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第388回 西のダービー最終便! 京都新聞杯を分析

2010/5/3(月)

2000/5/6 京都11R 京都新聞杯(G3)1着 13番 アグネスフライト

かつては菊花賞トライアルだった京都新聞杯が5月に移動したのが00年のこと。それまで同時期に行われていた京都4歳特別が置き換わった形だが、京都4歳特別はダービーになかなか直結しないレースだった。ところが、京都新聞杯となった00年にいきなり勝ち馬のアグネスフライトがダービーを勝ち、その後もハーツクライとインティライミがダービー2着に食い込むなど、以前に比べて関連性が大いに高まっている。激戦となりそうな今年のダービーをより楽しむためにも、しっかりとその結果を見届けたいところだ。今回は、施行条件が現在の2200mとなった02年以降の8年間をデータ分析の対象としたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
2-  0-  1-  5/  8
25.0%
25.0%
37.5%
72%
47%
2番人気
3-  0-  1-  4/  8
37.5%
37.5%
50.0%
141%
76%
3番人気
1-  2-  0-  5/  8
12.5%
37.5%
37.5%
176%
86%
4番人気
0-  0-  2-  6/  8
0.0%
0.0%
25.0%
0%
80%
5番人気
0-  1-  1-  6/  8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
85%
6番人気
1-  1-  1-  5/  8
12.5%
25.0%
37.5%
213%
166%
7番人気
0-  1-  0-  7/  8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
63%
8番人気
0-  2-  1-  5/  8
0.0%
25.0%
37.5%
0%
218%
9番人気
0-  1-  1-  6/  8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
133%
10番人気
1-  0-  0-  7/  8
12.5%
12.5%
12.5%
377%
91%
11番人気
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

8勝中6勝を1〜3番人気が占めている。1着固定で勝負するのであれば、軸馬は3番人気までのなかから選択したほうがよさそうだ。ただし、複勝率を見ると9番人気あたりまで大きな差がないので、相手は手広く構えたいところ。11番人気以下の好走例は皆無なので、極端な人気薄までマークする必要はないだろう。

■表2 馬番別成績

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番
0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
60%
2番
1- 0- 1- 6/ 8
12.5%
12.5%
25.0%
48%
81%
3番
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4番
1- 0- 2- 5/ 8
12.5%
12.5%
37.5%
377%
205%
5番
1- 4- 0- 3/ 8
12.5%
62.5%
62.5%
176%
217%
6番
0- 0- 1- 7/ 8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
33%
7番
1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
30%
15%
8番
2- 0- 0- 6/ 8
25.0%
25.0%
25.0%
256%
76%
9番
0- 3- 1- 4/ 8
0.0%
37.5%
50.0%
0%
187%
10番
0- 0- 1- 7/ 8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
75%
11番
2- 0- 0- 5/ 7
28.6%
28.6%
28.6%
105%
41%
12番
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番
0- 0- 2- 4/ 6
0.0%
0.0%
33.3%
0%
81%
15番
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ホームストレッチからのスタートで1コーナーまでの距離が十分に京都芝2200mで行われるレースだが、思った以上に枠順の有利不利がある印象だ。気をつけるべきなのが、12番枠から外の好走率がかなり下がること。ここに入った1番人気馬がともに5着に敗れるなど、上位人気馬でも凡走するケースが目立っている。また、1〜3番枠の好走率もあまり良くない。京都新聞杯はペースが落ち着く傾向があり、内枠は馬群をさばくのに苦労する可能性、外枠の馬は終始外を回らされてコースロスが大きくなるケースを想定しておく必要があるだろう。

■表3 前走クラス別成績(前走芝のみ)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
未勝利
0- 0- 2-14/16
0.0%
0.0%
12.5%
0%
61%
500万下
2- 7- 2-33/44
4.5%
20.5%
25.0%
13%
91%
OPEN特別
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
57%
G3
2- 0- 1- 5/ 8
25.0%
25.0%
37.5%
426%
172%
G2
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
282%
74%
G1
3- 1- 2-10/16
18.8%
25.0%
37.5%
151%
69%

2006/5/6 京都11R 京都新聞杯(G2)1着 5番 トーホウアラン

表3は前走クラス別の成績。なお、前走ダートはクラスにかかわらず近8年で一度も3着以内に入ったことがないので除外している。とにかく前走で芝重賞重賞を使っていた馬の勝率が高く、G1からG3まですべて単勝回収率100%を超えているのが目につく。なかでも狙い目となるのが前走G3組。具体的には毎日杯で皐月賞の権利を獲れず、ダービー出走権を賭けてここに出てきた馬が絶好の狙い目となりそうだ。前走G2組は例が少ないが、スプリングSで皐月賞の権利を獲れず、ここに回ったトーホウアランが06年に勝っている。このトーホウアランのパターンも毎日杯組と同じような意味合いであることは説明するまでもなく、こうした馬を狙うのが京都新聞杯のひとつのパターンとなっているようだ。

前走G1組は、要するに皐月賞帰りの馬。さすがに好走例が多いが、実は非常にわかりやすい共通項があった。下の表4をご覧いただきたい。

■表4 前走G1組の好走馬

年度
馬名
着順
阪神芝2000m実績
02年 ファストタテヤマ
1
若葉S2着
03年 ハーツクライ
1
若葉S1着
スズカマンボ
2
若葉S2着
ミスティックエイジ
3
ラジオたんぱ杯2歳S2着
05年 アドマイヤフジ
3
若葉S1着
09年 ベストメンバー
1
若葉S1着

このように、すべての好走馬に阪神芝2000mで行われる若葉Sかラジオたんぱ杯2歳S(現・ラジオNIKKEI杯2歳S)での連対例があった。このパターンに合致する馬がいれば、ぜひとも狙っていきたいところだ。

■表5 前走500万下組・前走着順別成績(前走芝のみ)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
2- 4- 2-13/21
9.5%
28.6%
38.1%
28%
110%
前走2着
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
162%
前走3着
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
67%
前走4着
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9着
0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
96%

ただし、前走重賞組だけを買っても京都新聞杯の的中には至らない。表3を見ればわかるように、好走率こそ前走重賞組には見劣るものの、前走500万下組も確実に馬券圏内に突入し、2着には近8年で7回も食い込んでいるからだ。とはいえ、表5のように前走500万下組は基本的には勝ち上がってきた馬だけを狙えばいいので、取捨は比較的容易。しかも、前走500万下1着の馬を前走の距離で分けるとより明確になってくるのだ。

■表6 前走500万下1着馬・前走距離別成績(前走芝のみ)

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
〜2200m
0- 1- 1-9/11
0.0%
9.1%
18.2%
0%
45%
2300m〜
2- 3- 1- 4/ 10
20.0%
50.0%
60.0%
60%
182%

ご覧のように、前走で500万下を勝っていた場合、距離延長や同距離より距離短縮で臨む馬のほうが圧倒的に高い好走率となっているのだ。通常、クラスが上がれば厳しいレースとなり、スタミナの消耗度は高くなる。距離短縮で京都新聞杯に臨む馬のほうが、スタミナ的に有利ということは言えるのではないだろうか。

前走500万下で負けていた馬の巻き返しも3例ある。03年2着のチャクラは前走500万下で2着とはいえ1着馬とのタイム差はなし。前走距離も2400mで京都新聞杯との相性がいい距離短縮のパターンだった。07年2着のローズプレステージは前走が3カ月ぶりの休み明け。2歳時にはオープン特別2着の実績があり、叩いて大きな上積みがあったようだ。09年2着のロードアリエスは前走が500万下への昇級初戦で初芝という厳しい条件ながら3着。芝2戦目となる京都新聞杯でさらに上昇したのだった。

ここまでまとめると、前走500万下組は基本的には前走1着、それも距離短縮が狙い目。前走で負けていた馬は、大きな上積みが望めそうな場合のみ買い目に加えておくとおもしろい存在となりそうだ。

■表7 種牡馬別成績

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
ダンスインザダーク 2- 1- 0- 4/ 7
28.6%
42.9%
42.9%
445%
201%
マンハッタンカフェ 2- 0- 0- 4/ 6
33.3%
33.3%
33.3%
116%
53%
サンデーサイレンス 1- 1- 1- 7/10
10.0%
20.0%
30.0%
38%
38%
スペシャルウィーク 1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
60%
72%
シンボリクリスエス 0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
94%
マヤノトップガン 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
216%
エルコンドルパサー 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
160%
アドマイヤベガ 0- 0- 3- 1/ 4
0.0%
0.0%
75.0%
0%
292%
グラスワンダー 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
130%
ブライアンズタイム 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※出走3頭以上

最後に種牡馬別成績についても触れておこう。圧倒的に強いのが、サンデーサイレンスの血を引く種牡馬。もっとも、これは大半のレースがそうだとも言えるのであまり意味がないかもしれないが、サンデー系のなかでも現役時代に3000m級のG1を勝っていた種牡馬が好成績を収めている点は注目に値する。ともに2勝ずつのダンスインザダークとマンハッタンカフェは菊花賞馬で、スペシャルウィークは天皇賞・春を勝っている。菊花賞も天皇賞・春も京都の外回りで行われるレースで、この京都新聞杯も同じく京都外回り。この時期の3歳馬にとっては厳しい2200m戦ということもあり、しっかりとスタミナを受け継いだ馬に有利な傾向があるようだ。前述した距離短縮が好成績ということとも関連性のあるデータと言えるので、一緒に覚えておきたい。

【結論】

1着付けでも買えるような本命候補としては、やはり前走重賞組だろう。前走G1組は、レーヴドリアンゲシュタルトがいる。前走G1組の好走条件としては阪神芝2000m実績があることだが、若葉SとラジオNIKKEI杯2歳Sにはともに出走していない。ただし、未勝利勝ちの舞台が阪神芝2000mだった。その点はいいのだが、追い込み一手の脚質がどうか。馬番別成績の項目で述べたように外枠は不利。特別登録の頭数(27頭)からフルゲートの可能性が高く、この馬は枠順に関係なく脚質的に外を通らされるケースが十分考えられるだけに、個人的には1着付けにはしづらいように感じている。ゲシュタルトは父がこのレースと好相性のマンハッタンカフェだが、阪神芝2000mは出走自体がなし。実力的に無視はできないが、今年の前走G1組は両馬ともに押さえまでにしておきたいと思う。

となると、前走G1以外の重賞組から本命を探すこととなる。ここからは毎日杯やスプリングSなどで皐月賞への出走権を獲得できず、ダービーへのラストチャンスに賭ける馬を狙っていきたい。その点でもっとも合致するのが毎日杯5着のルーラーシップだが、プリンシパルSへ出走する可能性のほうが高いようだ。代わって浮上するのが、弥生賞で道悪に泣いたアドマイヤテンクウ。ラジオNIKKEI杯2歳Sでヴィクトワールピサに0秒2差、京成杯では皐月賞3着のエイシンフラッシュとタイム差なしの2着と、本来の実力さえ発揮できれば世代トップクラスと大きな差はないはず。この馬を本命としたい。

前走G3組で取捨が難しいのが、5カ月半ぶりのレースとなるコスモファントム。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは本命としたアドマイヤテンクウに先着しており、ヴィクトワールピサとタイム差なしの2着。常に先行力があってレースぶりに安定感があるのも大きな強みだ。近8年、京都新聞杯を2カ月以上の休み明けで出走した馬自体がほとんどいないためデータ的には扱いが難しいのだが、体調さえ整っていれば対抗格に推したい。

前走500万下組からは、前走で勝って距離短縮となるブレイクアセオリーネオポラリスの2頭に加えて、前走の1800m戦で3着に敗れてはいるものの、2走前に2200m戦のオープン特別2着しているミカエルビスティー。この3頭を挙げておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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