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第359回 今年の平安Sは小粒で混戦!?

2010/1/21(木)

今週は中山競馬場でAJC杯、京都競馬場で平安Sが行われる。後者はフェブラリーSへのステップレースの位置付け。翌週には川崎記念、根岸Sも組まれているため、フェブラリーSとの関連性はやや薄いものの、過去の好走馬にはヴァーミリアン、メイショウトウコン、エスポワールシチーなど、後にG1で好走することになる馬が多く出ている。過去10年の同レースを分析し、今年の展望をしていきたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の平安S好走馬

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
09年
1
3
ワンダースピード
牡7
名古屋グランプリ1着
2
1
エスポワールシチー
牡4
トパーズS1着
3
5
マコトスパルビエロ
牡5
ベテルギウスS1着
08年
1
6
クワイエットデイ
牡8
ベテルギウスS3着
2
1
メイショウトウコン
牡6
東京大賞典3着
3
5
マコトスパルビエロ
牡4
エルムS2着
07年
1
9
メイショウトウコン
牡5
花園S1着
2
3
サンライズバッカス
牡5
JCダート5着
3
8
シャーベットトーン
牡5
アレキサンドライトS1着
06年
1
5
タガノゲルニカ
牡4
アレキサンドライトS1着
2
2
ヴァーミリアン
牡4
浦和記念1着
3
11
ハードクリスタル
牡6
浦和記念2着
05年
1
4
ヒシアトラス
牡5
師走S1着
2
8
ブラックコンドル
牡4
春待月S1着
3
1
ジンクライシス
牡4
JCダート3着
04年
1
5
タイムパラドックス
牡6
ベテルギウスS8着
2
8
クーリンガー
牡5
エニフS4着
3
1
ビワシンセイキ
牡6
東京大賞典3着
03年
1
6
スマートボーイ
牡8
JCダート7着
2
13
クーリンガー
牡4
名古屋グランプリ12着
3
3
マイネルブライアン
牡6
ベテルギウスS1着
02年
1
7
スマートボーイ
牡7
浦和記念4着
2
3
マイネルブライアン
牡5
ベテルギウスS1着
3
2
マンボツイスト
牡7
ベテルギウスS3着
01年
1
6
マンボツイスト
牡6
ベテルギウスS1着
2
5
ハギノハイグレイド
牡5
雅S2着
3
2
トーホウダイオー
牡4
元町S1着
00年
1
2
オースミジェット
牡6
東京大賞典8着
2
6
シアトルブリッジ
牝4
花園S1着
3
1
ゴールドティアラ
牝4
シリウスS1着

まず上の表1は過去10年の平安S好走馬一覧。冒頭にも述べたように近年では本競走を制し、次走フェブラリーSも優勝した馬はいない。また優勝馬の中に1番人気がいないことも特徴であろうか。過去10年、1番人気の成績は【0.2.3.5】と不振傾向。2番人気、3番人気もさほど強いわけではなく、5〜9番人気あたりの馬が頻繁に馬券に絡んでくる。

性齢の特徴としてはベテラン勢の活躍が目立つ。7歳馬が2勝、8歳馬が2勝をマークしている。彼らの激走が波乱の要因であることは確かだが、前走成績を見ると09年のワンダースピードは前走名古屋グランプリで1着、08年のクワイエットデイは前走ベテルギウスSで3着と好着順。前走掲示板外からの巻き返しは、03年のスマートボーイぐらいだ。

彼らベテラン勢に限らず前走好着順の馬は多く、昨年は前走1着の馬が上位を独占。08年も前走3着以内の馬が上位だったし、クラスを問わず前走好成績を収めている馬が活躍するレースと言えるだろう。次からは具体的に前走1〜3着で本競走を好走した馬と、前走4着以下から本競走で巻き返した馬とに大きくわけて考えてみたい。

■表2 前走4着以下から平安Sで巻き返した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
過去1年以内の主なダート実績
07年
2
3
サンライズバッカス
牡5
JCダート5着 武蔵野S2着
04年
1
5
タイムパラドックス
牡6
ベテルギウスS8着 トパーズS1着
2
8
クーリンガー
牡5
エニフS4着 03年平安S2着
03年
1
6
スマートボーイ
牡8
JCダート7着 02年平安S1着ほか
2
13
クーリンガー
牡4
名古屋グランプリ12着 サラブレッドチャレンジC1着(金沢)
02年
1
7
スマートボーイ
牡7
浦和記念4着 アンタレスS1着
00年
1
2
オースミジェット
牡6
東京大賞典8着 アンタレスS1着ほか

まずは前走4着以下から平安Sで巻き返した馬を見ていこう(表2参照)。過去10年で7頭が該当しているが、前走JCダート組が2頭と、東京大賞典組が1頭。G1組なので軽視されるケースも少ないだろうが、ここでの敗戦はあまり気にする必要はなさそうだ。特にスマートボーイとオースミジェットは前年の京都ダート1800m重賞(平安SとアンタレスS)を勝利していた。その他にもOPクラスの京都ダート1800mで好走していた馬の巻き返しが多く、タイムパラドックスは前年のトパーズSを3馬身半差で圧勝していた。03年に13番人気で2着に激走したクーリンガーは、ダートグレードのサラブレッドチャレンジC1着の実績、07年2着のサンライズバッカスは武蔵野S2着の実績を記してあるが、最低でも過去1年以内にOPクラスのダート1600m以上で連対しているような馬でなければ4着以下からの巻き返しは厳しいのかもしれない。

■表3 前走OPクラス3着以内で平安Sで好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
備考
09年
1
3
ワンダースピード
牡7
名古屋グランプリ1着 アンタレスS1着
2
1
エスポワールシチー
牡4
トパーズS1着 4連勝中
3
5
マコトスパルビエロ
牡5
ベテルギウスS1着 マーチS2着
08年
1
6
クワイエットデイ
牡8
ベテルギウスS3着 マーチS1着
2
1
メイショウトウコン
牡6
東京大賞典3着 エルムS1着、東海S1着
3
5
マコトスパルビエロ
牡4
エルムS2着 エルムS2着
06年
2
2
ヴァーミリアン
牡4
浦和記念1着 エニフS1着(京都ダ1800m)
3
11
ハードクリスタル
牡6
浦和記念2着 白山大賞典2着
05年
1
4
ヒシアトラス
牡5
師走S1着 トパーズS2着
2
8
ブラックコンドル
牡4
春待月S1着  
3
1
ジンクライシス
牡4
JCダート3着  
04年
3
1
ビワシンセイキ
牡6
東京大賞典3着 フェブラリーS2着ほか
03年
3
3
マイネルブライアン
牡6
ベテルギウスS1着 武蔵野S2着(中山ダ1800m)
02年
2
3
マイネルブライアン
牡5
ベテルギウスS1着  
3
2
マンボツイスト
牡7
ベテルギウスS3着 名古屋大賞典1着
01年
1
6
マンボツイスト
牡6
ベテルギウスS1着  
00年
3
1
ゴールドティアラ
牝4
シリウスS1着 ユニコーンS1着(中山ダ1800m)

次に前走OPクラス3着以内で、平安Sで好走した馬を見ていこう(表3参照)。この手の好走例は圧倒的に多く、好走馬30頭中17頭が占める。好ステップはOP特別のベテルギウスS。同レースがハンデ戦でなく、別定戦で行われた時は【3.1.3.17】という成績。また、基本的には前年秋以降のレースからのローテーション。そして、昨年2着エスポワールシチー、05年2着ブラックコンドル、同3着ジンクライシス、02年2着マイネルブライアン、01年1着マンボツイスト以外は、過去1年以内に他のOPダート中距離で連対実績があった。波乱含みのレースだが、前走着順がよく、過去実績も十分という誰もが買えそうな馬が、普通に好走しているという面もあるのだ。

■表4 前走条件クラスで平安Sで好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
備考
07年
1
9
メイショウトウコン
牡5
花園S1着 2連勝中
3
8
シャーベットトーン
牡5
アレキサンドライトS1着 2連勝中
06年
1
5
タガノゲルニカ
牡4
アレキサンドライトS1着 4連勝中
01年
2
5
ハギノハイグレイド
牡5
雅S2着  
3
2
トーホウダイオー
牡4
元町S1着 2連勝中
00年
2
6
シアトルブリッジ
牝4
花園S1着 3連勝中

最後に前走条件クラスで、平安Sで好走した馬を見ていこう(表4参照)。過去10年で6頭が該当。そのうちトーホウダイオーを除く5頭は人気以上の着順であり、配当的な妙味もある。年齢は4歳か5歳。前走レースは準OPクラスのダート1800m。ハギノハイグレイド以外は1着での参戦だ。また、同馬以外はすべて連勝中で、目に見えて勢いがあった。単純に前走準OPで1着というよりも、1000万クラスからの連勝馬であることが望ましい。

【結論】

それでは今年の平安Sを占っていこう。出走予定馬は下の表5の通り。

■表5 今年の平安S出走予定馬

順位
馬名
性齢
前走成績
備考
1
ダイショウジェット
牡7
JCダート10着 マーチS2着ほか
4
ウォータクティクス
牡5
トパーズS5着 アンタレスS1着
7
ダイシンオレンジ
牡5
初夢賞1着  
8
アドバンスウェイ
牡4
師走S9着 トパーズS2着
9
トシナギサ
牡5
シリウスS16着  
10
ネイキッド
牡6
師走S5着 エルムS2着
12
フサイチギガダイヤ
牡7
京成盃GM4着  
13
ロールオブザダイス
牡5
東京大賞典3着 佐賀記念2着
15
メイショウシャフト
牡7
大和S11着  
16
ポートラヴ
牡6
師走S14着  
20
トーセンアーチャー
牡6
ベテルギウスS10着  
※フルゲートは18頭だが、(2)トランセンドらは回避の見込み(1/20午前時点)。

週明けの想定段階から有力馬の回避があったため、頭数・質ともに今年は小粒な印象。まず、前走OPクラスのダートで3着以内に好走しているのが、ロールオブザダイス1頭しかいない。前走東京大賞典ではサクセスブロッケン、ヴァーミリアンと差がない0.3秒差と、相手関係を考えれば胸を張れる実績だが、中央場所のOPで連対実績がないのは気になるところだ。2000m以上の長丁場に良績が偏っており、京都のダートコースも【1.0.0.6】。素直に中心視するにはためらうところで、過剰人気になるようなら逆に軽視する手も。

2009/1/5 京都9R 初夢ステークス1着 3番 ダイシンオレンジ
2009/4/26 京都10R アンタレスステークス(G3)1着 4番 ウォータクティクス

一方、前走条件クラス組では前走初夢賞を勝ったダイシンオレンジ。まだ5歳でこれから上を目指そうという馬だが、2走前のゴールデンスパーTでは8着。京都のダートは【3.1.2.0】と抜群の安定度だが、連勝中ではないのは確かだ。そのあたりがどうか。

こうなると、前走OPクラスで4着以下に負けている馬にも目を向けなければならない。過去1年以内にダート1600mのOPクラスで連対があるのは、ダイショウジェット、ウォータクティクス、アドバンスウェイ、ネイキッドの4頭。中でも前年のアンタレスSを勝っているウォータクティクスが筆頭と言いたいところだが、前走京都ダート1800mのトパーズSで5着と敗戦。アンタレスS当時のデキにあるかが問題だ。重賞で2着の実績があるダイショウジェットとネイキッドとは横一線の評価としておく。アドバンスウェイはOP特別のトパーズS2着が最高実績。格では見劣るが、同レースの勝ち馬はJCダート2着馬。実績断然の馬がいない今年のメンバーならば軽視はできない。いずれも決定打を欠き、なんとも絞りにくいレースだが、結局はこのあたりの馬同士で決まるだろうか? 取り上げなかった馬が台頭する可能性も低いと見た。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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