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第393回 桜花賞組は阪神JF出走がカギを握る!?

2010/5/20(木)

昨年のオークスは桜花賞勝ち馬ブエナビスタと桜花賞2着レッドディザイアが好勝負を演じて、ハナ差でブエナビスタが優勝。3着馬にも桜花賞3着ジェルミナルが入り、上位は桜花賞好走馬が独占した。今年は桜花賞馬アパパネが中心となりそうだが、絶対的な存在とはいえない。事実、桜花賞は1〜9着まで0.4秒差以内に収まる大接戦。昨年とは状況が異なり、オークスで桜花賞の着順がガラリと入れ替わる可能性もありそうだ。果たして牝馬クラシック第2弾のオークスを制するのはどの馬だろうか。過去10年のデータを基に占っていこう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オークスの前走レース別成績(過去10年)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
桜花賞 8- 8- 6-47/69
11.6%
23.2%
31.9%
94%
170%
2
フローラS 1- 2- 2-29/34
2.9%
8.8%
14.7%
51%
61%
3
スイートピーS 1- 0- 1-34/36
2.8%
2.8%
5.6%
18%
21%
4
忘れな草賞 0- 0- 1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
0%
21%
5
その他のレース 0- 0- 0-28/28
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表1はオークスの前走レース別成績(過去10年)で、桜花賞組が圧倒的に優位なのは一目でわかる。過去10年の連対馬20頭中16頭、3着以内まで含めても30頭中22頭が桜花賞組となっている。つまり本競走は桜花賞組vs別路線組というより、桜花賞組の再戦と考えたほうがいい。別路線組では5頭の好走馬を輩出しているフローラS組が有力。しかし、勝率、連対率、複勝率は桜花賞組よりずっと劣る。スイートピーS組は勝率2.8%、連対率2.8%、複勝率5.6%とほとんど期待できない。唯一、連対をしたのは3戦3勝で挑み、オークスでも上位人気に推された06年1着カワカミプリンセスのみである。同様に忘れな草賞組の好走も期待薄。好走馬は02年3着ユウキャラットのみとなっている。

■表2 桜花賞組のオークス好走馬(1)

着順
人気
馬名
桜花賞成績
2走前
09年
1
1
ブエナビスタ 1人気1着 チューリップ賞1着
2
2
レッドディザイア 2人気2着 エルフィンS1着
3
4
ジェルミナル 5人気3着 フェアリーS1着
08年
1
4
トールポピー 1人気8着 チューリップ賞2着
2
13
エフティマイア 15人気2着 クイーンC6着
3
5
レジネッタ 12人気1着 フィリーズレビュー3着
07年
1
5
ローブデコルテ 5人気4着 チューリップ賞5着
06年
2
5
フサイチパンドラ 2人気14着 フラワーC2着
3
7
アサヒライジング 9人気4着 アネモネS1着
05年
1
1
シーザリオ 1人気2着 フラワーC1着
2
2
エアメサイア 3人気4着 フィリーズレビュー3着
04年
1
6
ダイワエルシエーロ 5人気7着 クイーンC1着
2
4
スイープトウショウ 2人気5着 チューリップ賞1着
3
7
ヤマニンアラバスタ 14人気9着 フラワーC2着
03年
1
2
スティルインラブ 2人気1着 チューリップ賞2着
2
13
チューニー 9人気12着 クイーンC1着
02年
1
4
スマイルトゥモロー 4人気6着 フラワーC1着
2
12
チェペルコンサート 5人気7着 チューリップ賞3着
01年
3
1
テイエムオーシャン 1人気1着 チューリップ賞1着
00年
1
1
シルクプリマドンナ 3人気3着 4歳牝馬特別2着
2
5
チアズグレイス 6人気1着 チューリップ賞10着
3
16
オリーブクラウン 10人気10着 フラワーC2着

それでは桜花賞組で好走するのはどういうタイプか。それを示すのが表2である。まず、桜花賞の人気と着順に注目すると、好走馬22頭中19頭は桜花賞で「5人気以内」か「5着以内」だった。桜花賞で人気がなく、掲示板に載れなかった馬がオークスで好走するというケースは少ない。桜花賞で能力が評価されて上位人気に推されたか、実際に好走した馬にオークスで好走する資格がある。さらに2走前成績も重要で、好走馬22頭中19頭が2走前に3着以内に好走していた。2走前に4着以下だったのは、08年2着エフティマイア、07年1着ローブデコルテ、00年2着チアズグレイスの3頭しかいない。

■表3 桜花賞組のオークス好走馬(2)

着順
人気
馬名
阪神JF成績
備考
09年
1
1
ブエナビスタ 1人気1着  
2
2
レッドディザイア 不出走 【2.0.0.0】
3
4
ジェルミナル 2人気6着  
08年
1
4
トールポピー 3人気1着  
2
13
エフティマイア 9人気17着  
3
5
レジネッタ 7人気6着  
07年
1
5
ローブデコルテ 6人気4着  
06年
2
5
フサイチパンドラ 2人気3着  
3
7
アサヒライジング 6人気5着  
05年
1
1
シーザリオ 不出走 【3.0.0.0】
2
2
エアメサイア 不出走 【2.1.1.0】
04年
1
6
ダイワエルシエーロ 不出走 【2.1.0.0】
2
4
スイープトウショウ 1人気5着  
3
7
ヤマニンアラバスタ 8人気7着  
03年
1
2
スティルインラブ 不出走 【2.1.0.0】
2
13
チューニー 不出走 【2.0.0.1】
02年
1
4
スマイルトゥモロー 不出走 【3.0.0.2】
2
12
チェペルコンサート 12人気6着  
01年
3
1
テイエムオーシャン 1人気1着  
00年
1
1
シルクプリマドンナ 不出走 【2.1.0.0】
2
5
チアズグレイス 9人気4着  
3
16
オリーブクラウン 不出走 【1.1.0.3】

ただし、表2の条件を実際の出走予定馬に当てはめると、多くの馬が該当して絞れないことが多い。そこでカギを握るのが前年の阪神JFである。好走馬22頭中13頭は阪神JFに出走しており、阪神JFに出走していた13頭中11頭は「6人気以内」か「6着以内」だった。特に阪神競馬場が改修された06年以降、阪神JFとオークスの関連性は高まっている。06年以降、オークス好走馬で阪神JFに不出走だったのは1月デビューのレッドディザイアのみ。旧来のタイトなコースから広々としたコースに替わったため、オークスとの関連性が増してきているのかもしれない。また阪神JFに不出走だった9頭中6頭は桜花賞出走前の時点で、一度も4着以下に敗れた経験がなく、底を見せてない馬だったことも覚えておきたい。

■表4 フローラS組のオークス好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
フローラS成績
上がり
07年
2
1
ベッラレイア 1人気1着
1位
05年
3
3
ディアデラノビア 2人気1着
1位
03年
3
9
シンコールビー 14人気1着
2位
01年
1
5
レディパステル 1人気2着
2位
2
4
ローズバド 3人気3着
1位

ここからは別路線組について見ていこう。まず表4ではフローラS組のオークス好走馬(過去10年)をまとめた。好走馬は07年2着ベッラレイアをはじめ5頭が該当する。そして5頭すべてに共通するのは、フローラSの上がりが2位以内だったことである。ざっと名前を見ても、ベッラレイア、ディアデラノビアなど、強烈な末脚が印象的だった馬が多い。

■表5 スイートピーS、忘れな草賞組のオークス好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
上がり
備考
07年
3
8
ラブカーナ スイートピーS2着
5位
芝2000m以上【1.1.1.0】
06年
1
3
カワカミプリンセス スイートピーS1着
1位
 
02年
3
2
ユウキャラット 忘れな草賞1着
1位
芝2000m以上【2.1.0.0】

最後にスイートピーS、忘れな草賞組のオークス好走馬について(表5参照)。好走馬は07年3着ラブカーナをはじめ3頭のみ。そして共通点を探すと、ここでも上がりが重要で、3頭中2頭は前走上がりが1位だった。また07年3着ラブカーナと02年3着ユウキャラットは中距離実績が豊富で、2000m以上の複勝率は100%だった

<結論>
それでは今年のオークスを展望していこう。今年のオークス出走予定馬を桜花賞組とその他の組にわけて分析してきたい。

■表6 今年のオークス出走予定馬の桜花賞組(1)

馬名
桜花賞成績
2走前
アニメイトバイオ 6人気8着 アネモネS2着
アパパネ 1人気1着 チューリップ賞2着
アプリコットフィズ 2人気5着 クイーンC1着
エーシンリターンズ 11人気3着 チューリップ賞3着
オウケンサクラ 3人気2着 フラワーC1着
ギンザボナンザ 10人気7着 アネモネS1着
コスモネモシン 9人気9着 フラワーC2着
ショウリュウムーン 5人気4着 チューリップ賞1着
シンメイフジ 4人気6着 フラワーC5着
ステラリード 17人気14着 フィリーズレビュー10着
タガノエリザベート 8人気12着 すみれS5着
プリンセスメモリー 15人気13着 クイーンC2着
ワイルドラズベリー 12人気10着 チューリップ賞7着
※ワイルドラズベリーは抽選1/2で出走可能。

表6は今年のオークス出走予定馬の桜花賞組(1)をまとめたもの。ここで桜花賞「5人気以内」か「5着以内」に該当するのはアパパネをはじめ6頭。そして2走前に3着以内に好走しているのは、アニメイトバイオをはじめ9頭が該当する。これではいくらなんでも多すぎるので、「5人気以内」か「5着以内」、「2走前3着以内」の両方に該当した馬に絞ると、アパパネ、アプリコットフィズ、エーシンリターンズ、オウケンサクラ、ショウリュウムーンが挙げられる。

■表7 今年のオークス出走予定馬の桜花賞組(2)

馬名
阪神JF成績
備考
アニメイトバイオ 5人気2着  
アパパネ 2人気1着  
アプリコットフィズ 不出走 【2.1.0.0】
エーシンリターンズ 不出走 【2.2.1.1】
オウケンサクラ 不出走 【3.0.1.2】
ギンザボナンザ 不出走 【3.0.1.1】
コスモネモシン 不出走 【2.2.0.2】
ショウリュウムーン 不出走 【2.1.1.0】
シンメイフジ 1人気5着  
ステラリード 9人気7着  
タガノエリザベート 3人気6着  
プリンセスメモリー 不出走 【2.1.1.1】
ワイルドラズベリー 不出走 【2.1.0.1】
※ワイルドラズベリーは抽選1/2で出走可能。

2010/3/6 阪神11R チューリップ賞(G3)1着 12番 ショウリュウムーン

表7は今年のオークス出走予定馬の桜花賞組(2)。ここでは阪神JF成績をまとめた。「6人気以内」か「6着以内」に該当するのは、アニメイトバイオ、アパパネ、シンメイフジ、タガノエリザベートの4頭。そして阪神JFに不出走の馬で、桜花賞前までに4着以下が一度もないのは、アプリコットフィズ、ショウリュウムーンである。

■表8 今年のその他のオークス出走予定馬

馬名
前走
上がり
備考
アグネスワルツ フローラS2着
5位
 
サンテミリオン フローラS1着
2位
 
ブルーミングアレー フローラS3着
5位
 
トレノエンジェル スイートピーS1着
3位
 
ニーマルオトメ スイートピーS2着
8位
 
モーニングフェイス 忘れな草賞1着
1位
芝2000m以上【1.1.0.2】
※モーニングフェイスは抽選1/2で出走可能。

2010/4/25 東京11R サンケイスポーツ賞フローラS(G2)1着 15番 サンテミリオン

最後に表8では今年のその他のオークス出走予定馬をまとめた。上段の3頭がフローラS組で、下段の3頭がスイートピーS、忘れな草賞組になる。まず、フローラS組で上がり2位以内をマークしていたのはサンテミリオン。上がりは2位だが、4コーナー2番手からの競馬で、その点はむしろ評価できるだろう。スイートピーS、忘れな草賞組で上がり1位をマークしているのはモーニングフェイス。しかし、過去10年で忘れな草賞から好走したのは1頭のみ。芝2000m以上は【1.1.0.2】で、強調材料に乏しいか。

今年のオークスも例年通り、桜花賞組が中心。特に表6と表7の両方で名前が挙がったアパパネアプリコットフィズショウリュウムーンを推奨馬としたい。しかし、アパパネは第392回「アパパネは2冠制覇できるのか?」で分析したように、2、3着の可能性が高そう。その点を踏まえると、勝ち馬候補はアプリコットフィズとショウリュウムーンの2頭だろう。そのほかの馬はほぼ横一線。表6の好走条件の2つに該当したエーシンリターンズ、オウケンサクラ、表7からアニメイトバイオ、シンメイフジ、タガノエリザベート、そしてフローラS組からはサンテミリオンが相手候補になりそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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