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第391回 春の古馬女王決定戦・ヴィクトリアM分析

2010/5/13(木)

今週は春の古馬女王決定戦・ヴィクトリアマイルが、東京芝1600mを舞台に行われる。今年はブエナビスタとレッドディザイアが人気を集めそうだが、ダンスインザムードやウオッカに続く実績馬の勝利となるのか、それとも波乱が起きるのか分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
1
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
42%
62%
2
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
97%
37%
3
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
42%
4
0- 0- 2- 2/ 4
0.0%
0.0%
50.0%
0%
110%
5
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
335%
75%
6
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
137%
8
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
197%
9
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
202%
10
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
250%
12
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
1507%
360%
13
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■1〜3着馬の人気と4着以下の最上位人気馬

1着馬
2着馬
3着馬
4着以下の最上位人気
馬名
馬名
馬名
馬名
人気
06 ダンスインザムード
2
エアメサイア
3
ディアデラノビア
4
ラインクラフト
1
2.4
07 コイウタ
12
アサヒライジング
9
デアリングハート
8
カワカミプリンセス
1
2.1
08 エイジアンウインズ
5
ウオッカ
1
ブルーメンブラット
4
ニシノマナムスメ
2
6.1
09 ウオッカ
1
ブラボーデイジー
11
ショウナンラノビア
7
カワカミプリンセス
2
7.1

4回しか行われていないため人気別連対率などはあまり参考にならないが、表1のポイントは2桁人気まで好走馬が出ている点。また、表2からわかる通り、馬連が上位人気馬同士で決着したのは06年の1度だけ。その06年にしても、3強ムードの中でも1頭やや抜けた人気に推されたラインクラフトが9着敗退を喫している。07年は大波乱の3連単200万馬券、一昨年は単勝2.1倍のウオッカが2着に敗れ、昨年はウオッカが勝ったと思えば2着が11番人気ブラボーデイジーと、すんなり人気通りという決着はない

■表3 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
4歳
2- 4- 1-30/37
5.4%
16.2%
18.9%
199%
110%
5歳
2- 0- 2-13/17
11.8%
11.8%
23.5%
32%
74%
6歳
0- 0- 1-11/12
0.0%
0.0%
8.3%
0%
45%
7歳以上
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

年齢別ではまず4歳馬が注目。出走数は多いが、それに相応する好走馬を出して連対率はトップ。単複の回収率は100%を超えており、9番人気以下の好走馬3頭はすべて4歳馬だ。また6歳以上は連対なしで3着が最高。今年は出走馬の多くが5歳以下だが、一応頭に入れておきたい。

■表4 好走馬の前走着順とG1実績

前走着
馬名
前走
G1好走実績
芝1600
東京
その他
1着
08 エイジアンウインズ
5
1
阪神牝馬S1着
初出走
09 ブラボーデイジー
11
2
福島牝馬S1着
初出走
ショウナンラノビア
7
3
1600万特1着
初出走
2着
06 ダンスインザムード
2
1
マイラーズC2着 桜花賞 天皇賞・秋2着 マイルCS2着
エアメサイア
3
2
阪神牝馬S2着   オークス2着 秋華賞
07 コイウタ
12
1
ダービー卿2着 桜花賞3着    
08 ブルーメンブラット
4
3
阪神牝馬S2着
3着以内なし
3着
06 ディアデラノビア
4
3
マイラーズC3着   オークス3着  
4着〜
08 ウオッカ
1
2
ドバイDF4着 阪神JF ダービー  
07 アサヒライジング
9
2
阪神牝馬S8着   オークス3着 秋華賞2着
デアリングハート
8
3
ダービー卿6着 桜花賞3着、→ NHKマイル2着  
09 ウオッカ
1
1
ドバイDF7着 安田記念 天皇賞・秋  

続いて、好走馬(3着以内馬)のG1実績を、前走着順別にみてみたい。前走着順によって問われるG1実績が異なっており、前走4着以下から巻き返した馬は「東京」「芝1600m」「その他」の3項目中2項目以上で3着以内があり、かつ1度は連対している馬。前走2〜3着の5頭中4頭は項目を問わずG1で3着以内の実績馬、そして前走1着馬はG1実績不問だ。

■表5 好走馬の前走・前々走

前走着
馬名
前走
前々走
備考
レース
レース
1着
08 エイジアンウインズ
5
1
阪神牝馬S
1
心斎橋S1600万
1
G1未経験
09 ブラボーデイジー
11
2
福島牝馬S
1
中山牝馬S
6
ショウナンラノビア
7
3
卯月S1600万
1
仲春特別1000万
1
2着
08 ブルーメンブラット
4
3
阪神牝馬S
2
京都牝馬S
4
G13着内なし
06 ダンスインザムード
2
1
マイラーズC
2
マイルCS
4
 
エアメサイア
3
2
阪神牝馬S
2
中山記念
3
 
07 コイウタ
12
1
ダービー卿
2
東風S
13
 
3着
06 ディアデラノビア
4
3
マイラーズC
3
中山牝馬S
2
 
4着〜
08 ウオッカ
1
2
ドバイDF
4
京都記念
6
遠征帰り
07 アサヒライジング
9
2
阪神牝馬S
8
中山牝馬S
13
休養明け3戦目
デアリングハート
8
3
ダービー卿
6
マイルCS
13
休養明け2戦目
09 ウオッカ
1
1
ドバイDF
7
ジュベルハッタ
5
遠征帰り

同じく好走馬について前走着順別に、前走、前々走成績を見ると、過去2戦に条件戦出走があれば勝っていることが必要。そして前走4着以下は休養明けを1〜2度叩いてG1を迎えた形か、遠征帰り(ともにウオッカ)である。なお、表にはないが、距離実績では1600m以上の勝利、または芝1400mの重賞勝ちが条件だ。

■表6 好走馬のコーナー通過順、上がり3ハロン

馬名
通過順
上がり
上がり最高
レース上がり
3着内
06 ダンスインザムード
2
1
5-6
33.8
32.7
天皇賞秋3着
33.3
34.3
エアメサイア
3
2
11-12
33.4
33.4
オークス2着
33.8
ディアデラノビア
4
3
10-9
33.8
33.6
オークス3着
33.7
07 コイウタ
12
1
6-6
33.4
34.1
京王杯2歳3着
34.1
34.3
アサヒライジング
9
2
1-1
34.4
34.7
秋華賞2着
34.7
デアリングハート
8
3
6-6
33.4
33.8
マイルC2着
33.8
08 エイジアンウインズ
5
1
6-7
33.4
33.6
鳥羽特別1着
33.6
33.7
ウオッカ
1
2
10-9
33.2
33.0
ダービー1着
33.0
ブルーメンブラット
4
3
7-4
33.6
33.5
阪神牝馬2着
33.5
09 ウオッカ
1
1
5-4
33.4
33.0
ダービー1着
33.0
33.8
ブラボーデイジー
11
2
4-4
34.6
35.0
新馬3着
35.0
ショウナンラノビア
7
3
1-1
35.2
34.7
仲春特別1着
34.7

また、このレースは上がりタイムが非常に速くなるのが特長で、好走馬12頭中9頭が上がり3ハロン33秒台。また8頭が過去に33秒台の上がりで3着以内に好走した経験があった。34秒台中盤までしか使った経験がなかった3頭のうち2頭はこのレースで逃げた馬。残る1頭、昨年2着のブラボーデイジーは、逃げたショウナンラノビアから終始3馬身以内あたりをキープしていた。ただ、好位から33秒台で上がったウオッカやダンスインザムードの例もあり、先行型でもできるだけ33秒台の脚を使えそうな馬を重視したい。

【結論】

すんなり人気通りの決着はないヴィクトリアマイル。前走の着順によって問われるG1実績が異なり、4着以下から巻き返すには東京か芝1600mを含めた複数回の好走実績が必要になる。G1経験が不問なのは前走1着馬のみ。また、中団からなら上がり33秒台の脚が要求されるレースだ。

2009/4/12 阪神10R 優駿牝馬(Jpn1)1着 7番 ブエナビスタ 2着 3番 レッドディザイア

まず、注目度の高いブエナビスタレッドディザイアについて。ブエナビスタは前走2着で、G1実績も文句なし。レッドディザイアは期待されたドバイワールドCで結果を出せなかったが、こちらも前走4着以下からの条件になるG1実績はクリアする(ともに表4)。ブエナビスタは好走時の上がり最速が32秒台(エリザベス女王杯)で、33秒台も多数。レッドディザイアも桜花賞2着が33秒7で、表6にも不安はない。
ただ、過去の好走馬は前走が最長でも1800mだったのは気になる材料。また、遠征帰りはウオッカの1、2着のみ。「連対率100%」と言える一方で、4歳時については「ウオッカ得意の東京で牝馬に負けた」と捕らえることもできる。加えて、上位人気2頭が揃って3着以内に入った年もないだけに(表2)、2頭で鉄板とは言い難い印象だ。もちろん有力候補には違いないが、他馬にも一角崩しの余地はあると考えたい。

2010/4/10 阪神10R サンケイスポーツ杯阪神牝馬S(G2)1着 7番 アイアムカミノマゴ

その候補を表4〜6を参考に探ると、まず前走で阪神牝馬Sを制し、前々走は上がり33秒6で差し切っているアイアムカミノマゴ。一昨年に阪神牝馬Sと本競走を連勝したエイジアンウインズはマイル実績どころか経験すらなく、同じ4歳の阪神牝馬S優勝馬ならマイル実績がなくてもチャンスありと考えられる。
もう1頭は、昨年の本競走2着馬・ブラボーデイジー。前走2着で表4をクリア。昨年は先行して既に結果を出しているだけに、表6も減点にはならない。アイアムカミノマゴと互角の評価でいいだろう。

その他では、阪神牝馬S2着で、G1は秋華賞3着の実績を持つプロヴィナージュ。そしてもう1頭挙げれば前走1着のニシノブルームーン。ただ、プロヴィナージュは好走時に上がり33秒台がない点、ニシノブルームーンは年齢(6歳、表3)がネックになり、上記4頭とは少々差がある。その他の馬は、G1実績と前走着順の関係や、近2走の成績(表4や表5)などから推奨しづらい。

以上をまとめると、上位の評価はブエナビスタ、レッドディザイア、アイアムカミノマゴ、ブラボーデイジーの4頭。人気2頭が入るだけに、買い目を少なくまとめたいならここまでだろう。ただ、表2の傾向を考慮すれば、「少々差がある」としたプロヴィナージュニシノブルームーンまで配当妙味込みで狙う手もありそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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