第333回 秋の福島芝1200mを分析!|競馬情報ならJRA-VAN

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第333回 秋の福島芝1200mを分析!

2009/10/19(月)

福島競馬場

秋のG1シーズンが本格化する中、今週末から秋の3回福島開催が始まる。今年の同開催は07年、08年に続き10日間の連続開催という長丁場で行われる。福島開催の芝のレースで最も多く組まれているのは1200mの競走。今回は、近2年における同距離の競走について分析してみることにした。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 3回福島芝1200mの騎手別成績(07〜08年)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
中舘英二 8-5-3-37/53
15.1%
24.5%
30.2%
65%
53%
2
木幡初広 4-9-1-27/41
9.8%
31.7%
34.1%
80%
83%
3
丸田恭介 4-3-2-19/28
14.3%
25.0%
32.1%
81%
84%
4
三浦皇成 3-3-2-14/22
13.6%
27.3%
36.4%
29%
71%
5
大野拓弥 3-3-1-30/37
8.1%
16.2%
18.9%
58%
106%

まずは3回福島開催の芝1200mにおける基本データを押さえておこう。上の表2は10日間開催で行われた07年、08年の福島芝1200mでの騎手別成績。勝ち鞍のトップは中舘英二騎手。2位木幡初広騎手の2倍の8勝をマークしている。やはりローカルの職人と言われるだけの成績をこの距離で収めている。以下は丸田恭介騎手、三浦皇成騎手、大野拓弥騎手と売り出し中の若手が並び、ベスト5はすべて関東のジョッキーとなっている。

■表2 3回福島芝1200mの調教師別成績(07〜08年)

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
和田正道 6-0-3-21/30
20.0%
20.0%
30.0%
354%
118%
2
宗像義忠 2-4-0-10/16
12.5%
37.5%
37.5%
77%
89%
3
山内研二 2-2-1-6/11
18.2%
36.4%
45.5%
90%
76%
4
阿部新生 2-1-2-7/12
16.7%
25.0%
41.7%
51%
70%
5
松山康久 2-1-1-8/12
16.7%
25.0%
33.3%
42%
104%

次は同条件下で集計した調教師別成績。1位は和田正道調教師でダントツの6勝。ここも美浦の調教師が中心だが、3位には栗東の山内研二調教師がランクインしている。

■表3 3回福島芝1200mの種牡馬別成績(07〜08年)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
グラスワンダー 4-0-0-17/21
19.0%
19.0%
19.0%
139%
40%
2
サクラバクシンオー 3-5-3-42/53
5.7%
15.1%
20.8%
17%
62%
3
スペシャルウィーク 3-2-2-8/15
20.0%
33.3%
46.7%
88%
134%
4
マイネルラヴ 2-7-0-16/25
8.0%
36.0%
36.0%
28%
65%
5
タイキシャトル 2-4-2-25/33
6.1%
18.2%
24.2%
31%
59%

次は同条件下で集計した種牡馬別成績。サクラバクシンオー、マイネルラヴ、タイキシャトルと、短距離戦では常連の顔ぶれが並ぶが、1位はグラスワンダー、3位はスペシャルウィーク。99年の有馬記念で死闘を演じた両雄が福島芝1200mでリーディング争いをしているのが興味深い。

■表4 3回福島1〜4日目の芝1200m脚質別成績(07〜08年)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 9-4-0-17/30
30.0%
43.3%
43.3%
152%
88%
先行 11-16-17-70/114
9.6%
23.7%
38.6%
46%
143%
差し 8-9-7-147/171
4.7%
9.9%
14.0%
61%
57%
追い込み 2-1-7-134/144
1.4%
2.1%
6.9%
52%
42%

■表5 3回福島5〜8日目の芝1200m脚質別成績(07〜08年)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 4-3-2-16/25
16.0%
28.0%
36.0%
86%
142%
先行 13-11-7-66/97
13.4%
24.7%
32.0%
120%
85%
差し 8-9-15-100/132
6.1%
12.9%
24.2%
55%
156%
追い込み 0-2-1-116/119
0.0%
1.7%
2.5%
0%
10%

■表6 3回福島9〜10日目の芝1200m脚質別成績(07〜08年)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 6-0-2-3/11
54.5%
54.5%
72.7%
950%
431%
先行 0-8-5-21/34
0.0%
23.5%
38.2%
0%
135%
差し 3-3-3-59/68
4.4%
8.8%
13.2%
48%
50%
追い込み 2-0-1-47/50
4.0%
4.0%
6.0%
67%
29%

ここからは3回福島開催を前半の1〜4日目、後半の5〜8日目、そして近2年追加で行われている9〜10日目の3つにわけて考えてみたい。まずは脚質別成績を上の表4、表5、表6にそれぞれ記載した。開催前半の表4では逃げ馬の勝率が30%、連対率と複勝率が43.3%と高い。開幕週が含まれているので容易に想像できる結果だが、単勝回収率も152%あり、行き切れる馬を読み切ることが馬券収支にも直結する。

2008/11/24 福島12R みちのく特別1着 3番 ブライティアミラ

しかし、開催中盤(表5参照)になると逃げ馬の勝率は16%、連対率は28%、複勝率は36%と、大きくダウンする。その分、先行馬が2着ではなく勝ち切るケースが増え、差し馬の成績もアップする。ただし、追い込み馬の成績は大きく変わっていない。

続いて開催最終週の9〜10日目の脚質別成績(表6参照)を見てみよう。ここまでの流れを考えると、逃げ馬の成績がさらにダウンし、後ろから行く馬の成績がアップするかと思いきや全く逆の成績。わずか2年分のデータではあるが、逃げ馬が6勝で勝率と連対率が54.5%、複勝率が72.7%というハイアベレージ。開幕週を超える逃げ馬天国になっている。先行馬に目を移すと勝ち鞍ゼロで、2着ばかりが8回。差し馬の成績は開催を通じてさほど変化はなく、ここにきて追い込み馬が少し勝てるようになってくる。

■表7 3回福島1〜4日目の芝1200m枠順別成績(07〜08年)

枠順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠 3-6-4-38/51
5.9%
17.6%
25.5%
34%
132%
2枠 0-1-5-49/55
0.0%
1.8%
10.9%
0%
92%
3枠 2-3-5-46/56
3.6%
8.9%
17.9%
11%
33%
4枠 8-4-3-43/58
13.8%
20.7%
25.9%
151%
81%
5枠 5-2-3-49/59
8.5%
11.9%
16.9%
151%
65%
6枠 6-6-3-45/60
10.0%
20.0%
25.0%
53%
75%
7枠 1-5-4-50/60
1.7%
10.0%
16.7%
9%
76%
8枠 5-3-4-48/60
8.3%
13.3%
20.0%
69%
58%

■表8 3回福島5〜8日目の芝1200m枠順別成績(07〜08年)

枠順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠 2-2-4-35/43
4.7%
9.3%
18.6%
24%
109%
2枠 2-3-1-37/43
4.7%
11.6%
14.0%
29%
58%
3枠 4-1-0-40/45
8.9%
11.1%
11.1%
74%
45%
4枠 4-2-4-36/46
8.7%
13.0%
21.7%
64%
203%
5枠 6-5-6-31/48
12.5%
22.9%
35.4%
115%
110%
6枠 1-2-6-40/49
2.0%
6.1%
18.4%
7%
92%
7枠 3-4-1-41/49
6.1%
14.3%
16.3%
38%
36%
8枠 3-6-3-38/50
6.0%
18.0%
24.0%
95%
70%

■表9 3回福島9〜10日目の芝1200m枠順別成績(07〜08年)

枠順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠 0-0-0-0/0
-
-
-
-
-
2枠 2-0-0-1/3
66.7%
66.7%
66.7%
440%
133%
3枠 0-0-0-0/0
-
-
-
-
-
4枠 2-0-0-1/3
66.7%
66.7%
66.7%
2733%
556%
5枠 1-0-1-0/2
50.0%
50.0%
100.0%
335%
995%
6枠 0-0-1-1/2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
285%
7枠 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
270%
120%
8枠 0-0-0-0/0
-
-
-
-
-

次に同じように開催期間を3つに分けた枠順別成績を見ていこう。結論から言うと、開幕週はセオリー通り逃げ馬を狙うのがよいと前述したが、特に内枠が有利という結果は出なかった。1枠は3勝をマークするなど、複勝率は132%と最も高いが、4枠の方がその他の項目は上回っている。しかも2枠、3枠の成績がひと息であることを考えると、むしろ内枠に入った場合は懸念しなければならない。

開催5〜8日目に入っても中枠が有利の傾向は変わらない。複勝率以外の項目で5枠がトップ。複勝率のトップは先ほどの4枠だ。その他の枠はほぼフラット。大外枠が格段によくなるわけではない。開催最終日のデータは表9に示したが、サンプルが少なすぎて何とも言えないところだ。かつての秋の福島開催は、開催後半になるとインコースの芝が目に見えて悪くなり、完全に外差しというイメージがあった。だが現在はJRA側の努力もあり、開催が進んでも道悪にでもならない限り、それほどひどく馬場が痛まない。それが開催末でも逃げ馬が強く、枠順成績も外に偏らない結果になっているのではないだろうか。

■表10 3回福島芝1200mのダート→芝替わりの馬の成績(07〜08年)

期間
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1〜4日目 1-7-3-44/55
1.8%
14.5%
20.0%
12%
78%
5〜8日目 2-1-3-59/65
3.1%
4.6%
9.2%
15%
49%
9〜10日目 1-2-1-18/22
4.5%
13.6%
18.2%
30%
65%

最後に同期間、同条件におけるダート→芝替わりの馬の成績を上の表10に示した。前走ダート戦から転戦してきた馬は穴になりやすく、芝1200mの馬券攻略においては欠かせないファクターだ。結果を見ると1〜4日目の好走馬数が最も多く、複勝率は20%ある。ただし、複勝率は78%とさほど高くない。また、開催が進んでも全体の成績はアップするわけでもない。「芝が荒れ始め、時計がかかり出したからダート馬がくるかも・・・」という考えは持たない方がよさそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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