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第351回 堅いか荒れるかが一目瞭然!? 有馬記念の馬連配当傾向を探る

2009/12/21(月)

2009年の中央競馬はいよいよ今週でフィナーレ。日曜日には中山競馬場でグランプリ・有馬記念が行われる。今週は前半(今回)と後半(木曜日)の2回に分けて、同レースの展望を行ってみたい。今回は配当についての考察。過去10年の本競走の配当を調べ、ヒントになるようなことがないかを探してみることにする。データ分析にはJRA-VAN Data Lab. とJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の有馬記念の勝ち馬と配当

馬名
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
08年 ダイワスカーレット
260円
29,490円
33,490円
192,500円
985,580円
07年 マツリダゴッホ
5,230円
22,190円
69,020円
73,320円
800,880円
06年 ディープインパクト
120円
1,070円
1,210円
2,890円
9,680円
05年 ハーツクライ
1,710円
750円
3,320円
2,970円
30,500円
04年 ゼンノロブロイ
200円
1,240円
1,860円
5,860円
24,760円
03年 シンボリクリスエス
260円
1,290円
1,980円
1,720円
02年 シンボリクリスエス
370円
14,830円
20,630円
40,570円
01年 マンハッタンカフェ
710円
48,650円
00年 テイエムオペラオー
170円
380円
99年 グラスワンダー
280円
470円

2008/12/28 中山10R 有馬記念(G1)1着 13番 ダイワスカーレット

上の表1は過去10年の有馬記念の勝ち馬と配当の一覧。配当は単勝、馬連、馬単、3連複、3連単のみ記載している。まず注目したいのが馬連の配当。ざっと見ると非常に両極端な結果が出ている。堅いか大荒れかのどちらかという印象がないだろうか。3ケタ配当の堅い年は99年、00年、05年。4ケタ配当は03年、04年、06年と3回あるが、いずれも1000〜1200円台の平穏な決着だ。その他の年は、01年が48,650円、02年が14,830円、07年が22,190円、そしてダイワスカーレットが勝ったものの2着に14番人気のアドマイヤモナークが突っ込んだ昨年が29,490円と万馬券決着となっている。特に昨年は3連複でも192,500円、3連単は985,580円というレース史上最高の配当だった。

そのレースが堅いか、荒れたかという定義はハッキリしない。今では券種が多くなり、10,000円を超える万馬券は日常茶飯事に出るので、万馬券そのものの有り難みも薄れてきている。3連単で10,000円そこそこの配当では、荒れたとは言い難い。が、馬連で万馬券となれば波乱と呼んでも異論はないはず。そこで馬連が万馬券決着になった年と、それ以外の堅い年について考えてみた。果たしてどのような因果関係でこのような傾向になっているかと調べてみたところ、少し興味深いデータが見つかった。次の表2をご覧いただきたい。

■表2 同年のJC・菊花賞優勝馬の有馬記念出走動向

JC
菊花賞
結果
09年 × ウオッカ スリーロールス
???
08年 スクリーンヒーロー × オウケンブルースリ 馬連万馬券
07年 × アドマイヤムーン × アサクサキングス 馬連万馬券
06年 ディープインパクト × ソングオブウインド  
05年 × アルカセット ディープインパクト  
04年 ゼンノロブロイ デルタブルース  
03年 タップダンスシチー ザッツザプレンティ  
02年 × ファルブラヴ ヒシミラクル 馬連万馬券
01年 × ジャングルポケット マンハッタンカフェ 馬連万馬券
00年 テイエムオペラオー × エアシャカール  
99年 スペシャルウィーク ナリタトップロード  
◎…1番人気で優勝馬が出走
○…2番人気以下で優勝馬が出走
×…不出走

上の表2は過去10年の有馬記念で、同年のジャパンC優勝馬と菊花賞優勝馬の動向を3つのパターンに分けたもの。一つ目はJC・菊花賞を1番人気で優勝した馬が出走した場合(◎)、2つ目はJC・菊花賞を1番人気以外、つまり2番人気以下で優勝した馬が出走した場合(○)、3つ目はJC・菊花賞馬が不出走だった場合(×)の3パターンだ。例えば、00年は前走JCを1番人気で制したテイエムオペラオーが出走していたため、表では◎という表記になっている。同年の菊花賞を制したのはエアシャカール(2番人気)だが、有馬記念は不出走だったので×という表記になっている。そして99年は前走JCを制したスペシャルウィークが出走していたが、JCでは2番人気だったので○という表記になっている。

1999/12/26 中山9R有馬記念(G1)1着 7番 グラスワンダー2着 3番 スペシャルウィーク

そこでまず◎の馬が出走した年を考えてみると、過去10年では00年、04年、05年、06年の4回が該当。その年の結果はというと、◎の馬が有馬記念でも連対を果たし、馬連は堅い配当で収まっている。次に◎ではないがJCと菊花賞の優勝馬が両方出走してきた場合(○)を見てみると、過去10年で99年、03年の2回が該当する。その内、○の条件を持ち有馬記念でも好走を果たしたのは99年のスペシャルウィーク1頭だけ。ナリタトップロード、タップダンスシチー、ザッツザプレンティは凡走しており、◎の馬に比べて信頼度は確実に落ちる。しかし、結果的にはその他の人気馬同士で決まり、馬連配当は堅かった。

では、それ以外の年はどうなっているか。つまりは、◎は不在で、○が一頭しかいなかった年だ。過去10年では、01年、02年、07年、08年の4回が該当することになるが、なんと結果はすべて馬連万馬券決着。偶然にしては度重なる事態が続いており、驚くべき事実ではないだろうか。理屈的に考えれば、要は確固たる軸馬が不在の年というわけであり、波乱が起きても何ら不思議はなかったというわけだ。

それでは今年はどうなるだろう? JCを制したウオッカは前走レース後に発症した鼻出血の影響で、本競走の出走そのものが不可能になった。菊花賞を制したスリーロールスは8番人気での勝利。よって、JCの印は×、菊花賞の印は○となる可能性が極めて高い。ということで、「馬連万馬券決着は必至!?」という結論が導き出される。次回(木曜日)では、どの馬が好走を果たすことで波乱となるのかを具体的に考えてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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