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第363回 共同通信杯は「1800m以上」の実績に注目

2010/2/4(木)

今週日曜は、東京競馬場で共同通信杯、京都競馬場でシルクロードSが行われる。まだまだ冷え込みも厳しく「春目前!」という感はないが、両レースから本番・皐月賞や高松宮記念に直行する馬も見られるだけに、春へ向けてともに見逃せないレースだ。今回はこのうち、東京の共同通信杯をデータから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
1
5-  2-  0-  3/ 10
50.0%
70.0%
70.0%
100%
79%
2
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
28%
46%
3
1-  1-  2-  6/ 10
10.0%
20.0%
40.0%
54%
75%
4
2-  0-  2-  6/ 10
20.0%
20.0%
40.0%
124%
69%
5
0-  4-  1-  5/ 10
0.0%
40.0%
50.0%
0%
152%
6
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
214%
134%
7
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
30%
8
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
65%
10
0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
180%
11
0-  0-  1-  6/  7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
174%
12
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まず人気別では、1番人気が勝率50.0%、連対率70.0%と上々の成績だ。しかし、2番人気以下は6番人気まで大差のない数字(5番人気のみ連対率40.0%、他は20.0%)。このあたりの人気から選ぶなら、当然4〜6番人気あたりに妙味がある。また、3着には少ないながらも9〜11番人気が絡んでおり、「3連」馬券では注意したい。

■表2 好走馬の人気と配当

頭数
1〜3着人気
馬連
馬単
3連複
3連単
00
11
4
6
3
4920
01
12
1
3
2
610
02
14
1
7
6
1580
03
12
3
5
10
2640
4900
36160
04
10
4
1
5
820
2060
2110
05
9
1
5
4
1980
2790
3170
14380
06
11
2
1
4
230
540
450
1880
07
9
1
5
3
1220
1470
980
3110
08
16
6
5
11
9960
26830
100520
752020
09
15
1
2
9
610
1240
5670
19920

各年の1〜3着馬の人気を見ると、完全に「上位人気同士」の決着となったのは01年のみで、上位2頭が3番人気以内の年もほかに06、09年しかない。例年、出走頭数がさほど多くない中で、出走馬のほぼ真ん中あたりの人気(背景緑)が絡んだ年が5回、残る5回中3回はこれを下回る人気薄(背景青)が3着になっている。
今年も本稿執筆時(水曜)段階で13頭の想定。10頭少々の出走頭数なら買い目を絞りたくなるもので、5〜7番人気というと「買えそうで買えない」馬も出てくるゾーンになる。しかし表1のデータも併せれば、中位人気あたりは多少手広くなっても拾うなり、上位人気から1頭消してでもこちらを買う、といった馬券作戦が良さそうだ。

■表3 馬番別成績(中山の03年を除く過去10年9回)

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
平均人気
1番
1- 2- 1- 5/ 9
11.1%
33.3%
44.4%
31%
116%
6.0
2番
1- 0- 1- 7/ 9
11.1%
11.1%
22.2%
24%
33%
5.9
3番
1- 1- 2- 5/ 9
11.1%
22.2%
44.4%
15%
71%
5.6
4番
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
24%
13%
7.2
5番
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
31%
175%
6.7
6番
0- 2- 0- 7/ 9
0.0%
22.2%
22.2%
0%
53%
7.9
7番
0- 0- 2- 7/ 9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
40%
6.1
8番
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
15%
11%
8.1
9番
0- 1- 2- 6/ 9
0.0%
11.1%
33.3%
0%
104%
8.1
10番
1- 1- 0- 5/ 7
14.3%
28.6%
28.6%
88%
85%
5.9
11番
2- 0- 0- 4/ 6
33.3%
33.3%
33.3%
460%
148%
7.2
12番
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
42%
2.5
13番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9.0
14番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9.0
15番
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5.0
16番
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4.0

続いて馬番別成績。連対率としては10番、11番あたりが目立つが、出走が各7、6頭(過去10年から中山を除く)では1頭の連対が大きく数字を動かすため、強く推奨するには至らない。12番までなら全体的に好走馬は分散している、という考えで良いだろう。ただ、13番より外は9頭が出走し、いずれも着外。表の作成後に想定が13頭と判明し、現時点で該当馬1頭になってしまったが、枠順確定後には一応チェックしたい。

■表4 脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
今回
逃げ
1- 1- 0-11/13
7.7%
15.4%
15.4%
16%
32%
先行
3- 6- 3-25/37
8.1%
24.3%
32.4%
76%
81%
中団
4- 2- 3-27/36
11.1%
16.7%
25.0%
25%
92%
後方
2- 1- 4-26/33
6.1%
9.1%
21.2%
37%
71%
マクリ
0- 0- 0- 0/ 0
前走
逃げ
2- 1- 0-10/13
15.4%
23.1%
23.1%
181%
85%
先行
0- 6- 3-26/35
0.0%
17.1%
25.7%
0%
72%
中団
5- 2- 7-22/36
13.9%
19.4%
38.9%
29%
125%
後方
2- 1- 0-26/29
6.9%
10.3%
10.3%
40%
28%
マクリ
1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
310%
85%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別成績の注目は前走。前走で逃げていた馬、あるいは「中団」「後方」から差してきた馬には勝ち馬が出ているのに対し、前走「先行」だった馬は連対6頭がすべて2着。どんな展開でもそれなりにまとめてくれそう、という感覚を持ちやすい先行馬だが、この共同通信杯では結果も「それなり」に収まってしまっている。1着候補としては逃げか差し・追い込み馬に注目だ。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回
複回
新馬
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
未勝利
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
160%
500万下
2- 3- 3-27/35
5.7%
14.3%
22.9%
78%
101%
OPEN特別
1- 2- 1-19/23
4.3%
13.0%
17.4%
23%
37%
G3
5- 3- 4-17/29
17.2%
27.6%
41.4%
48%
93%
G2
0- 0- 0- 0/ 0
G1
2- 2- 1- 7/12
16.7%
33.3%
41.7%
41%
50%
重賞
7- 5- 5-24/41
17.1%
29.3%
41.5%
46%
80%

前走クラス別の成績では、回収率の前走500万条件組、好走確率の前走重賞組、という結果。オープン特別組は着順や距離を問わない全体としては「押し」になる材料はなく、新馬・未勝利組は3着1回という不振に終わっている。

■表6 前走クラス・着順別好走馬

前走クラス
好走馬数
前走着順
1着
2着
3着
4〜5着
6着以下
重賞
17
2
5
5
5
0
オープン特別
4
3
0
0
1
0
500万
8
7
0
0
1
0

前走クラスと着順の関係では、重賞組なら前走で1〜5着、オープン特別や500万条件なら勝っていること(残る1頭の未勝利組も1着)が条件になる。ただ、表5で前走重賞組が年平均4頭ほどいるのに対し、今年の登録馬では2頭のみ。また、重賞勝ち馬どころか連対馬も不在というメンバー構成は例年より手薄なだけに、今年は各データとも少々ハードルを下げて考えた方が良さそうな印象だ。

■表7 実績別成績

実績
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
距離
条件
着順
芝1800m以上
重賞
3着以内
6
1
1
6
42.9%
50.0%
57.1%
5着以内
6
5
2
8
28.6%
52.4%
61.9%
3〜5着
0
4
1
4
0.0%
44.4%
55.6%
オープン特別
1着
0
2
1
3
0.0%
33.3%
50.0%
3着以内
0
2
2
11
0.0%
13.3%
26.7%
500万条件
1着
1
3
0
9
7.7%
30.8%
30.8%
連対
1
3
1
12
5.9%
23.5%
29.4%
3着以内
1
3
1
17
4.5%
18.2%
22.7%
1着
6
4
3
34
12.8%
21.3%
27.7%
連対
8
5
5
39
14.0%
22.8%
31.6%
3着以内
8
5
6
45
12.5%
20.3%
29.7%
芝1600m以上(参考)
重賞
3着以内
7
3
4
9
30.4%
43.5%
60.9%
オープン特別
1着
0
3
1
10
0.0%
21.4%
28.6%
3着以内
1
3
2
22
3.6%
14.3%
21.4%
500万条件
1着
2
4
4
14
8.3%
25.0%
41.7%
3着以内
2
4
5
25
5.6%
16.7%
30.6%
1着
9
8
7
58
11.0%
20.7%
29.3%
出走全馬(参考)
10
10
10
89
8.4%
16.8%
25.2%

表7は前々走以前も含め、距離実績とクラス実績を調査したもの。芝1600m以上、芝1800m以上でそれぞれいくつか調べてみたが、芝1600m以上では「重賞3着以内」以外は特に注目すべき数字は出てこなかった。しかし1800m以上では、重賞5着以内の実績馬や、オープン特別、500万条件1着実績馬が高連対率を記録。今回より1ハロン短いマイル実績はあまり参考にならず、実績を見るなら「芝1800m以上」がカギになる。

もう少し詳しく見ると、1800m以上の重賞では連対実績馬を除いた「3〜5着」でも連対率44.4。オープン特別1着馬や500万1着馬の30%台とは差があり、連対圏外の好走レベルでも注目に値する。ほかに、1600m以上で1着(連対馬20頭中17頭)、芝1800m以上で連対(同13頭)あたりは、できればクリアしておきたいところだ。

一方で、高連対率の芝1800m以上重賞3〜5着、同オープン1着、同500万1着の3項目から勝ち馬がほとんど出ていない点は気になるところ。しかし、今年はここ10年の優勝中7頭までが該当する重賞連対実績馬(距離問わず)が不在。このデータから今年も「1着はない」と考えるのは危険だろう。

【結論】

2〜6番人気の中では、好成績の5番人気を除き大差のない連対率。単勝回収率100%の1番人気のほか4〜6番人気あたり、そして3着なら10番人気前後にも妙味はある。実績面では「1800m以上」での重賞好走やオープン・500万1着がカギ。また、前走で「先行」していた馬は連対こそあっても勝利からは遠く、1着候補には逃げや差し・追い込み馬が注目だ。

2009/11/22 京都5R サラ2歳新馬 1着 12番 ダノンシャンティ

今年、表5で連対馬の半数以上を占める前走重賞組の登録は2頭のみ。また、表7で注目の芝1800m以上の重賞好走実績馬も少なく、将来性はともかく現時点の実績では例年より劣るメンバー構成になってしまった。
そんな中で、注目はまずダノンシャンティ。前走はラジオNIKKEI杯3着で前走重賞組(表5、表6)、そして表7で高連対率を記録する芝1800m以上の重賞3着以内に該当。新馬戦は芝1800mで、同じく表7の芝1800m以上連対もクリアする。さらに、今回は人気馬に先行型が多い中で、前走「中団」から脚を伸ばしたのも1着候補としては好材料だ(表4)。

2009/12/20 中山6R サラ2歳新馬 1着 4番 アースステップ

続いてアースステップとアリゼオ。アースステップは前走京成杯5着の重賞組(表5、6)で、芝1800m以上の重賞3〜5着でもオープン1着を上回る成績(表7)。また、人気的にも妙味のあるゾーンに入りそうな雰囲気だ(表1〜2)。アリゼオも前走芝2000mのオープン特別勝ちが表6、7からプラス材料。表7でオープン1着は重賞好走馬には少々劣るものの、アースステップの勝利実績が芝1600m、アリゼオが芝2000mという点ではアリゼオがやや上回り(同じく表7)、2頭はほぼ互角の評価でいいだろう。

もう少し加えるなら、東京スポーツ杯2歳S5着が表7から高評価になるダイワアセット、そして前走オープン1着(表6)のハンソデバンド。ダイワアセットは前走500万2着(表6)、ハンソデバンドは芝1800m実績が新馬・未勝利連対のみ(表7)という点で上記3頭には及ばないが、他のメンバーとの比較では上位の評価になる。

以上をまとめると、まずダノンシャンティ、そしてアースステップとアリゼオ、手を広げるならダイワアセット、ハンソデバンドの5頭。13頭前後の出走想定なら絞りたくなるが、表1〜2で記した通り、出走頭数的に微妙に手を出しづらいゾーンの人気馬が絡む一戦。無理に1頭消したりせず購入金額で調整したい。むしろ、5頭の中で人気のない馬が絡んだときに回収がもっとも多くなるよう組み立てても面白い。
また、例年の好走パターンにピタリと合致する馬が少ない今年。あくまで「どうしても気になる馬がいれば」、あるいは「穴党の方なら」という前提だが、少々データから外れても表1〜2の人気順重視で妙味のある馬を加えたり、前記5頭から1〜2頭外して人気薄を加えるのも悪くない。特に3着なら人気薄にもチャンスは十分にある(表2)。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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