第387回 今年の1番人気馬は? 天皇賞(春)を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第387回 今年の1番人気馬は? 天皇賞(春)を分析する

2010/4/29(木)

今週は古馬長距離王決定戦、春の天皇賞が行われる。昨年のグランプリを連覇したドリームジャーニーの回避で、混戦模様に拍車がかかった今年の天皇賞。いったいどんな結果が待っているのだろうか、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
1
3-  0-  3-  4/ 10
30.0%
30.0%
60.0%
48%
68%
2
2-  2-  2-  4/ 10
20.0%
40.0%
60.0%
74%
93%
3
1-  3-  0-  6/ 10
10.0%
40.0%
40.0%
58%
55%
4
0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
115%
5
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
87%
6
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
161%
40%
8
0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
86%
9
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
710%
193%
11
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
142%
12
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
516%
96%
13
1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
501%
127%
14
0-  1-  0-  6/  7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
224%
15
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

人気別成績では、1番人気の連対率30.0%はやや物足りないものの、複勝率では60.0%と盛り返す。2〜4番人気もまずまずで、上位人気トータルとしては悪くない成績だ。注目は2桁人気馬。昨年は12番人気のマイネルキッツが優勝、3年前には11番人気のエリモエクスパイアが2着に食い込むなど、10〜14番人気が各1連対。3連単導入後の5回で20万馬券以上が3回、6年前の04年にも3連複21万馬券が出ており、人気薄の激走には注意したい。

■表2 1〜3着馬人気と1番人気馬のG1実績

1〜3着人気
馬連
1番人気馬
1着
2着
3着
馬名
過去1年以内G1
G1勝利
00
1
3
2
290
テイエムオペラオー
1
菊花賞2着
皐月賞1着
01
1
3
2
500
テイエムオペラオー
1
ジャパンC1着ほか
02
2
3
1
540
ナリタトップロード
3
ジャパンC3着
菊花賞1着
03
7
8
1
16490
ダイタクバートラム
3
不出走
なし
04
10
4
5
36680
リンカーン
13
菊花賞2着
なし
05
13
14
4
85020
リンカーン
6
宝塚記念3着
なし
06
1
2
8
380
ディープインパクト
1
菊花賞1着ほか
07
2
11
4
20750
アイポッパー
4
天皇賞(春)4着
なし
08
3
2
1
2000
アサクサキングス
3
菊花賞1着
09
12
4
5
10200
アサクサキングス
9
天皇賞(春)3着
菊花賞1着

このレースの波乱度は、1番人気馬のG1実績に左右されやすい。過去10年のうち、1番人気がG1馬以外だった4回は馬連万馬券で、ダイタクバートラムが3着には食い込んだ03年も上位2頭は7→8番人気。逆に過去1年以内のG1馬が1番人気に推された3回は、馬連500円、380円、2000。アサクサキングスが3着に敗れた一昨年でも、上位2頭は3→2番人気で決着している。なお、1年以上前のG1馬が1番人気の年はまちまちである。

■表3 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
4歳
6-  4-  2- 35/ 47
12.8%
21.3%
25.5%
130%
85%
5歳
3-  4-  7- 30/ 44
6.8%
15.9%
31.8%
179%
122%
6歳
1-  1-  1- 27/ 30
3.3%
6.7%
10.0%
155%
38%
7歳以上
0-  1-  0- 32/ 33
0.0%
3.0%
3.0%
0%
47%

年齢別成績では4歳馬が一歩リードし、これに続くのは5歳馬。6歳以上は連対率ひと桁台に終わっている。ただ、4歳馬はここ2年連続して3着以下。「過去10年」という括りでは一応注目できるものの、あまりこだわりすぎるのも良くないだろう。

■表4 年齢・前走着順別成績

年齢
前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
4〜5歳馬
前走1着
4- 2- 4-16/26
15.4%
23.1%
38.5%
50%
82%
前走2着
1- 3- 2-10/16
6.3%
25.0%
37.5%
443%
200%
前走3着
1- 0- 3-13/17
5.9%
5.9%
23.5%
206%
83%
前走4着
1- 0- 0- 9/10
10.0%
10.0%
10.0%
20%
11%
前走5着
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9着
2- 1- 0- 7/10
20.0%
30.0%
30.0%
190%
72%
前走10着〜
0- 2- 0- 5/ 7
0.0%
28.6%
28.6%
0%
258%
年齢
前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
6歳以上馬
前走1着
0- 2- 1-10/13
0.0%
15.4%
23.1%
0%
141%
前走2着
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
930%
174%
前走3着
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走4着
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9着
0- 0- 0-20/20
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

前走着順別の成績を見ると、4〜5歳馬は前走6着以下からの巻き返しも見られるのに対し、6歳以上の好走馬はすべて前走連対馬。6歳以上を狙うなら、年齢を重ねても衰えがないことを前走で証明している馬にかぎりたい。

■表5 6歳以上の好走馬

馬名
性齢
前走
長距離G1実績
芝2500m以上
02 ナリタトップロード
牡6
1
3
阪神大賞典1着 菊花賞1着  
05 ビッグゴールド
牡7
14
2
大阪−ハンブルクC1着 (菊花賞13着) 前走が約3年半ぶり
06 リンカーン
牡6
2
2
日経賞1着 菊花賞2着  
09 マイネルキッツ
牡6
12
1
日経賞2着 なし 前走が初

2009/5/3 京都10R 天皇賞(春)(G1)1着 2番 マイネルキッツ

6歳以上についてもう1つ。好走馬4頭のうち上位人気だった2頭は菊花賞連対馬だが、波乱を演出したビッグゴールド、マイネルキッツは前年まで長距離実績がなかった馬だった。7歳で2着に好走したビッグゴールドが3000m級のレースに出走したのは4歳時の菊花賞以来で、2400m以上も前走が約2年ぶり。そして昨年のマイネルキッツは、2400m以上は前走の日経賞が初めて。前年までの戦歴から「春の天皇賞」というイメージがなかった馬でも、先入観を捨てて注目すると大穴に結びつく可能性がある。

■表6 前走レースとレース間隔別成績(好走馬輩出レースのみ)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
阪神大賞典
3- 3- 6-41/53
5.7%
11.3%
22.6%
16%
37%
大阪杯
3- 1- 2-18/24
12.5%
16.7%
25.0%
94%
60%
日経賞
2- 5- 1-27/35
5.7%
20.0%
22.9%
141%
108%
大阪―ハンブルクC
1- 1- 0-13/15
6.7%
13.3%
13.3%
234%
164%
ダイオライト記念
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
7100%
1930%
京都記念
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
125%
間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回 複回
連闘
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中2週
1- 1- 0-19/21
4.8%
9.5%
9.5%
167%
117%
中3週
3- 1- 2-20/26
11.5%
15.4%
23.1%
86%
55%
中4〜8週
6- 8- 7-72/93
6.5%
15.1%
22.6%
138%
83%
中9週〜半年
0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
71%
半年以上
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

前走レース別では、阪神大賞典、大阪杯、そして日経賞組馬が、好走馬30頭中26を占める。また、レースに偏りがあるためレース間隔からも絞られ、中1週以下、あるいは中9週以上の馬は不振だ。また、3重賞以外をステップにした馬4頭は、いずれも前走3着以内だった。

■表7 阪神大賞典組の好走馬

馬名
天皇賞
大賞典
着順差
芝3000m〜
00 テイエムオペラオー
1
1
1
1
0
1.2.0.0
ラスカルスズカ
3
2
2
2
0
1.1.1.0
ナリタトップロード
2
3
3
3
0
1.0.1.0
01 ナリタトップロード
2
3
1
1
-2
2.0.2.1
02 ジャングルポケット
3
2
2
2
0
0.1.0.1
ナリタトップロード
1
3
1
1
-2
3.0.3.1
03 サンライズジェガー
8
2
4
10
8
0.0.0.1
ダイタクバートラム
1
3
1
1
-2
2.1.1.0
05 アイポッパー
4
3
1
2
-1
1.1.0.0
06 ディープインパクト
1
1
1
1
0
2.0.0.0
07 トウカイトリック
4
3
3
3
0
1.3.2.1
08 アドマイヤジュピタ
3
1
4
1
0
1.0.0.0

阪神大賞典組の好走馬は、12頭中11頭が前走以下の着順という特徴があり、狙えるのは3着以内馬のみ。阪神大賞典で2着ならこのレースも2着以下、3着ならこのレースも3着以下となり、連単系の馬券では注意したい。また、同じく12頭中11頭が芝3000m以上での連対実績馬。両条件ともクリアできないサンライズジェガーは、阪神大賞典で大きな不利を受けた馬だった。
そして、そのサンライズジェガー以外の好走馬は上位人気馬ばかりという点にも注目したい。4番人気だったアイポッパー、トウカイトリックは3着にとどまっており、特に連対候補としては「3番人気以内」がポイントになる。

■表8 日経賞組の好走馬

馬名
天皇賞
日経賞
3000m以上
その他芝2400m上実績等
着度数
実績
01 メイショウドトウ
3
2
1
1
不出走
有馬記念2着ほか
02 マンハッタンカフェ
2
1
1
6
1-0-0-0 菊花賞 有馬記念
04 ゼンノロブロイ
4
2
1
2
0-0-0-1 菊花賞4着 ダービー2着ほか
06 リンカーン
2
2
1
1
1-1-1-2 菊花賞2着 有馬記念2着ほか
ストラタジェム
8
3
6
2
0-0-0-1 菊花賞5着 芝24上重賞は6着以下なし
07 エリモエクスパイア
11
2
7
10
0-1-0-0 ダイヤモンドS2着
09 マイネルキッツ
12
1
7
2
不出走
芝24上重賞は前走2着のみ
アルナスライン
4
2
4
1
0-1-0-0 菊花賞2着

日経賞組からの注目は、まず2400m以上のG1連対実績馬で、好走馬8頭中5頭がこのパターンだ。残る3頭はいずれも人気薄で、ストラタジェムは芝2400m以上の重賞で【0.1.1.0.2.0】(1〜5着、6着以下)とすべて掲示板を確保。エリモエクスパイアは3000m以上の経験が前々走のダイヤモンドS2着のみ、マイネルキッツは前述の通り2400m以上の経験が日経賞2着のみと、人気薄なら長距離で底を見せていない馬に注意したい。

■表9 大阪杯組の好走馬

馬名
天皇賞
大阪杯
G1実績
01 テイエムオペラオー
1
1
1
4
天皇賞(春)ほか
03 ヒシミラクル
7
1
8
7
菊花賞
07 メイショウサムソン
2
1
1
1
日本ダービーほか
08 メイショウサムソン
2
2
2
6
天皇賞(春)ほか
アサクサキングス
1
3
4
3
菊花賞
09 ドリームジャーニー
5
3
3
1
朝日杯FS

大阪杯組はきわめて単純で、ここで好走できるのはG1馬のみ。昨年の本コーナーでは「芝2400m以上のG1馬」として3着ドリームジャーニーを軽視してしまったが、今後は距離を問わずG1馬には注意したい。

【結論】

1番人気馬のG1実績によって平穏か波乱かに分かれる天皇賞(春)。荒れる年は2桁人気馬にもチャンスは十分にある。前走は日経賞、阪神大賞典、大阪杯が大半。阪神大賞典組は、前走着順を上回って馬券圏内に食い込んだ馬がいない点には注意したい。

では、今年の登録馬を見ていこう。過去10年で最多の7頭の連対馬を出す日経賞組から。この組でまず注目されるのは、昨年の覇者・マイネルキッツ。その後は今ひとつの成績が続いたが、前走の日経賞で復活の勝利を挙げた。この勝利で6歳以上の条件になる表4〜5はクリア。日経賞組の条件(表8)も昨年の優勝実績から問題がない。加えて「勝ち抜き制」が廃止された81年以降、前年以前の優勝馬は【3.5.0.2】でクシロキング、ヒシミラクル以外は連対を確保している。

2010/2/28 中山11R 中山記念(G2)1着 3番 トーセンクラウン

その他の日経賞組では、2、3着のエアシェイディトーセンクラウン。「春の天皇賞」というイメージはまったくなかった馬だが、エアシェイディは9歳にして初参戦で、 2400m以上では【0.1.2.1】(着外1回もジャパンC5着好走)。6歳のトーセンクラウンも、前走日経賞3着が初の長距離戦。ともに6歳以上(表5)や、日経賞組でG1連対実績のない人気薄(表8)の好走条件には当てはまる。エアシェイディは「9歳」という年齢、トーセンクラウンは前走が2着ではなく3着(表4)という点がマイナス材料にはなるものの、さほど人気はなさそうなだけに、穴候補として注目してもいいだろう。

阪神大賞典組で狙えるのは3着以内馬。初の3000m級で2着に好走したジャミールは、この一戦で表7の3000m以上実績はクリアし、同じく表7から上位人気に推されそうな点もプラス材料だ。しかしこの組の好走馬は「前走以下」の着順ばかりで、2着以下の候補になる。
なお、阪神大賞典を制したトウカイトリックは、好走した07年と違い現在は3000m以上で4着以下9回と、表7の条件に合致しない。また、メイショウベルーガは3000m級が前走の3着が最高という点、加えて牝馬という点でも減点になる。

そして、今年の大阪杯組はドリームジャーニーの回避でG1馬(表9)は不在となり、この組は苦しい。他の組ではオープン、重賞で3着以内が条件となり、ジャガーメイルフォゲッタブル。この2頭では、表3から4歳のフォゲッタブル上位だろうか。ただ、ジャガーメイルは京都記念以来、フォゲッタブルはダイヤモンドS以来のため、ともに表6から減点が必要だ。

以上をまとめると、まず昨年の覇者・マイネルキッツが有力で、これに続くのがエアシェイディトーセンクラウンジャミールの3頭。そしてやや離れてフォゲッタブルジャガーメイルとなる。
ここで注意したいのは表2で挙げた1番人気馬のG1実績と、上位馬の人気の関係。過去1年以内のG1馬・マイネルキッツが1番人気になると、上位人気馬同士の決着に収まる可能性が高い。逆にマイネルキッツ以外が1番人気なら、特に人気薄を重視した狙いがおもしろそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN