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第398回 東京ダート2100mを考える

2010/6/7(月)

2001/11/24 東京11R JCダート(G1)1着 9番 クロフネ

春のG1連続開催も先週で終わり、今週は東西でエプソムC、CBC賞、そして東京ジャンプSが行われる。この3重賞のいずれかについては、木曜掲載分で分析を行う予定だ。月曜掲載分の今回は、土曜の東京メイン・オープン特別のブリリアントSが行われる東京ダート2100mについて考えてみたい。

以前はジャパンCダートが行われていたコースだが、現在は条件戦が中心でデータを分析する機会があまりないこのコース。データからはいったいどんな傾向が出ているのだろうか。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。また、表1〜表4は05年以降の東京ダート2100m全レース、表5以降は過去10年のブリリアントS(02年に同条件で施行されたオーロCを含む)を対象としている。

■表1 東京ダート2100m騎手勝ち鞍ベスト10

騎手
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
後藤浩輝
13- 5- 5-56/79
16.5%
22.8%
29.1%
129%
70%
吉田豊
11-12- 7-49/79
13.9%
29.1%
38.0%
302%
144%
横山典弘
10-10- 4-35/59
16.9%
33.9%
40.7%
126%
123%
内田博幸
9- 9- 2-37/57
15.8%
31.6%
35.1%
149%
71%
北村宏司
8- 3- 5-50/66
12.1%
16.7%
24.2%
178%
119%
蛯名正義
5- 5- 7-46/63
7.9%
15.9%
27.0%
71%
103%
柴田善臣
5- 3- 7-39/54
9.3%
14.8%
27.8%
178%
109%
田中勝春
4-11- 5-44/64
6.3%
23.4%
31.3%
34%
82%
松岡正海
3- 3- 6-49/61
4.9%
9.8%
19.7%
26%
87%
武豊
3- 2- 6- 9/20
15.0%
25.0%
55.0%
36%
88%

まず、このコース05年以降の騎手成績から。ほぼ順当に関東リーディング上位常連騎手が上位に名を連ねており、ローカルでの騎乗が多い中舘英二騎手の名前が見られないのが目立つくらいだろうか。特に連対率、3着内率では横山典弘騎手内田博幸騎手が好成績を残している。また、全体的に単複回収率の高い騎手が多いのも特長。馬よりもまず騎手という視点から考えるのも良さそうなコースだ。

■表2 東京ダート2100m枠番別成績(16頭立て)

枠番
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
1枠
6-  6- 10-114/136
4.4%
8.8%
16.2%
29%
66%
2枠
8- 13- 12-103/136
5.9%
15.4%
24.3%
48%
78%
3枠
10-  5- 12-109/136
7.4%
11.0%
19.9%
173%
126%
4枠
7-  9- 14-106/136
5.1%
11.8%
22.1%
68%
89%
5枠
8-  8-  6-114/136
5.9%
11.8%
16.2%
54%
40%
6枠
12- 10-  6-108/136
8.8%
16.2%
20.6%
164%
129%
7枠
11- 11-  5-109/136
8.1%
16.2%
19.9%
106%
87%
8枠
7-  6-  2-121/136
5.1%
9.6%
11.0%
76%
38%

表2は16頭立てに限定した枠番別成績。6、7枠が好走確率や回収率がやや高い傾向にあり、1枠、8枠は他に比べてやや劣る成績になっている。内で揉まれ込む危険のある1枠や、外で距離損を喫しやすい8枠が不振、ということになるだろうか。

■表3 東京ダート2100m脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
逃げ
24-  11-   7-  76/ 118
20.3%
29.7%
35.6%
326%
144%
先行
48-  47-  45- 248/ 388
12.4%
24.5%
36.1%
124%
133%
中団
28-  33-  45- 503/ 609
4.6%
10.0%
17.4%
44%
54%
後方
12-  21-  13- 462/ 508
2.4%
6.5%
9.1%
32%
57%
マクリ
1-   0-   1-  13/  15
6.7%
6.7%
13.3%
56%
32%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

続いて表3は脚質別成績。一見してわかる通り、逃げ、先行馬が中団以降の馬を圧倒しており、勝率・連対率の好成績に加え、単複の回収率も100%を大きく越えている。東京ダート2100mというと、小回り1700〜1800mあたりで苦労していた差し馬をつい狙いたくなってしまうものだが、基本的には逃げ・先行馬狙いが正解。既にコース適性を証明している馬でなければ、差し〜追い込み馬を重視してしまうのは危険である。

■表4 東京ダート2100m種牡馬勝ち鞍ベスト10

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
ブライアンズタイム 8- 5- 7-58/78
10.3%
16.7%
25.6%
80%
67%
ティンバーカントリー 8- 3- 4-53/68
11.8%
16.2%
22.1%
103%
50%
エルコンドルパサー 6- 1- 1-29/37
16.2%
18.9%
21.6%
88%
106%
クロフネ 5- 9- 5-39/58
8.6%
24.1%
32.8%
101%
120%
フジキセキ 5- 2- 0-25/32
15.6%
21.9%
21.9%
157%
59%
サンデーサイレンス 4- 6- 5-37/52
7.7%
19.2%
28.8%
67%
66%
ジャングルポケット 4- 3- 2-12/21
19.0%
33.3%
42.9%
36%
60%
アフリート 4- 2- 3-20/29
13.8%
20.7%
31.0%
133%
98%
マンハッタンカフェ 4- 2- 2-10/18
22.2%
33.3%
44.4%
85%
139%
アグネスタキオン 4- 2- 0-18/24
16.7%
25.0%
25.0%
454%
114%

種牡馬成績では、ジャングルポケットやマンハッタンカフェは特定の馬に偏った好成績になっている。このコースのレース数がさほど多くないため参考程度と考えたい。ただ、出走頭数の多い中で8勝ずつを挙げたブライアンズタイム、ティンバーカントリーといったあたりは、イメージ通りの結果とも言えるだろう。

■表5 ブリリアントS人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
1
3-  3-  2-  2/ 10
30.0%
60.0%
80.0%
74%
107%
2
1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
38%
63%
3
2-  2-  2-  4/ 10
20.0%
40.0%
60.0%
110%
102%
4
2-  1-  1-  6/ 10
20.0%
30.0%
40.0%
170%
87%
5
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
36%
6
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
75%
7
0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
127%
8
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
185%
58%
10
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
394%
112%
11〜
0-  0-  0- 28/ 28
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

2009/6/13 東京11R ブリリアントS 1着 1番 マチカネニホンバレ

さて、ここまでは05年以降の東京ダート2100m全レースを見てきたが、ここからは今週行われるブリリアントSの過去10年の傾向もざっと見てみたい。前述の通り、02年については同条件で施行された「オーロC」を集計対象としている。
表5はその人気別成績で、ハンデ戦ながらも上位人気馬が全体的に好成績。回収率も加味すると3〜4番人気あたりに特に妙味がある。また、人気薄では10番人気まで好走馬が出ているが、11番人気以下の好走はない。

■表6 ブリリアントS斤量別成績(牡・セン馬)

斤量
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
〜48kg
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
50kg
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
51kg
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
52kg
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
185%
89%
53kg
1-  2-  0- 19/ 22
4.5%
13.6%
13.6%
161%
73%
54kg
0-  2-  1- 19/ 22
0.0%
9.1%
13.6%
0%
31%
55kg
4-  1-  1- 17/ 23
17.4%
21.7%
26.1%
104%
61%
56kg
1-  1-  4-  9/ 15
6.7%
13.3%
40.0%
10%
54%
56.5kg
1-  1-  0-  0/  2
50.0%
100.0%
100.0%
115%
140%
57kg
2-  2-  1-  7/ 12
16.7%
33.3%
41.7%
95%
76%
57.5kg
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
58kg
0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
120%

斤量別(牡・セン馬)で好走馬が多いのは55キロ。また、好走確率が高いのは56.5〜57キロとなっている。全体的に見ればハンデを背負っている馬に良い数字が多い、という傾向は頭に入れておきたい。

■表7 ブリリアントS脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
逃げ
1- 1- 1- 9/12
8.3%
16.7%
25.0%
48%
63%
先行
3- 7- 6-14/30
10.0%
33.3%
53.3%
92%
127%
中団
2- 0- 2-35/39
5.1%
5.1%
10.3%
15%
15%
後方
4- 1- 0-30/35
11.4%
14.3%
14.3%
153%
45%
マクリ
該当なし

続いて、このレースの脚質別成績。表3で挙げた東京ダート2100m全体の脚質別成績と比較すると、道中後方の馬が突っ込むケースが多い。もっとも、連対馬の半数、3着内馬の半数以上は「先行」が占めており、やはりベースになるのは先行馬になる。先行馬を重視しつつ、このレースにかぎっては後方の馬もまったく無視するのは危険、というくらいの考え方で予想にあたるのが良いだろう。

■表8 ブリリアントS前走レース別成績(好走馬輩出レースのみ抽出)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収
複回収
東海S
6- 6- 5-22/39
15.4%
30.8%
43.6%
113%
100%
目黒記念
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
887%
252%
新潟大賞典
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
145%
52%
アンタレスS
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
86%
23%
横浜S
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
230%
150%
マーチS
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
42%
丹沢S
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
82%
上賀茂S
0- 1- 0- 1/ 1
0.0%
50.0%
50.0%
0%
115%
サウジアラビアRC
0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
25%
東京大賞典
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
270%
かしわ記念
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
160%
※丹沢Sには05年東京新スタンドOP記念を含む

最後に、前走レース別成績。東海S組が連対馬20頭中12頭、3着以内馬30頭中17を占めている。この東海S組の前走着順を見ると、6〜9着馬が【2.1.1.8】、10着以下だった馬が【2.1.2.13】と計9頭が掲示板外から巻き返している。1〜5着馬も【2.4.2.4】で連対率50.0%、3着内率66.7%と抜群の成績だが、東海Sの条件が変わった今年は例年通りとなるかは微妙なところ。この組の出走頭数にもよるが、基本的にはあまり着順にこだわらない狙いがよさそうな印象だ。
なお、新潟大賞典組のメイショウキオウ、そして目黒記念組のテンジンムサシはともに芝の重賞連対実績馬。もし今年、芝の重賞をステップにする馬がいれば、重賞好走実績馬なら狙ってみるのもおもしろい。

以上、東京ダート2100m、そしてブリリアントSの傾向を探ってみた。本稿執筆段階では登録馬がまだ発表されていないため、個別に有力馬をピックアップすることはできないが、出走馬確定後に各データに当てはめて考えていただきたい。まずは東海S組、そして先行馬やリーディング上位騎手の騎乗馬、さらにハンデ戦でも上位人気馬が好成績、というあたりから手がかりを探ってみると良いだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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