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第396回 春の新潟でブレイク!丸山元気騎手をいち早く分析

2010/5/31(月)

いま売り出し中の若手ジョッキーといえば、なんと言っても丸山元気騎手。昨年は、同期のなかで初勝利が最後(7月11日)とデビュー当初は苦戦したものの、最終的には8勝を挙げて関東の新人騎手賞にあたる民放競馬記者クラブ賞を受賞。今年に入ってからは2回中京で10勝、1回福島で8勝とローカルの裏開催で勢いを増し、1回新潟でブレイク。15勝をマークして開催リーディングに輝くのみならず、1回新潟における歴代の最多勝記録を更新するほどの活躍を見せた。

2010/5/23 新潟12R 三条特別 1着 2番 エイブルベガ 騎乗は丸山元気騎手

情報の流通が早い最近では、こうした「乗れる若手」の馬券的な旬も短い傾向になってきているが、丸山騎手の得意(苦手)条件をしっかりと把握している方はまだ多くはないはず。「乗れる若手」の存在を聞くと、新鮮味もあってついつい買いたくなってしまうものだが、「乗れる」というイメージだけでなんとなく買うのと、得意条件をしっかりと見極めて買うのでは、的中率も回収率も当然違ってくる。まだデビューして1年少々で騎乗数が少ないこともあり、ひとつの好走、ひとつの大穴でデータが激変してしまう可能性もあるが、現時点での特徴を知っておいて損はないはず。騎手デビューした09年3月1日から10年5月23日までを集計期間に、馬券に活かせるデータを探してみた。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 馬場別成績

馬場
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均着
平均人気
12- 14-  15-183/224
5.4%
11.6%
18.3%
30%
66%
8.7着
9.3人気
ダート
33- 23-  22-292/370
8.9%
15.1%
21.1%
93%
70%
7.8着
8.6人気

芝ダートを比べると、現状ではダートの勝ち鞍が先行しており、好走率、回収率もおしなべて高い。ただ、平均着順が平均人気を上回っているのは芝ダートともに共通している。基本的にはダートが狙い目だが、芝でも下馬評を上回る走りを十分に期待していいだろう。

■表2 人気別成績

人気
丸山元気騎手
2009年全体
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
勝率
連対率
複勝率
1番人気
18-  8-  4- 11/ 41
43.9%
63.4%
73.2%
107%
94%
31.0%
50.9%
63.5%
2番人気
7-  8-  5- 14/ 34
20.6%
44.1%
58.8%
85%
97%
20.1%
37.8%
52.1%
3番人気
8-  5-  4- 20/ 37
21.6%
35.1%
45.9%
150%
121%
13.9%
26.9%
41.0%
4番人気
3-  1-  6- 16/ 26
11.5%
15.4%
38.5%
96%
84%
9.1%
21.1%
32.6%
5番人気
4-  3-  4- 22/ 33
12.1%
21.2%
33.3%
197%
107%
6.4%
15.6%
25.1%
6番人気
2-  2-  3- 23/ 30
6.7%
13.3%
23.3%
128%
103%
5.4%
12.5%
21.6%
7番人気
1-  2-  3- 24/ 30
3.3%
10.0%
20.0%
39%
81%
4.7%
10.3%
17.1%
8番人気
1-  3-  0- 24/ 28
3.6%
14.3%
14.3%
250%
108%
3.1%
7.2%
13.2%
9番人気
0-  1-  1- 36/ 38
0.0%
2.6%
5.3%
0%
29%
2.0%
5.1%
9.4%
10番人気
0-  1-  7- 39/ 47
0.0%
2.1%
17.0%
0%
151%
1.7%
4.5%
8.4%
11番人気
0-  2-  0- 48/ 50
0.0%
4.0%
4.0%
0%
43%
1.2%
3.5%
6.4%
12番人気
0-  0-  0- 42/ 42
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1.0%
2.7%
4.9%
13番人気
1-  0-  0- 37/ 38
2.6%
2.6%
2.6%
196%
40%
0.4%
1.4%
3.7%
14番人気
0-  0-  0- 40/ 40
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0.3%
1.0%
2.1%
15番人気
0-  1-  0- 42/ 43
0.0%
2.3%
2.3%
0%
66%
0.3%
1.1%
1.8%
16番人気
0-  0-  0- 28/ 28
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0.4%
0.8%
1.1%
17番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0.2%
0.5%
1.7%
18番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0.0%
0.0%
0.0%

表は丸山元気騎手の人気別成績。併せて、基準成績として2009年の全体成績を掲載し、09年の全体成績を上回っている部分に色を付けた。この表からすぐにわかるように、丸山騎手は上位人気時に非常に優秀な成績を収めている。勝利が期待される1番人気時の勝率は09年全体の勝率を10%以上も上回っているのは特筆もの。以下、6番人気までの数字のうち、5番人気の連対率以外はすべて09年の全体成績を超えている。逆に、10番人気以下では1勝のみ。普通、若手騎手は人気薄の馬で穴をあけて頭角を現すケースが多いだけに、この点では異色の存在ということができそうだ。

■表3 場所別成績

場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均着
平均人気
札幌
3-  4-  6- 80/ 93
3.2%
7.5%
14.0%
94%
92%
7.8着
9.8人気
福島
10- 10-  8- 94/122
8.2%
16.4%
23.0%
39%
61%
7.9着
7.9人気
新潟
17- 11- 12- 78/118
14.4%
23.7%
33.9%
66%
68%
7.1着
6.4人気
東京
3-  1-  2- 30/ 36
8.3%
11.1%
16.7%
261%
106%
9.3着
11.1人気
中山
1-  5-  2- 71/ 79
1.3%
7.6%
10.1%
6%
67%
9.4着
11.4人気
中京
11-  6-  7-121/145
7.6%
11.7%
16.6%
69%
51%
8.6着
9.3人気
京都
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4.0着
1.0人気
中央開催
4-  6-  4-102/116
3.4%
8.6%
12.1%
85%
78%
9.3着
11.2人気
ローカル
41- 31- 33-373/478
8.6%
15.1%
22.0%
65%
66%
7.9着
8.3人気
(※函館、阪神、小倉では未騎乗)

今年に入って中京、福島、新潟で勝ち鞍を量産していることは先に述べたが、中央開催の4勝に対して、ローカルで41勝と圧倒的な差がついている。ただし、回収率が高いのは中央開催のほう。特に東京では、平均11.1番人気という騎乗馬の質を考えれば好走率も健闘していると考えられ、回収率は単複ともに100%を超えている(注:集計期間後の5月30日の目黒記念では9番人気のイケドラゴンに騎乗して2着に好走)。現在の主戦場となっているローカルの回収率は、単複ともに60%台と厳しめ。前項で述べたように、丸山騎手は上位人気馬をしっかりと上位に持ってくるのが持ち味であるため、回収率が低く出てしまうのは仕方ない面もある。

■表4 斤量別成績

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均着
平均人気
〜49kg
1-  0-  0-  4/  5
20.0%
20.0%
20.0%
346%
48%
8.6着
10.0人気
49.5〜51kg
9-  8-  9-174/200
4.5%
8.5%
13.0%
98%
60%
8.6着
9.6人気
51.5〜53kg
20- 15- 16-175/226
8.8%
15.5%
22.6%
65%
79%
8.1着
8.8人気
53.5〜55kg
13- 13- 11-109/146
8.9%
17.8%
25.3%
32%
64%
7.9着
8.2人気
55.5〜57kg
2-  1-  1- 13/ 17
11.8%
17.6%
23.5%
35%
79%
6.4着
6.3人気
減:無・不明
2-  2-  2- 29/ 35
5.7%
11.4%
17.1%
17%
51%
8.5着
8.5人気
減:△(2K)
9-  7-  5- 24/ 45
20.0%
35.6%
46.7%
75%
89%
5.2着
3.3人気
減:▲(3K)
34- 28- 30-422/514
6.6%
12.1%
17.9%
72%
68%
8.4着
9.4人気
(※57.5キロ以上では未騎乗)

平場では減量が効くとはいえ、好走率が約半減する51キロ以下では過度の期待はしないほうがいいかもしれない。基本的には52キロ以上で狙っていきたい。興味深いのが、3キロ減で34勝をあげていること。見習い期間中に3キロ減で騎乗できるのは通算30勝以下までだが、丸山騎手は通算30勝で迎えた週末(5月1、2日)、つまり、あと1勝で3キロ減の特典を失うという状態で計4勝の固め打ちに成功している。細かいことではあるが、3キロ減の特典を最大限に活かした勝負強さには、これからも注目していきたいところだ。

■表5−1 枠番別成績・芝

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均着
平均人気
1枠 1- 0- 1-24/26
3.8%
3.8%
7.7%
45%
21%
9.2着
8.8人気
2枠 2- 0- 1-16/19
10.5%
10.5%
15.8%
83%
37%
9.4着
9.1人気
3枠 1- 3- 2-27/33
3.0%
12.1%
18.2%
26%
47%
8.3着
9.4人気
4枠 2- 0- 2-22/26
7.7%
7.7%
15.4%
35%
26%
10.1着
9.1人気
5枠 3- 3- 3-26/35
8.6%
17.1%
25.7%
26%
86%
7.8着
9.2人気
6枠 1- 6- 3-22/32
3.1%
21.9%
31.3%
7%
180%
7.1着
8.3人気
7枠 0- 2- 1-19/22
0.0%
9.1%
13.6%
0%
44%
8.4着
10.3人気
8枠 2- 0- 2-27/31
6.5%
6.5%
12.9%
32%
48%
10.4着
10.6人気

■表5−2 枠番別成績・ダート

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均着
平均人気
1枠 6- 2- 3-28/39
15.4%
20.5%
28.2%
316%
102%
7.2着
8.1人気
2枠 5- 2- 2-40/49
10.2%
14.3%
18.4%
211%
72%
8.1着
9.1人気
3枠 4- 3- 1-42/50
8.0%
14.0%
16.0%
21%
38%
8.2着
9.8人気
4枠 4- 2- 4-33/43
9.3%
14.0%
23.3%
53%
84%
7.7着
8.1人気
5枠 2- 5- 4-39/50
4.0%
14.0%
22.0%
11%
53%
7.9着
8.0人気
6枠 3- 3- 1-32/39
7.7%
15.4%
17.9%
37%
65%
8.4着
9.4人気
7枠 4- 3- 1-43/51
7.8%
13.7%
15.7%
74%
40%
7.6着
8.2人気
8枠 5- 3- 6-35/49
10.2%
16.3%
28.6%
57%
115%
7.4着
8.1人気

2010/3/7 中山9R 富里特別 1着 2番 イケドラゴン 騎手は柴田善臣騎手

上のふたつの表は、芝ダートの枠番別成績。馬場別成績の項で述べたように勝利数(好走数)自体が多いこともあって、より特徴が出ているのはダートだ。内枠、特に1枠は勝率、単勝回収率ともに優秀で絶好の狙い目となる。また、8枠も複勝率と複勝回収率が高く、買い目には加えておきたい。見習い騎手がダートで内外の極端な枠に入るといかにも狙いづらいイメージもあるが、丸山騎手に関しては心配無用というデータが出ている。芝は真ん中からやや外寄りの5、6枠で好走率がいい。騎乗機会2回目の重賞で2着に突っ込んだ目黒記念のイケドラゴンも6枠8番からのスタートだった。

■表6−1 脚質別成績・芝

脚質
丸山元気騎手
2009年全体
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均人気
勝率
連対率
複勝率
平均人気
逃げ
3-  1-  0- 12/ 16
18.8%
25.0%
25.0%
180%
234%
9.0人気
16.0%
26.0%
34.0%
6.9人気
先行
3-  4-  5- 39/ 51
5.9%
13.7%
23.5%
19%
71%
6.2人気
11.8%
23.6%
33.9%
6.3人気
中団
5-  9-  7- 69/ 90
5.6%
15.6%
23.3%
27%
72%
9.4人気
5.8%
12.1%
19.2%
8.0人気
後方
1-  0-  3- 63/ 67
1.5%
1.5%
6.0%
6%
12%
11.8人気
1.4%
3.6%
6.7%
10.3人気
マクリ
0-  0-  0-  0/  0
19.0%
34.3%
44.5%
5.5人気

■表6−2 脚質別成績・ダート

脚質
丸山元気騎手
2009年全体
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均人気
勝率
連対率
複勝率
平均人気
逃げ
12-  7-  2- 21/ 42
28.6%
45.2%
50.0%
168%
105%
5.5人気
21.9%
37.7%
48.2%
5.3人気
先行
17- 11- 10- 45/ 83
20.5%
33.7%
45.8%
210%
175%
6.6人気
14.7%
29.1%
41.9%
5.5人気
中団
4-  5-  8-112/129
3.1%
7.0%
13.2%
78%
50%
8.6人気
3.7%
8.4%
15.0%
7.8人気
後方
0-  0-  1-112/113
0.0%
0.0%
0.9%
0%
2%
11.2人気
0.8%
2.2%
4.0%
10.4人気
マクリ
0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
185%
11.0人気
19.8%
40.6%
54.6%
5.3人気

脚質(JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVによる分類)別成績を芝ダートに分けて見たのが上のふたつの表。併せて、基準成績としての意味で2009年の全体成績も付記し、09年の全体成績を上回っている部分に色を付けた。際立つのが、ダートで逃げ・先行したときの安定感。2009年の全体成績と比較すると、平均人気は低いのに好走率で上回っており、回収率が高いのは当然と言えるだろう。ダートでの課題は中団以降から競馬を進めたときか。芝では対照的に、逃げ・先行より中団・後方からの競馬の好走率が好調と言えるので、丸山騎手を狙う場合は、馬場によって考え方を切り替えたほうがよさそうだ。

■表7 厩舎別成績(複勝率順)

厩舎
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
(美)加藤和宏
7- 1- 1- 8/17
41.2%
47.1%
52.9%
790%
205%
(美)二ノ宮敬宇
4- 2- 2-12/20
20.0%
30.0%
40.0%
69%
96%
(美)高松邦男
1- 3- 4-12/20
5.0%
20.0%
40.0%
19%
174%
(美)畠山吉宏
1- 3- 0- 7/11
9.1%
36.4%
36.4%
100%
320%
(美)相沢郁
1- 1- 3-12/17
5.9%
11.8%
29.4%
14%
140%
(美)伊藤圭三
2- 3- 2-21/28
7.1%
17.9%
25.0%
30%
106%
(美)根本康広
4- 6- 7-53/70
5.7%
14.3%
24.3%
41%
67%
(美)尾関知人
1- 0- 1- 8/10
10.0%
10.0%
20.0%
31%
73%
(美)菅原泰夫
0- 3- 0-14/17
0.0%
17.6%
17.6%
0%
58%
(美)天間昭一
0- 0- 2-16/18
0.0%
0.0%
11.1%
0%
24%
(美)伊藤伸一
0- 0- 1- 9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
100%
(美)南田美知雄
0- 1- 0-10/11
0.0%
9.1%
9.1%
0%
10%
(美)成島英春
1- 0- 0-12/13
7.7%
7.7%
7.7%
539%
99%
(美)柴崎勇
0- 0- 1-13/14
0.0%
0.0%
7.1%
0%
12%
(美)矢野照正
1- 0- 0-18/19
5.3%
5.3%
5.3%
74%
64%
(美)小桧山悟
0- 0- 1-19/20
0.0%
0.0%
5.0%
0%
31%
(美)二本柳俊一
0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
(※騎乗機会10回以上)

最後に、厩舎別の成績を複勝率順にまとめた。関東所属ということで、騎乗機会が多いのも当然関東の厩舎が並んでいる。根本康広厩舎所属の丸山騎手だが、馬券的に狙いたいのは加藤和宏厩舎。デビューイヤーの騎乗以来は1レースのみだったが、今年2レース目の騎乗となった2月7日のレースで6番人気のペチカを1着に導いて以来、騎乗数が激増。勝率4割超、単勝回収率に至っては790とすさまじい数字が残っている。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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