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第375回 長距離・コース実績で阪神大賞典を分析

2010/3/18(木)

今週は土日合わせて4つの重賞が組まれている。今回はその中で日曜日に行われる阪神大賞典についての展望を行ってみたい。同レースは天皇賞(春)への主要ステップレース。以前は人気の実力馬同士で決まる堅いレースであったが、近5年は1番人気の勝利がわずかに1回。ガチガチの「銀行レース」ではなくなってきた。今回は過去10年の好走馬の長距離と阪神芝コースの実績を調べて、本競走を占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の阪神大賞典好走馬

着順
人気
馬名
性齢
斤量
芝2500m以上
阪神芝コース
09年
1
2
アサクサキングス
牡5
58
1-0-1-1(33.3%) 0-1-1-3(20.0%)
2
6
ヒカルカザブエ
牡4
56
1-0-0-0(100%) 1-0-0-1(50.0%)
3
4
ナムラクレセント
牡4
56
0-0-1-0(0%) 0-1-0-3(25.0%)
08年
1
4
アドマイヤジュピタ
牡5
58
1-0-0-0(100%) 2-1-2-0(60.0%)
2
5
アイポッパー
牡8
58
4-4-1-6(53.3%) 1-2-0-1(75.0%)
3
1
ポップロック
牡7
58
4-2-2-2(60.0%) 3-0-3-1(42.9%)
07年
1
2
アイポッパー
牡7
58
3-4-1-5(53.8%) 0-2-0-1(66.7%)
2
1
ドリームパスポート
牡4
57
0-1-0-1(50.0%) 0-1-0-0(100%)
3
3
トウカイトリック
牡5
57
1-3-1-3(50.0%) 1-1-0-5(28.5%)
06年
1
1
ディープインパクト
牡4
58
1-1-0-0(100%) 2-0-0-0(100%)
2
5
トウカイトリック
牡4
56
0-0-1-0(0%) 1-0-0-5(16.7%)
3
2
デルタブルース
牡5
58
3-0-0-4(42.9%) 0-1-0-1(50.0%)
05年
1
6
マイソールサウンド
牡6
58
未経験 1-1-0-5(28.6%)
2
1
アイポッパー
牡5
57
2-1-0-2(60.0%) 0-1-0-0(100%)
3
2
リンカーン
牡5
58
1-2-0-1(75.0%) 3-0-1-1(60.0%)
04年
1
1
リンカーン
牡4
56
0-2-0-0(100%) 2-0-0-1(66.7%)
2
2
ザッツザプレンティ
牡4
58
1-0-0-1(50.0%) 1-0-0-1(50.0%)
3
4
ファストタテヤマ
牡5
57
0-1-1-3(20.0%) 0-1-1-2(25.0%)
03年
1
1
ダイタクバートラム
牡5
57
1-1-1-0(66.7%) 3-1-2-0(66.7%)
2
2
コイントス
牡5
57
0-1-2-0(33.3%) 0-1-0-0(100%)
3
7
ファストタテヤマ
牡4
57
0-1-0-0(100%) 0-1-0-1(50.0%)
02年
1
1
ナリタトップロード
牡6
59
2-0-3-4(22.2%) 2-1-1-0(75.0%)
2
2
ジャングルポケット
牡4
58
0-0-0-1(0%) 0-1-0-0(100%)
3
3
エリモブライアン
牡5
58
2-1-2-2(50.0%) 1-1-0-5(28.5%)
01年
1
1
ナリタトップロード
牡5
59
1-0-2-3(16.7%) 1-1-1-0(66.7%)
2
7
エリモブライアン
牡4
56
0-0-1-0(0%) 1-0-0-3(25.0%)
3
9
ホットシークレット
セ5
58
1-0-0-9(10.0%) 1-0-1-2(25.0%)
00年
1
1
テイエムオペラオー
牡4
58
0-2-1-0(66.7%) 2-0-0-0(100%)
2
2
ラスカルスズカ
牡4
56
1-0-1-0(50.0%) 0-0-1-0(0%)
3
3
ナリタトップロード
牡4
58
1-0-0-1(50.0%) 1-1-0-0(100%)
※芝2500m以上・阪神芝コース内のカッコは連対率。

上の表1は過去10年の阪神大賞典の好走馬一覧。各年3着までの好走馬の人気や性・齢、斤量という基本的な情報に加え、今回は芝2500m以上の長距離、阪神芝コースという2つの実績に注目し、その通算成績と連対率(カッコ内)を記載した。これらのデータをもとに、軽視したい馬、注目したい馬をピックアップすることにした。

まず、芝2500m以上の連対率を調べると好走馬30頭中26頭が数字を出していた。つまり過去に一度は連対経験があったことになる。逆に連対率0%だったにもかかわらず好走できた馬は、09年3着ナムラクレセント(菊花賞3着)、06年2着トウカイトリック(ダイヤモンドS3着)、02年2着ジャングルポケット(菊花賞4着)、01年2着エリモブライアン(菊花賞3着)。まだ優勝馬こそ出ていないが4頭の好走例があり、それぞれの馬にはすでに芝3000m以上の重賞で5着以内に入った実績があった。また、4頭すべてが4歳馬というのもポイント。芝2500m以上のキャリアが少ないためこの時点では連対率が0%だったが、すでに芝長距離の適性・能力を示していた。これにより次のようなことが言えるだろう。

・芝2500m以上で連対率0%の場合、芝3000m以上の重賞で5着以内の実績がある4歳馬のみ買える(ただし、2、3着候補?)。

■表2 今年の阪神大賞典出走予定馬

馬名
性齢
斤量
芝2500m以上
阪神芝コース
アサクサキングス
牡6
58
2-0-1-2(40.0%) 1-1-1-3(33.3%)
イコピコ
牡4
57
0-0-0-2(0%) 2-0-0-1(66.7%)
ウィルビーキング
セ6
57
0-0-0-1(0%) 2-2-1-5(40.0%)
キタサンチーフ
牡4
56
0-0-0-1(0%) 2-0-0-1(66.7%)
ケンブリッジレーザ
牡7
57
0-0-0-1(0%) 2-0-2-5(22.2%)
コパノジングー
牡5
57
0-0-0-1(0%) 0-1-1-7(11.1%)
ゴールデンメイン
牡10
57
2-1-0-2(60.0%) 2-1-1-2(50.0%)
シグナリオ
牡6
57
1-1-1-1(50.0%) 0-1-0-0(50.0%)
ジャミール
牡4
56
1-0-0-0(100%) 1-1-3-2(28.6%)
ダイワワイルドボア
牡5
57
0-0-0-5(0%) 未経験
テンシノゴールド
牡7
57
1-1-2-3(28.6%) 1-5-1-5(50.0%)
トウカリトリック
牡8
57
3-4-3-15(28.0%) 1-1-1-8(18.2%)
ドリームフライト
牡6
57
3-0-1-8(25.0%) 1-0-0-4(20.0%)
ニホンピロレガーロ
牡7
57
1-0-0-2(33.3%) 0-3-0-3(50.0%)
ベルウッドローツェ
牡4
56
1-1-1-1(50.0%) 未経験
ホクトスルタン
牡6
57
3-0-0-6(33.3%) 0-0-0-1(0%)
マゼラン
牡5
57
1-0-0-0(100%) 0-0-1-1(0%)
メイショウベルーガ
牝5
56
0-0-0-1(0%) 0-0-1-3(0%)
メトロシュタイン
牡6
57
1-0-0-3(25.0%) 1-3-0-6(40.0%)
※フルゲート16頭。(17)コパノジングー、(18)ケンブリッジレーザ、(19)メトロシュタインは除外対象(3/17午前時点)。

2009/9/27 阪神10R 神戸新聞杯(Jpn2)1着 4番 イコピコ

このデータをもとに早速、今年の阪神大賞典出走予定馬(表2参照)を見てみると、案外多くの馬を削ることができる。芝2500m以上で連対率0%はイコピコ、ウィルビーキング、キタサンチーフ、ケンブリッジレーザ、ダイワワイルドボア、メイショウベルーガ。前走日経新春杯を制したメイショウベルーガが含まれる。ただし、イコピコは昨年の菊花賞4着の実績がある4歳馬。むしろ「買い」と言える注目馬だ。単勝で狙うのは危険に見えるが、3連系馬券の2頭軸の1頭には最適の存在ではないだろうか。

表1に戻り、今度は優勝馬について考えてみる。過去10年の優勝馬すべてに該当するのは、芝2200m以上のG2以上で連対経験があったこと。G1実績馬の好走が多いレースなので歴代の名馬が顔を揃えているが、05年6番人気で制したマイソールサウンドには03年京都記念1着の実績、03年の優勝馬ダイタクバートラムには02年ステイヤーズS2着の実績があった。また、優勝馬10頭中8頭が阪神芝コースの連対率が60%以上で、残る2頭は阪神芝のG2以上で連対実績があった。残る2頭は09年1着のアサクサキングス(07年神戸新聞杯2着)、05年1着のマイソールサウンド(04年マイラーズC1着)であり、優勝馬にはしっかりとした阪神芝コースの実績が必要になっていることがわかる。これらをまとめると次のことが言える。

・優勝するには芝2200m以上のG2以上での連対実績と、阪神芝コースの連対率60%以上(もしくは阪神芝のG2以上で連対実績)が必要。

2009/3/22 阪神11R 阪神大賞典(G2)1着 7番 アサクサキングス

最初に述べたデータに引っ掛かっていない出走予定馬の中で、以上のデータに合致するのはアサクサキングストウカイトリック。両馬ともにすでに本競走で連対経験がある馬だ。互いに阪神芝コースの連対率が低いが、同馬を上回る実績馬が見当たらない。この2頭が単勝の有力候補だ。

表1に戻り、2着馬について考える。2着馬10頭のうち8頭が芝2500m以上、もしくは阪神芝コースの連対率が50%以上。該当しなかった2頭はトウカイトリックとエリモブライアンということで、ほぼ必須のデータと言える。3着馬に関しても同様で、10頭のうち8頭が芝2500m以上、もしくは阪神芝コースの連対率が50%以上あった。該当しなかった2頭は04年3着のファストタテヤマ(02年菊花賞2着)、01年3着のホットシークレット(00年ステイヤーズS1着)。この両馬には芝3000m以上の重賞で連対実績があった。また、2、3着馬20頭のうち18頭が4〜5歳という若い馬。残る2頭は08年2着アイポッパー(05年天皇賞春3着)、同年3着のポップロック(06年有馬記念2着ほか)で、芝2500m以上のG1で3着以内の実績があった。これらとまとめると次のようになる。

・2着馬10頭のうち8頭が芝2500m以上、もしくは阪神芝の連対率が50%以上。
・3着馬10頭のうち8頭が芝2500m以上、もしくは阪神芝の連対率が50%以上。残る2頭は芝3000m以上の重賞で連対実績があった。
・2〜3着馬20頭のうち18頭が4〜5歳馬。残り2頭は芝2500m以上のG1で3着以内の実績があった。

以上のデータをもとに、まだ名前が挙がっていない出走予定馬の中で有力と思えるのがジャミールベルウッドローツェの4歳馬。阪神芝コースの実績はひと息だが、芝2500m以上の連対実績が高く、3000mへの適性を感じさせる。マゼランは前走1000万クラス(しかも道悪)に出走(過去10年の好走馬30頭中29頭が前走OPクラス)しているので微妙と判断。むしろ、阪神芝コースの連対率が10%足らずに単勝候補からもれたが、ゴールデンメインが捨てきれない。データ上、不利と思えるのは10歳という年齢面のみ。その他の成績は申し分ない。

仮に3連複の2頭軸流しの馬券を買うとしてまとめると、アサクサキングスかトウカイトリックを主軸、もう一頭の軸をイコピコ。相手にゴールデンメイン、ジャミール、ベルウッドローツェをマークしてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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