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第336回 今年は昨年の天皇賞(秋)出走馬が有力!?

2009/10/29(木)

歴史的名勝負だった昨年の天皇賞(秋)から1年。今年は昨年と様相が異なり、ウオッカの1強ムード。しかし前哨戦の毎日王冠で2着に敗退して、やや不穏な空気も。果たして史上初の牝馬による天皇賞(秋)連覇はなるのか。それともその他17頭の牡馬の中に勝ち馬はいるのだろうか。いつも通り過去10年のデータを基に分析してきたい。なお本年の天皇賞(秋)は払戻金に売上げの5%相当を上乗せするJRAプレミアムとして指定されている。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 天皇賞(秋)の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
1-1-2-9/13
7.7%
15.4%
30.8%
50%
124%
4歳
7-3-4-37/51
13.7%
19.6%
27.5%
80%
89%
5歳
2-5-3-44/54
3.7%
13.0%
18.5%
153%
77%
6歳
0-1-1-27/29
0.0%
3.4%
6.9%
0%
30%
7歳以上
0-0-0-19/19
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

過去の天皇賞(秋)の結果を見て、まず目に付くのは若い馬の好走が多いこと。上の表1は天皇賞(秋)の年齢別成績(過去10年)をまとめたもので、好走馬は3〜5歳に集中している。特に4歳は出走頭数も多いが、7勝を上げており、勝率と連対率は年齢別でトップ。3歳は出走頭数こそ少ないが、4頭の好走馬を出しており、複勝率30.8%をマークしている。6歳以上になると明らかに割引が必要で、6歳は2頭の好走馬だけ(2着1回3着1回)で、7歳以上は1頭も好走馬が出ていない。

■表2 天皇賞(秋)の前走人気別成績(過去10年)

前走人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1人気
7-5-4-20/36
19.4%
33.3%
44.4%
123%
121%
前走2人気
1-0-3-22/26
3.8%
3.8%
15.4%
11%
69%
前走3人気
1-1-0-21/23
4.3%
8.7%
8.7%
30%
29%
前走4人気
0-0-2-19/21
0.0%
0.0%
9.5%
0%
29%
前走5人気
0-1-0-8/9
0.0%
11.1%
11.1%
0%
86%
前走6〜9人気
1-2-1-32/36
2.8%
8.3%
11.1%
210%
78%
前走10人気〜
0-0-0-13/13
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2は天皇賞(秋)の前走人気別成績(過去10年)で、特に前走1人気の馬は優秀。7勝2着5回で、過去10年の連対馬20頭中12頭は前走1人気の馬だった。複勝率も44.4%に達し、単・複回収率も100%を超えている。そして前走2人気以下になると好走馬の数は大きく下がり、前走10人気以下では好走馬が出ていない。

■表3 天皇賞(秋)の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1600万下
0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3
0-0-2-10/12
0.0%
0.0%
16.7%
0%
138%
G2
7-7-6-102/122
5.7%
11.5%
16.4%
85%
57%
G1
2-2-2-14/20
10.0%
20.0%
30.0%
28%
102%

続いて天皇賞(秋)の前走クラス別成績(過去10年)をまとめたのが表3。好走馬は毎日王冠、京都大賞典を中心としたG2組が最も多いが、出走頭数も圧倒的に多く、狙いは絞りづらい。出走頭数は少ないが、成績が優秀なのは前走G1組だ。勝率、連対率、複勝率はいずれも前走G2組を上回っている。さすがに前走G3以下だと割引が必要で、好走馬は前走G3から3着2回があるのみとなっている。

■表4 前走毎日王冠組の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
前走上がり
G1勝利実績
08年
1
1
ウオッカ 毎日王冠2着
9位
安田記念1着
07年
2
7
アグネスアーク 毎日王冠2着
3位
 
06年
1
4
ダイワメジャー 毎日王冠1着
12位
皐月賞1着
03年
3
10
テンザンセイザ 毎日王冠5着
1位
 
02年
3
4
サンライズペガサス 毎日王冠4着
3位
 
00年
3
5
トゥナンテ 毎日王冠1着
1位
 

ここから過去10年の天皇賞(秋)好走馬を4つのグループに分けて見ていきたい。まず表4にまとめたのは、前走毎日王冠組の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)。毎日王冠は天皇賞(秋)と同じコースで距離も200m短いだけ。そのため天皇賞(秋)に直結しそうなレースだが、実際は好走馬6頭と少ない。しかし、近3年は前走毎日王冠組が連対中で、軽視は出来ない。好走馬の共通点を見ると、まずは毎日王冠5着以内が必須。そして毎日王冠で上がり3位以内が望ましく、上がり4位以下だった昨年のウオッカと06年のダイワメジャーはともにG1勝利実績があった

■表5 前走京都大賞典組の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
同年宝塚記念
同年天皇賞(春)
04年
1
1
ゼンノロブロイ 京都大賞典2着
4着
2着
3
9
アドマイヤグルーヴ 京都大賞典4着
不出走
不出走
02年
2
2
ナリタトップロード 京都大賞典1着
不出走
3着
01年
2
1
テイエムオペラオー ※京都大賞典1着
2着
1着
00年
1
1
テイエムオペラオー 京都大賞典1着
1着
1着
99年
1
4
スペシャルウィーク 京都大賞典7着
2着
1着
2
12
ステイゴールド 京都大賞典6着
3着
5着
※01年テイエムオペラオーは2位入線後、繰り上がり1着。

次に前走京都大賞典組の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)をまとめてみた(表5参照)。このグループは同年の宝塚記念と天皇賞(春)がカギ。好走馬7頭中6頭は同年の宝塚記念か天皇賞(春)に出走して、3着以内に好走していた。ただし近年、前走京都大賞典組は不調傾向で、04年を最後に好走馬は誕生していない。

■表6 前走から中9週以上空いていた天皇賞(秋)好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
芝2000mの重賞実績
08年
2
2
ダイワスカーレット 大阪杯1着 大阪杯1着
07年
1
1
メイショウサムソン 宝塚記念2着 大阪杯1着
3
6
カンパニー 関屋記念1着 大阪杯1着
06年
3
2
アドマイヤムーン 札幌記念1着 札幌記念1着
05年
1
14
ヘヴンリーロマンス 札幌記念1着 札幌記念1着
2
1
ゼンノロブロイ インターナショナルS2着 神戸新聞杯1着
03年
1
1
シンボリクリスエス 宝塚記念5着 神戸新聞杯1着
2
5
ツルマルボーイ 宝塚記念2着 金鯱賞1着
01年
3
2
メイショウドトウ 宝塚記念1着 金鯱賞1着
99年
3
5
エアジハード 安田記念1着  

近年の天皇賞(秋)好走馬のローテーションを見ると、前走から十分な間隔を空けていた馬が目立つ。昨年は2着ダイワスカーレットが4月の大阪杯以来、07年も勝ち馬メイショウサムソンが6月の宝塚記念以来だった。そこで、表6では前走から中9週以上空いていた天皇賞(秋)好走馬(過去10年)をまとめてみた。過去4年は毎年このグループから好走馬が誕生しており、要注意だ。好走馬に共通するのは意外と単純で、前走で連対していること。好走馬10頭中9頭は前走で連対していた。また芝2000mの重賞実績も重要。好走馬10頭中9頭は芝2000mのG2戦で勝利した実績があった

■表7 その他の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
過去1年のG1実績
08年
3
3
ディープスカイ 神戸新聞杯1着 日本ダービー1着
06年
2
7
スウィフトカレント オールカマー4着  
05年
3
13
ダンスインザムード 府中牝馬S8着 マイルCS2着
04年
2
13
ダンスインザムード 秋華賞4着 桜花賞1着
02年
1
3
シンボリクリスエス 神戸新聞杯1着 日本ダービー2着
01年
1
4
アグネスデジタル 南部杯1着 マイルCS1着
00年
2
2
メイショウドトウ オールカマー1着 宝塚記念2着

最後に表7でまとめたのがその他の天皇賞(秋)好走馬(過去10年)。前走レースはバラバラだが、2頭以上の好走馬がいるレースは神戸新聞杯組とオールカマー。このグループは過去1年のG1実績が大切。好走馬7頭中6頭は過去1年にG1連対実績があった

<結論>

それでは今年の天皇賞(秋)を展望していこう。今年の出走予定馬を前述の4パターンに分けて分析していきたい。

■表8 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(1)

馬名
年齢
前走
前走上がり
G1勝利実績
アドマイヤフジ
7
毎日王冠7人気6着
9位
 
ウオッカ
5
毎日王冠1人気2着
6位
安田記念1着
カンパニー
8
毎日王冠4人気1着
1位
 
スマイルジャック
4
毎日王冠3人気7着
6位
 
ヤマニンキングリー
4
毎日王冠2人気9着
11位
 

2009/6/7 東京11R 農林水産省賞典安田記念(G1)1着 3番 ウオッカ

まず表9は今年の天皇賞(秋)出走予定馬(1)で、前走毎日王冠組をまとめたもの。前走で5着以内かつ前走上がり3位以内の条件に合致するのは、毎日王冠を制したカンパニー。そして注目のウオッカは前走上がり3位以内をクリア出来ていないが、もちろんG1勝利実績があるので、推奨馬の1頭として上げられる。今年の毎日王冠組は、前走の着順をそのまま信頼して良さそうだ。

■表9 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(2)

馬名
年齢
前走
同年宝塚記念
同年天皇賞(春)
オウケンブルースリ
4
京都大賞典3人気1着
不出走
不出走

続いて表9は前走京都大賞典組だが、今年はオウケンブルースリ1頭のみ。同馬は前走で勝利しているが、このグループの好走条件である同年の宝塚記念か天皇賞(春)で3着以内の条件に当てはまらない。

■表10 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(3)

馬名
年齢
前走
芝2000m重賞実績
アサクサキングス
5
天皇賞(春)1人気9着  
サクラオリオン
7
札幌記念4人気3着 函館記念1着
サクラメガワンダー
6
宝塚記念3人気2着 金鯱賞1着
スクリーンヒーロー
5
宝塚記念6人気5着  

表10は前走から中9週以上の間隔が空いている今年の天皇賞(秋)出走予定馬。前走連対かつ芝2000mのG2戦で勝利しているのは、今年の宝塚記念2着馬サクラメガワンダー。そしてこのグループは近年好走馬が多いので、条件には合致しないがアサクサキングスにも注目してみたい。同馬は前走がG1戦で前走1人気。年齢も5歳ならクリアしており、好条件が揃っていると言えそうだ。

■表11 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(4)

馬名
年齢
前走
過去1年のG1連対実績
エアシェイディ
8
新潟記念3人気4着  
エイシンデピュティ
7
オールカマー5人気14着  
キャプテントゥーレ
4
朝日チャレンジC1人気1着  
コスモバルク
8
OROカップ1人気1着  
シンゲン
6
オールカマー2人気3着  
ドリームジャーニー
5
オールカマー1人気2着 宝塚記念1着
ホッコーパドゥシャ
7
新潟記念5人気1着  
マツリダゴッホ
6
オールカマー3人気1着  

2009/6/28 阪神10R 宝塚記念(G1)1着 9番 ドリームジャーニー

最後に表11がその他の今年の天皇賞(秋)出走予定馬になる。過去1年にG1連対実績があるのはドリームジャーニーただ1頭。前走も1人気に支持されており、好走が期待できそうだ。キャプテントゥーレとコスモバルクも前走1人気だが、前者は前走G3戦、後者は前走が地方のレース。キャプテントゥーレは4歳で割り引く必要はないが、それほど推せる材料も揃っていない。

今年の天皇賞(秋)の注目は、なんと言ってもウオッカの連覇がなるか。週始めに「第335回 ウオッカが天皇賞(秋)を連覇する可能性は?」で分析したように、前年の覇者が翌年1番人気に支持された場合、連対率は100%。そしてもし負けるケースがあるとしたら、勝ち馬は前年の天皇賞(秋)不出走馬の中にいると分析した。今回推奨馬として取り上げた5頭はいずれも前年の天皇賞(秋)出走馬となった。そのためウオッカが当日1人気なら史上初の牝馬による天皇賞(秋)連覇が期待できそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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