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第326回 阪神芝2400mに変更後の神戸新聞杯を分析

2009/9/24(木)

今週は阪神競馬場で菊花賞トライアルの神戸新聞杯、中山競馬場でオールカマーが行われる。今回は前者の神戸新聞杯の分析を行ってみたい。同競走は阪神競馬場の改装に伴い、07年より阪神芝2400mで行われるようになった。現条件になり、わずか過去2年分のデータしかないが、今後のことも考えてできる限り傾向をつかめるように努めてみたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去2年の神戸新聞杯の結果

着順
人気
馬名
タイム
通過順位
上3F
その他の重賞実績
08年
1
1
ディープスカイ
2.25.3
9-7-5-5
35.1
NHKマイルC、毎日杯
2
3
ブラックシェル
2.25.3
11-10-9-10
34.7
NHKマイルC2着
3
2
オウケンブルースリ
2.25.4
17-16-16-13
34.5
なし
07年
1
3
ドリームジャーニー
2.24.7
15-15-14-12
34.5
朝日杯FS
2
5
アサクサキングス
2.24.8
4-4-3-2
35.4
きさらぎ賞
3
2
ヴィクトリー
2.25.1
5-5-5-5
35.4
皐月賞
12
1
フサイチホウオー
2.26.3
9-9-9-8
36.5
共同通信杯ほか

まずは過去2年の本競走の結果を見ていこう(表1参照)。現在の阪神芝2400mで行われるようになった07年を振り返ってみると、1番人気に支持されたフサイチホウオーが12着に惨敗。馬連が2700円、3連単が2万円台の配当となった。同馬はデビュー以来重賞3勝を含む4連勝を果たし、春のクラシックでも上位人気に支持されたが、結局人気を裏切る結果に終わった。優勝を果たしたドリームジャーニーも春のクラシックでは3着以内に入ることができなかったが、朝日杯FS勝ちの実績があり、単純な格ではフサイチホウオーより上位。本競走2着のアサクサキングスは、日本ダービーで2着。本競走3着のヴィクトリーは皐月賞馬ということで、上位3頭にはいずれもG1で連対実績があった。それを考えると、フサイチホウオーがここで人気を裏切ったことは、結果的にそう不可解には思えない。

次に昨年を振り返ってみると、優勝したディープスカイは春にNHKマイルC→日本ダービーと変則2冠を達成。本競走でも1番人気に支持され見事に期待に応えた。2着のブラックシェルは、春のNHKマイルCで2着。3着のオウケンブルースリは夏の上がり馬だが、やはり同年もすでにG1で連対実績がある馬のワン・ツー決着だった。

本競走そのものの中身として注目できるのは、上がり3ハロンで速い脚を繰り出した馬が上位に来ているという点。07年でメンバー中最速の上がりを使ったのはドリームジャーニーで、08年はオウケンブルースリ。アサクサキングスとヴィクトリーは2位タイ。ブラックシェルは2位の上がりをマークしていた。阪神の外回りコース使用に加え、スローペースになりがちな2400mという距離。この点を考えると、上がり勝負になりやすいのも納得だ。ディープスカイは本競走においては4コーナー5番手からの競馬だったが、日本ダービーでは大外一気の追い込みで勝利した馬。最後の脚の使い方としては07年のドリームジャーニーと似ており、過去2年は差し・追い込みタイプが勝利を果たしていることになる。

■表2 日本ダービー上位馬の神戸新聞杯での成績

着順
人気
馬名
通過順位
上3F
神戸新聞杯成績
08年
1
1
ディープスカイ
15-13-14-15
34.2
→1着
2
12
スマイルジャック
3-3-3-3
35.5
→9着
3
6
ブラックシェル
10-10-12-13
34.7
→2着
4
2
マイネルチャールズ
7-8-8-9
35.0
→不出走
5
5
レインボーペガサス
10-4-4-4
35.4
→不出走
07年
1
3
ウオッカ
9-11-11-8
33.0
→不出走
2
14
アサクサキングス
1-1-1-1
34.9
→2着
3
4
アドマイヤオーラ
5-6-7-9
33.7
→不出走
4
9
サンツェッペリン
2-2-2-2
35.0
→不出走
5
8
ドリームジャーニー
14-16-16-18
33.1
→1着

次に上の表2では同年の日本ダービー上位馬と神戸新聞杯での成績との関連性を調べた。本競走が阪神芝2000→阪神芝2400mに替わったことで、日本ダービーが行われる東京芝2400mの条件に近くなったからだ。まず07年はダービー上位5頭のうち2頭が出走し、その両馬が連対。08年は5頭中3頭がし、2頭が連対と密接度は相当高い。また、ドリームジャーニーは日本ダービーでウオッカに次いで上がり3ハロンは2位。08年はディープスカイが上がり1位、ブラックシェルが上がり2位。日本ダービーで速い上がりを使って上位に来た馬は、本競走でも速い上がりを使える可能性が高いとも言える。

【結論】

早速ここからは今年の日本ダービーの結果に基づき、今年の本競走を占っていきたい。

■表3 今年の日本ダービー成績と今年の神戸新聞杯出走予定馬(1)

着順
人気
馬名
タイム
通過順位
上3F
その他の重賞実績
1
2
ロジユニヴァース
2.33.7
3-3-3-3
39.2
弥生賞ほか
2
5
リーチザクラウン
2.34.4
2-2-2-2
40.2
きさらぎ賞
3
8
アントニオバローズ
2.34.4
5-5-5-5
39.8
シンザン記念
4
9
ナカヤマフェスタ
2.34.5
16-16-16-12
39.0
東スポ杯2歳S
5
4
アプレザンレーヴ
2.34.7
9-9-8-8
39.6
青葉賞
6
13
シェーンヴァルト
2.34.8
17-18-18-16
39.0
デイリー杯2歳S
7
12
ゴールデンチケット
2.35.0
3-4-3-3
40.5
 
8
16
マッハヴェロシティ
2.35.1
5-5-6-6
40.2
 
9
17
トップカミング
2.35.2
17-16-13-10
39.9
 
10
15
ケイアイライジン
2.35.7
7-7-8-8
40.7
 
11
14
フィフスペトル
2.35.9
13-11-10-12
40.5
函館2歳S
12
1
アンライバルド
2.36.0
13-14-13-15
40.4
皐月賞ほか
13
3
セイウンワンダー
2.36.3
12-13-13-16
40.6
朝日杯FSほか
14
6
トライアンフマーチ
2.37.5
7-8-6-6
42.6
皐月賞2着
15
11
ブレイクランアウト
2.37.8
15-15-16-16
42.0
共同通信杯
16
18
アーリーロブスト
2.39.5
9-10-10-12
44.1
京成杯
17
10
アイアンルック
2.39.6
9-11-12-10
44.3
毎日杯
18
7
ジョーカプチーノ
2.43.0
1-1-1-1
49.0
NHKマイルCほか

上の表3は今年の日本ダービーの全着順。馬名の背景がグレーとなっているのは、本競走に出走登録がない馬。つまり、今年のダービー組は8頭が出走予定となっている。日本ダービーと本競走との直結度が増しているという観点から考えると、日本ダービーの上位5頭から連対馬が出るのが自然と言えるのだが、周知の通り今年の日本ダービーは不良馬場で行われ、しかも近年では例がないほど時計がかかる道悪でのレースだった。それにより道中は好位より前でレースを運んでいた馬しかこられず、差し・追い込み馬の末脚が全くの不発。本競走が同じような道悪で行われるのであればいいが、良馬場で行われた場合の関連性は微妙になってくる。

 良馬場で行われた場合の本競走の勝ち馬(ディープスカイ・ドリームジャーニー)がすでにG1勝ちがあったこと、そして強烈な差し脚を持っていることを考慮すると、皐月賞馬アンライバルド、朝日杯FS勝ち馬のセイウンワンダーにむしろ注目すべきか。両馬ともに日本ダービーでは大敗を喫したが、同レース15着のブレイクランアウトは先日の朝日CCで2着に好走。ダービーでの着順を度外視しても問題はなさそうで、ここで勝ち切る可能性が高いと予測してみたい。

2008/12/21 中山11R 朝日杯FS(Jpn1)1着 3番 セイウンワンダー2009/4/19 中山11R 皐月賞(Jpn1)1着 16番 アンライバルド

無論、日本ダービー上位馬を単なる道悪巧者・展開のアヤと片付けるつもりはなく、同レース4着のナカヤマフェスタはセントライト記念を制しており、能力は認めなければいけない。したがって、ダービー2着のリーチザクラウンも有力。きさらぎ賞勝ち馬で、ダービー2着という実績は、アサクサキングスと全く同じ。ただ、先行馬タイプで、道中控えて速い上がりを使うタイプではないので、単勝は厳しいとみる。あとは、もう一頭のG1連対馬である皐月賞2着のトライアンフマーチが2着候補として有力視してみたい。

■今年の神戸新聞杯出走予定馬(2)

馬名
前走成績
通算成績
イコピコ ラジオNIKKEI賞4着
3-0-1-3
ジャミール 500万・1着
2-1-3-3
トップゾーン エーデルワイス賞10着
2-2-3-4
トモロポケット 500万・1着
2-1-1-6
バアゼルリバー 白百合S1着
2-0-0-3
レッドシャガーラ 道新スポーツ賞4着
2-2-0-2
ワシャモノタリン ラジオNIKKEI賞11着
2-0-1-9

上の表4は日本ダービーに出走できなかった今年の神戸新聞杯出走予定馬。結論から言うと、これらの馬の好走は厳しいのではないだろうか。過去2年、ダービー不出走で好走を果たしたのはオウケンブルースリだが、同馬と同等(3勝)以上の勝ち鞍をマークし、芝2400m以上のレースを含んで連勝中の勢いがある馬はいない。今年の朝日CCとセントライト記念の結果から、ダービー組の層が厚い可能性が高く、この牙城を崩すのは容易ではなさそうだ。まとめとしては、アンライバルドかセイウンワンダーを頭に固定し、リーチザクラウンやトライアンフマーチを中心にその他のダービー組に流す馬券を考えてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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