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第367回 エスポワールシチーがG1・4連勝へ王手!?

2010/2/18(木)

今週は東京競馬場でダートの最強マイラー決定戦・フェブラリーSが行われる。2010年中央競馬のG1第一弾がスタート。本競走を当てて波に乗りたいところだ。データはJCダートが創設された翌年、01年以降の本競走を参考にする。昨年の当コーナー(第264回 今年も堅い?!フェブラリーSを分析する)でも、前年のJCダートに注目しており、同じような切り口になってしまうが、筆者も前年のJCダートの存在が重要だと考えている。あらためて同競走と本競走の関連性を調べ、攻略につなげていってみたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 フェブラリーS好走馬のJCダート出走動向(01年以降)

前年JCダート
1着
2着
3着
出走
6
6
5
不出走
3
3
4

前年のJCダートと本競走の密接な関係は、表1にあらわれている。上の表1はJCダートが創設された翌年(01年)からの本競走の好走馬が、前年のJCダートに出走していたか否かを調べたデータだ。中山で行われた03年も含み、過去9回の本競走好走馬27頭のうち、1着馬の6頭、2着馬の6頭、3着馬の5頭が前年のJCダートに出走していた。後に明らかになるが、過去9回で前年のJCダート出走馬が1頭も3着以内に好走しなかったのは、メイショウボーラーが優勝を飾った05年しかない。つまり、それ以外の年は毎年、前年のJCダート出走馬が好走しており、同組から中心馬を選ぶことがセオリーというわけだ。

■表2 01年以降のフェブラリーS好走馬(1)

着順
人気
性齢
馬名
JCダート成績・着差
備考1
備考2
09年
1
6
牡4 サクセスブロッケン 2番人気8着(0.7秒) 川崎記念3着  
2
3
牡4 カジノドライヴ 3番人気6着(0.5秒)    
3
1
牡7 カネヒキリ 4番人気1着(−) 川崎記念1着  
08年
1
1
牡6 ヴァーミリアン 1番人気1着(−) 東京大賞典1着  
2
7
牡8 ブルーコンコルド 10番人気7着(1.5秒) 南部杯1着  
3
3
牡6 ワイルドワンダー 8番人気5着(1.0秒) 南部杯2着 武蔵野S2着
07年
1
3
牡5 サンライズバッカス 3番人気5着(0.6秒)   武蔵野S2着
2
2
牡7 ブルーコンコルド 2番人気9着(1.0秒) 東京大賞典1着  
06年
1
1
牡4 カネヒキリ 1番人気1着(−)   武蔵野2着
2
2
牡5 シーキングザダイヤ 11番人気2着(0.0秒) 川崎記念2着  
3
11
牡6 ユートピア 8番人気8着(1.4秒) 南部杯1着  
04年
1
1
牡5 アドマイヤドン 1番人気2着(0.0秒) 南部杯1着  
2
3
牡4 サイレントディール 2番人気7着(2.0秒)   武蔵野S1着
03年
1
1
牡4 ゴールドアリュール 2番人気5着(0.4秒) 東京大賞典1着  
3
4
牡6 イーグルカフェ 5番人気1着(−)    
02年
3
2
牡6 ノボトゥルー 5番人気4着(1.3秒) 南部杯3着  
01年
2
2
牡6 ウイングアロー 4番人気1着(−) 南部杯2着  

具体的に前年JCダートに出走し、フェブラリーSで好走したのはどの馬か。上の表2でまとめてみた。昨年の本競走ではカネヒキリが3着に敗れ、サクセスブロッケン、カジノドライヴという4歳馬が連対。長年ダート界に君臨していた7歳勢(当時)の牙城を4歳馬が破り、世代交代を印象付けたレースだった。その4歳馬2頭も前年のJCダートではカネヒキリに一度は負けており、同レースでの結果そのものは決定的に繋がるものではないことがわかる。むしろJCダートの経験そのものの方が重要だ。とはいえ、JCダートの優勝馬に限ってはほぼ無条件に評価すべきで、無事に本競走に出走してきた場合は、高い確率でここでも好走を果たしている。

問題はJCダート敗退からの巻き返しがどのように起きているかだ。表を見る限りJCダートでの着差や着順はあまり気にする必要がない。重要なのはそれ以前の実績。具体的には前年秋のダートG1での、好走実績の有無が大切だ。昨年優勝のサクセスブロッケンは年明けの川崎記念で3着に好走。07年2着のブルーコンコルドは前年末の東京大賞典を制していた。秋の南部杯まで遡り、これらのレースで3着以内に好走しているかが、大きなポイントとなる。

前年秋以降にG1好走実績がない場合は、同年秋の武蔵野Sでの連対が必要。07年優勝のサンライズバッカス、04年2着のサイレントディールがこの実績に該当する。この2つの実績がなく、JCダート敗退から巻き返したのは昨年2着のカジノドライヴ1頭しかいない。

■表3 01年以降のフェブラリーS好走馬(2)

着順
人気
性齢
馬名
前走成績
2走前
備考
07年
3
9
牡6 ビッググラス 根岸S1着 京都金杯14着  
05年
1
1
牡4 メイショウボーラー 根岸S1着 ガーネットS1着  
2
5
牡4 シーキングザダイヤ 川崎記念2着 兵庫GT1着  
3
6
牡5 ヒシアトラス 平安S1着 師走S1着  
04年
3
9
牡7 スターリングローズ 根岸11着 兵庫GT1着 03年かしわ記念1着
03年
2
3
牡5 ビワシンセイキ 平安S4着 東京大賞典2着  
02年
1
1
牡5 アグネスデジタル 香港C1着 天皇賞(秋)1着 01年南部杯1着
2
4
牡4 トーシンブリザード 東京大賞典3着 ジャパンダートD1着  
01年
1
5
牡5 ノボトゥルー 根岸S1着 ジャニュアリーS1着  
3
4
牝4 トゥザヴィクトリー 阪神牝馬特別1着 エリザベス女王杯4着  

次に前年のJCダート不出走で本競走を好走した馬を見ていこう(表3参照)。こちらも案外わかりやすい傾向が出ている。一つは近2走JRAのダート重賞を含み連勝していた馬だ。典型的なのは05年優勝のメイショウボーラー。2走前のガーネットSからダート路線に転向し、前走根岸Sを含み重賞連勝で参戦。見事に結果を残した。01年のノボトゥルーも前哨戦の根岸Sを経て一気に頂点に駆け上がった。07年3着のビッググラスも2走前は芝の京都金杯。3走前には準OPのダートを勝っており、ダートに限れば連勝中だったことになる。

その他のパターンでは、表1のケースと同様、前年秋以降のダートG1で好走していた馬。05年2着のシーキングザダイヤは前走川崎記念で2着、03年2着のビワシンセイキは前年の東京大賞典で2着、02年2着のトーシンブリザードもやはり東京大賞典で3着と好走していた。04年3着のスターリングローズは前年秋以降の勝利はG3の兵庫ゴールドTのみだったが、ダートG1馬だし、G1昇格前ながらマイルのかしわ記念勝ちの実績があった。

近走芝を使っていた馬の参戦は厳しく、完全に本競走が初ダートだった馬の好走は01年のトゥザヴィクトリーしかいない。アグネスデジタルは前年の南部杯の勝ち馬で、芝・ダートともに超一流の実績を持っていた。トータルでは芝から挑戦は失敗例が多く、積極的に狙うにはリスクが大きい。

■表4 01年以降のフェブラリーの枠順成績(03年除く)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1枠
0- 1- 2-12/15
0.0%
6.7%
20.0%
0
32
2枠
0- 0- 1-15/16
0.0%
0.0%
6.3%
0
46
3枠
0- 1- 0-15/16
0.0%
6.3%
6.3%
0
10
4枠
0- 2- 0-14/16
0.0%
12.5%
12.5%
0
30
5枠
2- 2- 0-12/16
12.5%
25.0%
25.0%
30
48
6枠
1- 1- 1-13/16
6.3%
12.5%
18.8%
36
48
7枠
1- 1- 0-14/16
6.3%
12.5%
12.5%
16
20
8枠
4- 0- 4- 8/16
25.0%
25.0%
50.0%
221
161

最後に本競走の枠順別成績を示した(表4参照)。中山で行われた03年は除き、01年以降の東京開催時のものだが、その傾向は明らかだ。圧倒的に中枠から外枠がよい。1枠から4枠の優勝はまだなく、2着止まりだ。ここまで偏った傾向が出ているので、個々の能力に加えて、実際の枠順が結果に大きく左右されることを頭に入れておいた方がよさそうだ。

【結論】

それでは今年のフェブラリーSを占っていこう。現在の古馬ダート路線は現4、5歳世代を中心に層が厚く、有力と思える馬が多数揃っているはずだが、今回のメンバーはどうだろうか。

■表5 今年のフェブラリーS出走予定馬(1)

順位
馬名
性齢
JCダート成績(着差)
備考1
備考2
1
エスポワールシチー
牡5
1番人気1着(−) 南部杯1着  
4
サクセスブロッケン
牡5
4番人気4着(0.8秒) 東京大賞典1着  
5
スーニ
牡4
9番人気13着(1.5秒) JBCスプリント  
10
ダイショウジェット
牡7
14番人気10着(1.3秒)   武蔵野S2着

2009/12/6 阪神11R ジャパンカップダート(G1)1着 1番 エスポワールシチー

上の表5は前年のJCダートに出走していた馬とまとめたものだが、今年は4頭しか登録がない。やや寂しい印象を受ける。しかしながら、JCダート優勝馬エスポワールシチー、前年の本競走覇者サクセスブロッケンの名前があるので役者はいる。特にエスポワールシチーは前年のかしわ記念、南部杯、JCダートとダートG1を3連勝中。表2の備考1を見てもらえればわかるように、前年の南部杯好走馬と本競走の相性は抜群。馬場や時計の出方はかなり違うが、同じ左回りのマイルG1ということで、非常に関連性が高くなっている。データからは信頼できる本命馬として推奨してみたい。サクセスブロッケンもデータ的には問題がない。連覇の可能性も十分ありそうだ。

ダイショウジェットは前年の武蔵野S2着が該当し、一応「買い」となる。ただ、表2のワイルドワンダー、サンライズバッカス、カネヒキリに比べると明らかにG1での好走実績が不足している。スーニは前年のJBCスプリントの勝ち馬だが、同実績を持った好走パターンは表2にはない。この点がどうかだ。

■表6 今年のフェブラリーS出走予定馬(2)

順位
馬名
性齢
前走成績
2走前
備考
2
ローレルゲレイロ
牡6
香港スプリント13着 スプリンターズS1着  
3
スーパーホーネット
牡7
安田記念7着 マイラーズC1着  
6
トーセンブライト
牡9
兵庫GT1着 南部杯4着  
7
レッドスパーダ
牡4
東京新聞杯1着 ニューイヤーC1着  
8
リーチザクラウン
牡4
有馬記念13着 JC9着  
9
ワイルドワンダー
牡8
根岸S9着 カペラS10着  
11
ザレマ
牝6
京都牝馬S3着 阪神C9着  
12
グロリアスノア
牡4
根岸S1着 ギャラクシーS1着  
13
ミリオンディスク
牡6
根岸S6着 カペラS1着  
14
テスタマッタ
牡4
川崎記念3着 浦和記念3着 ジャパンダートD1着
15
ラッシュストリート
セ5
佐賀記念1着 招福S1着  
17
オーロマイスター
牡5
根岸S3着 大和S1着  
※フルゲート16頭。(16)ロールオブザダイスは回避の見込み。(18)ケイアイテンジンほかが除外対象(2/16午前現在)。

2010/1/31 東京11R 根岸ステークス(G3)1着 8番 グロリアスノア

続いて前年のJCダートに出走していなかった馬たちを見ていこう(表6)。まず目に付くのが前走根岸Sを含み2連勝中のグロリアスノア。3歳時の実績はシルクメビウスやゴールデンチケットよりもやや劣るが、この2頭が前年のJCダートで2、3着に好走したことを考えると、今回馬券圏内に食い込む期待は十分ありそうだ。あとは、前走川崎記念3着のテスタマッタまで注目。

問題は今年、芝路線からの挑戦馬が例年になく多いことだ。それもザレマ以外のローレルゲレイロ、スーパーホーネット、リーチザクラウン、レッドスパーダには芝のG1で連対実績がある。しかし、今回はダートのG1。芝の実績は無意味だし、それぞれダート経験そのものがほとんどないので、データでは推しようがない。次走ドバイワールドカップで2着に好走したトゥザヴィクトリーでさえも、初ダートの本競走では3着だったことを考えると、走っても3着までか!? もし連対を果たすようならば快挙と言えるだろう。

結論としてはエスポワールシチーを中心にサクセスブロッケン、グロリアスノア、テスタマッタを加えた4頭の競馬。あとは実際の枠順を見てから考えてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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