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第395回 空前絶後の日本ダービーの行方は?

2010/5/27(木)

今週日曜日は東京競馬場で日本ダービーが行われる。5連勝で皐月賞を制したヴィクトワールピサを中心に、NHKマイルCを日本レコードで制したダノンシャンティ、青葉賞を圧勝し4戦無敗で挑むペルーサなど、素晴らしい好メンバーが揃った。皐月賞後にダービーの行方がわからなくなるような有力馬がこれだけ続々と登場するケースは過去にあっただろうか。日本レコードという実績を持った馬が出走するケースは今後あるかわからない。今年の日本ダービーはまさに空前絶後と言っていい大一番。ファンの注目度も相当だろう。いつものように過去10年の日本ダービーを検証し、展望を行ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の日本ダービー優勝馬

馬名
人気
重賞勝利実績
09年 ロジユニヴァース
2
弥生賞、ラジオNIKKEI杯2歳S、札幌2歳S
3
08年 ディープスカイ
1
NHKマイルC、毎日杯
2
07年 ウオッカ
3
チューリップ賞、阪神JF
2
06年 メイショウサムソン
1
皐月賞、スプリングS
2
05年 ディープインパクト
1
皐月賞、弥生賞
2
04年 キングカメハメハ
1
NHKマイルC、毎日杯
2
03年 ネオユニヴァース
1
皐月賞、スプリングS、きさらぎ賞
3
02年 タニノギムレット
1
スプリングS、アーリントンC、シンザン記念
3
01年 ジャングルポケット
1
共同通信杯、札幌3歳S
2
00年 アグネスフライト
3
京都新聞杯
1

まずは過去10年のダービー優勝馬を見てみていきたい。上の表1はその10頭の一覧。人気を見ると、1番人気が7勝、2番人気が1勝、3番人気が2勝というがガチガチの結果。すべて3番人気以内で決まっており、勝ち馬を当てるだけならば非常にそれほど難しくないように見える。人気があるということは、ここに至るまでに積み上げてきた実績も十分。00年優勝のアグネスフライトを除く9頭は、今年に入ってのレースを含み、重賞を2つ以上勝っていた。2歳時に2つ以上勝っていて、3歳時に1つも勝っていないケースは無効。まずは、この実績が日本ダービーを勝つための大きな条件と言えそうだ。

■表2 重賞2勝(同年を必ず含む)以上馬の日本ダービー結果

馬名
人気
結果
09年 アンライバルド
1
12
ロジユニヴァース
2
1
ジョーカプチーノ
7
18
08年 ディープスカイ
1
1
マイネルチャールズ
2
4
07年 フサイチホウオー
1
7
ウオッカ
3
1
アドマイヤオーラ
4
3
ナムラマース
5
11
06年 メイショウサムソン
1
1
アドマイヤムーン
3
7
05年 ディープインパクト
1
1
ペールギュント
12
15
04年 キングカメハメハ
1
1
コスモバルク
2
8
03年 ネオユニヴァース
1
1
エイシンチャンプ
5
10
02年 タニノギムレット
1
1
バランスオブゲーム
10
7
ファストタテヤマ
15
15
チアズシュタルク
17
16
01年 ジャングルポケット
1
1
クロフネ
2
5
00年 ダイタクリーヴァ
2
12

では今年に入ってのレースを含み、重賞を2つ以上勝っていた馬の、日本ダービーでの成績はどうなのか。優勝馬以外の馬の結果も見ていきたい(表2参照)。昨年は重賞3勝の実績があったロジユニヴァースが優勝したが、その他にアンライバルド、ジョーカプチーノもこの実績に該当していた。しかし、結果はともに2けた着順に惨敗。それは決して道悪の影響というだけでなく、その他の年にも大きく負けているケースがあるのだ。00年を除くと、重賞2勝以上の馬がいる場合、そのうち1頭が優勝を果たすが、その他の馬は馬券にも絡まないケースが多い。2頭好走を果たしたのは07年のウオッカとアドマイヤオーラぐらいだ。重賞2勝以上の馬が中心ではあるが、同実績馬同士では簡単に決まらない、というのがここまでの傾向だ。

■表3 過去10年の日本ダービー2着馬

馬名
前走成績
備考
09年 リーチザクラウン 皐月賞13着 きさらぎ賞1着
08年 スマイルジャック 皐月賞9着 スプリングS1着、きさらぎ賞2着
07年 アサクサキングス NHKマイルC11着 きさらぎ賞1着
06年 アドマイヤメイン 青葉賞1着  
05年 インティライミ 京都新聞杯1着  
04年 ハーツクライ 京都新聞杯1着  
03年 ゼンノロブロイ 青葉賞1着  
02年 シンボリクリスエス 青葉賞1着  
01年 ダンツフレーム 皐月賞2着  
00年 エアシャカール 皐月賞1着  

次に過去10年のダービー2着馬を見ていこう。こちらは前走成績により大きく3つのパターンに分けられる。一つはステップレースである青葉賞と京都新聞杯の勝ち馬。OP特別のプリンシパルSではなくG2の両レースだ。表1の例外だったアグネスフライトも前走京都新聞杯の勝ち馬だ。もう一つは皐月賞連対馬。00年エアシャカール、01年ダンツフレームが該当する。そしてもう一つは近3年のトレンド。皐月賞とNHKマイルC敗退馬の巻き返しだ。中でもきさらぎ賞連対馬に注目。近3年の2着馬はこの実績を持っていた。スマイルジャックはスプリングSの優勝馬であり、重賞ウイナーであるという点も共通している。

■表4 過去10年の日本ダービー3着馬

馬名
前走成績
09年 アントニオバローズ プリンシパルS2着 シンザン記念1着
08年 ブラックシェル NHKマイルC2着 弥生賞2着
07年 アドマイヤオーラ 皐月賞4着  
06年 ドリームパスポート 皐月賞2着  
05年 シックスセンス 皐月賞2着  
04年 ハイアーゲーム 青葉賞1着  
03年 ザッツザプレンティ 皐月賞8着 ラジオたんぱ杯2歳S1着
02年 マチカネアカツキ プリンシパルS2着 ラジオたんぱ杯2歳S2着
01年 ダンシングカラー ベンジャミンS1着  
00年 アタラクシア 皐月賞9着 すみれS1着

次に過去10年のダービー3着馬を見ていこう。表2で重賞2勝以上馬としてマークされた07年のアドマイヤオーラ、そして皐月賞で連対していた04〜06年の好走馬を除く6頭に注目したい。前走プリンシパルSで連対を果たし、同年のシンザン記念を勝っていたのが昨年3着のアントニオバローズ。前年のラジオたんぱ杯2歳S(現・ラジオNIKKEI杯2歳S)で連対を果たしていたのが、ザッツザプレンティとマチカネアカツキ。前走NHKマイルC2着、弥生賞2着の実績があったのがブラックシェル。単に同年のOP特別勝ちのみの実績だったのが、ダンシングカラーとアタラクシア。こちらもこのような実績面での特徴が浮かび上がってくる。以上の項目だけで、今年の有力馬を絞り込むことは可能だろうか。実際に見ていくことにしよう。

【結論】

■表5 今年の日本ダービー出走予定馬

順位
馬名
前走成績
2走前成績
1
ヴィクトワールピサ 皐月賞1着 弥生賞1着
1
ヒルノダムール 皐月賞2着 若葉S2着
1
エイシンフラッシュ 皐月賞3着 京成杯1着
1
ローズキングダム 皐月賞4着 スプリングS3着
1
ペルーサ 青葉賞1着 若葉S1着
1
トゥザグローリー 青葉賞2着 500万1着
1
ルーラーシップ プリンシパルS1着 毎日杯5着
8
ダノンシャンティ NHKマイルC1着 毎日杯1着
9
ゲシュタルト 京都新聞杯1着 皐月賞7着
10
アリゼオ 皐月賞5着 スプリングS1着
11
ハンソデバンド 皐月賞18着 共同通信杯1着
12
コスモファントム 京都新聞杯2着 ラジオNIKKEI杯2歳S2着
13
サンディエゴシチー 皐月賞15着 スプリングS10着
14
シャイン 皐月賞16着 きさらぎ賞6着
15
トーセンアレス 皐月賞14着 伏竜S1着
16
レーヴドリアン 京都新聞杯3着 皐月賞9着
17
リルダヴァル NHKマイルC3着 皐月賞6着
18
トウカイメロディ 青葉賞6着 山吹賞1着
18
ビートブラック 夏木立賞1着 新緑賞2着
18
メイショウウズシオ 京都新聞杯4着 フリージア賞1着
※フルゲート18頭。ほか登録馬1頭(5/26午前現在)。

上の表5が今年の日本ダービー出走予定馬。まず今年に入ってのレースを含み、重賞を2つ以上勝っている馬はヴィクトワールピサ(皐月賞、弥生賞、ラジオNIKKEI杯2歳S)とダノンシャンティ(NHKマイルC、毎日杯)。ローズキングダムも重賞2勝を挙げているが、2歳時の実績だ。よって、ヴィクトワールピサダノンシャンティ。この2頭が最も優勝に近い存在と言える。ちなみに皐月賞勝ちを含み重賞2勝以上挙げていた馬の、過去10年のダービー成績は【3.0.0.1】で勝率75%。唯一敗れたのは昨年のアンライバルド。一方、NHKマイルC勝ちを含み重賞2勝以上挙げていた馬の、過去10年のダービー成績は【2.0.0.1】で勝率66.7%。唯一敗れたのは01年のクロフネ。お互いに優勝確率はなかなか高い。

2010/4/18 中山11R 皐月賞(G1)1着 13番 ヴィクトワールピサ
2010/5/1 東京11R テレビ東京杯青葉賞(G2)1着 2番 ペルーサ

しかし、実はダノンシャンティの状況と01年のクロフネの状況は非常に似ていることに気づく。クロフネは前年ラジオたんぱ杯3歳Sで3着に敗退。同レースを勝ったのは後に皐月賞を制したアグネスタキオン、同レース2着が後にダービーを制したジャングルポケットという超ハイレベルレースだった。一方、昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sで3着に負けていたのがダノンシャンティ。同レースを勝ったヴィクトワールピサが皐月賞を優勝。いかがだろう。同じような雰囲気を感じないだろうか?

ただでさえ、重賞2勝以上同士のワン・ツー決着となっていないだけに、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの1点で勝負するのは勇気がいるのだ。そこで両馬の間に割って入る馬は何かを考えたい。まずは青葉賞か京都新聞杯の勝ち馬で、今年は断然青葉賞勝ちのペルーサの方だろう。デビューから4戦無敗。青葉賞を2分24秒3の好時計で4馬身差の圧勝。表3のアドマイヤメイン、ゼンノロブロイ、シンボリクリスエスといった過去の青葉賞勝ち馬を上回る実績。00年アグネスフライト以来となる、重賞1勝馬によるダービー制覇の可能性もあるのではないだろうか。

そして皐月賞2着のヒルノダムール。こちらは1着というよりも有力な2着候補だ。穴で注目のきさらぎ賞連対馬は、今年はレーヴドリアンが該当。しかし、同馬はきさらぎ賞の2着馬で、重賞未勝利。この点が割り引き材料なので、推奨馬からは外すことにする。

あとは3着候補としてコスモファントムを取り上げる。昨年のラジオNIKKI杯2歳Sの2着馬。その後は休養となり、京都新聞杯まで復帰が遅れたが2着と好走。ラジオNIKKEI杯2歳S上位馬の地力に注目してみたい。重賞実績がない分、3着までだろうがプリンシパルSを圧勝したルーラーシップまでマークしておく。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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