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第341回 「芝⇔ダート替わり」に強い種牡馬は?

2009/11/16(月)

キャリアの浅い馬の場合、適性を見極めるために「芝⇔ダート替わり」で出走してくる馬は多い。特にこの時期の2歳未勝利戦において「芝⇔ダート替わり」は多い印象がある。実績のある馬をとるか、未知の魅力に賭けるか。ファンにとっては悩ましい問題である。そこで今回は「芝⇔ダート替わり」に強いのはどの種牡馬なのか、過去3年のデータを基に分析していこう。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 芝⇔ダート替わりの馬の総合成績(06年11月18日〜09年11月8日)

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
芝→ダート 631-579-570-9674/11454
5.5%
10.6%
15.5%
80%
78%
ダート→芝 369-388-424-9419/10600
3.5%
7.1%
11.1%
74%
71%

まず表1では芝⇔ダート替わりの馬の総合成績(06年11月18日〜09年11月8日)をまとめてみた。芝→ダート、ダート→芝で比較すると、全ての面で芝→ダートの方が優秀。芝→ダートの単回収率80%、複回収率78%で、まずまずな成績と言えるだろう。しかし、芝→ダート替わりの馬を全て買うのでは効率が悪い。早速、以下でどのような種牡馬が芝⇔ダート替わりに強いのか見ていこう。

■表2 芝→ダート替わりの種牡馬成績(06年11月18日〜09年11月8日)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
Grand Slam 7-3-1-9/20
35.0%
50.0%
55.0%
342%
148%
2
ウォーエンブレム 8-3-0-19/30
26.7%
36.7%
36.7%
169%
82%
3
ゴールドアリュール 13-7-8-56/84
15.5%
23.8%
33.3%
295%
189%
4
Fusaichi Pegasus 4-6-6-33/49
8.2%
20.4%
32.7%
23%
72%
5
コロナドズクエスト 9-15-10-83/117
7.7%
20.5%
29.1%
54%
103%
6
スウェプトオーヴァーボード 8-12-12-86/118
6.8%
16.9%
27.1%
72%
171%
7
アグネスタキオン 24-25-20-190/259
9.3%
18.9%
26.6%
74%
69%
8
サウスヴィグラス 3-4-5-34/46
6.5%
15.2%
26.1%
71%
103%
9
サザンヘイロー 0-1-5-17/23
0.0%
4.3%
26.1%
0%
126%
10
フレンチデピュティ 13-12-16-120/161
8.1%
15.5%
25.5%
229%
159%
11
ブライアンズタイム 14-14-24-155/207
6.8%
13.5%
25.1%
39%
111%
12
キングカメハメハ 8-7-11-79/105
7.6%
14.3%
24.8%
224%
129%
13
サクラローレル 7-3-4-44/58
12.1%
17.2%
24.1%
171%
130%
14
クロフネ 34-14-17-206/271
12.5%
17.7%
24.0%
139%
87%
15
デヒア 5-6-4-49/64
7.8%
17.2%
23.4%
105%
160%
16
カリズマティック 8-3-6-59/76
10.5%
14.5%
22.4%
233%
120%
17
マイネルラヴ 8-16-15-139/178
4.5%
13.5%
21.9%
46%
85%
18
マンハッタンカフェ 15-17-18-182/232
6.5%
13.8%
21.6%
69%
76%
19
タバスコキャット 5-3-5-50/63
7.9%
12.7%
20.6%
41%
83%
20
サクラプレジデント 2-0-2-16/20
10.0%
10.0%
20.0%
48%
48%
※出走回数が20回以上ある種牡馬の複勝率に基づく順位。

2009/3/29 中山12R マーチステークス(G3)1着 11番 エスポワールシチー

表2は芝→ダート替わりの種牡馬成績(06年11月18日〜09年11月8日)をまとめたもの。1位は出走回数が20回と少ないが、Grand Slam産駒。連対率は50%にも達しており、単・複回収率はともに100%超え。産駒数自体が少ないため、同産駒の芝→ダート替わりの機会は限られるが、ぜひ覚えておきたいデータだ。代表産駒としては11月15日現在、準OPに在籍しているショウサンウルル。同馬はこれまで芝→ダート替わりで2勝を上げている。
2位はウォーエンブレム産駒で、連対率と複勝率は36.7%をマーク。複回収率は100%に届かなかったが、単回収率169%は優秀な成績だ。同産駒も数は少ないが、芝→ダート替わりに強い種牡馬と言えよう。今年に入ってからはヴァーミリアンの半弟にあたるキングスエンブレム(父ウォーエンブレム)が初ダートで快勝している。
3位にランクインしたのはゴールドアリュール産駒。同産駒については第221回「自身の特徴をそのまま伝えるゴールドアリュール」でも芝→ダート替わりに強いのが特徴として上げたが、あれから1年以上経過した今でもなお同産駒はやはり芝→ダート替わりで好走する馬が多いようだ。代表産駒としてはエスポワールシチーが挙げられるだろう。同馬はデビューから7戦目まで芝のレースを使われていたが、8月に初ダートで快勝。そこから快進撃が続き、今年に入ってからはかしわ記念と南部杯を制覇した。
ベスト5位までにランクインした馬を見ると、5頭中4頭がミスタープロスペクター系(Grand Slam、ウォーエンブレム、Fusaichi Pegasus、コロナドズクエスト)。6位以下を見てもスウェプトオーヴァーボード、サウスヴィグラスなどが同じ系統だ。ミスタープロスペクター系は総じてダートに強い傾向があり、その産駒は全般的に芝→ダート替わりで変わり身が期待できると言えそうだ。

■表3 ダート→芝替わりの種牡馬成績(06年11月18日〜09年11月8日)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
ウォーエンブレム 6-1-1-15/23
26.1%
30.4%
34.8%
290%
106%
2
サクラバクシンオー 23-18-18-197/256
9.0%
16.0%
23.0%
137%
122%
3
フサイチソニック 0-4-4-28/36
0.0%
11.1%
22.2%
0%
108%
4
ダンスインザダーク 11-12-20-194/237
4.6%
9.7%
18.1%
42%
150%
5
アグネスタキオン 14-13-13-184/224
6.3%
12.1%
17.9%
116%
92%
6
クロコルージュ 3-2-1-29/35
8.6%
14.3%
17.1%
110%
180%
7
キングヘイロー 12-1-10-115/138
8.7%
9.4%
16.7%
218%
101%
8
フレンチデピュティ 10-10-8-140/168
6.0%
11.9%
16.7%
107%
115%
9
テンビー 1-1-2-20/24
4.2%
8.3%
16.7%
341%
114%
10
タバスコキャット 5-1-5-56/67
7.5%
9.0%
16.4%
157%
89%
11
オペラハウス 5-4-2-58/69
7.2%
13.0%
15.9%
121%
67%
12
ゴールドアリュール 5-3-2-53/63
7.9%
12.7%
15.9%
66%
40%
13
フジキセキ 9-16-15-213/253
3.6%
9.9%
15.8%
45%
86%
14
ムタファーウエク 0-2-2-22/26
0.0%
7.7%
15.4%
0%
213%
15
グラスワンダー 5-11-7-130/153
3.3%
10.5%
15.0%
127%
75%
16
Grand Slam 0-2-1-17/20
0.0%
10.0%
15.0%
0%
22%
17
サフロンウォルデン 0-0-3-17/20
0.0%
0.0%
15.0%
0%
88%
18
タイキシャトル 7-13-9-167/196
3.6%
10.2%
14.8%
37%
79%
19
ホワイトマズル 2-6-6-83/97
2.1%
8.2%
14.4%
65%
161%
20
ボストンハーバー 5-8-6-113/132
3.8%
9.8%
14.4%
82%
85%
※出走回数が20回以上ある種牡馬の複勝率に基づく順位。

2008/3/8 阪神11R チューリップ賞(Jpn3)1着 10番 エアパスカル

次にダート→芝替わりの種牡馬成績(06年11月18日〜09年11月8日)をまとめたのが表3。1位は芝→ダート替わりでも2位にランクインしたウォーエンブレム産駒。連対率と複勝率は30%に達し、単・複回収率はともに100%を超えている。08年にはエアパスカルがダート→芝替わりでチューリップ賞を制覇した。同産駒は総じて優秀な成績を残しているが、特に芝⇔ダート替わりで好走する傾向があるようだ。
2位はサクラバクシンオー産駒。同産駒はダートでも活躍馬は多数いるが、やはり芝の方が良いのだろう。複勝率は23%で、単・複回収率はともに100%超え。産駒数も多いので、サクラバクシンオー産駒のダート→芝替わりはよく目にするはずだ。これといった代表産駒はいないが、下級条件で頻繁にダート→芝替わりで好走している。
以下3位のフサイチソニックを除けば、複勝率は20%を下回るので、信頼性はやや落ちるか。しかし、ベスト10に入っている馬なら回収率の面で期待できるので、マークしておいても良い種牡馬と言えるだろう。

今回は初芝、初ダートに限らず、芝⇔ダート替わり全般について調べてみた。いくら芝⇔ダート替わりに強い種牡馬の子といっても、自身が過去に芝・ダートで走った経験があるなら、やはりその実績は参考にすべきだろう。しかし、適性が掴めていないキャリアの浅い2・3歳や初芝、初ダートで出走する時、「芝⇔ダート替わり」に強い種牡馬を知っていれば、それは有効な判断材料になるのではないだろうか。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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