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第327回 外国馬の好走を見抜くには?

2009/9/28(月)

スプリンターズSに出走予定のシーニックブラストは、今年G1戦で3勝を上げ、2008/2009豪年度代表馬に輝いた馬。国際レーティングは122で、香港のセイクリッドキングダムと並び、スプリンターのカテゴリーでは世界1位の評価を受けている。また国際スプリントシリーズとして行われている「グローバルスプリントチャレンジ」では現在、堂々の1位(32ポイント)。今回のスプリンターズS(グローバルスプリントチャレンジ第6戦)を勝利すれば、「3ヶ国でG1戦3勝」の条件を満たし、100万米ドルボーナスを獲得してのシリーズ優勝が確定する。このように同馬の能力は世界トップクラスだが、果たしてアウェイの日本で、いつも通りの力を発揮することできるだろうか。今回は過去の外国馬の成績を分析し、同馬は好走する条件を満たしているのかを検証すると同時に、今秋のG1ロードで外国馬が参戦してきても参考になるデータを見ていきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の外国馬の総合成績(平地戦のみ)

期間
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
2004年10月〜2009年9月 4-2-4-58/68
5.9%
8.8%
14.7%
34%
50%
1999年10月〜2004年9月 4-3-5-58/70
5.7%
10.0%
17.1%
159%
118%
1999年10月〜2009年9月 8-5-9-116/138
5.8%
9.4%
15.9%
97%
84%

表1は、過去10年の外国馬の総合成績(平地戦のみ)を1999年10月〜2004年9月、2004年10月〜2009年9月の二つの期間に分けたもの。好走馬の数では、両期間ともほとんど変わらないが、回収率では明らかに、1999年10月〜2004年9月までの期間が良い。単回収率159%、複回収率118%をマークし、1999年10月〜2004年9月の期間は、単純に外国馬を全て買ってもプラスになった。しかし、2004年10月〜2009年9月の期間は、2004年9月以前と比較すると、勝率が上回っているだけで、単回収率34%、複回収率50%と停滞気味。しばしば近年は、日本馬が強くなったから外国馬が通用しなくなったとも言われるが、外国馬の好走数を見るとそれほどの変化は見られない。むしろ回収率の差から、日本のファンが、外国馬の実力や適正をより正確に捉えるようになったため、過小評価される外国馬がいなくなったと判断できそうだ。

■表2 過去10年の外国馬の人気別成績(平地戦のみ)

期間
人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
2004年10月〜2009年9月 1番人気 2-0-0-2/4
50.0%
50.0%
50.0%
155%
75%
2番人気 0-1-0-3/4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
55%
3番人気 2-0-1-4/7
28.6%
28.6%
42.9%
242%
100%
4番人気 0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5番人気 0-1-1-3/5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
172%
6番人気 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7番人気 0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8番人気 0-0-2-3/5
0.0%
0.0%
40.0%
0%
270%
9番人気 0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気 0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気 0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気 0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気 0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気 0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気 0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気 0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気 0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1999年10月〜2004年9月 1番人気 1-0-0-2/3
33.3%
33.3%
33.3%
70%
40%
2番人気 0-0-1-2/3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
70%
3番人気 0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4番人気 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5番人気 0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6番人気 0-1-1-6/8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
116%
7番人気 0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
100%
8番人気 0-0-1-2/3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
253%
9番人気 1-0-0-6/7
14.3%
14.3%
14.3%
292%
78%
10番人気 1-0-1-3/5
20.0%
20.0%
40.0%
798%
348%
11番人気 1-1-0-6/8
12.5%
25.0%
25.0%
616%
222%
12番人気 0-1-0-5/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
263%
13番人気 0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気 0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気 0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気 0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気 0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

実際、それを証明するようなデータが上の表2にまとめた過去10年の外国馬の人気別成績(平地戦のみ)。まず1999年10月〜2004年9月の期間は、好走馬の人気に偏りはなく、むしろ人気薄の馬の好走が目立った。二桁人気で好走した外国馬は5頭いて、うち2頭が勝利。しかし、2004年10月〜2009年9月の期間は、単純に上位人気馬が好走して、下位人気馬の好走はないことがわかる。1番人気馬は、2勝をマークし、勝率50%。2番人気馬は、2着1回のみだが、3番人気馬は、2勝3着1回で勝率・連対率28.6%、複勝率42.9%。このように上位人気がそれなりに結果を残している一方、9番人気以下になると、33頭も出走しているにもかかわらず、好走馬は一頭もいない。やはり、これは日本のファンが外国馬の実力や適正をしっかり判断しているからだろう。

■表3 過去10年の外国馬の好走馬(平地戦のみ)

期間
レース
着順
人気
馬名
調教国
2004年10月〜2009年9月 08年 安田記念
2
5
アルマダ
香港
06年 ジャパンC
3
3
ウィジャボード
イギリス
スプリンターズS
1
1
テイクオーバーターゲット
オーストラリア
セントウルS
2
2
テイクオーバーターゲット
オーストラリア
安田記念
1
3
ブリッシュラック
香港
3
8
ジョイフルウィナー
香港
05年 ジャパンC
1
3
アルカセット
イギリス
スプリンターズS
1
1
サイレントウィットネス
香港
安田記念
3
5
サイレントウィットネス
香港
04年 スプリンターズS
3
8
ケープオブグッドホープ
香港
1999年10月〜2004年9月 04年 京王杯SC
3
8
フィートソーファスト
UAE
03年 ジャパンCD
1
11
フリートストリートダンサー
アメリカ
エリザベス女王杯
3
10
タイガーテイル
フランス
02年 ジャパンC
1
9
ファルブラヴ
イタリア
2
11
サラファン
アメリカ
01年 キャピタルS
1
1
プラウドウイングス
ドイツ
00年 ジャパンC
3
2
ファンタスティックライト
UAE
ジャパンCD
3
6
ロードスターリング
アメリカ
安田記念
1
10
フェアリーキングプローン
香港
2
6
ディクタット
UAE
99年 ジャパンC
2
12
インディジェナス
香港
3
7
ハイライズ
イギリス

2006/10/1 中山11R スプリンターズステークス(G1)1着 13番 テイクオーバーターゲット

表3は、具体的な過去10年の外国馬の好走馬(平地戦)をまとめたもの。上の表3でも近年は人気馬の好走が目立つことがわかるが、ほかの傾向も見えてくる。まず一つ目はレースの距離。1999年10月〜2004年9月の間は、ジャパンCを始め、2000m以上のレースでの外国馬の好走が目立った。この期間で、好走した外国馬は計12頭で、うち8頭が2000m以上のレースで好走した馬。しかし、2004年10月〜2009年9月の間は、好走した外国馬10頭中8頭は1600m以下のレース。つまり近年はスプリント〜マイル戦において、外国馬が活躍しており、ジャパンCのような大舞台での好走は少ない。そして二つ目の特徴は調教国の変化。1999年10月〜2004年9月は、UAE3頭、アメリカ・香港各2頭、フランス・イタリア・ドイツ・イギリス各1頭と、好走馬の調教国はさまざまだった。しかし、2004年10月〜2009年9月を見ると、香港6頭、オーストラリア・イギリス各2頭で、香港勢の好走が特に目立つことがわかる。以上のことから外国馬の好走に必要な条件は、「スプリント〜マイル戦」「香港馬」「人気馬」の3点と言えるだろう。

さて、今年のスプリンターズS出走予定のシーニックブラストだが、まずスプリント戦の条件はクリア。調教国は香港ではなく、オーストラリアだが、スプリンターズSで好走したテイクオーバーターゲットがオーストラリアから遠征してきた馬なので、割り引く必要はないだろう。そして最後の人気については現時点で分からないが、上位人気に支持されて然るべき実績を持っており、おそらく当日もある程度人気になると予想できる。以上の3点を考えると、シーニックブラストが好走する可能性は十分あると言えそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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