270%
前走3着 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 86%
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1- 0- 3-10/14 7.1% 7.1% 28.6% 830% 297%
前走10着〜 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 110% 111%

表5はマーメイドSの前走着順別成績(過去4年)で、前走1着馬は複勝率わずか18.2%。単・複回収率も50%未満で、前走1着馬は相性が悪い。前走2〜5着までも好走馬は2頭のみで、前走6着以下からの巻き返しが目立っている。前走6〜9着、前走10着以下の複勝率は前走1着馬を上回っており、前走で掲示板を外していても、割り引く必要は全くない。

■表6 マーメイドSの前走距離別成績(過去4年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 0- 1- 2-16/19 0.0% 5.3% 15.8% 0% 45%
1700m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 2- 1- 0-12/15 13.3% 20.0% 20.0% 159% 65%
2000m 2- 2- 1- 5/10 20.0% 40.0% 50.0% 1384% 543%
2200m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 330%
2500m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

最後にマーメイドSの前走距離別成績(過去4年)をまとめたのが表5。好走馬は前走で中距離に出走している馬が多く、特に前走でマーメイドSと同距離の2000mに出走している馬は相性がいい。出走馬10頭中5頭が3着以内に好走しており、過去2年の波乱の立役者であるコスモプラチナとトーホウシャインはいずれも前走2000mのレースに出走していた。前走1800mのレースに出走している馬も悪くはないが、2000mと比べると、好走率はダウン。そして前走1700m以下のレースでは不振が目立ち、好走馬はヴィクトリアマイル組の3頭しかいない。

<結論>
それでは今年のマーメイドSを展望していこう。これまで分析したデータを今年の出走予定馬に照らし合わせていきたい。なおオッズと馬体重は現時点でわからないが、馬体重に関しては前走馬体重を参考にする。

■表7 今年のマーメイドS出走予定馬

馬名 斤量 前走 前走距離 前走馬体重 重賞勝ち 得点表
アースシンボル 50 秩父特別1着 2000m 470kg   1
コロンバスサークル 53 ヴィクトリアM11着 1600m 456kg   1
サンレイジャスパー 51 金鯱賞12着 2000m 490kg 小倉記念1着 1
セラフィックロンプ 53 都大路S5着 1800m 498kg 愛知杯1着 0
チェレブリタ 54 都大路S4着 1800m 454kg 京都牝馬S1着 -1
チャームナデシコ 53 オアシスS15着 1600m 452kg   2
テイエムオーロラ 53 パールS1着 1800m 466kg   1
ニシノブルームーン 55 ヴィクトリアM3着 1600m 480kg 中山牝馬S1着 -4
ヒカルアマランサス 56 ヴィクトリアM2着 1600m 448kg 京都牝馬S1着 -3
ブライティアパルス 53 メイS3着 1800m 462kg   2
ブラボーデイジー 56 ヴィクトリアM8着 1600m 546kg 福島牝馬S1着 -3
マイネトゥインクル 50 下鴨S9着 2000m 450kg   3
マイネレーツェル 54 都大路S8着 1800m 424kg ローズS1着 1
ムードインディゴ 55 ヴィクトリアM18着 1600m 462kg 府中牝馬S1着 -2
リトルアマポーラ 57 金鯱賞6着 2000m 478kg エリザベス女王杯1着 1
レジネッタ 56 福島牝馬S1着 1800m 440kg 桜花賞1着 -2
※フルゲート16頭。(1)メイショウベルーガは回避の見込み。(18)シングライクバードほかは除外対象(6/16午後現在)。

2010/2/21 初音ステークス 1着 7番 ブライティアパルス

今年のマーメイドS出走予定馬の各項目をまとめたのが表7になる。背景黄色と赤文字はこれまで分析したデータでのプラス材料。そして背景灰色はマイナス材料を表している。そして、プラスを1点、マイナスを−1点として、集計したのが表7の右に示した得点表になる。
これを見ると、最も高い得点をマークしたのはマイネトゥインクル。近走は凡走続きだが、前走2000mのレースで敗退している点は過去2年の勝ち馬と同じパターン。マイナス材料はひとつもなく、一変する可能性を秘めているかもしれない。昨年の3回阪神開催では、1勝2着1回と好成績を残しており、コース替わりも魅力だろう。
そしてポイントで2位にランクインしたのは、チャームナデシコとブライティアパルス。ただし、チャームナデシコは、これまでダート戦を中心に使われており、芝は今回が初出走。前走がマイル戦というマイナス材料もあり、推奨し難い。一方、ブライティアパルスはマイナス材料なし。前走メイSは、勝ち馬が安田記念を制したショウワモダン。2着シルポートもエプソムCで2着に好走しており、ハイレベルな戦いだったといえるだろう。今回は牝馬限定戦で、ハンデも53キロと手ごろ。推奨したいのは、断然ブライティアパルスのほうだ。

4位以下は1ポイントで多数の馬が並ぶため、今年のマーメイドS推奨馬はマイネトゥインクルとブライティアパルスの2頭にしたい。相手には少なくてもプラス材料のほうが多かったアースシンボル、コロンバスサークル、サンレイジャスパー、テイエムオーロラ、マイネレーツェル、リトルアマポーラあたりが面白そうだ。ヴィクトリアマイルで、2、3着に好走したヒカルアマランサスとニシノブルームーンをバッサリ切ってしまう結果になったが、過去の傾向からも波乱前提で考えるのがベスト。実績馬を買う場合でも、あくまで抑えとして買うのが良さそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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