第334回 今年も波乱必至!?菊花賞を占う!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第334回 今年も波乱必至!? 菊花賞を占う!

2009/10/22(木)

今週の日曜日は京都競馬場でクラシック最後を飾る菊花賞が行われる。今年のクラシック戦線は牝馬路線が、ブエナビスタとレッドディザイアを中心に最後までガチガチの本命サイドで終わったが、牡馬路線はNHKマイルCも含め波乱の連続。1番人気が大きく負けて、高配当馬券が飛び出している。今回の菊花賞も驚くような結果が出てもおかしくなさそうだ。

筆者が2年連続で本競走を担当することになったわけだが、昨年の結果が思わしくなかっただけに、的中させることの難しさを一層感じている。ただ、昨年も全く見当外れだったわけではなかった(?)。優勝馬オウケンブルースリはデータ的に納得だし、2着のフローテーションも全然拾えない馬ではなかった。よって、基本的な考え方は昨年からあまり変えたくない。修正を加えることで、今年はチャレンジしてみたい。データの分析にはいつものようにJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用する。

■表1 過去10年の菊花賞好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走成績
クラシック成績
07年
1
4
アサクサキングス 神戸新聞杯2着 日本ダービー2着、皐月賞7着
06年
2
2
ドリームパスポート 神戸新聞杯1着 日本ダービー3着、皐月賞2着
3
3
アドマイヤメイン 神戸新聞杯7着 日本ダービー2着
05年
1
1
ディープインパクト 神戸新聞杯1着 2冠
03年
3
1
ネオユニヴァース 神戸新聞杯3着 2冠
00年
1
2
エアシャカール 神戸新聞杯3着 日本ダービー2着、皐月賞1着
99年
1
3
ナリタトップロード 京都新聞杯2着 日本ダービー2着、皐月賞3着
2
2
テイエムオペラオー 京都大賞典3着 日本ダービー3着、皐月賞1着

まず考えたいのは春のクラシック実績馬の扱い。具体的には皐月賞と日本ダービーの連対馬。過去10年、本競走で3着以内に好走した30頭のうち8頭がこれにあたる(表1参照)。G1連対実績馬としては物足りない数字で、近年本競走が荒れている様子が十分にわかる。また、該当馬8頭のうち06年3着のアドマイヤメインを除く7頭は、秋に重賞を一度叩き3着以内に好走していた。実際は前哨戦で必ずしも好成績が求められるわけではないが、出てくれば普通に人気になりやすいタイプだけに、厳しくジャッジする。

■表2 過去10年の菊花賞好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
芝2000m以上の重賞勝ち
備考
07年
3
1
ロックドゥカンブ セントライト記念1着 セントライト記念1着 ラジオNIKKEI賞1着
05年
2
6
アドマイヤジャパン 神戸新聞杯5着 京成杯1着 弥生賞2着
3
3
ローゼンクロイツ 神戸新聞杯3着 毎日杯1着 ラジオたんぱ杯2歳S2着
03年
1
5
ザッツザプレンティ 神戸新聞杯5着 ラジオたんぱ杯2歳S1着 日本ダービー3着
2
16
ファストタテヤマ 札幌記念13着 京都新聞杯1着 デイリー杯2歳S1着
02年
3
3
メガスターダム 神戸新聞杯4着 ラジオたんぱ杯2歳S1着 プリンシパルS1着
01年
3
3
エアエミネム 神戸新聞杯1着 札幌記念1着  

続く上の表2は、春のクラシックで連対実績はなかったが、過去に芝2000m以上の重賞で勝ち鞍があり、本競走で好走した馬たち。過去10年、本番での勝ち馬は03年のザッツザプレンティの1頭だが、合計7頭の好走馬がいる。こちらも表1同様、前走で大きく崩れていた馬の巻き返しはかなり厳しい。前走大敗を喫していたのは古馬相手の札幌記念で13着だったファストタテヤマ1頭。トライアルである神戸新聞杯、セントライト記念を使っている場合は5着以内に好走していることが条件だ。

■表3 過去10年の菊花賞好走馬(3)

着順
人気
馬名
前走成績
OP・重賞実績
芝成績
芝複勝率
京都芝
08年
2
15
フローテーション 神戸新聞杯12着 スプリングS2着 【2-1-0-5】
37.5%
萩S1着
07年
2
6
アルナスライン 京都大賞典3着 すみれS1着 【2-0-2-2】
66.7%
 
06年
1
8
ソングオブウインド 神戸新聞杯3着 ラジオNIKKEI賞2着 【1-2-1-0】
100.0%
500万2着
04年
2
2
ホオキパウェーブ セントライト記念2着 青葉賞2着 【2-2-1-2】
71.4%
未経験
03年
2
4
リンカーン 神戸新聞杯4着 すみれS1着 【3-2-0-2】
71.4%
若駒S1着
00年
2
3
トーホウシデン セントライト記念2着 プリンシパルS1着 【2-3-0-1】
83.3%
未経験
3
6
エリモブライアン 神戸新聞杯7着 駒草賞1着 【2-2-0-6】
40.0%
きさらぎ賞2着

次に上の表3は、表1と表2に該当する実績はなかったが、過去に芝1800m以上の重賞で連対、もしくは芝2000m以上のOP特別で1着の実績があり、本競走で好走した馬たち。こちらも過去10年で7頭が該当し、うち6頭が連対。重賞未勝利馬ながらかなり優秀な成績だ。昨年は芝のレースで底を見せていない馬という意味で、芝レースの通算複勝率を基準に候補馬を絞ったが、結果的にはこれが失敗だった。昨年15番人気で2着に激走したフローテーションの芝複勝率は37.5%と低かったものの、2歳時に京都芝1800mのOP特別・萩Sを勝利していたというプラス要素があった。それ以前の好走馬を調べると、京都が未経験の関東馬(ホオキパウェーブとトーホウシデン)以外の関西馬は、いずれも500万クラス以上の京都芝のレースで好走経験があった。

アルナスラインやリンカーンのように実力がありながら途中で休養に入ってしまった馬や、ソングオブウインドのように初勝利が遅れて春のクラシックには間に合わなかったような馬は比較的狙いやすいが、今後はフローテーションやエリモブライアンのようなタイプを見逃さないように、過去の芝実績を総合的に考えて判断すべきだろう。

■表4 過去10年の菊花賞好走馬(4)

着順
人気
馬名
前走成績
1000万以上実績
芝・平均距離(数)
08年
1
1
オウケンブルースリ 神戸新聞杯3着 阿賀野川特別1着 2200m(3)
3
9
ナムラクレセント 神戸新聞杯6着 玄海特別1着 1933m(3)
04年
1
8
デルタブルース 九十九里特別1着   2300m(3)
3
6
オペラシチー 朝日CC7着 玄海特別1着 2000m(3)
02年
1
10
ヒシミラクル 神戸新聞杯6着 野分特別1着 2067m(3)
01年
1
6
マンハッタンカフェ セントライト記念4着 阿寒湖特別1着 2333m(3)
2
11
マイネルデスポット 鳴滝特別3着   2350m(2)
99年
3
4
ラスカルスズカ 神戸新聞杯3着 日高特別1着 1933m(3)

最後に前述した実績を持っていなかったが、本番で好走した馬たち(表4参照)を見ていく。いわゆる夏の上がり馬と言われるタイプだ。注目されながらも結果を出せない馬も多いが、表4の該当馬8頭の当日人気を調べると、配当的に非常に魅力的。毎年出現するパターンではないが、警戒しておかなければいけない。

まず、上がり馬としての最低条件は過去に1000万クラス以上の芝2000m以上のレースを勝っていること。この実績がないとおそらく出走すらできないわけで、当然と言えば当然だ。これがあれば前走で多少負けていても問題ない。そして、重賞経験の有無。上がり馬とはいえ、マイネルデスポット以外には過去に一度は重賞レースの経験があった。それから注目したいのが、芝の通算勝利数。基本は3勝すべてが芝であることが望ましい。また、デビュー以来の芝勝ち鞍の平均距離にも注目。昨年は2000m超としたが、1933mだったナムラクレセントに3着に好走された。しかし、99年3着のラスカルスズカも平均距離は1933mだった。よって、1900m以上と修正することで、一応すっきり収まる。以上のポイントに注目しながら有力馬を探してみたい。

【結論】

それでは今年の菊花賞を占っていこう。前述の流れから出走予定馬を4つのパターンにわけて表にまとめた。

■表5 今年の菊花賞出走予定馬(1)

順位
馬名
前走成績
クラシック成績
1
リーチザクラウン 神戸新聞杯2着 日本ダービー2着、皐月賞13着
7
アンライバルド 神戸新聞杯4着 日本ダービ12着、皐月賞1着
10
トライアンフマーチ 神戸新聞杯10着 日本ダービー14着、皐月賞2着

20/2/15 京都11R きさらぎ賞(G3)1着 7番 リーチザクラウン

まずは今春のクラシック連対馬について考える。ダービー馬ロジユニヴァースは早々に回避したが、今年は3頭が本番に駒を進める予定。いずれも神戸新聞杯を使い、結果はリーチザクラウンのみが3着以内に好走した。皐月賞で13着に敗れている点で表1の好走馬より見劣るものの、昨年のスマイルジャックよりは買える。前走4着とそれほど負けていないもののアンライバルド、そしてトライアンフマーチは軽視し、ここではリーチザクラウン1頭のみを推奨馬としたい。

■表6 今年の菊花賞出走予定馬(2)

順位
馬名
前走成績
芝2000m以上の重賞勝ち
1
イコピコ 神戸新聞杯1着 神戸新聞杯
1
ナカヤマフェスタ セントライト記念1着 セントライト記念

2009/9/27 阪神10R 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)(Jpn2)1着 4番 イコピコ

次に過去に芝2000m以上の重賞で勝利経験がある馬。今年はイコピコとナカヤマフェスタの2頭。いずれも前走で条件を満たしたことから、十分に狙いは立つが、優劣をつけるならばイコピコ>ナカヤマフェスタ。表2の該当馬の前走を見ても分かるように、同じ前哨戦でも神戸新聞杯組が圧倒的に優位。セントライト記念→菊花賞と連勝した馬はしばらく出現していない。よってここではイコピコを上位に取る。

■表7 今年の菊花賞出走予定馬(3)

順位
馬名
前走成績
OP・重賞実績
芝成績
芝複勝率
京都芝
1
セイクリッドバレー セントライト記念2着 左記実績 【3-2-1-7】
46.2%
未経験
8
ブレイクランアウト 朝日CC2着 左記実績 【2-2-1-3】
62.5%
未経験
12
イグゼキュティヴ セントライト記念15着 札幌2歳S2着 【1-2-1-7】
36.4%
京都2歳S1着

次は過去に芝1800m以上の重賞で連対、もしくは芝2000m以上のOP特別で1着の実績馬(表7参照)。今年もセイクリッドバレーブレイクランアウト、イグゼキュティヴの3頭が該当。京都2歳S1着の実績はあるものの、芝はその1勝のみで今年に入って好走歴がないイグゼキュティヴは苦しいか。セイクリッドバレーとブレイクランアウトはともに関東馬で京都芝は未経験。表4の関東馬(ホオキパウェーブ、トーホウシデン)がともに前走セントライト記念2着ということで、芝複勝率は低いがセイクリッドバレーが不気味。ブレイクランアウトは芝2000m超のレースで連対実績がないが、芝複勝率が62.5%と高め。いずれも飛びついて買いたい感じでもないが、バッサリ切るのも忍びない。

■表8 今年の菊花賞出走予定馬(4)

順位
馬名
前走成績
1000万以上実績
芝・平均距離(数)
1
フォゲッタブル
セントライト記念3着
阿賀野川特別2着 2300m(2)
1
セイウンワンダー 神戸新聞杯3着   1600m(3)
9
アントニオバローズ 神戸新聞杯11着   1500m(2)
11
シェーンヴァルト 神戸新聞杯7着   1700m(2)
13
アドマイヤメジャー セントライト記念4着 三田特別1着 2067m(3)
13
キタサンチーフ 大原S13着 美作特別1着 2000m(3)
13
キングバンブー フィリピンT1着   芝未勝利
13
スリーロールス 野分特別1着   1800m(3)
13
ポルカマズルカ 阿寒湖特別1着 左記実績 2600m(1)
13
ヤマニンウイスカー 大原S9着 HTB賞1着 2000m(3)
13
ロードアイアン 九十九里特別1着 左記実績 2500m(3)
※フルゲート18頭。順位13頭の7頭のうち6頭が出走可能。

最後に上がり馬を中心にした表8。過去に1000万クラス以上の芝2000m以上のレースを勝っている馬は、アドマイヤメジャー、キタサンチーフ、ポルカマズルカ、ヤマニンウイスカー、ロードアイアン。その中で重賞経験がないキタサンチーフ、ポルカマズルカ(しかも芝は1勝)、ロードアイアンは割引。ヤマニンウイスカーも重賞経験はないが、OP特別は経験豊富で白百合Sではイコピコの2着。この点に注目し、あえて残してみる。アドマイヤメジャーは文句なしに該当。抽選に通ることが条件だが、データからは十分に推せる。それから、芝勝利数は2つだが勝利平均距離が2300m以上と長く、前走セントライト記念3着のフォゲッタブルまで、ここはマークしてみたい。以上、候補馬が多くなったが、これらの残った馬の中で買う馬券を組み立ててみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN