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第355回 有力牝馬が多数スタンバイ! フェアリーSを分析する

2010/1/7(日)

1月5日の金杯から、わずか中3日でまた土日。しかも、今週は月曜祝日の成人の日を加えた3日開催。いささか忙しい気がしなくもないが、競馬ファンにとっては年始から濃密な時間を楽しめそうな2010年である。さて、今週は中山でフェアリーS、京都でシンザン記念と、東西で3歳重賞が行われる。シンザン記念は昨年詳しく分析されているので、今年はフェアリーSを取り上げたいところだが、07年までは12月に中山芝1200mの2歳重賞として行われており、これをデータに含めるのは不可能だ。

2009/1/11 中山11R フェアリーステークス(G3)1着 1番 ジェルミナル

かといって、またシンザン記念というのも芸がない。どうすべきか迷ったが、06〜08年の1月に同じ中山芝1600mで行われた牝馬限定のオープン特別・菜の花賞3年分のデータを加えて、フェアリーSを分析することとした。もちろん、オープン特別と重賞を同一視することはできないが、菜の花賞の勝ち馬にコイウタ(06年)、ピンクカメオ(07年)というのちのG1ホースがおり、昨年のフェアリーS勝ち馬のジェルミナルも春のクラシック路線で活躍するなど、今後につながってくるレースであること。そして、今年のフェアリーSの登録メンバーにも楽しみな馬が揃ったことを考慮して決定した。そのため、実際には菜の花賞に関する事柄であっても、便宜上「フェアリーS」で統一する場合がある。紛らわしくて恐縮だが、どうかご了承いただきたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。


■表1 人気別成績(※06〜08年は菜の花賞)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
1- 1- 1- 1/ 4
25.0%
50.0%
75.0%
112%
107%
2番人気
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
35%
3番人気
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
112%
37%
4番人気
0- 3- 0- 1/ 4
0.0%
75.0%
75.0%
0%
177%
5番人気
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
165%
52%
6番人気
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
72%
7番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気
1- 0- 1- 2/ 4
25.0%
25.0%
50.0%
1330%
492%
11番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

1番人気はそれなりに安定している反面、2番人気は3着が1頭のみと不振。2着馬を3頭出している4番人気が目を引くが、共通するのが1600m以上の初勝利をあげた直後のレースだったことと、父にサンデーサイレンス系の種牡馬を持っていること。1勝馬でも、好内容で勝ち上がってきたばかりの父サンデー系の馬には気をつけたいところだ。人気薄の激走はあまりないようだが、10番人気で3着以内に入った2頭は、いずれも逃げての好走だった。穴馬から入るのであれば、過去に逃げた実績があるかどうかをチェックしておきたい。

■表2 馬番別成績(※06〜08年は菜の花賞)

騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
112%
80%
2番
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3番
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
1330%
315%
4番
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
255%
5番
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
45%
6番
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
112%
37%
7番
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8番
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
165%
52%
9番
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
72%
10番
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
82%
12番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
46%
15番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

1コーナー横のポケットからスタートする中山芝1600mは、枠順の有利不利が大きいコースとしてよく知られている。そもそも上位人気馬があまり外の枠に入っていないことを考慮する必要はあるが、表2のとおり、フェアリーSでは12番枠から外に入ってしまうと苦戦は免れないようだ。12番枠から外で好走したのは08年のマルターズオリジンだけで、この馬にしても人気を下回る着順だった(2番人気3着)。また、08年10番人気1着のデヴェロッペが3番枠、09年10番人気3着のグッデーコパが4番枠と、人気薄の好走も内枠から生まれている。この時期の3歳牝馬のレースだけに、揉まれるケースのある内枠が有利とは一概に言えないのだろうが、外枠は不利、穴は内枠からという傾向は覚えておきたい。

■表3 前走競馬場別成績(※06〜08年は菜の花賞)

前走競馬場
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
札幌
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
福島
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
新潟
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
東京
0- 1- 0- 9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0
22%
中山
1- 3- 3-19/26
3.8%
15.4%
26.9%
204%
116%
中京
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
京都
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
阪神
3- 0- 1- 7/11
27.3%
27.3%
36.4%
141%
60%
地方
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
※函館と小倉は該当馬なし

前走でどの競馬場を使っていたのかも、明確な傾向が出ているので紹介しておきたい。好走するためには、前走は中山か阪神でなければならない。例外は唯一、前走で東京芝1800mの新馬戦で2着に0秒4の差をつけて快勝していた06年2着のルビーレジェンドだけ。前年12月の開催が阪神と中山なので、このようなデータになるのは当然ではあるのだが、それにしても極端ではないだろうか。そして、過去の例を見ると、ここで結構な数の馬をふるい落とすことができるので侮れないデータなのだ。

■表4 前走クラス別成績(※06〜08年は菜の花賞)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
新馬 0- 2- 1- 5/ 8
0.0%
25.0%
37.5%
0%
102%
未勝利 0- 1- 0-12/13
0.0%
7.7%
7.7%
0%
13%
500万下 1- 0- 0-11/12
8.3%
8.3%
8.3%
443%
79%
オープン特別 0- 0- 2- 6/ 8
0.0%
0.0%
25.0%
0%
145%
G3 0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
21%
G1 3- 0- 1- 4/ 8
37.5%
37.5%
50.0%
195%
82%
※前走G2は該当馬なし

前走G1、つまり前走阪神ジュベナイルF組は3勝3着1回とさすがの好成績。おもしろいことに、阪神JFで掲示板(いずれも5着)に載った馬は3着が最高で、勝った3頭は6着以下に負けていた馬から出ている。阪神JFで掲示板に載っていれば、ここでは当然実績最上位の存在。しかし、目一杯に仕上げた反動、G1で好走した反動が出てしまうのだろうか。ところが、阪神JF組は6着以下が狙い目というわかりやすい傾向が見つかったにもかかわらず、今年の登録メンバーは該当馬なし。少々ガッカリだが、来年以降で使う機会が必ずあるはずだ。

前走G1組に次ぐ複勝率をマークしているのが前走新馬組。好走した3頭に共通するのが、芝1600m以上の新馬戦を1番人気で勝ち上がっていたことである。距離延長では苦しく、新馬戦で1番人気に支持されるような素質馬でなければ、2戦目の重賞挑戦では通用しないということだろう。

前走でG3やオープン特別を使っていたとしても、実際は1勝馬という例が大半を占めているので、ここでは500万下と合算して考えたい。着度数を合計すると【1.1.2.22】(勝率3.8%、複勝率15.4%)で、前走未勝利組よりはいいが、前走新馬組には劣るという成績。そして、基本的には前走で3着以内に入っていることが好走の条件となる。例外はレース本番で逃げた場合のみだ。

前走で未勝利戦を勝ち上がったばかりで好走したのは、07年2着のショウナンタレントだけ。この馬は、芝1800mの未勝利戦を2着に0秒3という明確な差をつけており、そこから中3週での出走とプロフィール上では死角がなかった。1800m以上で勝ち上がっていたとしても辛勝(※具体的には0秒2以下)だったり、大差をつけて勝っていてもダートや休み明けだったりすると苦戦の傾向が否めないようだ。

■表5 前走上がり3Fタイム別成績(※06〜08年は菜の花賞)

前走上がり
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3F1位 0- 1- 0- 9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
31%
3F2位 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3F3位 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
45%
3F〜5位 1- 2- 3- 6/12
8.3%
25.0%
50.0%
37%
160%
3F6位〜 3- 0- 1-19/23
13.0%
13.0%
17.4%
279%
64%

過去4年、レースの上がり3Fタイムは年度順に35秒9、35秒2、36秒6、35秒6。つまり、33秒台の末脚勝負などという展開にはならず、それほど速い上がりを使えない馬でも十分に対応が可能なのだ。表5のとおり、前走の上がり3Fタイムがメンバー中4位以下だった馬が3着以内の多くを占める一方、1〜3位の脚を使っていたような切れるタイプの馬はかえって好走できていないのだ。前走で上がり3Fがメンバー中1位だった馬では、09年にアイアムネオが2着に好走しているが、この馬自身の前走上がり3Fタイムは35秒3。上がり1位ではあっても、抜群に切れたというわけではなかった。

■表6 馬体重別成績(※06〜08年は菜の花賞)

馬体重
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
400〜419kg 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
420〜439kg 0- 0- 0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
440〜459kg 1- 1- 2-15/19
5.3%
10.5%
21.1%
23%
78%
460〜479kg 2- 2- 1- 9/14
14.3%
28.6%
35.7%
79%
60%
480〜499kg 1- 1- 1- 3/ 6
16.7%
33.3%
50.0%
886%
258%
500〜519kg 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

500キロ以上の馬体重で出走した唯一の馬である06年のアサヒライジングが9着に敗れたことを除くと、表6のとおり、馬体重に比例して好走率も高くなっている。一方、440キロ未満の馬は1頭も3着以内に入っていない。ゴチャつきやすい中山芝1600mコースでは小柄な馬は力を発揮しにくく、馬格があるメリットのほうが大きいのだろう。3歳になったばかりの若駒によって行われるフェアリーSだけに、仕上がりの差がレース結果に結びついても不思議はないところ。一般的に「小柄な馬は仕上げやすく、大型馬は仕上げに時間がかかる」と言われるが、このレースに限っては忘れたほうがよさそうだ。

【結論】

■表7 登録メンバー一覧

馬名
通算成績
前走
最高馬体重
競馬場
クラス
着順
上がり3F
アドマイヤテンバ 1-1-0-0
阪神
未勝利
1着
2位
460
アプリコットフィズ 1-0-0-0
東京
新馬
1着
2位
430
イイデサンドラ 1-2-0-1
中山
500万下
2着
4位以下
446
カホマックス 2-0-1-1
東京
G2
12着
4位以下
478
クラリン 1-0-0-3
東京
500万下
7着
4位以下
426
クレタパラドックス 1-0-1-1
東京
未勝利
1着
1位
438
コスモネモシン 1-1-0-2
中山
未勝利
1着
2位
454
コスモレニ 1-0-0-2
東京
500万下
6着
4位以下
458
セントアンズ 1-3-3-0
中山
500万下
2着
4位以下
438
タカラハーバー 1-1-1-2
福島
オープン特別
9着
4位以下
440
ダンシングマオ 1-0-0-0
中山
新馬
1着
3位
460
テイラーバートン 2-1-0-0
阪神
500万下
1着
4位以下
480
ディアアレトゥーサ 1-0-0-0
東京
新馬
1着
2位
466
トーセンフリージア 1-0-0-5
中山
オープン特別
15着
4位以下
486
ナリタブルースター 1-0-0-0
阪神
新馬
1着
4位以下
466
プレストクィーン 2-0-0-0
中京
500万下
14着
4位以下
430
ホッカイレシフェ 1-0-0-2
中山
500万下
10着
4位以下
460
ホワイトジュエル 1-4-0-4
地方
-
6着
-
448
ボンジュールメロン 1-0-0-0
中山
新馬
1着
3位
518
ミエノグレース 1-3-1-0
中山
未勝利
1着
1位
482
メジロオードリー 1-0-0-0
東京
新馬
1着
1位
432
モーニングフェイス 1-0-1-1
中京
未勝利
1着
2位
502
ラインジェシカ 1-0-1-3
阪神
500万下
7着
3位
474
ラジャポネーズ 1-0-0-4
中京
オープン特別
8着
4位以下
426
ラッキーダイス 1-0-0-3
東京
未勝利
1着
2位
460
ロジフェローズ 1-0-0-0
東京
未勝利
1着
4位以下
430

表7は、今年のフェアリーS登録馬の一覧。そして、これまでに述べた好走条件に合致する部分に色を付けている。具体的には、前走競馬場が「中山か阪神」、前走クラスが「新馬→芝1600m以上で1番人気1着」「未勝利→芝1600m以上で2着に0秒3差以上、休み明けではない」「500万下・オープン特別・G3→3着以内」、前走上がり3Fタイムが「4位以下」、そしてこれまでの最高馬体重が「440キロ以上」に該当した場合に色を付けた。

その結果、4つの好走条件をすべて満たした馬が2頭いた。まず、上位人気が予想されるテイラーバートン。すべて牡馬を相手に3戦を消化して、負けたのがラジオNIKKEI杯2着のコスモファントムだけ。エリカ賞勝ちのエイシンフラッシュ、京都2歳S3着のダノンスパシーバといった強豪に先着しており、阪神JF組の出走がない今年のメンバーでは間違いなく実績最上位。データ的にも死角がなく、最有力の1頭になりそうだ。

「でも、テイラーバートンじゃオッズが……」という穴党ファンにはもう1頭のフルマーク、イイデサンドラがいる。京王杯2歳は11着に大敗したが、中山初出走となったひいらぎ賞ですぐさま2着に巻き返した。そのひいらぎ賞は今回と同条件の中山芝1600mで、コース適性をすでに証明しているのも心強い。

新馬戦圧勝で人気になりそうなアプリコットフィズだが、クリアした条件はその新馬戦(芝1600m以上で1番人気1着)だけ。また、名牝メジロドーベルの仔として期待されるメジロオードリーは好走条件をひとつもクリアできなかった。どちらも東京で切れ味を発揮した430キロ台の馬で、これまでのフェアリーSの好走馬とはタイプが異なっている。データ的には思い切って消してみたい2頭ではある。

むしろ、同じ1戦1勝の馬であれば、減点材料がひとつだけ(新馬戦が3番人気だった)のナリタブルースターを推したい。4つの好走条件のうち3つを満たした馬は、ほかにセントアンズトーセンフリージアホッカイレシフェと3頭がいるが、セントアンズとホッカイレシフェは1200mの勝ち鞍しかなく、トーセンフリージアは追い込み一手の脚質が過去の好走傾向から外れている。データ的な3番手はやはりナリタブルースターだ。

アドマイヤグルーヴの初仔、アドマイヤテンバも注目の1頭。前走が阪神芝2000mの未勝利戦という例は過去にないのだが、前走芝2000mの4頭からは3着馬が出ており、ほかの3頭も大負けはしていない。その4頭を大きく上回る結果を残しても誰も不思議に思わない良血馬だけに、好走条件がふたつ合致した馬のなかでは最上位とするべきだろう。ほかに、カホマックス、コスモネモシン、タカラハーバー、ダンシングマオ、ボンジュールメロン、ミエノグレース、モーニングフェイスの7頭が好走条件のうちふたつを満たしている。

これまでもチラチラ書いていたが、以上の好走条件にまったく合致していなくてもいきなり激走する可能性を秘めるのが、レース本番で逃げた馬である。実際に逃げる馬を正確に予想するのは難しいものだが、これまでに2回以上逃げた経験があるのがカホマックス、セントアンズ、ラジャポネーズの3頭。このうち好走条件を3つ満たすセントアンズ、ふたつ満たすカホマックスが逃げた場合はうるさい存在となりそうだ。

軸馬候補はもちろんテイラーバートンとイイデサンドラだが、常識的にはやはり前者が最有力だろう。ただ、テイラーバートンを軸としても、マンハッタンフィズ、アドマイヤテンバ、メジロオードリーなど人気を集めそうな馬が多いので、それ以外の馬のオッズがかなり魅力的なものになりそうだ。これら良血馬たちの素質の高さは認めつつも、イイデサンドラを相手筆頭に、ナリタブルースターセントアンズトーセンフリージアホッカイレシフェ、逃げ経験豊富で条件をふたつ満たすカホマックスあたりへ流してみたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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