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第325回 リーディング快走中! 内田博幸騎手を分析!

2009/9/22(火)

内田博幸騎手は大井からJRAに移籍を果たし今年で2年目。シーズンを通してのJRA参戦は本年から始まったばかりだが、目下(9/13終了時点)96勝をマーク。武豊騎手を上回る勝ち鞍を重ね、全国リーディングのトップを快走中だ。今回は同騎手の成績にスポットを当て、特徴を分析してみたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 内田博幸騎手の芝・ダート成績

着別度数(1〜5着・着外)
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
全成績 216-162-165-129-138-703
14.3%
25.0%
35.9%
76%
76%
106-82-75-55-75-383
13.7%
24.2%
33.9%
70%
75%
ダート 110-80-90-74-63-320
14.9%
25.8%
38.0%
83%
77%
※08年3月1日〜09年9月13日まで(以下表6まで同様)。

上の表1は内田博幸騎手がJRAへ移籍を果たした08年3月から現在(9/13終了時点。以下同様)までの芝・タート別成績を示した。トータルの連対率などは、関西リーディング1位の武豊騎手には及ばないものの、今年は圧倒的な騎乗数により、勝ち鞍を量産している。芝・ダート別で見ると、勝率・連対率・複勝率、単・複回収率すべてにおいて芝よりダートの方が若干上回っている。同騎手は地方(大井)からの移籍だけに、ダートで馬を御する力の方が得意という見方もできよう。

■表2 内田博幸騎手の厩舎別成績

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
主な騎乗馬
1
田村康仁 10-6-5-27/48
20.8%
33.3%
43.8%
129%
99%
ディアジーナ
2
国枝栄 10-6-3-28/47
21.3%
34.0%
40.4%
84%
69%
タケショウオージ
3
二ノ宮敬宇 9-5-5-27/46
19.6%
30.4%
41.3%
100%
77%
クロフォード
4
斉藤誠 8-7-6-48/69
11.6%
21.7%
30.4%
74%
63%
リーベストラウム
5
堀宣行 8-4-6-25/43
18.6%
27.9%
41.9%
95%
79%
ストロングリターン
6
音無秀孝 7-3-3-9/22
31.8%
45.5%
59.1%
128%
126%
オウケンブルースリ
7
尾形充弘 7-1-2-19/29
24.1%
27.6%
34.5%
92%
58%
ケイアイライジン
8
藤沢和雄 6-5-0-24/35
17.1%
31.4%
31.4%
53%
61%
クリスタルウイング
9
和田正道 5-5-5-21/36
13.9%
27.8%
41.7%
78%
87%
ベルモントルパン
10
古賀慎明 5-2-3-14/24
20.8%
29.2%
41.7%
108%
78%
レオマイスター

2009/9/13 中山11R 京成杯オータムハンデ(G3)1着 3番 ザレマ

次に内田博幸騎手の厩舎別成績を上の表2にまとめてみた。集計期間は先ほどと同じで、勝ち鞍数によるトップ10を並べた。3着数の差でトップは美浦の田村康仁調教師。今年のフローラSをディアジーナで制したのをはじめ、かなりの好成績を残している。以下、国枝栄調教師など、トップ10の内、9人が美浦所属の調教師。関東所属の騎手だけに当然ではあるが、自厩舎である嶋田潤調教師の名前はない。また、トップ10の中で唯一栗東所属であるのが、6位の音無秀孝調教師。騎乗依頼数は他の調教師に比べて少ないながらも、勝率31.8%、連対率45.5%、複勝率59.1%とトップの成績を残している。先日の京成杯AHを制したザレマも同厩舎の管理馬で、しかもこの時がテン乗りで勝利という結果を出した。同厩舎とのつながりは、昨年の菊花賞をオウケンブルースリで制したことでうかがい知ることができるが、ある意味「勝負のライン」として今後も覚えておきたいところだ。

■表3 内田博幸騎手の距離別成績

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
芝1000〜1300m 16-13-9-70/108
14.8%
26.9%
35.2%
53%
80%
芝1400〜1600m 37-26-30-189/282
13.1%
22.3%
33.0%
95%
86%
芝1700〜2000m 39-29-27-196/291
13.4%
23.4%
32.6%
54%
60%
芝2100〜2400m 10-12-7-43/72
13.9%
30.6%
40.3%
69%
78%
芝2500〜 4-2-2-15/23
17.4%
26.1%
34.8%
46%
74%
ダ1000〜1300m 36-34-33-147/250
14.4%
28.0%
41.2%
63%
76%
ダ1400〜1600m 37-15-23-128/203
18.2%
25.6%
36.9%
113%
86%
ダ1700〜2000m 32-28-32-166/258
12.4%
23.3%
35.7%
61%
69%
ダ2100〜2400m 5-2-2-16/25
20.0%
28.0%
36.0%
263%
81%
ダ2500〜 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
260%

上の表3は内田博幸騎手の距離別成績を芝とダートで分けたもの。勝ち鞍の差は施行レース数によるところが大きいので比較は意味をなさないが、芝2100〜2400mで連対率が30%を超え、複勝率が40%を超えているところに注目したい。地方からの移籍騎手は、以前から乗りなれてない芝のレース、特に長距離戦に課題があると想像しやすいが、同騎手の場合はそれがあてはまらない。ダートにおいての2100〜2400mの競走も勝率や単回収率の面から優秀と判断できる。いわゆる中長距離戦を苦手にしておらず、むしろ得意としていることが、移籍2年目でリーディングトップを走る原動力になっているとも言えよう。

■表4 内田博幸騎手のコース別成績

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
東京ダ1600m 23-8-15-55/101
22.8%
30.7%
45.5%
144%
100%
2
中山ダ1200m 19-17-13-72/121
15.7%
29.8%
40.5%
77%
76%
3
中山ダ1800m 14-15-19-90/138
10.1%
21.0%
34.8%
47%
70%
4
東京芝1600m 13-6-8-42/69
18.8%
27.5%
39.1%
132%
128%
5
中山芝1600m 12-6-9/50/77
15.6%
23.4%
35.1%
115%
82%
6
東京ダ1400m 10-4-7-51/72
13.9%
19.4%
29.2%
69%
69%
7
新潟ダ1800m 9-3-5-30/47
19.1%
25.5%
36.2%
145%
66%
8
新潟ダ1200m 8-7-7-27/49
16.3%
30.6%
44.9%
70%
72%
9
東京芝1400m 8-6-4-37/55
14.5%
25.5%
32.7%
110%
87%
10
東京芝2000m 8-5-4-24/41
19.5%
31.7%
41.5%
77%
71%
43
福島ダ1150m 0-3-2-13/18
0.0%
16.7%
27.8%
0%
62%
44
阪神ダ1800m 0-2-1-15/18
0.0%
11.1%
16.7%
0%
23%

2009/2/22 東京11R フェブラリーステークス(G1)1着 15番 サクセスブロッケン

続く上の表4では具体的にコース別成績を示した。こちらも勝ち鞍に応じてトップ10を列挙。そして成績が不振なコースも一部挙げてみた。まず、トップは東京ダート1600m。勝ち鞍もさることながら、勝率・連対率・複勝率、単・複回収率すべてにおいて優秀。今年のフェブラリーSで6番人気のサクセスブロッケンを勝利に導いたことが記憶に新しい。以下、中山ダート1200m、中山ダート1800mと関東圏のダートが続く。勝ち鞍では東京・中山など、関東圏のコースが多くなるのは仕方がないところだ。しかしながら、福島ダート1150mだけは不振。20回近くの騎乗があって、未勝利なのは同コースと阪神ダート1800mのみだ。単なる巡りあわせかもしれないが、今後もこの点は注意していきたい。

■表5 内田博幸騎手への乗り替わり成績

前走騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
主な調教師
松岡正海 7-6-5-17/35
20.0%
37.1%
51.4%
163%
104%
斉藤誠
福永祐一 6-4-4-16/30
20.0%
33.3%
46.7%
105%
103%
角居勝彦
藤田伸二 4-5-5-17/31
12.9%
29.0%
45.2%
105%
102%
小西一男
後藤浩輝 3-5-3-17/28
10.7%
28.6%
39.3%
171%
99%
和田正道
三浦皇成 1-3-5-18/27
3.7%
14.8%
33.3%
14%
54%
斉藤誠
中舘英二 0-3-2-13/18
0.0%
16.7%
27.8%
0%
67%
田村康仁
藤岡佑介 0-2-1-12/15
0.0%
13.3%
20.0%
0%
52%
斉藤誠

次に内田博幸騎手への乗り替わり成績を調べてみた(表5参照)。最も多くの勝ち鞍があるのは、前走松岡正海騎手からの乗り替わり。連対率は37.1%、複勝率は51.4%というハイアベレージだ。主に斎藤誠厩舎の馬での好走が多いのも特徴だ。2位には福永祐一騎手、3位には藤田伸二騎手と、関西のジョッキーが続く。逆に好成績を残していないのが、中舘英二騎手と藤岡佑介騎手からの乗り替わり。実際に騎乗した馬の厩舎を見ると、田村康仁調教師、斎藤誠調教師の名前がある。同調教師は先ほどの表2でベスト10に入っていたが、中館英二騎手と藤岡佑介騎手からの乗り替わりを除くことで、狙い方をより絞ることができそうだ。

■表6 内田博幸騎手の間隔別成績

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘 3-0-4-11/18
16.7%
16.7%
38.9%
63%
57%
中1週 36-25-28-134/223
16.7%
27.4%
39.9%
81%
87%
中2週 60-51-39-192/342
17.5%
32.5%
43.9%
78%
83%
中3週 43-21-30-162/256
16.8%
25.0%
36.7%
86%
65%
中4〜8 29-31-31-174/265
10.9%
22.6%
34.3%
60%
78%
中9週〜半年 16-15-16-156/203
7.9%
15.3%
23.2%
71%
61%
半年以上 7-5-3-37/52
13.5%
23.1%
28.8%
51%
86%

最後に上の表6では内田博幸騎手の騎乗馬の間隔別成績を示した。注目したいのは半年以上の長期休養明けの馬に騎乗した際の成績。中9週から半年という短期休養の際よりも全体的に成績がよく、順調に使いこまれている場合とあまり成績が変わらないことだ。厩舎ごとの仕上げの技術や、馬の個体差もあるので、一概には言えないだろうが、内田博幸騎手が休み明けの馬を御する能力が高い、という証明になりうるデータだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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