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第344回 久々に登場する大物外国馬

2009/11/26(木)

今週日曜日は東京競馬場でジャパンカップが行われる。ジャパン・オータムインターナショナルの第3戦で、国内最高賞金がかかる大一番だ。近年はホームの日本勢が優勢となっているが、今年は久々に大物外国馬コンデュイットが参戦。迎え撃つ日本勢も連覇を狙うスクリーンヒーローを中心に楽しみなメンバーが揃った。勝つのは日本馬か外国馬か!? 今年の勝負の行方を占ってみたい。

■表1 過去10年のジャパンカップ出走馬の年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳 1-4-2-31/38
2.6%
13.2%
18.4%
11%
40%
4歳 7-2-5-31-45
15.6%
20.0%
31.1%
180%
80%
5歳 1-2-3-33/39
2.6%
7.7%
15.4%
27%
49%
6歳 1-2-3-33/39
4.8%
14.3%
14.3%
65%
97%
7歳以上 0-0-0-0/16
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは過去10年のジャパンカップの年齢別成績(表1参照)を見ていこう。成績を見ると一目瞭然。過去10年中7勝をマークしている4歳馬の独壇場だ。複勝回収率以外の項目でトップの数字をマークしている。通常ならば同世代の活躍抜きには考えられないところだ。続くのが5頭の連対馬、7頭の複勝圏内の馬をだしている3歳馬。しかし、単・複の回収率は非常に低く、むやみに買っても配当的な見返りは少ない。人気馬しか好走していないわけで、見極めが大事になってくると言えるだろう。5歳と6歳の好走馬の数は全く互角。回収率で6歳馬が優勢なくらいだ。そして、7歳以上の好走例はない。次からは年齢別に好走パターンを探っていくことにする。

■表2 ジャパンカップで好走した3歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
ダービー成績
08年
2
1
ディープスカイ 天皇賞(秋)3着 神戸新聞杯1着 1着
06年
2
5
ドリームパスポート 菊花賞2着 神戸新聞杯1着 3着
04年
2
2
コスモバルク 菊花賞4着 セントライト記念1着 8着
04年
3
7
デルタブルース 菊花賞1着 九十九里特別1着 不出走
03年
2
5
ザッツザプレンティ 菊花賞1着 神戸新聞杯5着 3着
02年
3
1
シンボリクリスエス 天皇賞(秋)1着 神戸新聞杯1着 2着
01年
1
2
ジャングルポケット 菊花賞4着 札幌記念3着 1着

まずは3歳馬について。上の表2は過去10年の本競走で3着以内に好走した3歳馬だ。好走馬7頭はいずれも前走天皇賞(秋)か菊花賞に出走し、5着以内に好走している。そして2走前成績も非常に重要。神戸新聞杯を中心に勝利を収めている馬が7頭中5頭。負けていたザッザプレンティは前走菊花賞1着、ジャングルポケットは日本ダービー馬で、すでにG1を勝っていた。ダービーが出てきたところで、春のダービーでの成績も調べたところ、3着以内に好走している馬が多い。同じ東京芝2400mの実績ということで、関連性は低くないはずだ。

■表3 今年のジャパンカップに出走予定の3歳馬

順位
馬名
前走成績
2走前成績
備考
優勢
ロジユニヴァース 日本ダービー1着 皐月賞14着  
10
レッドディザイア 秋華賞1着 ローズS2着 オークス2着
16
リーチザクラウン 菊花賞5着 神戸新聞杯2着 ダービー2着

2009/10/18 京都11R 秋華賞(G1)1着 5番 レッドディザイア

今回は趣向を変えていきなり今年の3歳馬の可能性を考えてみたい。上の表3は今年のジャパンカップに出走予定の3歳馬だ。結論から言うと、3頭ともに真っ先には飛びつけないタイプだ。まずダービー馬ロジユニヴァースは、ダービー以来の休み明けという点がやはり致命的。古馬も含めて半年以上の休み明けで、好走した馬は過去10年出ていない。リーチザクラウンは菊花賞5着で順当に使われているが、2走前の神戸新聞杯が2着。日本ダービーでも2着に好走している点はプラス材料に見えるが、表2の該当馬と互角以上の実績とは言い難い。レッドディザイアは前走が菊花賞、天皇賞(秋)以外という点で早くも引っかかるが、秋華賞で1着。96年にはファビラスラフィンが秋華賞1着から本競走で2着に好走した例があるので、3歳牝馬とはいえ軽視はできない。

■表4 ジャパンカップで好走した4歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2200〜2400mG1実績
08年
1
9
スクリーンヒーロー アルゼンチン共和国杯1着  
08年
3
2
ウオッカ 天皇賞(秋)1着  
07年
1
5
アドマイヤムーン 天皇賞(秋)6着 宝塚記念1着
07年
3
1
メイショウサムソン 天皇賞(秋)1着 宝塚記念2着
06年
1
1
ディープインパクト 凱旋門賞失格 宝塚記念1着
05年
2
2
ハーツクライ 天皇賞(秋)6着 宝塚記念2着
04年
1
1
ゼンノロブロイ 天皇賞(秋)1着  
03年
3
1
シンボリクリスエス 天皇賞(秋)1着  
02年
1
9
ファルブラヴ 凱旋門賞9着 ミラノ大賞1着
00年
1
1
テイエムオペラオー 天皇賞(秋)1着 宝塚記念1着
00年
2
5
メイショウドトウ 天皇賞(秋)2着 宝塚記念2着
00年
3
2
ファンタスティックライト BCターフ5着 キングジョージ2着
99年
1
2
スペシャルウィーク 天皇賞(秋)1着 宝塚記念2着
99年
3
7
ハイライズ 英チャンピオンS2着 98年キングジョージ2着

次に最有力となる4歳馬を考えてみよう。上の表4は過去10年の本競走で好走した4歳馬。該当馬14頭中13頭が前走秋の芝2000〜2400mのG1に出走している。例外は昨年優勝のスクリーンヒーローのみだ。そして次に重要なのは、過去1年以内に芝2200〜2400mのG1で連対実績があるかどうか。日本馬ならば宝塚記念の連対馬が非常に多い。外国馬は英国のキングジョージ6世&QEDS。ともに上半期の総決算というべきハイレベルなG1だ。その実績がない場合は、前走天皇賞(秋)を勝っていることが条件となる。

■表5 今年のジャパンカップに出走予定の4歳馬

順位
馬名
前走成績
2200〜2400mG1実績
1
コンデュイット BCターフ1着 キングジョージ1着
1
シンティロ コンセイユドパリ賞6着  
優先
オウケンブルースリ 天皇賞(秋)4着  
14
ヤマニンキングリー 天皇賞(秋)7着  

上の表5は今年のジャパンカップに出走予定の4歳馬。4頭と少ないが、注目は英国から遠征のコンデュイット。前走ブリーダーズカップターフを制覇(連覇)。同年のキングジョージの覇者でもあり、実績的には申し分ない。同じ英国のシンティロは前走G2で6着に負けている上、過去の実績も見劣る。残る日本馬ではオウケンブルースリに期待がかかるところ。本番当日も上位人気に支持されそうな雰囲気だ。しかし、表4を見てわかるように過去の好走馬に比べて実績で劣る点はハッキリ指摘しておかなければならない。休養していたため宝塚記念は使えなかったのは仕方がないが、古馬の芝2000〜2400mG1で連対実績はまだない。もし今回好走すれば昨年のスクリーンヒーローと同じ(秋に芝2400〜2500mのG2で勝利)、例外パターンとなる。

■表6 ジャパンカップで好走した5歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
2000〜2400mG1実績
06年
3
3
ウィジャボード BCフィリー&メアターフ1着 05年香港ヴァーズ1着ほか
05年
1
3
アルカセット 英チャンピオンS2着 サンクルー大賞1着
05年
3
1
ゼンノロブロイ 天皇賞(秋)2着 04年JC1着
02年
2
11
サラファン モーヴィックH4着 アーリントンミリオン2着
01年
2
1
テイエムオペラオー 天皇賞(秋)2着 00年JC1着
01年
3
5
ナリタトップロード 京都大賞典・競走中止  

次に5歳馬を見ていく。上の表6は過去10年の本競走で好走した5歳馬。こちらも好走馬の共通項を探すと、4歳馬の条件と似ている。日本馬は3頭中2頭が天皇賞(秋)2着。外国馬も英チャンピオンS、BCフィリー&メアターフというレベルが高いG1で連対を果たしている。過去1年以内の芝2000〜2400mG1連対実績も、ナリタトップロード以外の5頭が保持していた。

■表7 今年のジャパンカップに出走予定の5歳馬 2008/11/30 東京10R ジャパンカップ(G1)1着 16番 スクリーンヒーロー

順位
馬名
前走成績
備考
優先
ウオッカ 天皇賞(秋)3着  
優先
スクリーンヒーロー 天皇賞(秋)2着 08年JC1着
13
アサクサキングス 天皇賞(秋)18着  

上の表7は今年のジャパンカップに出走予定の5歳馬。日本馬のみ3頭が該当だが、ピッタリと条件があてはまるのはスクリーンヒーロー1頭のみ。前走天皇賞(秋)2着、前年のJC1着の実績は、表6のゼンノロブロイとテイエムオペラオーと全く同じパターン。両馬ともに連覇が果たせなかった点は注意すべきだが、今年も馬券圏内に食い込む可能性は高いとみた。

■表8 ジャパンカップで好走した6歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
今年の勝ち鞍実績
備考
G1挑戦
07年
2
4
ポップロック 天皇賞(秋)6着 目黒記念1着 06年有馬記念2着ほか
7回目
03年
1
4
タップダンスシチー 京都大賞典1着 金鯱賞1着 宝塚記念3着
3回目
99年
2
12
インディジェナス ナショナルPCH10着 香港金盃1着 98年香港ヴァーズ(GU)1着
2回目

次に6歳馬を見ていく。上の表6は過去10年の本競走で好走した6歳馬。該当馬3頭の前走成績はあまり気にしなくてもよさそうだが、今年芝2000m以上のレースで勝ち鞍が必要と言えそう。そして過去1年以内に芝2000〜2500mのG1で3着以内の実績がほしい。99年に12番人気で2着と激走したインディジェナスは、まだG2時代のレースだが前年の香港ヴァーズを勝っていた。そして、各馬のG1挑戦回数も表に示した。6歳馬だが、インディジェナスは今回が2回目のG1挑戦。タップダンスシチーもまだ3回目の挑戦。何らかの理由で出世が遅れて、G1でのキャリアが浅い馬に注意してみるのはどうだろうか。

■表9 今年のジャパンカップに出走予定の6歳以上の馬

順位
馬名
前走成績
今年の勝ち鞍実績
備考
G1挑戦
1
インターパテイション JHTクラシック招待S1着    
10回目
1
ジャストアズウェル カナディアン国際S5着 ノーザンダンサーターフS1着 アーリントンミリオン2着
6回目
1
マーシュサイド カナディアン国際S4着   マンハッタンH2着
10回目
優先
マイネルキッツ 京都大賞典7着 天皇賞(春)1着  
3回目
12
エイシンデピュティ 天皇賞(秋)9着    
4回目
15
コスモバルク 天皇賞(秋)14着 OROC1着  
22回目
17
エアシェイディ 天皇賞(秋)8着   08年有馬記念3着
7回目

上の表7は今年のジャパンカップに出走予定の6歳以上の馬。過去10年、7歳以上の好走例はないが、同じ条件を元にまとめて考えてみたい。該当馬は6頭いる。外国馬で今年芝2000m以上のレースで勝ち鞍があるのは米国から遠征の2頭。インターパテイションとジャストアズウェル。ジャストアズウェルの2走前ノーザンダンサーターフSは繰り上がりによる1着だが、3走前にG1のアーリントンミリオンで2着。G1挑戦回数も6回目と割と浅い。日本馬では天皇賞(春)を制したマイネルキッツ。こちらはG1挑戦回数が3回目と、表9の中では最少のキャリアだ。

【結論】

以上のことをまとめると、4歳馬のコンデュイット(英国)が最有力馬。外国馬なので走ってみなければわからない面はあるが、近年来日した外国馬と比較してもトップクラスの実績を持っている。今年の日本勢相手という横の比較でもデータ上は上位にランクすることができる。相手筆頭は5歳馬のスクリーンヒーロー。3着以内ならば堅いか!? あとはオウケンブルースリ、レッドディザイア、ジャストアズウェル(米国)、マイネルキッツあたりまでマークしてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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