第322回 難解なハンデ戦・京成杯オータムHを制する馬は|競馬情報ならJRA-VAN

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第322回 難解なハンデ戦・京成杯オータムHを制する馬は

2009/9/10(木)

秋競馬開幕の今週は阪神で朝日チャレンジCとセントウルS、中山では京成杯オータムHの3重賞が行われる。本コーナーでは昨年に朝日チャレンジC、一昨年にセントウルSを分析しているため、今回は京成杯オータムHを取り上げてみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
10
3
0
3
4
30.0%
30.0%
60.0%
2
10
2
1
2
5
20.0%
30.0%
50.0%
3
10
2
1
1
6
20.0%
30.0%
40.0%
4
10
0
3
0
7
0.0%
30.0%
30.0%
5
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
6
10
1
1
0
8
10.0%
20.0%
20.0%
7
10
1
0
2
7
10.0%
10.0%
30.0%
8
10
0
2
0
8
0.0%
20.0%
20.0%
9
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
10
9
1
1
1
6
11.1%
22.2%
33.3%
11
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
12
6
0
0
0
6
0.0%
0.0%
0.0%
13
6
0
0
0
6
0.0%
0.0%
0.0%
14
5
0
0
0
5
0.0%
0.0%
0.0%
15
5
0
0
0
5
0.0%
0.0%
0.0%
16
3
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%

まず人気別成績を見ると、1番人気から4番人気までが連対率30%で横並び。また、5〜10番人気も9番人気を除いて各1〜2連対と好走馬が各人気に分散している印象だ。勝率や複勝率では1番人気が良いという傾向も見てとれるが、「連対候補」探しの際はあまり人気に左右されないようにしたい。また、11番人気以下は3着以内が1度もない。フルゲートの年が少ない影響もあるだろうが、ハンデ戦だからといってあまり極端な大穴狙いは禁物だろう。

■表2 単勝オッズ別成績

単オッズ
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
〜1.9
1
0
0
1
0
0.0%
0.0%
100.0%
2.0〜2.9
5
3
0
1
1
60.0%
60.0%
80.0%
3.0〜3.9
4
0
1
0
3
0.0%
25.0%
25.0%
4.0〜4.9
6
1
1
1
3
16.7%
33.3%
50.0%
5.0〜6.9
11
3
2
2
4
27.3%
45.5%
63.6%
7.0〜9.9
16
0
1
1
14
0.0%
6.3%
12.5%
10.0〜14.9
24
1
2
1
20
4.2%
12.5%
16.7%
15.0〜19.9
9
1
1
1
6
11.1%
22.2%
33.3%
20.0〜29.9
17
1
1
1
14
5.9%
11.8%
17.6%
30.0〜49.9
13
0
1
0
12
0.0%
7.7%
7.7%
50.0〜99.9
14
0
0
1
13
0.0%
0.0%
7.1%
100.0〜
12
0
0
0
12
0.0%
0.0%
0.0%

2008/9/14 中山11R 京成杯オータムハンデキャップ(G3)1着 16番 キストゥヘヴン(単勝680円)

単勝オッズ別の成績を見ると、2倍台が勝率60%、複勝率80%の好成績。同じ1番人気でも、ハンデ戦でここまで人気が集まれば信頼性が高まるのだろうか。また、5〜6倍台に好走馬が多い点も目を引く。特にここ5年の優勝馬のうち3頭までは単勝6倍台で、もし該当馬がいれば注意が必要だ。

■表3 斤量別成績(牡・セン馬)

斤量
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
51
3
0
1
0
2
0.0%
33.3%
33.3%
52
7
0
0
0
7
0.0%
0.0%
0.0%
53
12
1
2
1
8
8.3%
25.0%
33.3%
54
21
2
1
1
17
9.5%
14.3%
19.0%
55
26
0
1
0
25
0.0%
3.8%
3.8%
56
15
1
1
2
11
6.7%
13.3%
26.7%
57
15
4
3
3
5
26.7%
46.7%
66.7%
57.5
3
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%
58
3
1
0
1
1
33.3%
33.3%
66.7%
58.5
1
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%
今回増
16
5
2
2
7
31.3%
43.8%
56.3%
増減なし
23
1
2
3
17
4.3%
13.0%
26.1%
今回減
67
3
5
3
56
4.5%
11.9%
16.4%
トップハンデ
19
4
2
6
7
21.1%
31.6%
63.2%

ハンデ別(牡・セン馬のみ)では57キロが連対率46.7%、複勝率66.7%の好成績。「57キロ以上」とくくっても【5.3.4.10】で連対率36.4%、複勝率54.5%となり、57キロにかぎらず「重ハンデ馬」に要注意、という読み取り方も可能だろう。また、前走比では今回増の馬、そしてトップハンデの成績も上々だ。

■表4 性別成績

性別
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
牡・セン
106
9
9
8
80
8.5%
17.0%
24.5%
26
1
1
2
22
3.8%
7.7%
15.4%
牡・セン(過去5年)
58
4
4
5
45
6.9%
13.8%
22.4%
牝(過去5年)
11
1
1
0
9
9.1%
18.2%
18.2%

牡・牝を比較すると、過去10年を見ると牡・セン馬が優勢。ただ、牝馬の出走がさほど多くない上、牝馬の連対馬2頭は04年と昨年で、ここ5年にかぎれば牡牝の成績(勝率、連対率)は逆転する。性別にはあまりとらわれないようにしたい。
なお、牝馬の好走馬は00年3着のヴァイタルトラック(49キロ、前走比−6キロ)、03年3着のオースミコスモ(55キロ、+1キロ)、04年2着のシャイニンルビー(54キロ、−1キロ)、そして昨年1着のキストゥヘヴン(55キロ、−1キロ)。牝馬では好走馬4頭中3頭が54〜55キロ、そして同じく3頭が前走から斤量減であった。

■表5 年齢別成績

年齢
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
15
1
2
2
10
6.7%
20.0%
33.3%
4歳
26
3
1
3
19
11.5%
15.4%
26.9%
5歳
44
5
4
4
31
11.4%
20.5%
29.5%
6歳
28
1
0
0
27
3.6%
3.6%
3.6%
7歳以上
19
0
3
1
15
0.0%
15.8%
21.1%

年齢別では5歳馬が【5.4.4.31】と好走馬の半数近くを占め、勝率や連対率も優秀。連対率でこれに次ぐのは3歳馬となっている。また、5歳馬は近5回のうち計4回で連対しており、5歳馬の好走がなかった06年は3歳馬が1、3着を占めていた。

■表6 脚質別成績(02年の新潟を除く)

脚質
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
逃げ
11
2
2
1
6
18.2%
36.4%
45.5%
先行
31
3
3
2
23
9.7%
19.4%
25.8%
中団
44
4
4
5
31
9.1%
18.2%
29.5%
後方
35
0
0
1
34
0.0%
0.0%
2.9%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

過去10年のうち、新潟で代替された02年を除く9回の脚質別成績を見ると、率の面で優秀なのは逃げた馬で、勝率18.2%、連対率36.4%。一方で「中団」に分類された馬も連対馬18頭中8頭を占めており、開幕週だからといって前有利とは言い難い。ただ、後方待機から直線一気を狙うようなタイプは苦戦傾向だ。

■表7 枠番別成績(02年の新潟を除く)

枠番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1枠
14
1
1
0
12
7.1%
14.3%
14.3%
2枠
14
1
2
4
7
7.1%
21.4%
50.0%
3枠
14
0
2
2
10
0.0%
14.3%
28.6%
4枠
15
1
1
0
13
6.7%
13.3%
13.3%
5枠
15
1
1
0
13
6.7%
13.3%
13.3%
6枠
15
0
1
1
13
0.0%
6.7%
13.3%
7枠
17
4
0
2
11
23.5%
23.5%
35.3%
8枠
17
1
1
0
15
5.9%
11.8%
11.8%

中山芝1600mといえば内枠有利、あるいは外枠不利と言われるコース。しかし枠番別成績を見ると、複数の勝利を挙げているのは7枠のみで、しかも4勝。一方、複勝率では2〜3枠も好成績を記録して外有利とは言えないものの、このレースで「中山芝1600mなら内枠」と決めつけてかかるのは危険だ。

■表8 前走クラスと主な前走レース別成績

前走
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1000万
7
1
0
0
6
14.3%
14.3%
14.3%
1600万
8
0
2
0
6
0.0%
25.0%
25.0%
OP特別
28
3
0
0
25
10.7%
10.7%
10.7%
G3
74
3
7
8
56
4.1%
13.5%
24.3%
G2
2
1
0
0
1
50.0%
50.0%
50.0%
G1
13
2
1
2
8
15.4%
23.1%
38.5%
関屋記念
34
0
6
4
24
0.0%
17.6%
29.4%
新潟記念
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
NHKマイル
7
0
0
2
5
0.0%
0.0%
28.6%
アイビスSD
7
2
0
0
5
28.6%
28.6%
28.6%
安田記念
5
2
0
0
3
40.0%
40.0%
40.0%
クイーンS
5
0
1
1
3
0.0%
20.0%
40.0%
※前走レースは出走5頭以上のレースを抽出

前走クラス別では、重賞組、特にG3出走馬の好走が多い。ただ、出走数の非常に多い関屋記念組は2〜3着には計10頭が食い込んでいるものの、優勝例は過去10年皆無。関屋記念組を軸に据えるなら、馬単や3連単の1着ではなく馬連や3連複のほうが無難だ。
また、表にあるNHKマイルCや安田記念のほか、日本ダービー(昨年2着のレッツゴーキリシマ)、東風S(一昨年優勝のキングストレイル)と、レース間隔の開いた馬でも好走例は少なくない

■表9 前走着順別成績

前走
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1着
18
2
2
1
13
11.1%
22.2%
27.8%
2着
14
2
2
1
9
14.3%
28.6%
35.7%
3着
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
4着
10
2
1
0
7
20.0%
30.0%
30.0%
5着
7
1
1
0
5
14.3%
28.6%
28.6%
6〜9着
39
2
1
4
32
5.1%
7.7%
17.9%
10着以下
34
1
3
3
27
2.9%
11.8%
20.6%

前走の着順を見ると、なぜか前走3着馬のみ不振だが、1〜2着、4〜5着馬はいずれも連対率20%以上。3着馬の取捨は微妙なものの、好走さえしていれば特に着順を気にする必要はなさそうだ。また、率は今ひとつとはいえ、6着以下に敗れていても巻き返しの余地は残されている。

■表10 好走馬の芝1600m重賞実績

馬名
斤量
芝1600重賞
99
サンライズアトラス
54
5
7
1
関屋記念4着
ドラゴンライト
53
5
8
2
未経験
ブラックホーク
57
5
1
3
ダービー卿1着
00
シンボリインディ
57
4
1
1
NHKマイル1着
トロットスター
56
4
3
2
安田記念5着
ヴァイタルトラック
49
5
9
3
関屋記念6着
01
ゼンノエルシド
53
4
1
1
東京新聞杯8着
クリスザブレイヴ
57
7
2
2
関屋記念2着
イーグルカフェ
57
4
3
3
NHKマイル1着
02
ブレイクタイム
57
5
1
1
安田記念2着
ミデオンビット
55
5
4
2
関屋記念2着
トッププロテクター
57
5
7
3
デイリー杯3着
03
ブレイクタイム
58
6
6
1
京成杯AH1着
シベリアンホーク
51
3
8
2
未経験
オースミコスモ
55
4
7
3
関屋記念1着
04
マイネルモルゲン
56
4
2
1
ダービー卿1着
シャイニンルビー
54
5
5
2
クイーンC1着
マイネルソロモン
56
4
1
3
ダービー卿2着
05
マイネルモルゲン
57
5
3
1
京成杯AH1着
ニシノシタン
54
5
4
2
アーリントン3着
ウインラディウス
58
7
10
3
東京新聞杯1着
06
ステキシンスケクン
54
3
10
1
アーリントン1着
カンファーベスト
57
7
6
2
関屋記念1着
マイネルスケルツィ
54
3
2
3
NZT1着
07
キングストレイル
57
5
2
1
ダービー卿2着
カンファーベスト
57
8
4
2
関屋記念1着
マイネルシーガル
53
3
1
3
朝日杯6着
08
キストゥヘヴン
55
5
3
1
桜花賞1着
レッツゴーキリシマ
53
3
10
2
朝日杯2着
ステキシンスケクン
56
5
2
3
京成杯AH1着

実績面でポイントとなるのは芝1600m重賞の出走経験と好走歴。過去10年の3着以内馬30頭のうち、芝1600m重賞に出走経験すらなかったのは2頭のみ。また、経験がありながら3着以内がなかった馬も28頭中5頭止まり。特にここ5年は、好走馬すべてが芝1600m重賞を経験しており、15頭中14頭が3着以内の好走実績を持っていた

【結論】

京成杯オータムハンデは、芝1600m重賞の好走実績が重要なポイントになる。重ハンデ馬の好走が目立ち、年齢では5歳が優勢。また、「開幕週だから先行馬」「中山芝1600mだから内枠」といった固定観念にとらわれるのは危険なレースだ。

■表11 芝1600m重賞で3着以内好走歴のある登録馬

馬名
性齢
斤量
前走比
前走
芝1600m重賞実績
エフティマイア
牝4
54
±0
朱鷺S3着 新潟2歳S、桜花賞2着
サイレントプライド
牡6
58
±0
ダービー卿9着 ダービー卿、富士S
ザレマ
牝5
54
−1
クイーンS2着 京都牝馬S2着
シンボリグラン
牡7
55
−2
キーンランド14着 関屋記念2着
バトルバニヤン
牡5
56
−1
小倉日経2着 富士S3着
ヒカルオオゾラ
牡5
57
+1
関屋記念2着 関屋記念2着
マイネルスケルツィ
牡6
56
±0
関屋記念3着 ニュージーランドT、京都金杯
メテオバースト
牡8
54
−1
朱鷺S5着 富士S3着
レッツゴーキリシマ
牡4
55
±0
ダービー卿13着 朝日杯2着、京成杯AH2着
ワールドハンター
牡5
54
−1
BSN賞9着 ニュージーランドT3着
※背景灰色は本稿執筆時における除外、回避想定馬

2009/8/9 新潟11R 関屋記念(G3)2着 12番 ヒカルオオゾラ

表11は、表10のデータをもとに、本年の登録馬から芝1600m重賞で好走歴(3着以内)のある馬をピックアップしたものである(背景灰色は本稿執筆時点の出走想定における除外、回避予想馬)。中でも注目はヒカルオオゾラで、好走の多い5歳馬(表5)、そして57キロで斤量増(表3)。関屋記念組は2〜3着止まりというデータ(表8)があるだけに馬単や3連単の1着候補としては微妙だが、馬連や3連複の候補としては筆頭格に挙げられる。

これに次ぐ候補はザレマ。こちらも5歳馬(表5)で、表4の本文でも触れた通り、牝馬は54〜55キロの斤量減の馬が好成績だ。その他では、G3組(表8)かつトップハンデ58キロ(表3)のサイレントプライド。そしてオープン組だが、5歳のバトルバニヤン、牝馬で54キロのエフティマイアが表11の中では上位になる。

なお、上位人気が予想される中で表から漏れた馬としては、ケイアイライジン(3歳)、フライングアップル(5歳)がおり、ともに年齢面(表5)には不安はない。ただ、ケイアイライジンは過去10年で2頭しか好走例のない芝マイル重賞未経験馬。フライングアップルは朝日杯FS(4着)の経験がある分、ケイアイライジンよりは上位となるが、3着以内の実績がない点でやはり表11の各馬から見劣りは否めない。単勝5〜6倍台(表2)に入るなら押さえ候補に加える、といったあたりまでの評価が妥当だろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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