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第356回 2009年関西リーディングを獲得!矢作芳人厩舎を分析!

2010/1/12(火)

昨年の関西リーディングは最後まで熾烈な争いを展開した。有馬記念ウィークを前に、1位の矢作芳人厩舎は46勝、2位の音無秀孝厩舎は45勝とわずか1勝差。最後は、関西リーディング4位に位置していた角居勝彦厩舎が4勝を上げて巻き返しを見せたが、矢作芳人厩舎は1勝を上乗せして1位を死守。開業わずか5年目で、初の関西リーディングに輝いた。今回は矢作芳人厩舎のこれまでの成績を振り返えるとともに、その特徴を見ていきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 矢作芳人厩舎の通算成績(2005年〜2009年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
09年 47-35-31-350/463 10.2% 17.7% 24.4% 122% 84%
08年 35-33-33-289/390 9.0% 17.4% 25.9% 101% 82%
07年 33-29-36-254/352 9.4% 17.6% 27.8% 102% 108%
06年 23-18-19-201/261 8.8% 15.7% 23.0% 75% 86%
05年 15-10-13-112/150 10.0% 16.7% 25.3% 93% 75%
通算 153-125-132-1206/1616 9.5% 17.2% 25.4% 102% 88%

始めに矢作芳人厩舎のこれまでの成績を振り返ってみたい。同厩舎は2005年3月に開業。
初年度は15勝に止まったが、勝率10%、連対率16.7%と開業初年度としては優秀な数字を残した。06年は前年度より8勝多い23勝をマーク。翌年度には33勝を上げて、単・複回収率も100%以上となった。また同年にはスーパーホーネットでスワンSを制覇し、重賞初勝利を挙げている。08年には、JRA史上最速となる通算100勝目を達成。勝ち星も35勝に達し、全国リーディング9位に浮上した。そして昨年はご存知の通り、前年度の勝ち星を大きく上回る47勝を上げて初の関西リーディングを獲得(全国リーディング2位)。このように厩舎開業以降、順調に勝ち星を積み重ねており、出走回数も年々増加。昨年度の出走回数463回は、調教師の中で最多の出走回数を誇っている。通算成績を見ると、勝率、連対率、複勝率も優秀だが、特筆すべきは単・複回収率の素晴らしさ。過去3年は単回収率がいずれも100%を超えており、複回収率も初年度以外はすべて80%以上をマーク。ファンにとっては積極的に買いたい厩舎と言えるだろう。

■表2 矢作芳人厩舎のクラス別成績(2005年3月5日〜2010年1月5日)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬 11-7-11-75/104 10.6% 17.3% 27.9% 108% 121%
未勝利 51-38-44-424/557 9.2% 16.0% 23.9% 116% 83%
500万下 52-44-45-383/524 9.9% 18.3% 26.9% 81% 87%
1000万下 20-21-18-164/223 9.0% 18.4% 26.5% 114% 69%
1600万下 6-2-5-87/100 6.0% 8.0% 13.0% 104% 102%
OPEN特別 8-3-4-36/51 15.7% 21.6% 29.4% 169% 84%
G3 2-7-2-18/29 6.9% 31.0% 37.9% 44% 134%
G2 4-0-1-9/14 28.6% 28.6% 35.7% 177% 68%
G1 0-3-3-15/21 0.0% 14.3% 28.6% 0% 191%

2008/10/12 東京11R 毎日王冠(G2) 1着 2番 スーパーホーネット 表2は矢作芳人厩舎のクラス別成績。特にクラスで得意・不得意が目立つわけではないが、1600万下の成績はイマイチ。勝率・連対率は一桁で、複勝率も唯一20%を大きく割っている。ただし単・複回収率は優秀で、穴馬の好走が多いということだろう。重賞レースに目を向けると、G3は連対率と複勝率が優秀。勝ち馬はわずか2頭しかいないが、3着以内に入った馬は11頭いる。G2は勝率で28.6%をマーク。ただし勝ち馬すべてが同厩舎の看板馬であるスーパーホーネット。3着1回も同馬で、G2戦で他の馬が好走したことはない。G1戦は21回挑戦して、今のところ勝ち馬は誕生していない。2着3回もスーパーホーネットで、G2・G1戦の成績は同馬の影響が大きい。

■表3 矢作芳人厩舎の場所別成績(2005年3月5日〜2010年1月5日)

場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
札幌 18-8-16-83/125 14.4% 20.8% 33.6% 135% 102%
函館 4-4-3-71/82 4.9% 9.8% 13.4% 43% 53%
福島 10-6-8-59/83 12.0% 19.3% 28.9% 77% 115%
新潟 11-8-12-65/96 11.5% 19.8% 32.3% 61% 68%
東京 28-24-15-167/234 12.0% 22.2% 28.6% 81% 89%
中山 2-6-8-64/80 2.5% 10.0% 20.0% 17% 78%
中京 18-16-13-124/171 10.5% 19.9% 27.5% 192% 108%
京都 22-18-18-220/278 7.9% 14.4% 20.9% 135% 90%
阪神 32-26-26-258/342 9.4% 17.0% 24.6% 95% 88%
小倉 9-9-14-100/132 6.8% 13.6% 24.2% 76% 70%

表3は矢作芳人厩舎の場所別成績をまとめたもの。勝ち星の多くは中央場所が中心だが、オススメしたいのは札幌。勝率、複勝率はコース別で最も良い数字をマークしており、連対率も東京コースに次ぐ成績。単・複回収率はともに100%を超えている。一方、同じ北海道の函館は振るわず、勝率と連対率は一桁。単回収率43%、複回収率53%と低い数字だ。そのほかには中山の成績もイマイチ。これまで僅か2勝しか上げておらず、勝率は2.5%。関東遠征でも東京では28勝を上げていることを考えるとコース相性は悪いと言わざるを得ない。

■表4 矢作芳人厩舎の距離別成績(2005年3月5日〜2010年1月5日)

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m〜1300m 50-23-35-383/491 10.2% 14.9% 22.0% 176% 100%
1400m〜1600m 48-42-31-326/447 10.7% 20.1% 27.1% 71% 91%
1700m〜2000m 46-52-57-417/572 8.0% 17.1% 27.1% 66% 79%
2100m〜2400m 5-5-2-40/52 9.6% 19.2% 23.1% 34% 48%
2500m〜 2-0-1-20/23 8.7% 8.7% 13.0% 307% 122%

次に矢作芳人厩舎の距離別成績をまとめたのが表4。最も勝ち星が多いのは1000m〜1300m。単・複回収率も100%を超えており、短距離戦は得意なようだ。そして距離が長くなるにつれて、回収率は下降傾向。2100m〜2400mでは勝ち馬がわずか5頭で、単・複回収率も低い数字となっている

■表5 矢作芳人厩舎のコース別成績ベスト20(2005年3月5日〜2010年1月5日)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1 東京・芝1400 8-7-1-19/35 22.9% 42.9% 45.7% 73% 84%
2 東京・ダ1600 7-8-2-44/61 11.5% 24.6% 27.9% 96% 67%
3 阪神・ダ1800 7-5-5-49/66 10.6% 18.2% 25.8% 81% 92%
4 阪神・ダ1400 7-4-4-41/56 12.5% 19.6% 26.8% 87% 92%
5 京都・ダ1200 7-0-1-41/49 14.3% 14.3% 16.3% 403% 104%
6 京都・ダ1400 6-4-5-44/59 10.2% 16.9% 25.4% 82% 138%
7 中京・ダ1700 5-7-6-38/56 8.9% 21.4% 32.1% 28% 102%
8 阪神・芝1600外 5-2-1-24/32 15.6% 21.9% 25.0% 66% 43%
9 札幌・芝1200 5-1-5-15/26 19.2% 23.1% 42.3% 176% 134%
10 阪神・ダ1200 4-4-0-68/76 5.3% 10.5% 10.5% 124% 89%
11 中京・ダ1000 4-3-2-18/27 14.8% 25.9% 33.3% 417% 181%
12 福島・ダ1700 4-3-1-14/22 18.2% 31.8% 36.4% 75% 55%
13 札幌・ダ1700 4-2-7-32/45 8.9% 13.3% 28.9% 153% 79%
14 中京・芝1200 4-1-2-35/42 9.5% 11.9% 16.7% 298% 76%
15 阪神・芝1400 3-3-5-20/31 9.7% 19.4% 35.5% 18% 129%
16 札幌・芝1800 3-2-1-8/14 21.4% 35.7% 42.9% 130% 122%
17 新潟・ダ1800 3-2-1-10/16 18.8% 31.3% 37.5% 73% 53%
18 東京・芝1800 3-2-1-10/16 18.8% 31.3% 37.5% 136% 63%
19 小倉・芝1200 3-1-3-21/28 10.7% 14.3% 25.0% 297% 96%
20 札幌・ダ1000 3-1-2-16/22 13.6% 18.2% 27.3% 43% 105%

続いて表5では矢作芳人厩舎のコース別成績をまとめてみた。勝ち鞍で最多のコースは東京芝1400m。単・複回収率は特に優秀ではないが、連対率は42.9%をマークしている。その他でオススメしたいコースは札幌芝1200m、中京ダート1000m、札幌芝1800m。札幌芝1200mは複勝率が42.6%に達し、単・複回収率も100%を超えている。中京ダート1000mは回収率が素晴らしく、単回収率417%、複回収率181%をマーク。そして札幌芝1800mは単・複回収率が100%を超えていながら、勝率21.4%、連対率35.7%、複勝率42.9%と安定した成績を残している。

■表6 矢作芳人厩舎の間隔別成績(2005年3月5日〜2010年1月5日)

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘 20-15-13-135/183 10.9% 19.1% 26.2% 158% 106%
中1週 52-33-39-300/424 12.3% 20.0% 29.2% 128% 86%
中2週 23-16-14-136/189 12.2% 20.6% 28.0% 84% 62%
中3週 7-13-14-93/127 5.5% 15.7% 26.8% 70% 90%
中4〜8週 28-27-26-239/320 8.8% 17.2% 25.3% 102% 99%
中9〜半年 11-12-10-176/209 5.3% 11.0% 15.8% 63% 56%
半年以上 0-0-3-24/27 0.0% 0.0% 11.1% 0% 105%

表6は矢作芳人厩舎の間隔別成績で、連闘の成績の良さが目立つ。間隔別では連闘だけが単・複回収率100%を超えており、連闘で勝負してきた時は狙い目と言えるだろう。そして間隔が空くにつれて、成績は下降気味。特に半年以上の休み明けで連対した馬は1頭もいない。長期休養明けの場合、いきなり仕上げてくることは少ないようだ。

■表7 矢作芳人厩舎の騎手別成績(2005年3月5日〜2010年1月5日)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1 藤岡佑介 12-7-1-55/75 16.0% 25.3% 26.7% 121% 83%
2 小林慎一 11-10-16-172/209 5.3% 10.0% 17.7% 94% 73%
3 岩田康誠 9-5-2-22/38 23.7% 36.8% 42.1% 117% 82%
4 藤田伸二 7-5-1-22/35 20.0% 34.3% 37.1% 94% 61%
5 的場勇人 7-3-8-31/49 14.3% 20.4% 36.7% 273% 176%
6 熊沢重文 6-3-4-19/32 18.8% 28.1% 40.6% 372% 205%
7 四位洋文 6-0-3-15/24 25.0% 25.0% 37.5% 94% 56%
8 武豊   5-6-7-15/33 15.2% 33.3% 54.5% 65% 90%
9 芹沢純一 5-5-5-28/43 11.6% 23.3% 34.9% 106% 105%
10 中舘英二 5-5-2-22/34 14.7% 29.4% 35.3% 84% 67%
11 川田将雅 4-4-2-33/43 9.3% 18.6% 23.3% 60% 71%
12 吉田稔  4-4-1-11/20 20.0% 40.0% 45.0% 701% 202%
13 赤木高太 4-4-0-46/54 7.4% 14.8% 14.8% 22% 32%
14 松岡正海 4-2-5-27/38 10.5% 15.8% 28.9% 32% 64%
15 上村洋行 4-2-1-17/24 16.7% 25.0% 29.2% 199% 101%
16 三浦皇成 4-1-2-30/37 10.8% 13.5% 18.9% 99% 47%
17 ルメール 3-4-2-8/17 17.6% 41.2% 52.9% 53% 210%
18 デムーロ 3-4-0-1/8 37.5% 87.5% 87.5% 58% 115%
19 鮫島良太 3-3-8-37/51 5.9% 11.8% 27.5% 35% 58%
20 内田博幸 3-3-3-14/23 13.0% 26.1% 39.1% 43% 192%

2009/7/5 札幌9R 函館スプリントS(G3) 1着 6番 グランプリエンゼル 最後に騎手との相性を見るため、表7では矢作芳人厩舎の騎手別成績をまとめてみた。1位はスーパーホーネットとコンビを組んでいる藤岡佑介騎手。ただし全体的な数字はそれほど目立っているわけではない。2位は矢作芳人厩舎所属の小林慎一騎手。出走回数は断トツの209回。そのため11勝を上げているが、勝率はわずか5.3%だ。推奨したいのはむしろ3位の岩田康誠騎手。勝率23.7%、連対率36.8%、複勝率42.1%の成績を残しており、単回収率は117%に達している。熊沢重文騎手との相性も抜群で、昨年の函館スプリントSではグランプリエンゼルとのコンビで重賞制覇も成し遂げている。
ローカルで狙うなら的場勇人騎手、芹沢純一騎手がオススメ。ともに単・複回収率は100%を超えており、複勝率も優秀な数字だ。またJRA所属騎手以外のジョッキーに騎乗依頼をしたケースは勝負気配が濃厚。吉田稔騎手、ルメール騎手、デムーロ騎手がベスト20入りを果たし、3人とも連対率、複勝率は驚異的な数字をマークしている。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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