第346回 秋のダート王決定戦・ジャパンCダートを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第346回 秋のダート王決定戦・ジャパンCダートを分析する

2009/12/3(木)

今週は阪神競馬場で、秋のダート王決定戦・ジャパンCダートが行われる。残念ながら今年の目玉だった米国馬・サマーバードは骨折で出走断念に追い込まれてしまったものの、それでも昨年3着の雪辱を期すヴァーミリアンに、G1連勝中のエスポワールシチー、そしてこの秋に急上昇の3歳馬・ワンダーアキュートなど、ずらりと好メンバーが揃う注目の一戦となった。
「データ分析」という視点では、昨年、以前の東京2100m(02年は中山1800mで代替)から阪神1800mに変更されたのは頭が痛いところだが、今回は「ジャパンCダートの傾向」として創設以来9年間のデータを見てみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した(外国馬については別途調査している)。

■表1 人気別成績

人気
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
9
3
3
2
1
33.3%
66.7%
88.9%
2
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
3
9
0
1
0
8
0.0%
11.1%
11.1%
4
9
3
0
1
5
33.3%
33.3%
44.4%
5
9
1
1
0
7
11.1%
22.2%
22.2%
6
9
0
1
1
7
0.0%
11.1%
22.2%
7
9
1
1
3
4
11.1%
22.2%
55.6%
8
9
0
0
1
8
0.0%
0.0%
11.1%
9
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
10
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
11
9
1
1
0
7
11.1%
22.2%
22.2%
12
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
13
9
0
1
1
7
0.0%
11.1%
22.2%
14
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
15
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
16
6
0
0
0
6
0.0%
0.0%
0.0%

人気別では1番人気が【3.3.2.1】の好成績。馬券圏内を外したのは牝馬のファストフレンドで、牡馬なら特に3連複の連軸としては信頼性が高い。ただ、9頭中8頭が馬券に絡みながら3勝止まり。前走で武蔵野Sに出走していた1番人気馬が2戦2勝なのに対し、JBCクラシック出走馬は【1.3.2.0】と優勝は1回止まりである。阪神に替わった昨年も、JBCクラシック組のヴァーミリアンが3着敗退を喫している。
一方、2〜3番人気は9年18頭で2着1回のみと不振。4番人気は3勝と上々の成績を残している。また、7、11番人気が2連対ずつを記録するほか、13番人気も馬券圏内に2頭。6番人気以下が9回中8回で馬券圏内に絡み、6回は連対まで食い込んでいるため、上位人気馬だけで買い目を組み立てるのは避けたい。阪神の昨年も4→7→1人気の順での決着だった。

■表2 年齢別成績

年齢
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
24
3
0
2
19
12.5%
12.5%
20.8%
4歳
30
0
2
3
25
0.0%
6.7%
16.7%
5歳
40
4
4
1
31
10.0%
20.0%
22.5%
6歳
31
2
3
2
24
6.5%
16.1%
22.6%
7歳
11
0
0
1
10
0.0%
0.0%
9.1%
8歳
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
9歳
1
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%

年齢別では5歳が最多の8連対で、連対率20%もトップ。これに6歳が5連対で続き、3歳も3勝と健闘を見せている。4歳は2〜3着こそ計5回あるものの、勝ち鞍がないのは「連単」系の馬券では気になるところ。また、7歳以上は16頭が出走して03年のハギノハイグレイド3着1回と、高齢馬は不振の傾向にある。
なお、阪神で行われた昨年は1〜4着を6歳馬が独占。一昨年は5歳が1〜5着を占めており、その世代が今年はデータ上不振の7歳になる。世代レベルを考慮すれば軽視しづらいものの、この「年齢別成績」という視点からは「7歳」は減点材料としたい。

■表3 3歳の好走馬と実績

馬名
ダート全成績
主な優勝実績
備考
ダート
01 クロフネ
1
1
1-0-0-0
武蔵野S NHKマイルC 武蔵野S9馬身差レコード勝ち
02 アドマイヤドン
1
3
2-0-0-0
JBCクラシック 朝日杯FS JBCクラシック7馬身差
04 ジンクライシス
7
3
4-4-0-0
1600万
 
05 カネヒキリ
1
1
6-1-0-0
ジャパンダートダービー
3歳G1・2戦2勝、武蔵野S2着
06 アロンダイト
7
1
4-0-1-0
1600万
4連勝、3着は休養明け

今年は7歳と並び、3歳のダート組も非常にレベルが高い世代と言われている。ジャパンCダートの3歳馬は表2にあった通り【3.0.2.19】と5頭が好走しており、7歳以上よりも好走確率は高い。その5頭の注目点は、ダートで4着以下なし(5頭すべて、4頭は連対率100%)、古馬を相手に勝利か重賞連対(5頭すべて)、そして重賞経験があれば1度は勝っていること(経験馬3頭すべて)。かなりハードルは高く、3歳馬なら相当な安定感がなければ、古馬一線級の実力馬相手には通用していない

■表4 前走レース別成績(国内・好走馬輩出レースのみ)

前走レース名
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
武蔵野S
31
3
2
2
24
9.7%
16.1%
22.6%
JBCクラシック
34
2
6
3
23
5.9%
23.5%
32.4%
南部杯
6
1
1
0
4
16.7%
33.3%
33.3%
銀嶺S(1600万)
1
1
0
0
0
100.0%
100.0%
100.0%
白山大賞典
3
0
0
2
1
0.0%
0.0%
66.7%
ブラジルC(1600万)
1
0
0
1
0
0.0%
0.0%
100.0%

好走馬(前走国内出走)の前走は、武蔵野S、JBCクラシックの前哨戦2競走で連対馬16頭中13頭を占める。残る3頭中2頭は南部杯で、6頭と出走こそ少ないものの2連対で連対率33.3%の好成績だ。今年は本稿執筆時点の想定で1600万条件組は不在、白山大賞典から直行の登録馬もなく、前走は武蔵野S、JBCクラシック、そして南部杯の3競走に絞って良いだろう。

■表5 ジャパンCダート好走馬一覧

馬名
前走
ダートG1
備考
レース
00
ウイングアロー
4
1
南部杯
4
2
1-2-1-1
 
サンフォードシチー
5
2
武蔵野S
2
1
初出走
ダート8-6-4-4 63.6%
ロードスターリング
6
3
メドーランズC
2
外国馬
 
01
クロフネ
1
1
武蔵野S
1
1
初出走
ダート1-0-0-0 100%
ウイングアロー
3
2
南部杯
2
5
2-3-1-2
 
ミラクルオペラ
4
3
白山大賞典
1
1
初出走
ダート7-2-2-1 75.0%
02
イーグルカフェ
5
1
ドラール賞(仏G2)
3
0-0-0-2
芝・NHKマイルC1着
リージェントブラフ
13
2
JBCクラシック
7
4
1-2-0-5
 
アドマイヤドン
1
3
JBCクラシック
2
1
1-0-0-0
 
03
フリートストリートダンサー
11
1
シービスケットH
6
外国馬
 
アドマイヤドン
1
2
JBCクラシック
1
1
3-0-1-1
 
ハギノハイグレイド
7
3
武蔵野S
8
2
0-1-1-3
川崎記念2着ほか
04
タイムパラドックス
4
1
JBCクラシック
3
3
0-0-1-2
JBCクラシック3着
アドマイヤドン
1
2
JBCクラシック
1
1
6-2-1-2
 
ジンクライシス
7
3
ブラジルC(1600万)
1
1
初出走
ダート4-4-0-0 100%
05
カネヒキリ
1
1
武蔵野S
1
2
2-0-0-0
 
シーキングザダイヤ
11
2
JBCクラシック
4
6
0-3-0-1
川崎記念2着ほか
スターキングマン
13
3
白山大賞典
2
3
1-3-1-4
 
06
アロンダイト
7
1
銀蹄S(1600)
1
1
初出走
ダート4-0-1-0 80.0%
シーキングザダイヤ
1
2
JBCクラシック
1
2
0-8-0-2
JCダート2着ほか
フィールドルージュ
8
3
武蔵野S
8
3
初出走
ダート5-3-1-3 66.7%
07
ヴァーミリアン
1
1
JBCクラシック
2
1
2-0-0-3
 
フィールドルージュ
6
2
武蔵野S
3
4
0-0-1-1
JCダート3着
サンライズバッカス
7
3
JBCクラシック
4
3
1-1-2-5
 
08
カネヒキリ
4
1
武蔵野S
2
9
4-1-0-1
 
メイショウトウコン
7
2
JBCクラシック
6
3
0-0-2-3
JBCクラシック3着ほか
ヴァーミリアン
1
3
JBCクラシック
1
1
6-0-0-4
 

3着以内に好走した日本馬25頭からの注目点は3つ。まず、芝・ダート問わずG1勝ちがあれば文句なし。優勝していない場合は、古馬のダートG1で3着以内ダートG1初出走ならダート連対率63.6%以上かつ前走3着以内(6頭中5頭は1着)だ。日本馬25頭すべてがこの3項目のいずれかをクリアしている。
また、表には記していないが、過去1年勝利がなかった馬は05年3着のスターキングマン(東海S2着など)と、昨年優勝のカネヒキリ(長期休養明け2戦目)の2頭のみ。2着が非常に多かったシーキングザダイヤも兵庫ゴールドT(04年12月)、日本テレビ盃(06年9月)と1年以内には勝利を挙げていた。

■表6 武蔵野S組の好走馬

馬名
JCD
武蔵野S
前々走
3走前
G1
00
サンフォードシチー
5
2
2
1
エニフS3着 ギャラクシーS2着 未経験
01
クロフネ
1
1
1
1
芝・神戸新聞杯3着 芝・ダービー5着 芝・NHKマイルC1着
03
ハギノハイグレイド
7
3
8
2
白山大賞典2着 仁川S1着 川崎記念2着
05
カネヒキリ
1
1
1
2
ダービーGP1着 ジャパンDD1着 ジャパンDD1着
06
フィールドルージュ
8
3
8
3
マリーンS2着 大沼S1着 未経験
07
フィールドルージュ
6
2
3
4
マリーンS1着 大沼S1着 JCダート3着
08
カネヒキリ
4
1
2
9
帝王賞2着 海外・ドバイWC4着 JCダート1着

つぎに、主要前哨戦3競走を個別に見てみたい。まず武蔵野S組では、今回ではなく武蔵野Sでの人気がカギを握っている。武蔵野S2番人気以内のG1馬なら1着候補。G1を勝っていなくても、武蔵野S3番人気以内なら連対の可能性があり、8番人気だったハギノハイグレイド、フィールドルージュは3着に終わっている。また、武蔵野Sでは馬券圏外でも問題ないが、前々走、3走前が国内のダート戦なら3着以内というのも共通点だ。

■表7 JBCクラシック組の好走馬

馬名
JCD
JBC
前々走
前々走以前の主な実績
レース
02
リージェントブラフ
13
2
7
4
帝王賞
7
4
川崎記念1着
アドマイヤドン
1
3
2
1
菊花賞
5
4
芝・朝日杯1着
03
アドマイヤドン
1
2
1
1
南部杯
1
1
JBCクラシック1着
04
タイムパラドックス
4
1
3
3
白山大賞典
1
1
ブリーダーズGC1着、(帝王賞4着)
アドマイヤドン
1
2
1
1
南部杯
1
2
JBCクラシック1着
05
シーキングザダイヤ
11
2
4
6
南部杯
5
2
芝・ニュージーランドT1着、川崎記念2着
06
シーキングザダイヤ
1
2
1
2
南部杯
1
4
日本テレビ盃1着、JCダート2着
07
ヴァーミリアン
1
1
2
1
ドバイWC
4
川崎記念1着
サンライズバッカス
7
3
4
3
南部杯
3
5
フェブラリーS1着
08
メイショウトウコン
7
2
6
3
エルムS
1
4
東海S1着、東京大賞典3着
ヴァーミリアン
1
3
1
1
ドバイWC
12
JCダート1着

※前々走の背景灰色はJBCが休養明け

続いて、最多の好走馬11頭を送り出すJBCクラシック組。実績を重ねなければそもそも出走できないという面もあるが、このJBCクラシックより前にG1勝ち、あるいはG2勝ち+G1・3着以内の実績を持っていた馬が11頭中10頭。残る1頭のタイムパラドックスもG2勝ちに加え帝王賞4着があった。
また、JBCクラシックの着順が、その前走(JCダートから見て前々走)以上だった馬が11頭中9頭を占めている。実績馬が調子を上げ、あるいは好調を維持したままJCダートに乗り込む、という形がこの組の好走パターンだ。なお表1本文でも記した通り、JBCクラシックに出走したジャパンCダート1番人気馬は【1.3.2.0】。また、全人気でも表4の通り【2.6.3.23】と、JBCクラシック組は2〜3着止まりが多いことは馬単、3連単では要注意だ。

■表8 南部杯組の出走馬

馬名
JCD
南部杯
前々走
3走前
レース
レース
00 ウイングアロー
4
1
4
2
ブリーダーズGC
1
1
帝王賞
3
5
ワールドクリーク
9
7
7
10
日本テレビ盃
4
9
ドバイWC
6
01 ウイングアロー
3
2
2
5
ブリーダーズGC
1
1
フェブラリーS
2
2
02 トーホウエンペラー
3
6
2
1
青藍賞(岩手重賞)
1
1
ブリーダーズGC
1
3
06 ジンクライシス
11
11
4
3
エルムS
7
2
ブリーダーズGC
4
3
08 ワイルドワンダー
10
10
1
3
プロキオンS
1
2
かしわ記念
2
3

そして南部杯組。ウイングアロー1頭で1着1回、2着2回と好走数が少ないため、この表では南部杯からの直行馬すべてを掲載している。好走したウイングアローだけがクリアするポイントを考えると、南部杯を含めた過去3走のうちダートグレード競走2連対、そしてG1馬(ウイングアローは00年のフェブラリーS優勝馬)だったこと。東京大賞典などを制していた岩手のトーホウエンペラーも、帝王賞5着→ブリーダーズGC3着→地元重賞1着→南部杯1着で、この条件をクリアできずに6着敗退を喫している。

■表9 ジャパンCダートで入着した外国馬

馬名
通過順
前走
2走前
3走前
主な実績
00 ロードスターリング
2-2-2-2
6
3
10/7 2着
9/3 5着
8/5 1着
メドーランズC・G2・2着
03 フリートストリートダンサー
3-3-2-2
11
1
10/25 6着
10/4 2着
8/24 3着
グッドウッドBCH・G2・2着
04 トータルインパクト
3-4-2-2
2
4
10/30 2着
10/2 2着
8/22 3着
ハリウッドGC・G1・1着

最後に外国馬について。トータルの成績は【1.0.1.22】で4〜5着まで含めても好走馬は上記3頭のみ。G1実績までは必要ないが、重賞好走実績があること、近3走で2回は3着以内に食い込んでいること、前走から約1ヶ月以上の間隔を取って参戦していること、そしてこのレースで先行していたことが共通点だ。
ただ、右回りコースで好走した米国馬は、既に右回り経験のあったサラファン(02年、中山で代替されたジャパンC2着)のみというデータもあり、ジャパンCダートが昨年から右回りの阪神コースに替わったのは米国馬にとってはマイナス材料になる。

【結論】

G1実績がなければダートで連対率60%を超える成績が必要なジャパンCダート。好走馬は武蔵野S、JBCクラシック、そして南部杯組にほぼ絞られる。1番人気馬、そしてJBCクラシック組は安定している反面、好走しても2〜3着が多いため馬券種別によっては要注意だ。

では、今年の登録馬から有力候補を探ってみたい。注意したいのは、今年は各データをすんなりクリアする馬が不在である、という点だ。以下では減点材料の少ない馬を拾ってゆくが、人気薄の好走も多い一戦だけに(表1)、少々の減点には目をつむって配当妙味のある馬を1〜2頭加えるという馬券作戦も一考したい年になった。

2009/2/22 東京11R フェブラリーS(G1)1着 15番 サクセスブロッケン

まず武蔵野S組で挙げられるのは、今年のフェブラリーSでG1制覇を達成したサクセスブロッケン。武蔵野S1番人気、前々走、3走前が2、1着でこの組の条件はクリア。武蔵野S出走のG1馬は1着候補になり得る(表6)、というのも心強い。一方で前走10着が昨年のカネヒキリ(9着)をひとつ下回ることと、4歳馬は勝ち鞍がない(表2)点で少々減点になるが、それでも今年の武蔵野S組ではこの馬が最上位だ。
武蔵野S組でほかに、3歳のワンダーアキュートやラヴェリータも表6の条件となる「(ダートでは)前々走、3走前とも3着以内」の馬。しかし2頭とも表3、5でいくつか不安を抱えるほか、ワンダーアキュートは恐らく2〜3番人気(表1)、ラヴェリータは過去【0.0.0.9】の牝馬、という点もマイナスになる。

JBCクラシック組は4頭が登録しているが、減点材料が「7歳」のみのヴァーミリアンが筆頭格。1番人気が予想されるのも表1から連軸としては好材料だ。ただ、7歳馬は3着が最高(表2)、そしてJBCクラシック組の1番人気馬は勝ち切れない(表1、表7本文)ことから、昨年同様に馬券圏内には入っても2〜3着まで、という結果もあり得る。
5歳のマコトスパルビエロは前走がG1初出走、かつ前々走から着順を落としている点が表7からマイナス。ワンダースピードは7歳と前々走以前にG1好走がない点(表7)、メイショウトウコンも7歳と過去1年未勝利(表5本文)が不安材料になる。

2009/3/29 中山12R マーチステークス(G3)1着 11番 エスポワールシチー

最後に南部杯組。優勝したエスポワールシチー、12着ボンネビルレコードが登録しているが、ボンネビルレコードは過去1年勝利がなく(表5本文)、7歳(表2)、そして過去3走で2連対(表8)にも引っかかる。よって注目はエスポワールシチー。南部杯前にG1・かしわ記念を制するなど3連勝中で表5、表8をクリアしている。2〜3番人気が予想される点(表1)、そして4歳馬に勝利がない点が気になるものの、減点を抱える馬の多い今年のメンバーなら許容範囲内だ。

別路線ではシルクメビウス、スーニといった3歳馬が注目されるようだが、前走が主要3競走から外れる(表4)ことや、3歳馬で着外がある点(表3)、またシルクメビウスはG1実績が3歳同士での2着のみ(表5)、という点もマイナス。その他の馬も含め、別路線組には主要3競走組を上回る評価を与えられる馬はいない。

以上をまとめると、武蔵野S組ではサクセスブロッケン、JBCクラシック組ではヴァーミリアン、そして南部杯のエスポワールシチーの3頭が今年の注目馬。そして表1本文や結論冒頭で触れたように、減点はあっても1〜2頭の人気薄を絡めて組み立てたいところだ。
その6番人気以下で好走が多いのは、JBCクラシック(2着3回、3着1回)、武蔵野S(2着1回、3着2回)、そして海外(1着1回、3着1回)。中から敢えて1頭挙げれば、JBCクラシック組からメイショウトウコン。中央、かつ直線に坂のあるコースは昨年のこのレース2着以来1年ぶりとなり、「過去1年未勝利」の減点も多少は相殺できそうだ。

なお、外国馬・ティズウェイは、近走同様に先行できるようなら表9本文で挙げた好走条件をクリア。「米国馬の右回り」に目をつむれば、「1〜2頭の人気薄」候補としては面白い存在と言えるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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