第364回 各コースの「コーナー数」から種牡馬の特徴を考察する|競馬情報ならJRA-VAN

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第364回 各コースの「コーナー数」から種牡馬の特徴を考察する

2010/2/8(月)

JRAの10競馬場にはさまざまなコースが設定されている。ダービーやジャパンカップが行われる東京芝2400mはホームストレッチの半ばにスタート地点が置かれ、コース1周してゴールを迎えるレイアウトだ。同じ東京競馬場でGⅠが行われるコースでも、安田記念やNHKマイルCの芝1600mは向こう正面からスタートで、天皇賞(秋)の芝2000mは1コーナー奥のポケット地点からレースがはじまる。

距離は別にして、これらの3つのコースの最大の違いとは何か? それはコーナーの数である。東京の芝コースに出走する馬は、1600mでは2つのコーナーを回り、2000mでは3つのコーナー、2400mでは4つのコーナーを経由してゴールへと到達する。コースの直線部分とコーナー部分を比べて、サラブレッド(に限らず、人間もそうだが)がより速く走ることができるのは、もちろん直線部分である。逆に、カーブしながら走るコーナー部分ではスピードが落ちため、息を抜いて走ることができる。有名なところでは「コーナーの数が多い有馬記念はペースが緩みやすいから、マイラーでも好走できる」というフレーズを耳にしたことがあるのではないだろうか。

同じ距離のレースでもコーナーの数が多ければ緩急のある流れになりやすいし、少なければ息の抜けない流れになりやすい。たとえば、同じ芝2000mといっても、コーナーを2つしか回らない新潟の外回りコースと、3つ回る東京、コースを1周して4つ回る中山や京都、阪神では求められる適性が異なるのではないか。そして、それは種牡馬の傾向にも現れると考えたほうが自然ではないだろうか。それが、今回「コーナー数から種牡馬を考察する」というテーマを思いついたきっかけである。

データの集計対象期間は2007〜2009年の3年間。対象とする種牡馬は、この3年間で平地のレースに出走回数の多かった50頭とした。また、今回は芝コース限って考察した。というのも、コース設定に芝ほどバリエーションがないダートは「コーナー数2つ=短距離、コーナー数4つ=中距離」というのが実状で、結局は距離別の種牡馬成績を確認するだけの目新しさのない作業になってしまうと考えたからだ。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 コーナー2つの芝コース(東京、京都・阪神・新潟外回り) 種牡馬別成績(勝率順)

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1
キングカメハメハ 36- 27- 24-182/269
13.4%
23.4%
32.3%
158
104
2
マンハッタンカフェ 54- 31- 28-356/469
11.5%
18.1%
24.1%
85
79
3
アグネスタキオン 83- 85- 70-507/745
11.1%
22.6%
31.9%
75
82
4
フレンチデピュティ 31- 25- 25-210/291
10.7%
19.2%
27.8%
120
83
5
ホワイトマズル 23- 14- 14-166/217
10.6%
17.1%
23.5%
103
92
6
シンボリクリスエス 46- 55- 40-310/451
10.2%
22.4%
31.3%
62
73
7
スペシャルウィーク 60- 42- 30-497/629
9.5%
16.2%
21.0%
92
78
8
タニノギムレット 32- 49- 27-246/354
9.0%
22.9%
30.5%
50
80
9
ダンスインザダーク 68- 67- 62-596/793
8.6%
17.0%
24.8%
71
81
10
ヘクタープロテクター 9-  4-  8- 87/108
8.3%
12.0%
19.4%
105
118
11
オペラハウス 13- 12- 13-120/158
8.2%
15.8%
24.1%
51
73
12
ネオユニヴァース 16- 16- 11-153/196
8.2%
16.3%
21.9%
38
49
13
アドマイヤベガ 27- 32- 24-258/341
7.9%
17.3%
24.3%
43
74
14
ゴールドアリュール 9-  8-  8- 91/116
7.8%
14.7%
21.6%
55
65
15
サクラバクシンオー 30- 28- 23-308/389
7.7%
14.9%
20.8%
107
88
16
フジキセキ 42- 43- 51-432/568
7.4%
15.0%
23.9%
65
87
17
グラスワンダー 23- 15- 38-245/321
7.2%
11.8%
23.7%
72
83
18
ブライアンズタイム 18- 13- 13-216/260
6.9%
11.9%
16.9%
54
47
19
クロフネ 21- 24- 24-236/305
6.9%
14.8%
22.6%
39
91
20
サンデーサイレンス 34- 33- 28-405/500
6.8%
13.4%
19.0%
51
71
21
マーベラスサンデー 16- 18- 18-193/245
6.5%
13.9%
21.2%
75
83
22
トワイニング 6-  6-  8- 72/ 92
6.5%
13.0%
21.7%
125
116
23
チーフベアハート 10-  8- 10-127/155
6.5%
11.6%
18.1%
39
56
24
マヤノトップガン 17- 12- 24-221/274
6.2%
10.6%
19.3%
41
50
25
メジロライアン 11- 12- 12-145/180
6.1%
12.8%
19.4%
71
67
26
アグネスデジタル 13- 16- 23-161/213
6.1%
13.6%
24.4%
43
95
27
タイキシャトル 22- 28- 30-290/370
5.9%
13.5%
21.6%
42
66
28
キングヘイロー 18- 20- 24-250/312
5.8%
12.2%
19.9%
97
78
29
ステイゴールド 22- 17- 22-324/385
5.7%
10.1%
15.8%
111
71
30
マイネルラヴ 19- 17- 28-273/337
5.6%
10.7%
19.0%
80
82
31
ワイルドラッシュ 4-  5-  6- 57/ 72
5.6%
12.5%
20.8%
78
117
32
コロナドズクエスト 3-  2-  5- 49/ 59
5.1%
8.5%
16.9%
27
42
33
フサイチコンコルド 9- 14-  7-149/179
5.0%
12.8%
16.8%
95
58
34
マリエンバード 4-  2-  2- 73/ 81
4.9%
7.4%
9.9%
21
36
35
ジャングルポケット 15- 27- 20-248/310
4.8%
13.5%
20.0%
37
71
36
アドマイヤコジーン 6-  8- 10-100/124
4.8%
11.3%
19.4%
81
89
37
カリズマティック 2-  2-  1- 37/ 42
4.8%
9.5%
11.9%
26
25
38
エルコンドルパサー 8- 11- 10-144/173
4.6%
11.0%
16.8%
39
73
39
スターオブコジーン 7- 10- 11-130/158
4.4%
10.8%
17.7%
36
69
40
ボストンハーバー 3-  3-  2- 66/ 74
4.1%
8.1%
10.8%
49
79
41
アフリート 4-  6-  7- 85/102
3.9%
9.8%
16.7%
40
54
42
ニューイングランド 4-  5- 10- 90/109
3.7%
8.3%
17.4%
47
80
43
コマンダーインチーフ 6-  4-  6-158/174
3.4%
5.7%
9.2%
31
21
44
トウカイテイオー 5-  4- 11-128/148
3.4%
6.1%
13.5%
17
37
45
バブルガムフェロー 4-  9-  6-110/129
3.1%
10.1%
14.7%
42
72
46
スキャターザゴールド 1-  0-  2- 45/ 48
2.1%
2.1%
6.3%
48
33
47
スウェプトオーヴァーボード 2-  6-  6- 86/100
2.0%
8.0%
14.0%
21
48
48
フォーティナイナー 1-  2-  1- 53/ 57
1.8%
5.3%
7.0%
79
37
49
ティンバーカントリー 0-  3-  1- 71/ 75
0.0%
4.0%
5.3%
0
50
50
キャプテンスティーヴ 0-  3-  0- 55/ 58
0.0%
5.2%
5.2%
0
37

まずは、「コーナー数2つの芝コース」の種牡馬傾向を見ていこう。ここに含まれる主要コースといえば、東京芝1400〜1800m、中山芝1200m、京都芝1200〜1800m(1400、1600mは内外どちらも)、阪神芝1200〜1800m、新潟芝1200〜1400m、1600〜2000m(外回り)新潟以外のローカル芝1200mなど。こうして見るとかなり距離がバラバラで、これらを「コーナー2つの芝コース」としてひとくくりにしてしまうのはいささか無理があるように思える。そこで、直線の長さを考慮して、「東京および京都、阪神、新潟の外回り」と「その他」で分けて考えることとした。

表1が「コーナー数2つの芝コース(東京および京都、阪神、新潟の外回り)」の種牡馬別成績である。コーナーが少ないのでペースが緩む部分が少なく、そのコーナーも勝負どころの3、4コーナーなので、むしろペースが上がることもある。また、直線が長いためにごまかしも効かない。この条件で好成績を収めていれば、地力がストレートに結果に反映される真っ向勝負に強い種牡馬と言えるのではないだろうか。

ただ、この表1もそうした傾向があるが、単純な勝率や連対率だけで比較すると、そもそも産駒の能力が高いリーディング上位種牡馬が結局優秀、ということになってしまうケースが少なくない。そこで、種牡馬の得意不得意をより浮き彫りにするために、自身の全競馬場芝コース全体の数字と比べて数字が上がるのか下がるのか、という観点を取り入れることにした。勝率、連対率、複勝率の各項目が、自身全体の数字より2%以上高くなっている場合は赤、自身全体の数字より2%以上低くなっている場合は青で示している。

東京および京都、阪神、新潟の外回りのコーナー数2つのコースでもっとも安定した成績を残しているのがキングカメハメハだ。勝率、連対率、複勝率のいずれをとっても50種牡馬中トップで、自身全体の成績との比較でもこの条件ではすべての数字が上昇する。回収率も単複ともに100%オーバー。特に単勝回収率は158%と素晴らしい数字だ。新旧リーディング種牡馬のマンハッタンカフェアグネスタキオンはさすがに優秀。ホワイトマズルヘクタープロテクターの2頭は、自身全体の成績と比較して大きく数字をアップさせており、回収率的にはトワイニングが単複ともに100%超。このあたりの種牡馬には注意しておいたほうがよさそうだ。

2009/6/14 東京11R エプソムカップ(G3)1着 8番 シンゲン

種牡馬の傾向をつかむために、その特徴が強く出た重賞勝ち馬を覚えておくという方法がわかりやすいが、たとえばホワイトマズル産駒でいえばシンゲン。2009年春に新潟大賞典、エプソムCで重賞を連勝したが、どちらも「直線の長いコーナー数2つのコース」という共通点があった。ホワイトマズルがこの条件を得意としているもっともわかりやすい例として覚えておけば、簡単に応用が効くはずだ。

意外だったのが、ジャングルポケットの低調ぶり。自身の現役時代が東京巧者、産駒もトールポピーやオウケンブルースリが東京や阪神・京都の外回りでGⅠを制しているように、直線の長いコースを得意としている印象があるが、こと「コーナー数2つのコース」に限ると大きく成績を落としてしまうので注意したほうがいいだろう。


■表2 コーナー2つの芝コース(中山、京都・阪神・新潟内回り、その他ローカル) 種牡馬別成績(勝率順)

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1
アグネスタキオン 59-  43-  33- 340/ 475
12.4%
21.5%
28.4%
71
69
2
コロナドズクエスト 25-  13-  14- 184/ 236
10.6%
16.1%
22.0%
87
65
3
サクラバクシンオー 142- 130- 110- 988/1370
10.4%
19.9%
27.9%
79
82
4
ゴールドアリュール 12-  12-   6-  87/ 117
10.3%
20.5%
25.6%
53
63
5
アドマイヤベガ 30-  19-  20- 226/ 295
10.2%
16.6%
23.4%
136
76
6
アグネスデジタル 23-  23-  16- 186/ 248
9.3%
18.5%
25.0%
101
67
7
マリエンバード 10-   6-   7-  85/ 108
9.3%
14.8%
21.3%
86
51
8
ダンスインザダーク 47-  49-  50- 373/ 519
9.1%
18.5%
28.1%
61
110
9
フレンチデピュティ 27-  17-  25- 230/ 299
9.0%
14.7%
23.1%
116
73
10
アフリート 15-  16-   7- 130/ 168
8.9%
18.5%
22.6%
77
79
11
クロフネ 30-  28-  29- 257/ 344
8.7%
16.9%
25.3%
69
79
12
フジキセキ 57-  49-  50- 505/ 661
8.6%
16.0%
23.6%
57
71
13
マンハッタンカフェ 25-  20-  12- 238/ 295
8.5%
15.3%
19.3%
123
63
14
スターオブコジーン 13-  10-  11- 120/ 154
8.4%
14.9%
22.1%
101
97
15
キングヘイロー 35-  31-  25- 329/ 420
8.3%
15.7%
21.7%
83
76
16
ジャングルポケット 16-  14-  13- 158/ 201
8.0%
14.9%
21.4%
115
75
17
オペラハウス 7-   7-   5-  70/  89
7.9%
15.7%
21.3%
166
115
18
スウェプトオーヴァーボード 28-  28-  30- 274/ 360
7.8%
15.6%
23.9%
60
86
19
キングカメハメハ 19-  20-  25- 182/ 246
7.7%
15.9%
26.0%
64
87
20
バブルガムフェロー 21-  20-  18- 217/ 276
7.6%
14.9%
21.4%
116
123
21
タイキシャトル 53-  48-  46- 564/ 711
7.5%
14.2%
20.7%
117
81
22
ホワイトマズル 12-  14-  10- 127/ 163
7.4%
16.0%
22.1%
33
76
23
チーフベアハート 10-   4-   6- 116/ 136
7.4%
10.3%
14.7%
51
33
24
マーベラスサンデー 20-   9-  25- 222/ 276
7.2%
10.5%
19.6%
80
63
25
グラスワンダー 26-  28-  23- 283/ 360
7.2%
15.0%
21.4%
132
74
26
エルコンドルパサー 8-   3-  10-  97/ 118
6.8%
9.3%
17.8%
31
48
27
ティンバーカントリー 6-   2-   8-  73/  89
6.7%
9.0%
18.0%
113
134
28
タニノギムレット 20-  23-  24- 235/ 302
6.6%
14.2%
22.2%
92
88
29
スペシャルウィーク 30-  36-  35- 361/ 462
6.5%
14.3%
21.9%
43
85
30
シンボリクリスエス 17-  26-  19- 225/ 287
5.9%
15.0%
21.6%
47
61
31
ブライアンズタイム 13-  22-  18- 178/ 231
5.6%
15.2%
22.9%
33
79
32
マイネルラヴ 33-  53-  33- 482/ 601
5.5%
14.3%
19.8%
46
81
33
トワイニング 11-  13-  11- 169/ 204
5.4%
11.8%
17.2%
73
85
34
サンデーサイレンス 15-  16-  23- 232/ 286
5.2%
10.8%
18.9%
107
97
35
アドマイヤコジーン 15-  13-  23- 236/ 287
5.2%
9.8%
17.8%
48
46
36
ボストンハーバー 18-  21-  29- 278/ 346
5.2%
11.3%
19.7%
68
90
37
ヘクタープロテクター 8-   7-   7- 133/ 155
5.2%
9.7%
14.2%
130
93
38
マヤノトップガン 14-  14-  18- 236/ 282
5.0%
9.9%
16.3%
59
53
39
フォーティナイナー 7-   8-   7- 119/ 141
5.0%
10.6%
15.6%
79
61
40
ワイルドラッシュ 6-   7-   4- 108/ 125
4.8%
10.4%
13.6%
56
38
41
ステイゴールド 12-  11-  18- 222/ 263
4.6%
8.7%
15.6%
60
61
42
キャプテンスティーヴ 6-   8-  10- 109/ 133
4.5%
10.5%
18.0%
59
51
43
ニューイングランド 5-   5-   7-  97/ 114
4.4%
8.8%
14.9%
35
35
44
カリズマティック 3-   3-   2-  61/  69
4.3%
8.7%
11.6%
38
30
45
トウカイテイオー 7-   8-   9- 145/ 169
4.1%
8.9%
14.2%
80
65
46
フサイチコンコルド 8-  11-  15- 182/ 216
3.7%
8.8%
15.7%
23
82
47
メジロライアン 8-  11-   9- 189/ 217
3.7%
8.8%
12.9%
24
65
48
コマンダーインチーフ 8-  13-  16- 187/ 224
3.6%
9.4%
16.5%
23
55
49
ネオユニヴァース 6-  13-   8- 164/ 191
3.1%
9.9%
14.1%
10
45
50
スキャターザゴールド 0-   0-   0-  39/  39
0.0%
0.0%
0.0%
0
0

表2は「コーナー数2つの芝コース(中山、京都・阪神・新潟内回り、その他ローカル)」の種牡馬別成績である。この条件に含まれるのは、最後の直線が300m前後かそれ以下で、距離も1600m以下のコースが多い。コーナーの数が2つと少ないうえに距離自体も短いのでスピード勝負になりやすい。さらに、最後の直線が短いので仕掛けのタイミングが早くなり、必然的に厳しい流れになりやすい。この表2から見えてくるのは、スタートからゴールまで息の抜けないスピード勝負を得意とする種牡馬、苦手とする種牡馬は何か、ということになりそうだ。

勝率トップはアグネスタキオン。産駒自体の能力が高いことに加え、サンデーサイレンス系種牡馬のなかでもスピードに優れたタイプということもあり、この条件でも優秀な成績を残している。ただし、自身全体の成績と比較して大きく数字が上昇しているということではなさそうだ。

勝率順で上位に入っており、自身全体の成績との比較でも優秀なのが、コロナドズクエストサクラバクシンオーマリエンバードダンスインザダークアフリートといったところ。このあたりの種牡馬は文句なくこの条件を得意にしているといっていいだろう。ただし、馬券的な観点でいうとまた話が変わってきて、上記の種牡馬で回収率が100%を超えているのはダンスインザダークの複勝回収値だけ。適性は高いのだが、それだけに人気にもなりやすいという傾向があるようだ。

馬券的により推奨できるのは、勝率順ではやや下に位置するものの、勝率、連対率、複勝率がすべて自身全体の成績を上回り、回収率も単複ともに100%を超えているバブルガムフェローティンバーカントリー。また、特に適性が高いというわけではないものの、基本的な勝率が高く回収率も優秀なアドマイヤベガアグネスデジタルも狙ってみる価値がありそうだ。

一方、表1でトップだったキングカメハメハは19位にまでランクダウン。また、シンボリクリスエスやグラスワンダー、タニノギムレットといったロベルト系の種牡馬には忙しすぎるのか、総じて成績が振るわない。そして、上位種牡馬のなかでもとりわけこの条件を苦手にしているのが、なんと49位に沈んだネオユニヴァースだ。下には、今回の集計対象となった50頭のなかでは最もダート色が強いスキャターザゴールドしかいないという状況。初年度産駒に続き、2年目産駒からもクラシックの有力候補を送り出してポテンシャルの高さを示しているネオユニヴァースだが、直線の短いコーナー2つのコースに関してはかなり苦手にしているようだ。

■表3 コーナー3つの芝コース 種牡馬別成績(勝率順)

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1
タイキシャトル 13-  4-  6- 62/ 85
15.3%
20.0%
27.1%
148
87
2
シンボリクリスエス 15- 10-  9- 71/105
14.3%
23.8%
32.4%
71
66
3
キングカメハメハ 9-  9-  4- 44/ 66
13.6%
27.3%
33.3%
53
66
4
マーベラスサンデー 8-  0-  2- 50/ 60
13.3%
13.3%
16.7%
97
33
5
メジロライアン 7-  6-  1- 43/ 57
12.3%
22.8%
24.6%
134
77
6
ニューイングランド 5-  2-  4- 31/ 42
11.9%
16.7%
26.2%
389
160
7
スターオブコジーン 7-  3-  5- 48/ 63
11.1%
15.9%
23.8%
71
100
8
フレンチデピュティ 8-  7-  4- 55/ 74
10.8%
20.3%
25.7%
130
108
9
ゴールドアリュール 4-  6-  3- 26/ 39
10.3%
25.6%
33.3%
121
69
10
アグネスタキオン 18- 27- 16-117/178
10.1%
25.3%
34.3%
58
79
11
フジキセキ 13-  9- 12- 95/129
10.1%
17.1%
26.4%
68
76
12
アグネスデジタル 6-  7-  5- 42/ 60
10.0%
21.7%
30.0%
39
61
13
アドマイヤベガ 8-  6-  6- 67/ 87
9.2%
16.1%
23.0%
68
47
14
ダンスインザダーク 17- 19- 15-135/186
9.1%
19.4%
27.4%
57
73
15
サクラバクシンオー 10-  6-  8- 87/111
9.0%
14.4%
21.6%
57
48
16
エルコンドルパサー 4-  5-  5- 32/ 46
8.7%
19.6%
30.4%
91
117
17
ワイルドラッシュ 1-  0-  1- 10/ 12
8.3%
8.3%
16.7%
109
45
18
オペラハウス 5-  4-  1- 52/ 62
8.1%
14.5%
16.1%
197
62
19
マンハッタンカフェ 9- 10- 16- 78/113
8.0%
16.8%
31.0%
70
79
20
ステイゴールド 8-  9-  3- 81/101
7.9%
16.8%
19.8%
59
76
21
キングヘイロー 6-  5-  3- 62/ 76
7.9%
14.5%
18.4%
148
112
22
トウカイテイオー 3-  0-  2- 33/ 38
7.9%
7.9%
13.2%
139
77
23
フサイチコンコルド 4-  5-  1- 41/ 51
7.8%
17.6%
19.6%
32
50
24
クロフネ 5-  5-  6- 49/ 65
7.7%
15.4%
24.6%
45
57
25
ホワイトマズル 5-  5-  3- 52/ 65
7.7%
15.4%
20.0%
37
50
26
アドマイヤコジーン 2-  1-  2- 22/ 27
7.4%
11.1%
18.5%
124
55
27
ネオユニヴァース 5-  7-  5- 53/ 70
7.1%
17.1%
24.3%
49
77
28
グラスワンダー 5-  5-  5- 59/ 74
6.8%
13.5%
20.3%
88
72
29
タニノギムレット 7-  9-  5- 85/106
6.6%
15.1%
19.8%
24
58
30
トワイニング 2-  3-  0- 29/ 34
5.9%
14.7%
14.7%
90
58
31
スウェプトオーヴァーボード 2-  3-  1- 30/ 36
5.6%
13.9%
16.7%
181
71
32
ジャングルポケット 4-  3-  8- 63/ 78
5.1%
9.0%
19.2%
14
36
33
スペシャルウィーク 7- 11- 13-107/138
5.1%
13.0%
22.5%
62
62
34
チーフベアハート 2-  1-  3- 37/ 43
4.7%
7.0%
14.0%
125
65
35
ボストンハーバー 1-  0-  3- 18/ 22
4.5%
4.5%
18.2%
241
89
36
ブライアンズタイム 3-  6-  7- 53/ 69
4.3%
13.0%
23.2%
16
94
37
マヤノトップガン 3-  1-  5- 60/ 69
4.3%
5.8%
13.0%
19
36
38
バブルガムフェロー 2-  3-  2- 43/ 50
4.0%
10.0%
14.0%
9
150
39
マイネルラヴ 3-  5-  8- 70/ 86
3.5%
9.3%
18.6%
50
80
40
サンデーサイレンス 4-  5-  9-102/120
3.3%
7.5%
15.0%
17
59
41
アフリート 1-  1-  1- 29/ 32
3.1%
6.3%
9.4%
20
18
42
ヘクタープロテクター 1-  3-  4- 27/ 35
2.9%
11.4%
22.9%
20
94
43
コマンダーインチーフ 0-  2-  4- 39/ 45
0.0%
4.4%
13.3%
0
80
44
コロナドズクエスト 0-  1-  0- 13/ 14
0.0%
7.1%
7.1%
0
12
45
ティンバーカントリー 0-  0-  2- 12/ 14
0.0%
0.0%
14.3%
0
80
46
スキャターザゴールド 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0
87
47
キャプテンスティーヴ 0-  0-  1- 16/ 17
0.0%
0.0%
5.9%
0
44
48
マリエンバード 0-  0-  0- 18/ 18
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
49
カリズマティック 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
50
フォーティナイナー 0-  0-  0- 11/ 11
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
※該当例30以下は参考記録として灰色で示した

コーナー数3つに該当するのは、東京芝2000m、中山芝1600m、札幌芝1500mの3コースのみ。いずれも1コーナー奥のポケットにスタート地点が設定されており、最初のコーナーまでの距離が短いトリッキーなコースという共通点がある。そのため内枠有利の傾向が強く、いいポジションをとろうと1コーナーに向けて各馬が殺到するのでゴチャつきやすいコースでもある。

こうしたコースで有利なのが、小脚を使って軽快に先行したり馬群をさばいたりできる器用なタイプか、ゴチャついてもひるまない雄大な馬格を持ったタイプだ。わかりやすいのが後者のタイプで、現役時代に日本で走って勝率10位までに入った種牡馬は8頭いるが、ニューイングランドを除く7頭は、競走馬時代に500キロ以上の馬体重で出走したことがある大型馬だった。そのなかでもスピード豊かで先行力のある産駒が多いタイキシャトルが勝率順1位というのは納得のひと言だ。

2位のシンボリクリスエスには器用なイメージはあまりないが、勝率上位の種牡馬のなかでも大型馬を多く出しており、パワーで押し切ってしまえるのだろう。馬券的には単勝回収率389%と破壊力のあるニューイングランドがおもしろい。

■表4 コーナー4つの芝コース 種牡馬別成績(勝率順)

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1
アドマイヤコジーン 15-  10-   9-  78/ 112
13.4%
22.3%
30.4%
123
96
2
ジャングルポケット 73-  50-  52- 410/ 585
12.5%
21.0%
29.9%
123
95
3
ネオユニヴァース 30-  34-  27- 158/ 249
12.0%
25.7%
36.5%
71
83
4
オペラハウス 43-  28-  39- 282/ 392
11.0%
18.1%
28.1%
87
90
5
アフリート 13-   8-   8-  95/ 124
10.5%
16.9%
23.4%
298
117
6
カリズマティック 9-   5-   9-  63/  86
10.5%
16.3%
26.7%
53
86
7
アグネスデジタル 15-   7-  10- 112/ 144
10.4%
15.3%
22.2%
76
58
8
タイキシャトル 33-  26-  31- 231/ 321
10.3%
18.4%
28.0%
104
92
9
ステイゴールド 68-  60-  44- 530/ 702
9.7%
18.2%
24.5%
94
79
10
フレンチデピュティ 26-  23-  17- 208/ 274
9.5%
17.9%
24.1%
90
106
11
マンハッタンカフェ 78-  82-  63- 619/ 842
9.3%
19.0%
26.5%
100
81
12
ゴールドアリュール 11-   5-  12-  91/ 119
9.2%
13.4%
23.5%
46
59
13
アグネスタキオン 75-  91-  86- 591/ 843
8.9%
19.7%
29.9%
74
82
14
シンボリクリスエス 58-  57-  58- 493/ 666
8.7%
17.3%
26.0%
78
82
15
スペシャルウィーク 77-  73-  62- 720/ 932
8.3%
16.1%
22.7%
86
80
16
ダンスインザダーク 121- 101- 127-1117/1466
8.3%
15.1%
23.8%
98
79
17
キングヘイロー 25-  23-  13- 242/ 303
8.3%
15.8%
20.1%
99
67
18
グラスワンダー 36-  39-  42- 320/ 437
8.2%
17.2%
26.8%
70
79
19
キングカメハメハ 20-  21-  19- 183/ 243
8.2%
16.9%
24.7%
47
71
20
スターオブコジーン 16-  13-   9- 160/ 198
8.1%
14.6%
19.2%
130
89
21
フジキセキ 40-  42-  37- 377/ 496
8.1%
16.5%
24.0%
103
85
22
ブライアンズタイム 29-  28-  25- 278/ 360
8.1%
15.8%
22.8%
65
75
23
タニノギムレット 36-  33-  36- 358/ 463
7.8%
14.9%
22.7%
46
60
24
キャプテンスティーヴ 5-   0-   2-  58/  65
7.7%
7.7%
10.8%
175
61
25
クロフネ 26-  35-  29- 263/ 353
7.4%
17.3%
25.5%
51
86
26
コマンダーインチーフ 20-  14-  14- 228/ 276
7.2%
12.3%
17.4%
155
72
27
スウェプトオーヴァーボード 6-   4-   4-  70/  84
7.1%
11.9%
16.7%
50
77
28
マリエンバード 12-   9-   9- 141/ 171
7.0%
12.3%
17.5%
94
79
29
アドマイヤベガ 37-  43-  55- 396/ 531
7.0%
15.1%
25.4%
38
70
30
チーフベアハート 20-  18-  22- 230/ 290
6.9%
13.1%
20.7%
93
99
31
サンデーサイレンス 45-  50-  46- 533/ 674
6.7%
14.1%
20.9%
62
62
32
ホワイトマズル 25-  28-  22- 315/ 390
6.4%
13.6%
19.2%
74
90
33
エルコンドルパサー 15-  20-  31- 184/ 250
6.0%
14.0%
26.4%
84
105
34
マーベラスサンデー 20-  27-  22- 267/ 336
6.0%
14.0%
20.5%
71
82
35
ワイルドラッシュ 4-   4-   2-  58/  68
5.9%
11.8%
14.7%
22
31
36
トウカイテイオー 13-  11-   9- 199/ 232
5.6%
10.3%
14.2%
178
85
37
フォーティナイナー 2-   3-   2-  30/  37
5.4%
13.5%
18.9%
31
47
38
バブルガムフェロー 10-  12-  13- 158/ 193
5.2%
11.4%
18.1%
70
75
39
ヘクタープロテクター 6-   5-  10- 105/ 126
4.8%
8.7%
16.7%
39
48
40
サクラバクシンオー 4-   2-   3-  76/  85
4.7%
7.1%
10.6%
58
47
41
メジロライアン 10-   8-  15- 180/ 213
4.7%
8.5%
15.5%
72
51
42
フサイチコンコルド 11-  17-  17- 193/ 238
4.6%
11.8%
18.9%
48
83
43
ニューイングランド 8-  10-  15- 151/ 184
4.3%
9.8%
17.9%
41
86
44
マイネルラヴ 6-  12-   6- 119/ 143
4.2%
12.6%
16.8%
40
50
45
マヤノトップガン 18-  32-  29- 361/ 440
4.1%
11.4%
18.0%
46
84
46
トワイニング 2-   3-   2-  52/  59
3.4%
8.5%
11.9%
17
45
47
スキャターザゴールド 1-   1-   5-  82/  89
1.1%
2.2%
7.9%
60
64
48
ティンバーカントリー 1-   4-   4- 126/ 135
0.7%
3.7%
6.7%
6
28
49
コロナドズクエスト 0-   6-   0-  28/  34
0.0%
17.6%
17.6%
0
56
50
ボストンハーバー 0-   2-   1-  24/  27
0.0%
7.4%
11.1%
0
24
※該当例30以下は参考記録として灰色で示した

コーナー数4つのコースとは、要するにコースを1周するコースのこと。東京芝2300〜2500m、中山芝1800〜2200m、京都芝2000〜2400m、阪神芝2000〜2400m、新潟芝200〜2400m(内回り)、ローカルの1800〜2000mなどが該当する。

このコースで行われるレースの流れを大まかに示すと、1、2コーナーでスピードが落ち、向こう正面で再びスピードが上がることもあれば、さらにペースが緩んで我慢比べになることもある。3、4コーナーを経てペースが上がって、最後は直線での激しい追い比べ。おおまかに言って、こういったレースになりやすい。いずれにしても道中のどこかで息が入るラップになることが多いので、緩急の変化に強いタイプの種牡馬が得意とするコースと言えるだろう。

表4のように、コーナー数2つや3つのコースではあまり目立たなかったグレイソヴリン系の種牡馬が、いきなりワンツーを飾っているのが、コーナー数4つの特徴だ。1位はアドマイヤコジーン。自身が現役時代に高松宮記念を勝ち、代表産駒のアストンマーチャンもスプリンターズS勝ち馬ということで短距離向きの印象もあるが、実はコーナー4つのコースで絶好調の成績を収めている。特にローカルでは要注意だ。

2009/4/19 中山11R 皐月賞(Jpn1)1着 16番 アンライバルド

2位のジャングルポケットは直線の長いコーナー2つのコース、3位のネオユニヴァースは直線の短いコーナー2つのコースをそれぞれ大の苦手としていたが、コーナー4つのコースでは大躍進を遂げた。ジャングルポケット、ネオユニヴァースともに中山と京都で特に好成績を収めている点で共通しているので、あわせて覚えておきたい。ちなみに、ネオユニヴァース産駒は10年2月7日現在で中央重賞を7勝しているが、ロジユニヴァースの4勝、アンライバルドの2勝、ヴィクトワールピサの1勝、そのすべてがコーナー4つのコースでのものである。

コーナー4つのコースの特徴としてあげられるのが、サンデーサイレンス系の種牡馬がそれほど目立たないこと。かといって不調というほどではないが、自身全体の成績を上回る数字を残している、つまり得意と言えるのは前述のネオユニヴァースと9位のステイゴールドだけ。そのほかのサンデー系は自身全体の成績程度にとどまっている。むしろ、オペラハウスやカリズマティック、フレンチデピュティといったノーザンダンサー系や、アフリートやアグネスデジタルなどのミスタープロスペクター系が意外な好成績を収めている場合があるので注意しておきたい。

■表5 コーナー5つ以上の芝コース 種牡馬別成績(勝率順)

種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1
ゴールドアリュール 1-  0-  0-  3/  4
25.0%
25.0%
25.0%
152
65
2
メジロライアン 5-  2-  0- 15/ 22
22.7%
31.8%
31.8%
821
231
3
ジャングルポケット 9-  5-  5- 31/ 50
18.0%
28.0%
38.0%
99
126
4
キングカメハメハ 3-  3-  2-  9/ 17
17.6%
35.3%
47.1%
57
82
5
スターオブコジーン 3-  2-  0- 12/ 17
17.6%
29.4%
29.4%
451
165
6
エルコンドルパサー 9-  5-  7- 36/ 57
15.8%
24.6%
36.8%
225
132
7
アグネスタキオン 12-  8-  3- 62/ 85
14.1%
23.5%
27.1%
95
70
8
ステイゴールド 10-  5-  8- 48/ 71
14.1%
21.1%
32.4%
98
92
9
フレンチデピュティ 2-  1-  1- 11/ 15
13.3%
20.0%
26.7%
88
57
10
アドマイヤベガ 11- 10-  2- 64/ 87
12.6%
24.1%
26.4%
182
98
11
マンハッタンカフェ 11- 10-  7- 70/ 98
11.2%
21.4%
28.6%
98
71
12
マヤノトップガン 5-  4-  3- 34/ 46
10.9%
19.6%
26.1%
158
97
13
シンボリクリスエス 4-  1-  5- 29/ 39
10.3%
12.8%
25.6%
128
76
14
タニノギムレット 7-  8-  5- 59/ 79
8.9%
19.0%
25.3%
37
84
15
ホワイトマズル 5-  5-  5- 44/ 59
8.5%
16.9%
25.4%
56
90
16
マリエンバード 2-  3-  2- 17/ 24
8.3%
20.8%
29.2%
118
129
17
キャプテンスティーヴ 1-  0-  1- 10/ 12
8.3%
8.3%
16.7%
49
335
18
サンデーサイレンス 7-  4-  9- 71/ 91
7.7%
12.1%
22.0%
74
74
19
フサイチコンコルド 1-  1-  1- 10/ 13
7.7%
15.4%
23.1%
184
90
20
オペラハウス 4-  5-  3- 41/ 53
7.5%
17.0%
22.6%
54
63
21
トウカイテイオー 3-  1-  5- 32/ 41
7.3%
9.8%
22.0%
47
54
22
グラスワンダー 4-  6-  4- 48/ 62
6.5%
16.1%
22.6%
40
64
23
チーフベアハート 2-  2-  2- 25/ 31
6.5%
12.9%
19.4%
168
70
24
ダンスインザダーク 11- 12- 13-137/173
6.4%
13.3%
20.8%
44
55
25
ブライアンズタイム 4-  4-  7- 49/ 64
6.3%
12.5%
23.4%
45
75
26
フジキセキ 2-  4-  2- 26/ 34
5.9%
17.6%
23.5%
29
61
27
アフリート 1-  0-  1- 15/ 17
5.9%
5.9%
11.8%
42
37
28
マーベラスサンデー 2-  5-  3- 26/ 36
5.6%
19.4%
27.8%
27
73
29
ティンバーカントリー 1-  3-  1- 13/ 18
5.6%
22.2%
27.8%
18
106
30
キングヘイロー 1-  1-  1- 16/ 19
5.3%
10.5%
15.8%
39
96
31
スペシャルウィーク 3- 12-  7- 60/ 82
3.7%
18.3%
26.8%
42
91
32
コマンダーインチーフ 1-  0-  3- 26/ 30
3.3%
3.3%
13.3%
22
135
33
スキャターザゴールド 1-  2-  5- 24/ 32
3.1%
9.4%
25.0%
6
93
34
フォーティナイナー 0-  4-  1-  6/ 11
0.0%
36.4%
45.5%
0
106
35
バブルガムフェロー 0-  3-  0- 16/ 19
0.0%
15.8%
15.8%
0
35
36
タイキシャトル 0-  1-  0- 13/ 14
0.0%
7.1%
7.1%
0
85
37
クロフネ 0-  1-  0- 17/ 18
0.0%
5.6%
5.6%
0
6
38
アドマイヤコジーン 0-  1-  0-  4/  5
0.0%
20.0%
20.0%
0
276
39
ニューイングランド 0-  0-  2-  7/  9
0.0%
0.0%
22.2%
0
73
40
カリズマティック 0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
0
77
41
アグネスデジタル 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
42
ヘクタープロテクター 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
43
マイネルラヴ 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
44
ネオユニヴァース 0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
45
ワイルドラッシュ 0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
46
コロナドズクエスト 0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
47
サクラバクシンオー 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
48
スウェプトオーヴァーボード 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
49
トワイニング 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
※該当例30以下は参考記録として灰色で示した
※ボストンハーバーは集計期間の出走例なし

最後にコーナー5つ以上のコース。中山芝2500mやローカルの芝2500、2600m、そして天皇賞(春)や菊花賞などの3000m以上のコースがここに当てはまる。要するに、長距離戦における種牡馬成績とほぼイコールではあるのだが、コーナー数という観点でいえば「コーナーが多いためにペースが緩みやすいコースでの種牡馬成績」という考え方ができるはずだ。

それほどレースの施行数がないので数字を読み取りにくい部分もあるが、コーナー数4つのコースで勝率トップだったジャングルポケットがここでも3位の好成績。あわせて、「コーナーが4つ以上のコースで強いジャングルポケット」と覚えてしまっても問題ないだろう。

長距離戦=スタミナ勝負という部分ももちろんあるが、前述したようにコーナーが多いこともあってペースが緩みやすく、結局最後の直線だけの瞬発力勝負となるケースも少なくない。そうしたときに台頭するのがサンデーサイレンス系の種牡馬だ。そのなかではアグネスタキオンステイゴールドがコーナー5つ以上の好成績を収めている。特に父に似て小柄な産駒の多いステイゴールドにとっては、長距離戦で馬群がバラけやすくなることが大きなプラス材料になる面もある。

また、同じサンデー系で長距離向きとされるダンスインザダークが自身全体の成績を下回る数字しか残せなかったのも注意したいところ。スタミナ豊富な産駒が多いのは間違いないのだが、それ以上にペースが緩んで瞬発力勝負になったときに弱点を露呈してしまう傾向にあるようだ。

 

以上、「コーナーの数」による種牡馬の特徴を考察してみた。血統を利用した予想で注意すべきなのは、血統的な特徴は確かに存在するが、それ以上に個々の特徴を重視しなくてはならない、ということ。コーナー2つのコースで強いキングカメハメハ産駒にもコーナー4つ以上で実績を残す馬はいるし、コーナー数4つ以上が得意なジャングルポケット産駒にもコーナー2つのコースでしか走らない馬がいる。そんなときはもちろん柔軟に対応して、それぞれの得意コースで狙うべきである。

ただ、新馬戦やこれまでに出走したことのない条件に出走してきたときなど、未知の能力を推測するうえで非常に役立つのが血統というツールである。競走馬個々の特徴を把握したうえで血統的な傾向を絡めていけば、間違いなく馬券的中につながるはず。そこに今回考察した「コーナー数」という視点をちょっとだけ加えていただければ、今回のコラムを執筆した者としてこの上ない幸甚である。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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