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第374回 リーディング首位到達! キングカメハメハ産駒を分析!

2010/3/15(月)

2004/5/30 東京10R 東京優駿(G1)1着 12番 キングカメハメハ

現時点(3/7開催終了時点)でJRAリーディングサイアー首位に立っているのがキングカメハメハ。産駒はまだわずか2世代だが、非常に目立つ活躍を見せている。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、今年に入っての種牡馬成績(平地のみ)を調べたところ、以下の表1のような結果が出た。

■表1 今年のJRAリーディングサイアー(平地のみ)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1
キングカメハメハ 29- 25- 21-165/240
12.1%
22.5%
31.3%
94
77
2
クロフネ 29- 23- 26-226/304
9.5%
17.1%
25.7%
103
73
3
アグネスタキオン 22- 12- 15-131/180
12.2%
18.9%
27.2%
99
67
4
フジキセキ 19- 27-  9-177/232
8.2%
19.8%
23.7%
35
58
5
マンハッタンカフェ 19- 13- 15-155/202
9.4%
15.8%
23.3%
54
65
6
サクラバクシンオー 17- 11- 10-152/190
8.9%
14.7%
20.0%
73
61
7
ネオユニヴァース 16- 11-  9-147/183
8.7%
14.8%
19.7%
99
60
8
シンボリクリスエス 16- 10- 20-161/207
7.7%
12.6%
22.2%
81
63
9
アグネスデジタル 16-  6-  8- 97/127
12.6%
17.3%
23.6%
256
135
10
スペシャルウィーク 13- 16- 15-149/193
6.7%
15.0%
22.8%
90
66
※3/7開催終了時点までの成績。

表1は本年のリーディングサイアーベスト10。1位は29勝と同じながら、2着の差でクロフネを押さえてキングカメハメハが首位に立った。以下3位がアグネスタキオン、フジキセキ、マンハッタンカフェとサンデーサイレンス系がベスト10の多く占める中、ミスタープロスペクター系ではキングカメハメハとアグネスデジタルが奮闘している。キングカメハメハ特に昨年末からの活躍が顕著。ローズキングダム(朝日杯FS2歳S)、アパパネ(阪神JF)と、牡馬・牝馬両方の2歳チャンピオンを輩出。今年に入ってからもコスモセンサー(アーリントンC)、ショウリュウムーン(チューリップ賞)が重賞を制覇。現3歳馬が2世代目となるが、一気にブレイクした感がある。そこで今回はキングカメハメハ産駒の特徴をこれまでのデータから検証していくことにする。

■表2 キングカメハメハ産駒のクラス別芝成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
新馬
14- 25- 22-129/190
7.4%
20.5%
32.1%
87
106
未勝利
50- 42- 30-331/453
11.0%
20.3%
26.9%
83
72
500万下
22- 17- 18-127/184
12.0%
21.2%
31.0%
89
98
1000万下
10-  4-  6- 29/ 49
20.4%
28.6%
40.8%
131
97
1600万下
1-  0-  3- 12/ 16
6.3%
6.3%
25.0%
13
46
OPEN特別
2-  5-  4- 22/ 33
6.1%
21.2%
33.3%
106
95
G3
4-  3-  1- 20/ 28
14.3%
25.0%
28.6%
239
121
G2
0-  1-  2- 12/ 15
0.0%
6.7%
20.0%
0
46
G1
2-  1-  0-  9/ 12
16.7%
25.0%
25.0%
57
41

上の表2はキングカメハメハ産駒のクラス別芝成績。同産駒がデビューを果たした08年夏から本年3月7日開催終了時点まで(以下のデータも同様)の成績だ。前述したようにG1の2勝はローズキングダムと、アパパネ。2歳G1ながら大きな舞台で結果を残してこそ、今後の繁栄が望めるというもの。今後、クラシック戦線や古馬のG1で活躍できてこそ本物だが、国内のエース種牡馬となる可能性を秘めている。キングカメハメハ自身は3歳の半ばで引退となってしまっただけに、成長力の有無はまだ見極められないが、G1はNHKマイルCと日本ダービーを制しており、産駒の芝適性の高さという点は予想された通りと言えるだろう。

■表3 キングカメハメハ産駒のクラス別ダート成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
新馬
4-  6-  7- 28/ 45
8.9%
22.2%
37.8%
102
138
未勝利
42- 31- 42-215/330
12.7%
22.1%
34.8%
127
102
500万下
20- 14- 15-112/161
12.4%
21.1%
30.4%
98
67
1000万下
2-  6-  2- 20/ 30
6.7%
26.7%
33.3%
18
66
1600万下
0-  2-  0-  6/  8
0.0%
25.0%
25.0%
0
76
OPEN特別
0-  4-  1-  2/  7
0.0%
57.1%
71.4%
0
191
G3
0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
0
82
G2
0-  0-  0-  0/  0
-
-
-
-
-
G1
0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
0
890

しかし、産駒は芝一辺倒でダートが不向きというわけではない。上の表3はキングカメハメハ産駒のクラス別ダート成績。重賞は未勝利ながらG1で3着が一回。昨年のJCダートでゴールデンチケットが12番人気ながら記録したものだ。JRAのダート重賞は芝に比べて圧倒的に数が少なく、ダートの重賞出走自体がまだ5回しかない。OP特別や準OPで勝ち切れていない点は少し気になるものの、その他の下級条件での連対率・複勝率は芝の同クラスと比較して、ほぼ同等の数字を収めている。このことから、産駒はダートもかなりこなすと判断したいところだ。

■表4 キングカメハメハ産駒の馬場状態別成績

馬場状態
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
芝・ 良
79-  81-  69- 543/ 772
10.2%
20.7%
29.7%
93
90
芝・稍重
14-   8-  11-  86/ 119
11.8%
18.5%
27.7%
49
58
芝・ 重
8-   6-   4-  46/  64
12.5%
21.9%
28.1%
128
85
芝・不良
4-   3-   2-  16/  25
16.0%
28.0%
36.0%
92
86
ダ・ 良
44-  36-  46- 272/ 398
11.1%
20.1%
31.7%
76
86
ダ・稍重
7-  11-  12-  43/  73
9.6%
24.7%
41.1%
61
104
ダ・ 重
11-  11-   7-  50/  79
13.9%
27.8%
36.7%
271
141
ダ・不良
6-   5-   4-  21/  36
16.7%
30.6%
41.7%
185
75
105-  98-  86- 691/ 980
10.7%
20.7%
29.5%
90
86
ダート
68-  63-  69- 386/ 586
11.6%
22.4%
34.1%
107
95
173- 161- 155-1077/1566
11.0%
21.3%
31.2%
96
89

2010/3/6 阪神11R チューリップ賞(G3)ゴール前

上の表は同産駒の馬場状態別成績。今回、このテーマを取り上げることになった大きな要因がここにある。「キングカメハメハ産駒は道悪が上手なのか?」という点を調べるためだ。というのも、先日の重馬場で行われたチューリップ賞が優勝したショウリュウムーンだけでなく、2着のアパパネ、3着のエーシンリターンズもが同産駒。全国的に雨だったこの週は同馬たちだけでなく、ルーラーシップやトーセンアドミラル、クラックシードなど、キングカメハメハ産駒が大活躍したからだ。

まず芝の成績を見てみると、勝率は良馬場時が10.2%に対し、稍重、重、不良馬場では良馬場時よりも数字がアップしている。連対率は良〜重ではさほど変わらないが、不良馬場になると28%までアップ。複勝率も不良馬場になると30%を超え、36%をマークしている。実際には重馬場ぐらいまでは驚くほどの違いはなかったが、不良馬場で成績をグンとアップさせていることから、芝の道悪は上手と言っていいだろう。

次にダートの成績を見てみよう。こちらは良馬場から稍重になるだけで連対率、複勝率がかなりアップする。さらに連対率は重→不良になるにつれて徐々にアップ。重・不良馬場の単回収率が180%以上である点も優秀だ。芝と同様、ダートも道悪が上手だと言えそうだ。

■表5 キングカメハメハ産駒のコース別成績(芝)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1
東京・芝1600 9-10- 7-37/63
14.3%
30.2%
41.3%
75
109
2
阪神・芝1600外 9- 3- 5-37/54
16.7%
22.2%
31.5%
403
114
3
阪神・芝1800外 6- 5- 4-24/39
15.4%
28.2%
38.5%
153
153
4
京都・芝1800外 6- 2- 4-24/36
16.7%
22.2%
33.3%
79
137
5
中山・芝1600 5- 9- 1-28/43
11.6%
32.6%
34.9%
64
68
6
東京・芝1800 5- 5- 1-22/33
15.2%
30.3%
33.3%
161
71
7
東京・芝2000 5- 0- 2-15/22
22.7%
22.7%
31.8%
86
69
8
福島・芝1200 5- 0- 1-29/35
14.3%
14.3%
17.1%
124
47
9
小倉・芝1200 4- 1- 3-21/29
13.8%
17.2%
27.6%
73
54
10
京都・芝1400 3- 7- 2-22/34
8.8%
29.4%
35.3%
125
88
22
中山・芝2000 2- 1- 2-21/26
7.7%
11.5%
19.2%
35
38
28
京都・芝2000 1- 5- 2-20/28
3.6%
21.4%
28.6%
13
44
30
京都・芝1600 1- 2- 6-37/46
2.2%
6.5%
19.6%
17
59
33
東京・芝2400 1- 2- 1- 7/11
9.1%
27.3%
36.4%
37
82
35
新潟・芝1400 1- 1- 5-18/25
4.0%
8.0%
28.0%
32
107
36
札幌・芝2000 1- 0- 1-12/14
7.1%
7.1%
14.3%
25
46
38
福島・芝2000 1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
71
24
40
小倉・芝2000 0- 2- 3-10/15
0.0%
13.3%
33.3%
0
90
41
中京・芝1200 0- 1- 2-15/18
0.0%
5.6%
16.7%
0
40

次にコース別の成績を見ていこう。まずは芝から(表5参照)。ここまで最多の勝ち鞍を挙げているのが東京芝1600mと阪神芝1600mだ。阪神芝1600mではすでに3つの重賞を勝っている。3位が阪神芝1800m、4位が京都芝1800mであることを考えると、コーナーが2回のレースを得意としている印象だ。東京芝1800m、東京芝2000mもベスト10に入っている。対照的に同じ芝2000mでも札幌や福島、小倉の成績ではあまりよくない。コーナーが4回の小回りコースが不振だ。福島芝1200m、小倉司馬1200mは勝ち鞍ベスト10に入っているが、連対率は20%以下。レース数が多い関係で「ベスト10」入りしているものの、決して得意という印象は受けない。東京や京都という大箱の競馬場を得意とする反面、ローカル競馬場ではひと息だ。

このデータを基に今後のクラシック戦線を占うと、最も適した舞台であるのが桜花賞であることは一目瞭然だ。皐月賞が行われる中山芝2000mは中央場所ながら小回りに近いコース形態であるため、勝ち鞍こそあるが連対率は11.5%、複勝率は19.2%というかなり低い数字。決していい舞台とは思えないのだが、果たしてどうなるだろうか? 日本ダービーとオークスが行われる東京芝2400mはまだ1勝のみだが、出走数自体が少ない。一応、連対率は27.3%あることから、今後に数字を伸ばしてくる可能性を感じる。あとは、秋華賞が行われる京都芝2000m。連対率は21.4%あるが、1着が少なく2着が多い。取りこぼしが多くなることを暗示しているようでもある。ちなみに、菊花賞が行われる京都芝3000mの出走例はまだなかったため、今回記載はしなかった。

■表6 キングカメハメハ産駒のコース別成績(ダート)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1
京都・ダ1800 8- 4- 9-33/54
14.8%
22.2%
38.9%
68
98
2
阪神・ダ1800 7- 6- 7-32/52
13.5%
25.0%
38.5%
254
135
3
中京・ダ1700 7- 5- 3-35/50
14.0%
24.0%
30.0%
115
85
4
中山・ダ1800 6- 7- 6-28/47
12.8%
27.7%
40.4%
90
119
5
中山・ダ1200 6- 2- 3-21/32
18.8%
25.0%
34.4%
138
99
6
東京・ダ1600 5- 7- 3-40/55
9.1%
21.8%
27.3%
101
70
7
札幌・ダ1000 5- 0- 5-12/22
22.7%
22.7%
45.5%
521
164
8
京都・ダ1400 4- 4- 1-24/33
12.1%
24.2%
27.3%
70
66
9
札幌・ダ1700 4- 3- 4-27/38
10.5%
18.4%
28.9%
37
58
10
新潟・ダ1800 4- 2- 4-14/24
16.7%
25.0%
41.7%
92
85
11
京都・ダ1200 2- 7- 0-11/20
10.0%
45.0%
45.0%
24
119
12
阪神・ダ1200 2- 3- 2-11/18
11.1%
27.8%
38.9%
135
75
13
福島・ダ1700 2- 2- 1-15/20
10.0%
20.0%
25.0%
57
39
14
阪神・ダ1400 2- 1- 4-22/29
6.9%
10.3%
24.1%
21
59
15
小倉・ダ1700 1- 5- 4-10/20
5.0%
30.0%
50.0%
45
164
16
東京・ダ1400 1- 3- 6-17/27
3.7%
14.8%
37.0%
36
113
17
東京・ダ2100 1- 1- 0- 4/ 6
16.7%
33.3%
33.3%
95
51
18
京都・ダ1900 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
422
110
19
新潟・ダ1200 0- 1- 3- 7/11
0.0%
9.1%
36.4%
0
196

最後にダートのコース別成績を見ていこう。ダートは芝ほど小回りのコース形態を苦手としている印象はない。ただ、勝ち鞍1位は京都ダート1800m、2位は阪神ダート1800m。このあたりは距離適性の影響が強く出ており、1700〜1800mの中距離での勝ち鞍が今後も多くなるだろう。JRAのダートG1が行われる舞台の成績を比較すると、阪神ダート1800mが東京ダート1600mより若干上回る。よって、フェブラリーSよりもJCダートで優勝馬が出現するのが先と予想してみることにする。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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