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第320回 今年は新馬・未勝利戦組が有力!?小倉2歳Sを分析する

2009/9/3(木)

昨年の小倉2歳Sは1〜3着馬がオープン勝ち馬だったが、今年はまずオープン勝ち馬がひまわり賞を勝利したパリスドールのみ。そして例年、有力なステップレースとされるフェニックス賞の連対馬が今年は不在で、難解な一戦となりそうだ。果たして、データから見えてくる有力馬はどの馬だろうか。さっそく小倉2歳Sを占っていきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 小倉2歳Sの性別別成績(過去10年)

性別
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
牝馬 8-3-7-57
10.7%
14.7%
24.0%
280%
107%
牡馬 2-7-4-56
2.9%
13.0%
18.8%
13%
59%
※00年は3着同着。

小倉2歳Sは牝馬が強いレース。表1の小倉2歳Sの性別別成績(過去10年)を見てもわかる通り、圧倒的に牝馬の方が優位。過去10年で牝馬は、8勝2着3回3着7回の成績で、勝率・連対率、複勝率も牡馬を上回る数字をマークしている。芝1200m戦の函館2歳Sも同様の傾向であるように、この時期の2歳戦の短距離は仕上がりの早い牝馬が有利ということだろう。

■表2 小倉2歳Sの前走コース別成績(過去10年)

順位
前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
小倉芝1200m 7-8-7-67
7.9%
16.9%
24.7%
104%
85%
2
小倉芝1000m 2-1-2-26
6.5%
9.7%
16.1%
61%
44%
3
小倉芝1800m 1-0-0-0
100.0%
100.0%
100.0%
10780%
2020%
4
小倉ダ1000m 0-1-1-17
0.0%
5.3%
10.5%
0%
51%
5
新潟芝1400m 0-0-1-4
0.0%
0.0%
20.0%
0%
22%
6
新潟ダ1000m 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7
札幌ダ1000m 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次に小倉2歳Sの前走コース別成績(過去10年)を見ていこう(表2参照)。1位は小倉芝1200mで7勝2着8回3着7回の成績。過去10年の連対馬20頭中15頭が該当し、当レースは、基本的に前走小倉芝1200m組が中心になる。2位は小倉芝1000m。2勝2着1回3着2回で、小倉芝1200mと比較すると、明らかに分が悪い数字になっている。小倉芝1800mから好走したのは、01年1着のタムロチェリーのみ。前走が小倉芝1800mだったのは、同馬だけで、これは例外と考えていいだろう。一方、出走頭数は多いが、成績はイマイチなのが、小倉ダ1000m。2着、3着それぞれ1回ずつあるが、信頼度は低いようだ。

■表3 小倉2歳Sのキャリア別成績(過去10年)

キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1戦
3-4-1-41
6.1%
14.3%
16.3%
43%
40%
2戦
5-4-4-52
7.7%
13.8%
20.0%
39%
54%
3戦
2-2-4-18
7.7%
15.4%
30.8%
664%
210%
4戦
0-0-2-5
0.0%
0.0%
28.6%
0%
157%

表3では小倉2歳Sのキャリア別成績(過去10年)をまとめてみた。毎年、出走馬の大半は、キャリア1、2戦の馬だが、意外にもキャリア3戦の馬の成績が良い。出走馬は多くないが、勝率、連対率はキャリア1、2戦の馬と五角の数字。そして複勝率は、キャリア1、2戦の馬より優秀な数字をマークしている。

■表4 前走新馬戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
前走着差
前走上がり
07年
2
6
ミリオンウェーブ 新馬4人気1着
 0.0
3位
05年
3
1
トーホウアモーレ 新馬1人気1着
-0.4
1位
04年
1
4
コスモヴァレンチ 新馬3人気1着
-0.8
1位
2
6
ケイアイフウジン 新馬2人気1着
-2.0
1位
01年
2
2
オースミエルスト 新馬4人気1着
-0.5
2位
00年
1
3
リキセレナード 新馬1人気1着
-0.6
1位
2
4
テイエムサウスポー 新馬1人気1着
-0.5
2位
99年
1
2
アルーリングアクト 新馬8人気1着
-1.1
1位

ここからは小倉2歳S好走馬を3つのグループにわけて、分析していきたい。まず表4が前走新馬戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)。昨年の2着馬ミリオンウェーブをはじめ、計8頭が該当する。このグループの特徴は、新馬戦4人気以内前走着差-0.4秒以上前走上がり2位以内。このグループの好走馬8頭中6頭がこの3つの条件をクリアしており、残る2頭のうち1頭も2項目でクリアしていた。

■表5 前走未勝利戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
前走着差
前走上がり
07年
1
5
マルブツイースター 未勝利1人気1着
-0.8
1位
06年
1
3
アストンマーチャン 未勝利1人気1着
-0.1
2位
2
5
ニシノマオ 未勝利2人気1着
-0.4
3位
05年
1
2
アルーリングボイス 未勝利1人気1着
-0.6
1位
04年
3
3
コスモフォーチュン 未勝利1人気1着
-0.6
1位
03年
2
3
コスモサンビーム 未勝利1人気1着
-0.5
1位
3
4
エイシンへーべ 未勝利1人気1着
-1.0
1位
02年
1
10
メイプルロード 未勝利2人気1着
-0.4
1位
2
5
ブルーコンコルド 新馬1人気1着
-0.9
1位
3
8
ダイキチムスメ 未勝利2人気1着
-0.5
1位
01年
1
15
タムロチェリー 未勝利3人気1着
 0.0
1位
00年
3
10
クイーンリザーブ 新馬2人気1着
-0.5
1位
3
9
マイネバレリーナ 未勝利3人気1着
-0.6
1位
※デビュー2戦目以降の新馬戦は未勝利戦としてカウント(02年以前)。

次に表5は、前走未勝利戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)。この時期の2歳戦だと前走未勝利戦の馬は敬遠されがちだが、実は好走馬の数だけならこのグループが最も多い。そして好走馬に共通しているのは、前走新馬勝ち馬の好走馬と似ているが、前走3人気以内前走着差-0.4秒以上前走上がり1位。かなり厳しい条件のように見えるが、該当馬13頭中10頭がこの3項目をクリアしている。未勝利戦から好走するには、やはり前走で高いパフォーマンスを見せている馬でないと厳しいようだ。

■表6 前走オープン戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
前走着差
前走上がり
08年
1
3
デグラーティア フェニックス賞1着
-0.1
1位
2
6
コウエイハート ひまわり賞1着
-0.3
2位
3
1
ツルマルジャパン マリーゴールド賞1着
-0.2
2位
07年
3
1
マイネレーツェル フェニックス賞2着
0.0
1位
06年
3
3
スーサンライダー フェニックス賞3着
0.2
3位
05年
2
5
セントルイスガール フェニックス賞2着
0.0
1位
03年
1
1
メイショウボーラー フェニックス賞1着
-0.4
1位
01年
3
11
ソウルフルシチー フェニックス賞5着
0.6
4位
99年
2
4
ピサノガルボ フェニックス賞1着
0.0
1位
3
7
マンボノリズム フェニックス賞3着
0.7
6位

最後に表6は前走オープン戦に出走し、小倉2歳Sで好走した馬(過去10年)。昨年は、この組が1〜3着まで入ったが、例年このグループは、毎年好走馬が1頭いるかいないか。前走レースは、フェニックス賞がほとんどで、ひまわり賞、マリーゴールド賞から各1頭ずつ好走馬がいる。このグループで注目したいのは、前走着差と前走上がり。前走着差は勝っているなら問題ないが、負けていても0.2秒以内。そして前走上がりは3位以内の馬が好走馬10頭中8頭に該当する。

■表7 小倉2歳Sの枠番別成績(過去10年)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
1-1-3-8
7.7%
15.4%
38.5%
33%
127%
2枠
0-0-0-16
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3枠
1-1-0-15
5.9%
11.8%
11.8%
44%
32%
4枠
0-0-0-19
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5枠
1-0-2-17
5.0%
5.0%
15.0%
324%
73%
6枠
2-4-1-13
10.0%
30.0%
35.0%
83%
76%
7枠
2-1-3-14
10.0%
15.0%
30.0%
32%
112%
8枠
3-3-2-14
13.6%
27.3%
36.4%
544%
210%

最後に小倉2歳Sの枠番別成績(過去10年)を見ていこう。小倉2歳Sは最終週に行われるだけあり、圧倒的に外枠優勢。特に複勝率が30%を超える6、7、8枠に入れば、プラス材料だ。

<結論>

それでは今年の小倉2歳Sを展望していこう。出走予定馬は以下の表8の通り。

■表8 今年の小倉2歳S出走予定馬(1)

馬名
性別
前走
前走着差
前走上がり
前走コース
セイインディア
新馬5人気1着
0.0
2位
小倉芝1200m
タガノジョーカー
新馬6人気1着
-0.1
1位
小倉芝1200m
ダッシャーゴーゴー
新馬1人気1着
-0.1
3位
小倉ダ1000m
ベネラ
新馬2人気1着
-0.8
1位
小倉ダ1000m
メイショウウズシオ
新馬2人気1着
-0.2
1位
小倉芝1200m
メイショウデイム
新馬2人気1着
-0.3
2位
小倉芝1200m
メイショウヘミング
新馬1人気1着
-0.2
1位
小倉芝1200m

2009/8/16 小倉4R サラ2歳新馬1着 6番 メイショウヘミング

表8は今年の小倉2歳S出走予定馬(1)で、前走新馬戦に出走している馬をまとめたもの。前走新馬戦組の好走条件である前走4人気以内、前走着差-0.4秒以上、前走上がり2位以内の条件に合致するのは、ベネラのみ。しかし、同馬は、前走が小倉ダ1000mのため推奨しづらい。よって2項目以上で該当する馬を見ていくと、メイショウウズシオメイショウデイムメイショウヘミングの3頭が浮上する。3頭とも前走が小倉芝1200m戦で問題なく、メイショウデイムとメイショウヘミングは当レースに強い牝馬。よって前走新馬戦組からはこの3頭を推奨馬としたい。

■表9 今年の小倉2歳S出走予定馬(2)

馬名
性別
前走
前走着差
前走上がり
前走コース
サクラテンペスト
未勝利戦2人気1着
-0.3
1位
小倉芝1200m
サリエル
未勝利戦2人気1着
-0.1
1位
小倉芝1200m
シャイン
未勝利戦1人気1着
-0.6
1位
小倉芝1200m
ジュエルオブナイル
未勝利戦1人気1着
-0.5
1位
小倉芝1200m
ダンツミラション
未勝利戦3人気1着
-0.1
1位
小倉芝1200m
フェブスカイ
未勝利戦1人気1着
-0.4
1位
小倉芝1200m

2009/8/22 小倉1R サラ2歳未勝利1着 10番 ジュエルオブナイル

表9は今年の小倉2歳出走予定馬(2)で、前走で未勝利戦に出走している馬をまとめたもの。前走未勝利戦組の好走条件は、前走3人気以内、前走着差-0.4秒以上、前走上がり1位。この3項目に該当する馬は、シャインジュエルオブナイルフェブスカイ

■表10 今年の小倉2歳S出走予定馬(3)

馬名
性別
前走
前走着差
前走上がり
前走コース
オレンジティアラ
フェニックス賞3着
0.4
5位
小倉芝1200m
カットイッタウト
アタックCh1着
-0.1
2位
門別ダ1700m
コスモディエス
フェニックス賞5着
1.1
4位
小倉芝1200m
パリスドール
ひまわり賞1着
0.0
6位
小倉芝1200m
マイネルカリバーン
ダリア賞5着
0.6
9位
新潟芝1400m

最後に表10では、前走オープン戦に出走している今年の小倉2歳S出走予定馬をまとめてみた。前走着差が0.2秒以内、前走上がり3位以内の馬は、カットイッタウトだけだが、同馬は前走が地方戦で参考外。唯一パリスドールが前走着差ではクリアしているが、同馬は成績がイマイチのひまわり賞で、推奨しがたい。他の馬についても強調材料に乏しく、このグループから推奨できそうな馬はいない。今年は、フェニックス賞1、2着馬が揃って小倉2歳Sに不出走。よって前走オープン戦組のレベルはそれほど高くなく、新馬戦と未勝利戦組の上位独占も十分考えられるだろう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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